型に はまらぬ 型屋の話

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2009.10.18
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カテゴリ: 考えごと
工場の整理整頓の一環で近所のDIYショップに出かけました。

実際に塗ってある状態のサンプルが値札の横に飾ってありました。
至極当然な気持ちで今まで見ていましたが、
そのときは「こういう宣伝方法って、まことに大事なことだ」と
えらく感心しました。

普段初めてのお客さんとの接触の際には、
自社で製作したサンプルを見せたりします。
抜き・曲げ・絞り・コイニングなど、

図面上での打ち合わせや、口頭でのイメージ作りの材料には
視覚に訴えるのが手っ取り早い。

だが、部品屋という商売だと、
見せたい部品は既存のお客さんの意匠である可能性が極めて高く、
守秘義務上話すことすら難しい場合も多大にあります。

金型製作業・プレス加工業において
一番知って欲しいプロセスが、一番教えてはならないことなのです。

しかしこれからもそういう姿勢であれば、
決して今のシガラミというか、負の螺旋から抜け出せないのは必至であり、
進歩のきっかけも逃すばかりです。

では、どうするのか。

大きなヒントが見えてきました。

先日ある機械加工屋さんと話しました。
自社の加工範囲を拡大のため増設したマシニングが、
この不況のために全く稼動せず、しかも他の仕事も軒並み半減し
いよいよマズイ状況だということ。


どんな対策で苦境を乗り切ろうだとかの話は一向に出てこない。

世間で大勢を占める部品屋は
お客から言われたものを作り納めるが、
最近は世の中に出回ってないものだとか、極めて難しいものを
お客と一体になって作り上げる気風がかなり無くなってしまったと断言できる。

というか、零細の町工場にそういう分野を任せようとする
世間の構造ではなくなったか、または冒険心が薄らいだのかと思う。

最近来る仕事は図面を見ただけで工程が全て思い浮かぶものばかりだし、
顧客もすぐに「見積もりください」とか「工程教えてください」と言う。

図面が送られ「ええ!どうやってやるの?うう~ん」と一日も2日も考え込むものとか、
「とりあえず型作ってみるか」「うまく行かなかったら次の方法を・・」なんて事が無い。

だが、お客は絶対にチャレンジ精神旺盛な、レパートリーの多い町工場を求めている。
「こういうもの出来ないかな?」と言うと、「ん?これ?」とヒョイっと出し、
「そうそう、これ!これが欲しいんだよ」という、やり取りが欲しい。


守秘義務を頑なに遵守し、商談の機会を失うばかりの金型・プレス屋とか、
新規機械を入れても、サンプル作ったり挑戦したりせず
電話を待っているような機械加工屋とか、
もういい加減ヤバイです。

結論を言うと、
1)見せられないサンプルなら、それをステップとしてより高度なサンプルを作る。
2)「これできないかな?」と言われ、似たようなサンプル・製作事例が無ければ、夜な夜な作る。
3)「あそこに行けば困ったとき何とかなる」という社風をもう一度盛り立てる。

「零細企業が生き残り、これから勝ち進みためには必要なことだ」と
日頃言い聞かせているけれども、
DIYショップで「はっ!」とさせられるのだから忘れちゃうんでしょうか。

それか最近自社の仕事は、守りに入っているからなのかも知れない。
とにかく明日からまた一週間が始まる。頑張ります。





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Last updated  2009.10.18 19:15:43
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