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庭は地味ながら花盛りである。アジサイは薄ピンクの花が次々と開く、ガクアジサイ系なので可憐である。スミレはプランターから盛り上がるように咲いている、もう2ヶ月以上咲いている(こーゆーものなのか?)。余った食用の百合根を植えたら、やたら葉の多いモサモサした茎が伸び、オレンジ色の小さな花をつけた(茎を見ると結構怖い、凶暴な感じだ)。年を越したディルが50cmほどに成長し、黄色い花を咲かせた…などなどさて、10日以上続いた恵みの晴天も明日から崩れるようである。明後日には梅雨入りする様子である。この晴天の10日あまり、ナーメとのササヤカな戦い(15~20匹/day 乾燥しているので中~大型クラスが主流で出現で処理しやすい)、毛無し黒毛虫プッチン作戦(数ミリクラスなので簡単に潰せる)などの安易な日々を送っていた。今夜はさすがに湿気が多い夜を迎え、ナーメ巨大クラスが地面に出現、3年物かっ!と思われるほどのお局ナーメやらも捕獲・煮沸することとなった。全部で40ほどであったが、なんせ大型が多いので、死骸がこんもり、なかなか圧巻である。などとアッケラカンと処理状況を書いているが、数週間前までは「ナメナメナーメ~」と唱えて狂気から逃れていたが、この頃のワタクシは動じなくなっているのである。別にナーメ虐殺に目覚めた、とか言う訳ではない。多少、慣れたのも否めないが、とにかく「この程度で心乱してナラナイ」と心したのである。週末、ワタクシは友人と軽登山を行った。この辺は山が近く、数時間ほどの散策を楽しむ事が出来る。今回選んだのは、山の上に植物園のあるコースで、やや険しい道なのだが、行きはリフトで上がるという安易な方法にした。下りは歩きである。手入れの良い花壇やハーブの畑が続き、花は彩りよく華やかに咲き乱れ、綺麗な空気の中を歩くのはなかなか快適なものである。周りの緑の木々には蝶々達が舞い、静けさの中ホーホケキョと響くのは優雅である…そして舗装した道を離れ、木々の間の近道を進んだ。うっそうとした木に囲まれ、空気はイオンイオンしていて素敵な森林浴である。周囲にはアジサイが咲き乱れている…手入れのされた花壇ではなく、無造作に茂ったアジサイもなんと自然で趣があるのだろう…白…青…緑の葉…の陰に黒…??剛毛!!!「どどどぅっどううううううううううっ!!! くわくわくわくわぁぁぁっ!くわぁっ!くわぁむぅしっ!」けけけけけけけむむむむしっ!!!身体に悪寒がっ!口中に梅肉包んだアルミホイルをガシガシ齧ったような嫌な感覚がっ!!それからは悪夢の下山であった。そう、この時期の山をなぜ長い間避けていたのか、なぜ近場に山があるのにタイマイはたいてジムに通っていたのか、理由をようやく思い出したのである(遅い…)。嫌いな人ほど嫌いなものを見つけてしまうのである。急な山道をとっとととっとと下りて行ったのだが、出来るだけ可能な限り極限まで足元を見つめて他を見ないようにするのだが、ホワイなぜどうして、ウニョニョとかスッコンスッコンとかシャクシャクシャクトリ~と這い這いする剛毛虫が…「てっ手すりにっ、うぎゃぎゃぎゃっ!!」「草の先っぽにっ、ひゃひゃひゃひゃあひひひひひっ!!」「ああああここにっ、わやややややあひにひひっ!ひょっ!ひょっ!!」と絶叫ロードは限りなく続く。この虫どもはワタクシの噴出アドレナリンを察知して這い出してきたとしか思えないのである。なぜなら同行者は「蛇は怖いが、虫は大~丈~夫」な性格だったのであるが、「虫なんて…どこにいるんですか~?」である。「道にいるやないのっ!みひょっ!こここここっ!見えないのっ!きゅきょきょきょきょっっ!」「よく見つけますねえ…探しているんですかぁ?」「探すわけねーだろー!ぶわかぁっ!通り道にいるやんけぇぇっ!!」「ほらっ、あ、ほんとだ、手すりに居ますね~」「やややややややややややああああいっ!見ちゃったじゃね~かあっ!この*○▼×#ッ@□▽!!うわ!だだだだだだだだあああああ!!」そしてあれほどの剛毛地獄を見せられた後、下界に辿り着いたワタクシはツルツルナーメなど畏れるに足りない存在と化した。しかし、虫が嫌いなのは判るが、なぜにワタクシは毛があるものを更に畏れるのであろう…10年以上前のトルコ滞在時、夏は大変怖ろしい季節であった。乾燥した気候のトルコは意外にも虫は少ない。アパートの中庭にも果物の木があったが、虫が大量発生したのを見た事が無い。その時期、怖ろしいのはむしろ人間♂なのである。市バスなどに乗ると、冷房の無い車内はむんむんである。なので男性は半袖ワイシャツなどを着ている。