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8~9割の仕事を断ったことの使命として、引き受けた1~2割の仕事については全力を尽くします(21ページ)
経済評論家として赤丸急上昇中の勝間和代さんは、読者に「断らないことは、あなたに何のメリットがあるでしょうか?」(82 ページ)と問いかけ、「断る」ことこそ生産性を上げる秘訣だという。
他人に無理に合わせようとすると組織も自分も疲弊してしまうので、自分の軸をもって生産的な提言や交渉を行う好循環をつくろうというのが、勝間さんの持論だ。
その具体的な方法はというと、各章の「まとめ」から逆引きできるようになっているので、まずは「まとめ」を読むのもいいだろう。4章しかないので。
印象的だったポイントとしては、まず、「『断る力』を身につけることの前提は、相手との対等な人間関係を築くこと」(133 ページ)ということ。そのためには、コミュニケーション能力を身につけること。なぜなら、「相手が読心術を持つエスパーではない限り、あなたが言葉を使って言わなければ絶対分からない」(36 ページ)から。
やはり、コミュニケーション能力は若いうちから身につけた方が良いと共感。
それでも、やっぱり社会では頑張らなくてはいけないのでは?、と考えるシゾフレ人間の私に対し、本書は「必要以上に相手を不快にすることはない」(65 ページ)、「いずれにしても、ふだん私たちが生活し、能力を発揮していく中で、『すべての人に好かれる必要』はない」(72 ページ)、「不得意分野は『許容範囲のリスク』として諦める」(209 ページ)と畳みかける。
自分はもう若くはないのだから、不得意分野は許容範囲のリスクとして諦めた方がよさそうだ。それには時間がかかりそうだが(苦笑)。
そして一番大切なのは、「8~9 割の仕事を断ったことの使命として、引き受けた 1~2 割の仕事については全力を尽くします」(21 ページ)――なるほど、納得。
■メーカーサイト⇒ 勝間和代=著/文藝春秋/2009年02月発行 断る力
■販売店は こちら

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