アイシェの庭

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2006.06.07
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庭は地味ながら花盛りである。

アジサイは薄ピンクの花が次々と開く、ガクアジサイ系なので可憐である。
スミレはプランターから盛り上がるように咲いている、もう2ヶ月以上咲いている(こーゆーものなのか?)。
余った食用の百合根を植えたら、やたら葉の多いモサモサした茎が伸び、オレンジ色の小さな花をつけた(茎を見ると結構怖い、凶暴な感じだ)。
年を越したディルが50cmほどに成長し、黄色い花を咲かせた…などなど

さて、10日以上続いた恵みの晴天も明日から崩れるようである。
明後日には梅雨入りする様子である。

この晴天の10日あまり、ナーメとのササヤカな戦い(15~20匹/day 乾燥しているので中~大型クラスが主流で出現で処理しやすい)、毛無し黒毛虫プッチン作戦(数ミリクラスなので簡単に潰せる)などの安易な日々を送っていた。

今夜はさすがに湿気が多い夜を迎え、ナーメ巨大クラスが地面に出現、3年物かっ!と思われるほどのお局ナーメやらも捕獲・煮沸することとなった。

全部で40ほどであったが、なんせ大型が多いので、死骸がこんもり、なかなか圧巻である。

などとアッケラカンと処理状況を書いているが、数週間前までは「ナメナメナーメ~」と唱えて狂気から逃れていたが、この頃のワタクシは動じなくなっているのである。

別にナーメ虐殺に目覚めた、とか言う訳ではない。
多少、慣れたのも否めないが、とにかく「この程度で心乱してナラナイ」と心したのである。

週末、ワタクシは友人と軽登山を行った。
この辺は山が近く、数時間ほどの散策を楽しむ事が出来る。
今回選んだのは、山の上に植物園のあるコースで、やや険しい道なのだが、行きはリフトで上がるという安易な方法にした。下りは歩きである。

手入れの良い花壇やハーブの畑が続き、花は彩りよく華やかに咲き乱れ、綺麗な空気の中を歩くのはなかなか快適なものである。周りの緑の木々には蝶々達が舞い、静けさの中ホーホケキョと響くのは優雅である…

そして舗装した道を離れ、木々の間の近道を進んだ。
うっそうとした木に囲まれ、空気はイオンイオンしていて素敵な森林浴である。
周囲にはアジサイが咲き乱れている…手入れのされた花壇ではなく、無造作に茂ったアジサイもなんと自然で趣があるのだろう…白…青…緑の葉…の陰に黒…??

剛毛!!!

「どどどぅっどううううううううううっ!!!
 くわくわくわくわぁぁぁっ!くわぁっ!くわぁむぅしっ!」


けけけけけけけむむむむしっ!!!

身体に悪寒がっ!口中に梅肉包んだアルミホイルをガシガシ齧ったような嫌な感覚がっ!!

それからは悪夢の下山であった。
そう、この時期の山をなぜ長い間避けていたのか、なぜ近場に山があるのにタイマイはたいてジムに通っていたのか、理由をようやく思い出したのである(遅い…)。

嫌いな人ほど嫌いなものを見つけてしまうのである。

急な山道をとっとととっとと下りて行ったのだが、出来るだけ可能な限り極限まで足元を見つめて他を見ないようにするのだが、ホワイなぜどうして、ウニョニョとかスッコンスッコンとかシャクシャクシャクトリ~と這い這いする剛毛虫が…


「てっ手すりにっ、うぎゃぎゃぎゃっ!!」
「草の先っぽにっ、ひゃひゃひゃひゃあひひひひひっ!!」
「ああああここにっ、わやややややあひにひひっ!ひょっ!ひょっ!!」


と絶叫ロードは限りなく続く。この虫どもはワタクシの噴出アドレナリンを察知して這い出してきたとしか思えないのである。なぜなら同行者は「蛇は怖いが、虫は大~丈~夫」な性格だったのであるが、「虫なんて…どこにいるんですか~?」である。

「道にいるやないのっ!みひょっ!こここここっ!見えないのっ!きゅきょきょきょきょっっ!」
「よく見つけますねえ…探しているんですかぁ?」
「探すわけねーだろー!ぶわかぁっ!通り道にいるやんけぇぇっ!!」
「ほらっ、あ、ほんとだ、手すりに居ますね~
「やややややややややややああああいっ!見ちゃったじゃね~かあっ!この*○▼×#ッ@□▽!!うわ!だだだだだだだだあああああ!!」


そしてあれほどの剛毛地獄を見せられた後、下界に辿り着いたワタクシはツルツルナーメなど畏れるに足りない存在と化した。

しかし、虫が嫌いなのは判るが、なぜにワタクシは毛があるものを更に畏れるのであろう…

10年以上前のトルコ滞在時、夏は大変怖ろしい季節であった。
乾燥した気候のトルコは意外にも虫は少ない。アパートの中庭にも果物の木があったが、虫が大量発生したのを見た事が無い。

その時期、怖ろしいのはむしろ人間♂なのである。
市バスなどに乗ると、冷房の無い車内はむんむんである。
なので男性は半袖ワイシャツなどを着ている。最近はよく知らないが、当時はタンクトップだけを着ているようなトルコ人男性は居なかった。ちゃんと袖つきのものを着ている。この辺は大変礼儀正しいのだが、胸元のボタンをかなり開けているのである。


当然、胸毛がどわっ!である。
どうも胸毛が濃い人はそれが自慢なのであろう、3つくらいボタンを外していたりする。
でもって、習慣とお洒落の意味で金のネックレスをしている人が多い。
胸毛どわっ!に、太い金鎖が沈みカラマっているのである。

うぐぐぐぐぐぐっ!っと思わず身をよけると、吊り輪を持っているワタクシの腕が隣の男性の腕にべっとんと触れたりする。相手は半袖なので、勿論生身である。


さわさわさわさわさわさわさわっ!!
毛毛毛毛毛がっ!


逃れようと反対に重心を移すと、隣の吊り輪の腕にっ!!!

ざわわっ ざわわっ、ざわわっ ざわわっ…

と、触れ合っていき、息が詰まるような体臭の大衆の中で固まるワタクシをバスは運んで行くのである…

という不幸な思い出もさることながら、なぜこんなに毛が怖ろしいのであろう…
愛猫とて巨大な毛虫のようなものなのに、どうしてこちらはこんなに愛らしいのであろう…

謎はあれど、とにかく対策は立てなければならぬ…

しかし、まだツルリンとした毛無し黒毛虫はともかく、最近は毛無し緑毛虫も増えつつある。
これは保護色の上、糸を吐くので葉を振っても落ちにくいので大変見つけにくい。
まさに大きくなってからの対決になる恐れがある。

ワタクシはまだまだ強く生きていかねばならないのだった…(でも当分山行かない、絶対行かないっ!!)





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Last updated  2006.06.08 02:57:27
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