最近はよく知らないが、当時はタンクトップだけを着ているようなトルコ人男性は居なかった。ちゃんと袖つきのものを着ている。この辺は大変礼儀正しいのだが、胸元のボタンをかなり開けているのである。当然、胸毛がどわっ!である。どうも胸毛が濃い人はそれが自慢なのであろう、3つくらいボタンを外していたりする。でもって、習慣とお洒落の意味で金のネックレスをしている人が多い。胸毛どわっ!に、太い金鎖が沈みカラマっているのである。うぐぐぐぐぐぐっ!っと思わず身をよけると、吊り輪を持っているワタクシの腕が隣の男性の腕にべっとんと触れたりする。相手は半袖なので、勿論生身である。さわさわさわさわさわさわさわっ!!毛毛毛毛毛がっ!逃れようと反対に重心を移すと、隣の吊り輪の腕にっ!!!ざわわっ ざわわっ、ざわわっ ざわわっ…と、触れ合っていき、息が詰まるような体臭の大衆の中で固まるワタクシをバスは運んで行くのである…という不幸な思い出もさることながら、なぜこんなに毛が怖ろしいのであろう…愛猫とて巨大な毛虫のようなものなのに、どうしてこちらはこんなに愛らしいのであろう…謎はあれど、とにかく対策は立てなければならぬ…しかし、まだツルリンとした毛無し黒毛虫はともかく、最近は毛無し緑毛虫も増えつつある。これは保護色の上、糸を吐くので葉を振っても落ちにくいので大変見つけにくい。まさに大きくなってからの対決になる恐れがある。ワタクシはまだまだ強く生きていかねばならないのだった…(でも当分山行かない、絶対行かないっ!!)
2006.06.07
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これで1週間晴れの日が続いたことになる。昨年のアサガオの種がここに至って一斉に芽をふいた。最初はホームセンターでわざわざ種を購入したのだが、毎年勢力を伸ばし、恐るべき勢いで繁茂するようになった(我が家の庭は虫も植物も異常な生命力を持つようになるのはどうしてだ?)。さすがに懲りて昨年から場所を選んで芽を間引きするようになったのだが、今年はそのテリトリー内で一斉蜂起した。隅の2階のベランダからのトイというか排水管のあたりである。アサガオというと、「釣瓶とられて貰い水」させる気になるような、薄緑の柔らかくはかないツルが健気にこんなところまで伸びてきてあぁ引き裂く事はできないわ♪という風情、人間のメンタル部分に訴えかけて生き延びているように感じられるが、現実はそんなものではナイ…これが排水管を何十にもグルグル巻きにすると、そうそう引っ張っても取れない強靭な綱と化す。3本の矢は折れない、どころかツルが牛の面の皮並みの強靭さを有するのである。「釣瓶とったったわいっ!お前が取り返せる思とんのけ!やれるもんならやってみんかいッ!ワレェ!」とばかりドス赤いツルが権利を主張するのである。火曜には雨になり梅雨に入るかもしれない、その時までに間引きをしておかないと例年のように後で後悔する羽目に陥るのは必須である…さてさて、庭のその反対側の妖精たちの幼生たちは今日も元気である。どこをどうしたら、こんなに次から次へと出てくるの?と不思議に思うくらい、チェックするといつも数匹は必ず見つかる。1ミリからの小さい黒い毛虫(毛の無い)だが、前にあれだけ入念に葉を箸でひっくり返して突いていたのに、一体どこに隠れていたのか??鉢植えなら下から見上げるようにすると、結構見つけやすいのだが、地面に植えたものはそうはいかないので、一通りチェックした後、少し葉をゆらす。地面を調べると、かなりの毛無し黒毛虫が落ちている。土に混じっている黒い石の破片や枯れ草と同じような色だが、くるんと丸まったその姿は慣れるとすぐ判る(「心の眼」全開!)。チャックモール石に移して、熱湯など使わず箸でさっさと潰してしまう。これからすると、ナーメなんて可愛い生き物のように思えてくるのは不思議だ。とはいえ、ナーメを熱湯殺戮するのは、可愛いからでは無く、その方が処理しやすいからである。ナーメは身体を半分に切られると、頭部分がそれでも逃げようともがき進む。(下半身部分はよほど大きいのでない限り静止するけど)この情景は大変精神衛生上よろしくない。熱湯の方が早く息絶えるようなので、手数でもお湯は沸かさないといけない。(ナ~メナメと思って甘く見ると、お湯を持って帰った頃には居なくなっている事も多い。結構足は速いのだ)このナメたちは、さすがに1週間続きの晴天でほとんど姿を消した。来週の火曜辺りから、また戦いが始るかもしれないが。とにかく今は休戦中である♪しかし心和む日々が続く一方、この毛無し黒毛虫は底知れず湧いて出るのである。まさか、毛虫同士が交尾して増えているんじゃないのか?と疑うほどである。松本零士先生の「インセクト」に「7年帝王(だったか?)」なる作品があって、セミの幼虫たちが地下で勢力争いを行ってて、強く要領の良い1匹の♂幼虫が♀幼虫たち(おなじみのメーテル級の美女たちである)をハーレム化して思いのままにしている、というのがあったが、本当にそんなんが進行しているのではナイカ?と信じてしまいそうである。昨日あたりから、どうやら緑の細い毛無し毛虫も発見され、我が家の庭は更に泥沼の争いへと沈んでいく模様である。来週火曜…雨が降るまで…が、やはり大いなる山場のようである…
