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いちばんの問題は、何をリサイクルというのかがはっきりしないことだ
皆さんの住んでいる街では、ゴミを何種類に分別していますか?
情けないことに、私は家内に任せっぱなし。「燃やせるゴミ」と「その他プラスチック」(容器リサイクル法に基づく)の区別が、何度聞いても忘れてしまうのだ。しかも、時々、分別方式が変わる。
分別することが悪いとか、リサイクルは税金の無駄だと主張するつもりはない。ただ、あれだけ種類の多い「その他プラスチック」を回収して、材料別に分別してリサイクルしているのだろうか、という素朴な疑問が頭を離れない。
JR 東日本の駅に設置されている自販機の隣には、ペットボトル、缶、ビンを分別するごみ箱が用意されている。たまに中をのぞいてみると、3 つの投入口が 1 つのゴミ箱に繋がっていたりして苦笑する。子どもにどう説明したものか。
本書では、世界最多の 34 分別を行っている上勝町をはじめ、ゴミ問題の優等生と言われている市町村を取り上げ、そこに隠れている問題を指摘する。たとえば上勝町の場合、ゴミ処理費用が極めて少ないのだが、これは分別の成果というより、「どんな市町村でも義務として行っているごみの収集業務をほぼしていない」(31 ページ)ためである。
ゴミ問題については、マスコミの評価を鵜呑みにするのではなく、一歩下がって全体を考えてみる必要がありそうだ。
■メーカーサイト⇒ 杉本裕明=著/幻冬舎/2009年07月発行 ゴミ分別の異常な世界 リサイクル社会の幻想
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