しぐれ茶屋おりくの部屋

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2026.09.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類

〇 京の町家で生まれながら町家の暮らしを知りま
せん。


しかし、父方の祖父・祖母に会いに行く時は、京
都銀行本店の真裏にある
借家まで出向き、春休み、夏休み、冬休みには寝
泊りしました。

借家は心なしか右側に傾いているように見えまし
たが、
造りそのものは頑丈に出来ていてビクともしませ
ん。
道路に面する部屋は”店”と言って、木綿製品を並
べたり、客の応対をする場所でしたが、

戦時中に廃業していましたので、今や祖父夫婦の
居間でした。

奥には二階へ上る階段、食事をする居間があって、
その正面は台所で井戸もあれば水甕もありました。

階段の下は富山の薬箪笥のように物容れになって
いました。

その又奥の部屋は寝室兼仏間で日中は暗い部屋で
した。縁側の向こうには

小庭と厠などがありました。台所が比較的明るい
のは天窓があったからでしょう。布袋さんが並ん
だ荒神棚もありました。

店の真上に当たる二階は屋根裏部屋で、殆ど物置
き場になっていましたが、

後年、叔母の手で綺麗な部屋になっていました。

犬矢来、虫籠窓、紅殻格子、ばったり(ん)床几
なども懐かしい造りでしたが、今はありません。

 近頃はこの京風の町家がリフォームされ、画廊
や喫茶店や和装小物の店などに

再利用されていることは喜ばしいことですが、出
来るだけ
”本物”の京ものを販売して欲しいなぁと思ってい
ます。

光の明暗がくっきり浮かぶのは空気の澄んだ秋。
入日も風情があるし、
ほんのり橙色の灯火の入った町家も心を落ち着か
せることでしょう。





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Last updated  2026.09.12 08:09:14
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