2006.06.02
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5月も終わりである。アジサイも花をつけだした。スミレも春先からずっと紫の可愛い花を咲かせ続けている。時おり蝶々が飛んできて、花の蜜を吸っていく、まさに平和なニッポンの庭の風景である…アイシェ家のアジサイはガクアジサイ系?というのか、こんもりと花をつけるのではなく、点々とささやかな花が咲く。なかなか可憐な風情である。7年ほど前に980円だかの鉢をホームセンターで買ってきたのを、そのまま庭の隅に置いて花を愛でていた。次の年も花を咲かせ、楽しませてくれたのだが、どんどんアジサイ本体は成長を続けていき、その翌年には元の3倍くらいに成長した。しかし、足元のプラスティックの鉢はそのままである。小さい鉢からどっか~んと大きな枝が四方八方に広がる姿は異様というか、マジックというか、生命の神秘というか、4次元空間から来たアジサイ♪という風体だった。さすがに不気味に感じたワタクシはその鉢を移動させようとしたらびくともしない!なんと鉢の底の穴から根を張っていたのである!それから数年、小さな鉢からワサワサと枝を張る纏足(てんそく)のようなアジサイは我が庭の名物であったが、栄養状態が悪いのか?葉は茂れど花はつかない状態が続いた。昨年、さすがにこれではイカンと思い、プラスチックの鉢を割ってみると、中はぎっしりと根が詰まっていた。「壷赤子(つぼあかご)」状態であった。 壷赤子(つぼあかご) 産まれたばかりの赤ちゃんを壷などに入れて(訳ありの子供をこっそり養育する事情がある場合?)保育したところ、成長して壷から出せなくなってしまい、そのまま育てていく…らしい。かの花輪先生が昔々御本にそー描いておられた。お話ではその子が捨てられ、拾った老夫婦が「壷の中の体が化け物だったらどうしよう!」と悩みながら、壷を割る…と普通の子供が出てきてめでたしメデタシなるのだ(その次の話ではトンデモナイ結末が待っているが)。しかし、読んでいるワタクシはあんな新陳代謝の活発な乳児を壷に入れちゃって、どうやって体洗うんだろ~と心配していた。壷の底に穴が開いていて、尿とかはそこから流すのだろうが、ウ★コとか流れきれないだろう…中で腐って…うゎ!!大体、現在でも「赤ちゃんのお尻フキ」などが売られているのは、それを拭くのが大変なのだからだ。そして風呂に入っていない赤ちゃんなんて汗疹だらけだろう…そんなんが壷割って出てきた日には…などなどと悩み多き思春期を過ごしたのだった。 以上ようやく壷アジサイも今年から数個のツボミをつけている。うっとおしいながら、梅雨のささやかな楽しみになるであろう。さて、ここ5日あまり晴天が続いている。夕方、植物に水をやっても、前ほどにはナメの出現は減っている。今日も15匹あまりである(これが多いか少ないかは個人の見解によるだろうが)。ところが、昨日から新しい敵が現れたのである。5つ200円で購入した、ワタクシのお気に入りの植物(ああ、名前が…)を地面にジカ植えしている。白い可憐な花の咲く、これをカントリ~な庭のアクセントにしたかったのである。ジカ植えの宿命で、これまたナメやらダンゴ虫がタカってくるので、せっせせっせと虫退治に励んでいたのだが、小さな葉は虫食いでボロボロ、仕方なく夜も気をつけてナメ取りしたのだった。そして昨日の午後、なんの気なしに(乾燥した昼間はナメが出ないので)箸でチェックしてみると・・・うゎ!ちいちゃなちいちゃな…毛虫が…いや、毛は無いっちゅうか…要するに蝶の幼虫である…まことにちっちゃな幼虫である。色はグレーっぽい黒色。よくよく見れば、庭のあちこちに植えたお気に入りに取り付いている。虫がつき易い、と言われながら、今まで何とも無かった3年物のサンショウにも3匹がウゴウゴしている。蝶々は確かに花粉の運び屋として役には立っているのだろうが、優雅な花旅人でも、花の妖精でも無い!決して!!ついでに~♪とばかりに、卵を残すことが多いのである。