コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

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2025.11.22
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カテゴリ: コミック感想


なんとも中途半端な作品だなぁという印象でした。
絵自体はそこそこ上手いのでストレスなくみられます。

が、内容が微妙っていうか。

そもそもこれなんで異世界「転生」にしちゃったんだろうっていうね。
まず「私には前世の記憶がある」って時点で激萎えしました。つまらない予感しかねぇ

というのも、「日本人」だった記憶はあるといっても、それがなんなの、という程度の肉付けしかされていないんですよ。
もちろん日本人知識無双はあるかもしれませんが、はっきりいって弱いです。

べつにねー、こんなのはいっそヒロインのトゥトゥのおばあちゃんだけが日本人転生で、そこから異世界の風変わりな物事に興味をもっていたってだけでも通じるんですよ。


「チーズ」も「ビール」もある世界で何言ってんだっていうかね。


ちなみにこのコミックは、
異世界からやってくる様々な種族?のお世話をすることになるヒロインのお話なんですが…
つまりは「大家さん」もので、「群像劇」要素もあると思うんですが、それにプラスして日本人知識の「レシピ」を披露するって話のようです。

おもしろくなりそうな要素はあるんですが、一話目からはどうもそのおもしろそうに感じる何かを感じられないんですよね…

ではヒロインのオリジナルレシピはどうかっていうと…
う、うーん……

レシピの「描き方」もすごく微妙で
つくりたくなるようなレシピの描き方をしてくれないんですよ。出来上がった料理の絵は微妙。
こんなの本編にレシピを強引にいれなくても、ページ裏とか後の方に「おまけ」として載せていいんですよ。

絵はうまい方だ、と言いましたけれど、「絵」で説明を示してくれないのでわかりにくいと感じたことが多々あります。


異世界からの客人のやってきたかの説明があるんですが、わっっっっっかりにくい。
これって「下宿」じゃなくて、「お宿」っぽいんですよ。
でも「下宿」っぽい設定になってるのがね。
最初に吸血鬼?のユオという青年が「客室」の案内、説明をしてくれるんですが。
「客室」だから、つまりは「宿」だと思うじゃないですか。

なので説明をさらに追っていくとユオは「客室」と言ったその口で「下宿人」と。

・・・・・・・?

ここのとこは絵の説明が下手でね…図面の描き方もうちょっとなんとかしてくださいよ。


それと、説明なんですが、ここも絵でしてほしかった。
「すでに異世界につながっていも部屋の外から開けるのは問題ない」

「下宿人のいる客室は内から鍵を差したままドアノブを回せば異界へと繋がる」

わ、わかるけど、これ…わかります?

さらに、「出先でも適当なドアに自室の鍵を差して開ければ、また戻ってこられる」

うん、あのね、その「鍵」とやらをまずは見せてくれよ。
鍵の絵がどこにもこの説明パートに出てこないんですよ。


さらにそのあともひどくて、とある空き部屋にユオとトゥトゥは入り、そこでトゥトゥが確認するんですよ、
他の世界と通じたときには何かの合図があるのか、と。

この質問は「開いてしまった異世界に出て行ってしまったら戻れないのか」「鍵があれば戻れる」
というのの続きなんですよ。

で、ユオは「合図はない」という。で、条件があると続ける

「ここではないどこかへ行きたい」と強く願うことだ。
CLA×Pかな……いや、それはさておき。
これ、文章繋がってます?

どの質問に対する答えなのかが分かんないんですよ。

トゥトゥの質問の仕方がわるいのかもしれないけど、これ、ちゃんと説明として機能してます?

空き部屋になってる「部屋のドア」は異世界と通じていて、どこかの異世界人がやってくることがある。
そこに「下宿人」がいつくようになれば、そこは下宿人のものとなり、異世界へ通じることはない?
異世界から何者かが来た、あるいは異世界へと道が通じたときも何かしらの合図はない(つまり、唐突に通じる)
そして、よしんば異世界に出てしまっても鍵があれば戻ってこられる

ってことでしょうかね?

