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2011年05月16日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
日本は東北大震災により国の行く末を考える上で大きな岐路に立たされたかも知れません。
震災で受けた各地の被害は日本人の類い稀な勤勉と智慧で解決される筈だと考える事が出来ます。

問題は原子炉。
世界で唯一の被爆国である日本は本来核アレルギーが充満している筈でした。
戦後原子力に関する研究は占領国によって禁止されていました。
解禁されたのは1952年のサンフランシスコ平和条約発効後。
1956年には原子力委員会が設立され初代委員長には読売新聞社の正力松太郎社主が就任しています。
勿論政治家として後押ししたのは中曽根康弘氏。
当然、読売は新聞紙として原子力発電を推進するキャンペーンを張っていました。


自ずと情報操作や大衆の煽動という危険な面が意図せずとも存在する事を忘れてはいけません。
気が付かない内に洗脳される危険があるからです。
先の大戦時、国民に戦争を煽ったのは朝日新聞でした。
しかし、悪いのは国民、まんまと乗っかって戦争遂行を後押しした事も忘れてはいけません。
朝日新聞は今、反戦の先頭に立っている顔をしていますが、その戦争推進の反省や総括をした事はありません。
つまり、マスコミは参考にしても、信用せず丸呑みしてはいけないと言う歴史を持っているのです。

原子力発電所が過疎に近い場所に設置されたのはやはり安全に自信が無かったからに他ありません。
福島の原発は東京電力の地域を超え、送電に一割もの損失を計上した上で建設されています。
その地は過疎であり産業が貧困であったが故に発展を望む声が高かったのが受け入れた理由。
首都圏近くでは危険過ぎると言う事に他なりません。
確かに原発近くの市町村は経済的な恩恵を受けているのは間違いありません。


もう一つの現実は日本人全体が受けている恩恵です。
日本でも有数の水力発電である九頭竜ダムは発電量が約25万キロワットに対し福島原発の六号機では110万キロワットを産み出しています。
大掛かりなダムは生態系を壊し、自然を歪め、住む人の移住を伴います。
そんな負担が合ってこれだけの発電量。
それに比べれば原発は小規模で済みます。


原発の現実は危険な面が二つ。
一つは現在東海原発だけが廃炉され、解体が始まって十年以上経過していますがその作業は困難を極めています。
と言う事は今ある原発を解体処理するにはとてつもない経費と時間がかかってしまうという現実です。
もう一つはこの福島原発と同じく損傷した場合、原発が手の付けられない状態に陥ると言う事です。
今直ちに収束しても、こぼれ落ちた放射性物質の為住居する事等全く不可能な事態を起しています。
ましてや事態が明らかになるに連れ、収束が困難である事が判明、何れだけの時間が必要なのか、どれだけの放射性物質がばらまかれるのか全く不明になっています。
技術立国の日本でこの事態です。

東海村の原発事故があったのは1999年の事だと思いますが、完全な人為的ミスが原因です。
福島原発も1990年代から沢山の研究者から耐震性の不備を指摘されていましたが東電と政府は知らん顔。
震災直後アメリカから冷却剤の提供の申し出があったにも拘らず直後に断っています。
受け入れて使用していれば違った展開になったのは明らかです。
関電からの発電車の提供も断っています。
面子にこだわるだけの能力が無いにも拘らず被害を増大させているのは、天下りの何も知らない幹部が多過ぎる為だと思われます。
これは犯罪的な人災と言えるのでしょうが、他の原発で同じ様な事もあり得るのです。

原発の圧倒的な発電量で繁栄を遂げた日本。
とんでもない危険物だと分かった原発。
恩恵と危険の諸刃の剣である原発。

さてどの道を行くべきか、子孫の為に考える時期が来た様に思います。
原発破棄は言うは容易く行い難い代物。
潮流、地熱、風力、太陽など効率の悪い発電もやると決めてしまったなら、日本人の集中力で出来る可能性も無いではないと思います。





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最終更新日  2011年05月16日 18時53分56秒
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原子力発電所  
hirano さん
>原子力発電所が過疎に近い場所に設置されたのは

それは、設置する地元の許可が得やすい、及び、広い敷地が必要だからであって、
「原子力発電所」という名前こそ付いていませんが、都心部にもそれ以上の危険性を持つ核施設は沢山あります。
大学や国の研究所という名称だったり、病院であったり。
癌の治療に用いられる重粒子線など、原子力発電所で用いられる核物質よりも遥かに危険です。
でも、だからと言って、その設置地域である都心部の自治体に補助金が下りる訳でもありません。

地元を補助金で釣ったのは事実ですが、そうでなければ、限界集落化していたでしょうし、国の補助金を出すための口実であったという側面もあり、難しい問題です。
丹後地方の下請けであった福井に関西電力の原発が来なかったら、農漁業だけでは暮らせなかったでしょう。
土地/漁場にしがみ付くという農漁民志向がある限り、そこでの収入手段が必要です。
かつて京都府庁に出向し、京丹後地方の産業振興を担当していた友人が居ましたが、単純に、収入を生活保護で賄うのでは人心が荒んでくるから~と悩んでいました。

発電に要する費用対効果という点でも、日本は原子力発電を捨てられないと思います。。。
原発先進国のフランスの様に、発電手段ごとに電力会社を小さく分け、消費者が選択するという仕組みなら可能でしょう。
もちろん、そのために数倍の、割高な電気料金を負担し、突然の停電にも耐え忍ばなければなりません。
物事は常に裏表がありますからね。
個人の責任で選ぶのを避け、お上が最良の手段を「天から与えてくれる」と望むのは無理な話です。 (2011年05月17日 17時44分42秒)

Re:原子力発電所  
hiranoさん、今晩は。
返事が遅くなってごめんなさい。
何よりコメント有難うございます。
国民に取って必要で安全なら送電ロスの無い東京湾に設置すべきだと思います。
危険だからこそ人口の少ない、貧困地帯を狙うのですね。
危険でも必要な研究施設は都心にもあるとの事です。
重量子線の装置自体はそんなに危険とは思えませんが。
放射線としての破壊力は確かに危険な程凄まじいとは思います。

日本の必要とする電力が原子力無しでは考えられない現実は現実として認めない訳にはいきません。
農漁業で喰えない地方が原発を受入れるのはそれも仕方の無い事ではあります。
しかし、万が一を越えてしまった原発がどうしようもなく言う事を聞かない鬼の様なものだったとは誰も思わなかったのですね。
安全は希望でしか無く、確約されたものでなかったのは福島原発の中途半端な安全管理でも証明されています。
その意味で人災として糾弾されるべきではあります。

要は将来の為に如何にすべきかと言う事だと思います。
対費用効果が低めでも安心があればプラスポイントとしてそちらにエネルギーを求める時期が来たのだと思います。
一気には無理でしょうが、動き出さないと。
ムーブです。 (2011年05月20日 22時47分53秒)

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