気のせいか、我が庭は産卵場所として狙われている様子である。お気に入りの株にはそれぞれ5~10匹が憑いていた…ううううう~夜のナメ探索の懐中電灯の光では見落としていたのだろう、小さいながらも丸々と成長していた。箸で慎重に集め、チャックモール石(生贄台)に並べて一気に熱湯処理である!くるる~んと丸まった黒くて小さな幼虫が浮かび上がる…さて、今日もチェックしてみると、あれほど前日調べたのに、やはり居る居る黒い虫…どうやら昼の暑さのピークを過ぎてから活動しだすようだ。チャックモール石の上には前日の蒸しの死骸が…ナーメのようにトロけずに、くるりと身を丸めたその姿は、傷も無く生前の面影をそのまま残していたのだった…合掌…
2006.05.31
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一昨日、土曜の深夜というか日曜の早朝というか、どうにも眠れなくて2時頃から27日の日記を書いていた。朝4時頃、まぁこのくらいで、と思って、『登録』をポン!と押したら、突然「定期メンテナンス(3:00~4:30)で~す」の画面に変わった。あとは戻そうとしても戻らず、固定されたまま。2時間かけて打った文章は消えてしまった…影も形も無く…(T0T)そう、これが恐怖のメンテナンス…話には聞いたがこんな怖ろしいものとは…苦労して入力したのに、足が線を引っ掛けて一気に消してしまったワープロ時代のようだ…それからは抜け殻のような2日間を過ごした…庭への愛着も今では空しいい…日記なんて…もう開きたくもない…雨と言われていたのに晴れた日曜であったのに…今日は晴れやかな月曜であったのに…ワタクシの心はどよよ~んよんと曇っている…ようやく今日の夕方、ワタクシは庭に立った。傍若無人に生え散らかったミントの茎を切り、ガラス瓶に水を入れてさした。芽が出れば家の裏の小さなスペースに植えるつもりなのである。それだけの事で首筋・足など3ヶ所が蚊に食われた…再び落ち込んで家にコモるワタクシであった…(ああ、痒い)夜、それでもようやく気力を振り絞って熱湯水筒と懐中電灯を手にワタクシは再度庭に立った。ナメの居そうなポイントをチェックしたが、姿無し。ダンゴ虫のみである。仕方なしにダンゴ虫をダンゴ蒸しにしたりして、ポイントを再チェック。居た…と思えばあちらに…ここに…そこに…と同じところを何度見てもある瞬間にふっと見えるようになる。まさにナメは「心の眼」で見なければいけない。…それはナメだけではないのだろうが。しかし本当に不思議だ。ある時、突然に目の前のものが見えるようになる…結構大物も実はすぐ前の茎に取り付いていたりする。まるで「心の眼」を開いたワタクシの前に進んで現れるかのように這って出るのである。我思う故にナメあり…ワタクシの空虚な胸にその言葉が浸みていく…明日はこの心が晴れますように…
2006.05.29
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昨日は良く晴れた一日だったが、夜になるとかなりの強風が吹き荒れた。こんな日にナメ退治などする気がどうも起こらず、休息日とした。その後、イスタンブールの空港での火災事件が報道され、深夜まで電話やメールが飛び交っていた。TVの画像ではかなりの黒煙が上がっていたので仰天したが、漏電が原因との結果に落ち着きそう。貨物扱いの場所で、どうやら化学物質に火がついたらしい。ソケットとかに溜まったホコリに引火したんじゃないかと勘ぐるワタクシであった。本日の日中は大変平穏な我が庭であった。日差しもきつくなく、まだ大敵蚊の大群も無く、まさにガーデニング日和。チューリップの茎を切り、エンドウの枯れた部分を取り、ユリの茎を支えて土を足した。このユリは安売りで買ったユリ根を結局調理する機会を逸し、どんどん成長してしまったので土に植えたもの。急激に成長し、身体を支えられなくなってしまった。明日は我が身である。庭の北の隅の地面には下に古い水道(上下?不明)のパイプがあるらしく深く掘れない。安売りのチューリップの球根を試しに植えたものの、やはり開花率は半分以下だった。それでもなぜかそこにドクダミが自生していて、どんどん勢力を伸ばしている。今年はその勢いはとどまる事を知らない。そんな地面なので根ごと取りきれない上、切ると独特の匂いがするのでどうも苦手である。何となく色も毒々しいのであまり好きになれない。これからの季節、ちょっと目を離すと雑草類はあっという間に繁茂してしまうので要注意である。大きく成長してから泣く泣く抜いていると、これまた蚊の餌食になってしまう。雑草と蚊は共生関係にあるのではないか?