もうちょっと会話として、説明完了してくださいよ…


これと似ているのですが、ちょいちょう日本語おかしくて、そこもモヤります。



このわけわからん説明の後トゥトゥは内心でこう思うんですよ

「同じ異世界の知識を持つもの同士だからこそ、この下宿屋で支えあっていけるかも」

???
同じ異世界って、なに?

それぞれ別の「世界」からやってきた者同士、知恵を出し合って支えあっていけるかも、ということなんでしょうが。
それをもって「同じ異世界の」ってまとめるのは違うのでは?
「同じ」はこの場合何にかかっているの?


あ、それと冒頭で、モブ男がトゥトゥの出した料理みて
「吐いたものを混ぜたような」とか表現するとこもありまして。
いやね、わかるんですけど…ほかに言いようない?作った人に失礼じゃない?しかも目の前でそれ食べようとするダチがいるのに?しかもこれ「レシピ」を副題にしてるよね?そんな表現しちゃっていいの?
つまりこれって出されたトゥトゥの料理、見た目はマズそうってことなんですよ。
オリジナルレシピを題材にしてるのに、ええのん?
見た目も大事だと思うんですよ、こういったコミックって。


もうほんと、いろんなことが微妙なんですよ。
冒頭の田舎の料理屋?で働いているとこもぶっちゃけ描かなくてもよかった部分だと思うんですよ。
というかこれ、異世界でやる必要ないのでは?
ありがちだけど、舞台は日本で良かったと思うんですよ。

おばあちゃんからの遺産で引き継いだ下宿屋…ド田舎…を引き継ぐことになったヒロイン
そしてその下宿屋はなんと異世界に通じるドアがあり、いろんな国のいろんな人間・魔物・妖精なんかが訪れる変わった下宿屋だった、と。
そして下宿屋には結界があって、異世界人は「日本」側にはいけない。ヒロインだけが異世界に行くことはできる、という。
そんな下宿屋でのすったもんだの群像劇、でよかったと思う。
転生なんて必要ないんだもん。

「群像劇」しようとしてる感じはちゃんとあるんですよ。
おでぶちゃん人魚の話がそうで、ダイエットとか肌のケアとかの話になって、人魚はなんかしらんコンプレックスがあってーみたいなね。


ただね、このコミックって展開がすごく急というか、あわただしいんですよ。
人魚の話もべつに中途半端でいったん切ってもいいんだけど、ちゃんと繋がってる、という感じがあまりないんですよ。

はなしひとつひとつが途切れていて、ども繋がってますからっみたいなあわただしさがあるので、ちゃんと腰を据えて読めないんですよね。

ここが読みにくさの原因のひとつでもあるし、なにかしら新キャラでてきても、あんまり気にならないんですよ。
キャラの掘り下げは丁寧ゆっくりでいいんですが、だからといってうっちゃっておかず、会話の端々にでもキャラの「一面」を見せておいてほしい。
それがまったくできていない、とは言えないんですが、わかりにくいし、とにかく全体的にごちゃっとしていて、落ち着かない、つまり慌ただしいんですよ。

群像劇としていいスタートをきれてないかな、というね。

あっ、そうそう。
日本人転生としてありえないと思ったことがあって
見た目犬っぽい魔物?精霊?に、トゥトゥときたらパンになにかしら野菜?かなんかのせたやつを上げるんですよ。

これ、日本人じゃないなら看過できましたが、日本人知識で無双系ヒロインがやっちゃダメなんですよ!!!
イヌにパンって…しかも野菜も玉ねぎのってたらどーすんだよ
ドッグフードなくて慌てるくらいのことは先ずしておいて、周りのキャラに「パンで大丈夫だ」といわれてようやく与えるくらいのことしてくださいよ。
こういう細かなところで「日本人」設定出さないなら、日本人転生なんてしないほうがなんぼもマシです。

まあそんなわけで、こまかな雑が気になって、先を読むには戸惑いを覚える作品でした。
とはいえ、見やすく読みやすい絵柄ではあるので、気軽に読むにはよいかと。
ただし、レシピには期待しない方がいいです。
なんというか、作り方の手順やイラストがかなり雑というか、テキトーなんで、作りたい気分にまったくなりません。
その点だけは留意しておく方がいいですね。





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最終更新日  2025.11.22 22:00:05
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