Divertimento

米軍三沢基地所属のＦ１６戦闘機が１１月３０日、青森県深浦町に燃料タンクを投棄して青森空港に緊急着陸した問題についてです。発生から６日経った５日、トラブルが起きた機体は整備を終えて三沢基地に戻りましたが、国や県がアメリカ軍に求めている十分な説明はされていません。１１月３０日に青森市の青森空港に緊急着陸したアメリカ軍三沢基地所属のＦ１６戦闘機は５日、整備と点検を終えて三沢基地に戻りました。このＦ１６は、訓練中にエンジンの油圧が下がる警告が表示されため、機体を軽くするために燃料タンク２個を深浦町に投棄していました。このうちの１個は、深浦町の国道１０１号沿いの住宅地のすぐそばで見つかりました。２個目のタンクは、１個目の発見場所から南東に７００メートルほど離れた山林で見つかります。燃料タンク投棄によるけが人はいませんでしたが、事態を重く見た三村知事は、アメリカ軍に対して事故原因の究明や再発防止に万全を期すことを要請しました。また防衛省は、安全が確認されるまでＦ１６戦闘機の飛行中止をアメリカ軍に求めていましたが、トラブルのわずか２日後には、安全対策の説明がないまま飛行が再開されました。これまで築いてきた信頼が崩れるようなアメリカ軍の対応に、三村知事は岸信夫防衛大臣へあらためて、今回の問題の説明などをアメリカ軍に求めることを申し入れました。自治体への連絡の遅さに加えて、再三に渡る要請などへの対応も十分とは言い難く、今回の問題でアメリカ軍との関係性における課題があらためて浮き彫りとなりました。