というのがワタクシの持論である。さて、夕刻になってもナメの姿は見ない。最近、晴れると日差しがきついので乾燥しているせいだろう。鉢植えの土も乾いてきている。晴天の2日目ともなると、大型プランターは別として、他の鉢植えの植物はちょっとグッタリ状態である。特にミントはしゅん!と萎れてしまう。このミントは曲者で水をやるとすぐにシャキーン!となるだけでなく、繁殖力強大精力絶大凛々凛々なハーブでドンドコ増えていくクセに、少し乾燥すると弱いよ~ん!と自己主張するヤな奴である。という訳でばっちゃんばっちゃんと水をかけていく(手を抜いてジョウロではなくぶっ掛けちゃいました、あれ使って、あのホラ何ていうんだっけ?お玉のような…神社にあるあの…ほら…)1時間ほどするとミントはしゃっきりしてくる。現金なものである。加えて…ナメも出てきた…水をやらねばナメは出ないが植物は死ぬ、水をやれば生きるがナメも出る。とかくこの世はままならない。しかも、全体的に乾燥しているので、表面積的に有利な(移動しても水分消費量が少ない)中・大型ナメが多いのである。どこに隠れていたのか?というでかいクラスも登場である。数量としては30程度なので大した事はないが、質量的にはかなりのものである。大型になればなるほど、比較すると表面積が小さくなるので熱湯をかけてもすぐに動きが止まらない。それももがき回るのでこちらもビビッてどんどんかけるので、お湯の消費量がバカにならないので、家と庭の往復で忙しい。やはり早く苦しみを止めないと成仏しないだろう、とこちらも気が気ではない(自分がお湯をかけているくせに)。そんなこんなでお湯といえど水を掛けているので、新手の大型ナメが誘われて出てくるのである。でもって乾いた庭ではいつもの食事(腐った葉とか)が少ないので、まっすぐ煮ナメに向かっていくのである。冷えた新鮮煮ナメに吸い付く大ナメの上にも熱湯が非情にも…という光景が…成仏しておくれ…お願いだ…さすがに大型死骸こんもり状態のチャックモール石(ナメ専用生贄台)を交換した…立ち上る生臭い湯気に耐え切れなくなったからである。まこと古代の文明に残る人の「神聖な生贄台」とはどんな管理をしていたのだろう…画像で見る限りは「洗い場」としての設計ではないようだし(地下のもあったし)、そんなに盛大に洗剤や温水で洗い流していたとは思えないし、仮にそうしたとしても生臭い匂いは積み重なっていくはず。普段そこを行き来する人たちや神官にはどのような香りとして認識されていたのだろう??などと思いをはせながら庭をあとにするワタクシであった。明日は午後から天候が崩れるそうである。梅雨が来る日も近い。
2006.05.25
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昨夜からの雨は日中しとしとと降り続いた。夕方にようやく止んだ♪と思ったらムッとした湿気に包まれてしまった。当然、思ったとおりの大漁ナーメナメとなった。おそらく今日は軽く150匹を軽く越えていることであろう…それもどこから湧いて出るのか?中型大型クラスも続々である。おの1ヶ月あまり、目の敵のように処理している、一日平均40としても1200…どれだけの卵がばら撒かれているのだろう???トルコ在住の友人が「ビールが効く!ビールを容器に入れて設置すると飲もうとして溺れるって!」と見かねて提案してくれた。そう言えば、昔々その昔「小学生の科学」だったか「学習」だったか、はたまた他の雑誌だったかで、「世界のビックリ動物ニュース」に、「ビールが好きなカタツムリ!」というのがあった。ビールがナミナミと注がれたグラスにカタツムリが這い登り、ビールを飲んでいる…という情景だった。ヨーロッパのどこかの国のニュースだったはず、ドイツだったような気が…ペットとして飼われているカタツムリなのであった。このカタツムリ、仮にハンス君?(くどいようだが両性具有だ)としよう、なかなか絵になっていた。どうして殻があるだけでこうも違うのだろう?中身は一緒なのに…飼い主の愛情が感じられるのが、ビールが表面張力状態で注がれているので、横から飲めるのでグラスに落ち込む心配が無い。さすがのビール好きとはいえ、カタツムリが大量に飲めるわけがないので安全である。これが些細なことをケチってしまうご主人様であれば、口が届かず身を乗り出してグラスにボッチャン、溺れてプカ~になってしまう。「オオオオオオオオォ~ウ!ナインッ!ハンスッ!ホイテ・ニヒトッ!」と後悔しても遅いのである。でもこのグラスはきっと撮影用で、普段はお皿にビール数滴垂らしてるのだろう。モッタイナイものね…そう、ビール作戦はコストが高いのである。