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ここに来るまでは、絶対アメリカになんて豆腐は無いだろうと思っていた。そんな訳で渡米直前は、これから始まる豆腐無しの生活に憂鬱な気分になると同時に既に豆腐が恋しくなり、豆腐ばかり食べていたものである。しかし、いざアメリカに到着し、早速スーパーに買出しに行ってみれば、そこにはちゃんとTOFUがずらりと並んでいるではないか。折角豆腐を見つけたのにもかかわらず、豆腐の食べすぎで正視することすら出来なかった私、、、。結局その日はTOFUとの出会いだけで胸(腹?)一杯になってしまったのは言うまでもない。さて、このTOFU、、、。アメリカで市民権を獲得するまでかなりの時間と努力が必要だったのだとか、、、。まず、アメリカ人は歯ごたえのある物を好む傾向があるようで、豆腐独特の食感が受け入れられなかったという。日本からはハウス食品や森永乳業などがアメリカで豆腐を販売しているが、両商品ともども硬さには工夫をしているのだそうだ。その工夫として、硬さによってレベル表示が付いているということが取り上げられるが、例えばハウス食品の豆腐は、絹ごしに当たるTOFUはソフト(Soft)、そして木綿に当たるのが、ミディアムファーム(Medium firm)、ファーム(Firm)、エクストラ・ファーム(Extra firm)という具合に名付けている。一方、森永乳業からは絹ごし豆腐がSilkenシリーズとして販売されており、こちらもソフト、レギュラー、ファーム、エクストラ・ファームなどの豆腐を販売し、さらにはライト(Lite)、ライトエクストラ(Lite Extra)などの低カロリー豆腐も充実している。 それでも豆腐に抵抗感を感ぜずには居られない人もまだ多いようだが、豆腐が健康に良いという知識はアメリカでもしっかりと根付いてきているし、豆腐の消費者もすっかり増えた。アメリカに浸透するようになった理由の一つには、大豆に含まれている「イソフラボン」が更年期障害や前立腺癌や乳癌などの緩和に効果があるとの研究発表があったからだと言われている。それは約10年前の話だが、その間にも豆腐はアメリカの土地に対応しながら育っていった。豆腐ハンバーグや豆腐ソーセージも登場し、アメリカ風豆腐料理のレシピなどもあちこちで見かけられるようになったのだ。昔、私の知人が絹ごし豆腐と豆乳、そしてフルーツジュースをミキサーにかけて豆腐シェイクなるものを作ってくれたが、あれはカルチャーショックだった。新しい物好きな私な筈なのだが、20年余りも染み付いた観念をなかなか頭から離す事が出来ず、結局味見さえ出来なかった。今となっては残念に思うが、彼女が教えてくれたバーベキュー豆腐バーガー(豆腐と玉ねぎを良く焼いて、バーベキューソースにからめ、バンズの中に挟むだけ)はいつか試してみたいと思う。豆腐も今ではすっかりTOFUとしてアメリカにも定着し、シェイクやバーガーの材料などにも使用されるなど、実に幅広く活躍するようになった。そんな豆腐もすっかりアメリカに馴染み、アメリカン・スタイルも板についているようで羨ましい限りなのだが、海外生活を満喫出来るようになるには豆腐のような柔軟性が必要なのかもしれない、、なんて思ったりする。参考HP:*Mori-nu公式サイトhttp://www.morinu.com/*House Foods America "Tofu products"http://www.house-foods.com/our_products/tofu_products.html
2003.01.30