(350cc缶なら1缶200円以上する)「溺れるだけの」分量を確保しないといけない。容器も必要である。友人曰く、「缶にビールを半分ほど残して庭に置くのよ」(100円以上コストかかる)しかし、コストは度外視して仮に成功したとして、その後始末はどうすれば良いのか…下手にビールを庭に撒くと、栄養価が高いので他のナーメや虫たちが「ヒャッホ~!」とばかり集ってきて繁殖してしまうのは目に見えている(これに類似した事件で昨年ナメが大繁殖した)。なので、台所のシンクに中身を捨てなければならない。(1) 缶を傾けて内容物を捨てる。 中から気の抜けたビールと共に、ナメの死骸がアジア風カフェのタピオカチャイのタピオカの様にプチュプチュニュルルンと出てくる。(2) 残ったナメが無いか缶の中を覗いて確かめ、水でゆすぎ分別用のゴミ箱に入れる。 (缶・ビン月2回収集第1・3水曜)。(3) ゴミ受けに溜まった死骸をビニールに入れ、口を縛り生ゴミ用の箱に入れる。 (一般ゴミ週2回収集火・金) シンクを洗剤でよく洗った後、夕食で使ったお皿やコップを洗う。これをこなせるのだろうか…精神的・肉体的に…(ちなみにトルコでは、一部を除き分別はまだしていない地域があるのでそのまま捨てちゃう事も出来る。イスラム教徒が90%を超える国だが、ビールはそこかしこに売っているので入手は簡単。お奨めはエフェスビール、軽い口当たりでとても美味しい♪)何にせよ、庭の枯れた植物を掃除しなければならない。花の終わったチューリップも葉を切ってしまおう。(ほら、ガーデニング日記らしくなってきた♪)ナメたちを寄せ付けない工夫が必要である。地道な日々のお手入れがガーデニングには不可欠なのだ…そして綺麗な花を咲かせよう!明日は晴れの予報!ガーデニング日和!!!追記:ナメ退治中、気になったのが地面のレンガ上に大量のゲジゲジ?の子供が現れた事だ。 皆、同じ大きさである。それが次々と… まだ小さいので簡単に熱湯処理出来たが、一度に出現するなんて…なぜ??? 足の多い虫ほど恐いものはないっ!これに比べたらナメなんて可愛くて可憐なものだっ! ああ!新たなる脅威の予感がっ!!!(続く!)
2006.05.23
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今日も良い天気…されど午後からは強い風が吹く一日だった。明日から天候が悪くなるそうだ。お願いだ、こんな日の夜半にカーペットカバーに毛玉を吐くのはやめて頂きたい…愛猫よ…明日の朝までに乾きますように雨が降りませんように神様…なめねこなめねこ…アイシェ家の台所のアリベイたちは何とか沈静化された模様。数匹が何となく彷徨っているが、あわよくば残った「アリの巣コロリ」を持っていくやもしれないので放置している。実はどこかの棚のスミの忘れられた食材にタカっていませんように…はたまた先発隊でありませんように…祈るしかないが…(明日という日が怖い)さて、アリベイ…正確にはAli Bey(アリ ベイ)アリはアラブ系やトルコ系に多い男性の名前である(アリババはアリ父さんのような意味だし)。ベイはトルコ語でMr.を表す単語。但し姓ではなく名前につける。アイシェ家では、アリのことをアリベイと総称している。やはり熱湯で大量殺戮を重ねている罪悪感がそうさせているのだろうか…しかし働きアリたちは全員メス♀だから…敬語にして何の意味があるのだろう…それも男性名で…浮かばれないであろう…これでは…気を取り直して夕方の庭に下り立つワタクシであった…晴天で乾燥していても、6時頃になると地面のレンガは冷たくなりしっとりと湿気を帯びる。そこに子ナメ中ナメがじわじわ~と現れる。まるで家族そろっての夕涼みのような風情である。しかし幸せは長く続かず、大量に沸かした湯がどっぱんどっぱんと撒かれていく。熱湯の消費量は多いが、箸で摘む手間が無く一挙に処理されるので効率はとても良い。そして30分ほどして見てみると、レンガは冷え切っているので丁度水撒きしたような状態になり、別のナメたちが「コレは快適♪」とばかり出てきている。またまたどっぱんっどっぱんどどぱんぱん!!ああ、ワタクシ…悪魔の所業…ナメの家族は最後にお互いを見ることなく殺戮されていく…ところでナメたちの死骸は、雨に洗われて流れていって土と一体化していくと言ってもその後の果てしない虐殺でレンガの上に次々と並ぶことになる。チャックモール石(ナメ専用生贄台のレンガ)には沢山のナメの死骸がミイラ化しつつある。こんな日の夕方にそっと見てみると、乾きかけた死体にナメがそっと寄り添っていることがある。夫婦であったのだろうか?(両性具有だってば)兄弟姉妹であったのか?(異父母だらけ?だろうが)親子だったのか?孫と祖父母だったのか?その姿は何か胸を打つものがある…一寸の虫にも五分の魂やら愛やらがあるのかもしれない、と。この子ナメは母にすがっているのだろうか…初恋のナメだったのだろうか…って、チュウチュウ体液吸ってんじゃないのかっ!!!そう、ナメの死骸はアリベイも見向きをしないのである。少し乾き気味の、体液が濃縮された頃(それとも熟成が進んだ頃?)に、同族のナメやらダンゴ虫が張り付いているのである。親やら兄弟姉妹親戚縁者やら、かって卵をなしたパートナーやら、娘息子の身体を糧にしているのである。自然の驚異、生命の意思、無の意識の中の許容、無認識の幸福、究極のリサイクル、なのである。そのレンガの上にとぽとぽとぽ~と魔法瓶の湯をかけながら果てしない輪廻の流れに思いを馳せるワタクシであった…(先程雨が降り出した。カーペットカバーが…うああぅ、何かのタタリなのだろうか…)
2006.05.22
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金曜は土砂降りだった雨は、土曜の朝には小ぶりになり、午後には突然晴れたかと思うと真夏のような日差しとなった。金曜と土曜朝にも「ナメナメナ~メ♪猫ナ~メ♪(これは遥か昔に一世を風靡した「なめ猫」の影響であろう)」と呟きながらナメ退治に励んだり、ナメを凌駕する巨大這い回り系生命体との遭遇もあったのだが、この昨日今日2日間の晴れやかな日光の下ではその話は似合わないのである。これでもか~の紫外線が降り注ぐ戸外ではナメとの戦いが何となく終息も近いような明るい気分にさせてくれるのである。(それでも出るものは出るし、気温が高くなればなるほどチャックモール石は臭くなっていくのだが)さて晴れ晴れ土曜の午後、少し弾んだ気分で帰宅したワタクシであった。たまった洗濯物をパリリと乾かしたいものである。その前にヨーグルトなどを賞味しようと台所に入ったワタクシの目の前に…うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!出たあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!アリベイだあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!アリアリアリの大行進大集会である。窓際の砂糖入れは黒山の人だかりである。グラニュー糖は何とか救い出したものの、上白糖入れは白黒パンダ状態である。調理に便利なように窓際に砂糖やら塩を並べているその合間をジャカジャカジャ~ンと走り回るアリたち…実は今回今年2度目の襲撃である。雨が止み、晴れて庭が乾燥してくると出没するのだが、今年はえらく早くから大胆に活動しているのは温暖化のせいなのか?2週間ほど前にも出現し、「アリの巣コロリ」を設置したところである。これは一晩わさわさと働くアリたちを我慢しないといけない欠点はあるが、次の日にはぴったりと来なくなる、優れものである。小さなプラスチックのケースに、粉末状(パブロンの顆粒のような)とゲル状の餌が仕込まれていて、それを持って帰ったアリたちが食すとコロリと死んでしまう殺アリ兵器なのである。せっせせっせと粒を担いで戻っていくが、知らないといえ自分たちの巣に毒物を運び込んでいく姿はちょっと見ていて切ない。「コロリ」というのは戦前は(太平洋戦争ね、念のため)伝染病「コレラ」の別称だったらしい。『コロリコロリと人が死んでいく』というのに掛け合わせたと言うが、そんな様子でアリたちもコロリコロリと倒れていくのだろうか?人間というのは本当に怖ろしいものを作るものだ(でも無いと困る、のが本音)。などと講釈している間に、ヤカンのお湯が沸く。そう、「コロリ」があるとはいっても、目の前の大群をどうこうするのに待ってはいられないのである。そんな事をした日には部屋中の食料探索の旅に出てしまう。しかも跡に匂いを残すというではナイカ?「コロリ」道以外にタムロッているのにドバドバドバ~である。そして砂糖の入れ物にドボボドボドボ~!!!うわ!わわわわわ!数百匹のアリのシロップであるっ!!!「モッタイナイ」は世界的な運動となっているが、アリだらけから掻き分け砂糖をどうしても使う気にはなれないのである。火を通す料理であっても。かくて熱湯が撒き散らされ注ぎ込まれ、アリ煮だらけのキッチンと化してしまうのである。