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皆さんは明治製菓の「ヤンヤン」というお菓子を覚えているだろうか。今となってはヤンヤンを見かけなくなってしまったが、小さい頃に良く親にねだって食べていた事が遠い昔の思い出として残っている。そういえば気が付かないうちにすーっと消えていったヤンヤンだが、意外な事に、ヤンヤンとの再会はアメリカで果たされたのである。アメリカでは普通のスーパーでも、「オリエンタル・コーナー」というセクションが設けられている事が多く、そこには大抵タイ・日本・中国・韓国・フィリピン・インドなどの食品がまとめて置かれている。オリエンタル・コーナーにある食品は、勿論地域のニーズに応じて揃えられているのだけれど、オリエンタルとしてまとめてしまわれている以上、そこに置かれている日本の食品も種類が限られてくる。カレー粉、ラーメン、醤油、みりん、のりなどの必要最低限の食品は良く見られ、偶にえびせんやサッポロポテトなどのお菓子まで見かける事もあるのだ。さりげなく置かれてたそのえびせんとサッポロポテトに手を伸ばしつつ、『あー懐かしい。』と思いきや、その隣に何とヤンヤンを発見した。その途端、幼い頃の思い出がフラッシュバックとなってよみがえり嬉しい気持ちで一杯になったのだが、さすがに意外な驚きをも感じてしまった。『数多くある人気商品の中から、何故ヤンヤン、、、?』ヤンヤンがそこにあるのが不満と言う訳ではない。日本でも余り見かけなくなったヤンヤンが、アメリカのスーパーにある事自体が不思議でならなかったのである。実はヤンヤン、中国やシンガポール、そしてインドネシアなどの国でも販売されていたらしく、日本懐かしのお菓子というよりはすっかりアジアのお菓子になっていたようだ。明治製菓がアジアに本格的に進出した事情が背景にあるらしいが、中国から来た友人にとってもヤンヤンは懐かしの味だと言うから吃驚である。さて、その友人と二人で食べる事にしたヤンヤン、、、。昔の味と違うのは気のせいかしら?等と、チョコも批評もからめてパクリと食べ、幼い頃の話に花を咲かせた。すっかり国際的なお菓子になったヤンヤンにも脱帽ものだが、それぞれの思い出の中にヤンヤンの存在があるなんて何とも不思議で面白い。付け加え:ヤンヤンは最近になって「ヤンヤンつけボー」として復活したらしいが、棒状のクラッカーをチョコレートクリーム(苺クリームもある)につけて食べるというコンセプトは今も変わらない。(ちなみにオリジナル・ヤンヤンは1979年頃に誕生したとの事。)
2003.01.29
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昨日ジェロ(Jell-o)の話が出たので、今回はジェロの話を、、、。 日本でも手に入れる事が出来るそうなので、とっくにご存知の方も多いのではないかと思うが、ジェロとは「箱入りゼリーの素」の商標名である。これが嫌いだというアメリカ人は今までに見た事が無い。そのくらい人気製品だと言ってもいいだろう。手のひらサイズの小さな箱を開けると中袋が入っていて、その中にはアメリカ特有の着色料をふんだんに使ったカラフルな粉末が入っている。味の種類も豊富でグレープ、オレンジ、ライム、レモン、キウイ&ストロベリー等。一箱35¢~50¢の安さで買えるのは魅力だ。作り方は至って簡単で、粉末に沸騰したお湯を入れて混ぜ合わせた後に冷たい水を入れて再度混ぜ、冷蔵庫に4時間くらい保管して出来上がり!柔らかいぷるんぷるんとした感触は癖になりそうである。同じゼリーでも、炭酸系が入ったスパークリング・ジェロやババロア風なバニラ・チョコレート、さらにジェロ・レアチーズケーキの素まである。個人的にはレアチーズケーキシリーズが好きなのだが、そのフルーツ・トッピングといい、レアチーズケーキ自体といい、その甘さに慣れるのには結構時間がかかった。今となってはそんな甘さもどうって事は無いのだが、ボリュームたっぷりのジャンボサイズの料理や着色料たっぷりの飲料まで平気に平らげられるようになった自分が怖かったりもする。日本のレストランで満足出来るかどうか正直心配でもあるし、、。あー、きっとおかわりせずにはいられないんだろうなー。
2003.01.23
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