かって銀と等価だったと言われる砂糖が…ああ…(確かスペインのお姫様がフランスにお嫁入りした時にそーだった、という話だが←だいぶ記憶が怪しくなってきている)ああ、何と役に立つ熱湯であろうか…庭でも台所でも大活躍…しかし、敵もさる物、別経由のアリがガスレンジの横から侵入してきたのである。どうやら下の収納庫に庭に通じる秘密の穴があるらしい。ここは湯を撒くと棚の中に大洪水を起こしてしまうため、煮沸攻撃が出来ないのである。隙間から出たり入ったりのアリたちをひねり潰すしかない…その姿まさにゲリラ戦である。やむなくスミに「アリの巣コロリ」を設置して、ワタクシは一時退却である。明日の朝にはどうなっているのだろうか?アイシェ家の台所…そして庭に通じる謎の通り道とは?アリの這い入る隙間であれば、アリ以外のものも進入してこれるのではないか?新たなる敵の予感を胸にワタクシは眠りにつくのだった…
2006.05.21
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今日は朝から激しい雨、明日の朝まで続くらしい。洗濯も出来ないし、外出もうっとおしいのだが、湿気の少ないこの頃の雨は室内にいる分には悪くなく、窓を開けて作業をしていて一番快適な季節である。一階の住居では夜に窓を開けるのはどうも落ち着かないので、わずかでも自然の風を感じる貴重な時間である。(秋も良いのだがあの季節は子作りに焦った蚊が進入してくるので、うっかり開けられない)激しい雨の効用は、ナメたちの活動をどうやら抑えてくれるようなのだ。柔らかい彼らにとっては、はるか上空から落ちてくる水滴は痛い?のか、ほとんどプランターには見られない♪ 軒下の地面に敷いたレンガ上にわずかに姿を見せるだけである。庭の生贄レンガ台(チャックモール石)の上のナメたちの死体も雨に流され清められていく…最近は気温が高くなったせいか、どうもチャックモール石の周辺には嫌な匂いがしている。そもそも捕まえたナメに湯をかけると、ほうれん草を茹でたときのような少し生臭いような匂いが立ち込める。次から次へと捕まえて石の上に載せていくのだが、石自体が熱くなっているのが嫌なのか、丸まった身体を伸ばして遁走していく。なので2~4匹載せた段階で湯で処理するので、前の死骸を再度煮てしまう事になる。それが繰り返されていくと、何とも不快な生臭さを含んだ水蒸気が立ち上ることになる。しかし、こんな凄惨な光景を見て支障がでないはずはない、と我思う…最近、妙な事をつぶやくようになってきた。台所仕事などをしながら、「なめなめなーめ、なめなめなーめ、なめなーめ♪」と口ずさむようになってきたのだ。その頻度はどんどん増えていき、洗濯物をたたみながら、「なめなめな~め♪あいん・なーめ♪」猫砂の中のウ★コを拾い上げながらも、「なめなめな~め、いっひ・な~め♪」と意味不明の歌?を歌い続けるのである。冷静に自己分析したところ、 * 現実逃避ではないかという結論に達している(現在のところ)。ナメナメの煮沸図やら煮沸臭からの現実を「なめなめ~」と唱えることで中和しているのではないだろうか?もしくは口ずさむことで、その罪悪感と穢れを口から吐き出しているのではないだろうか? かの椎名誠は「なめねこなめねこ」と唱えるとエッセイに書いているし。(その中に混じる「あいん」とか「いっひ」は昔ちょっとだけ齧ったドイツ語のなごりであろうと推察される。ナーメがドイツ語で「Name名前」であるから、なんだかんだで脳内のシナプスあたりがどこかしこにつながっちゃんたんだろうと解析されるのである)こうして狂気から逃れるすべを体得したワタクシであったが、先程雨が小降りになったので、恐る恐る庭に出てみると、ハーブの茎に子ナメたちが這っていた。少ないと言っても、その数20あまり…せっかく清められたチャックモール石の上にまた死骸が重なっていく…チューリップの葉の傷にも中ナメが張り付いていた。どういう訳かサヤエンドウの茎が枯れてきたので、そこにも増えてきたいるようである。加えて、最近はナメだけでなく、ダンゴ虫(捕まえるとクルッと丸まる)が茎に取り付いている事が多い。これも頭の痛い問題である。なんせダンゴ虫はナメよりもはるかに多いのである。新しい戦いの前兆でなければ良いが…と言う事で、庭では「ナメの歌」をつぶやかないように、歯を食いしばって作業する今日この頃である。うっかりナメの煮沸蒸気を吸う怖れがあるのと、夜中に懐中電灯と魔法瓶と箸持って庭でゴソゴソしている怪しい女が、この上「なめなめな~め♪」と歌っているのをご近所に知られてはならないからである…
2006.05.19
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天気予報通り今日は曇りの一日、まさに梅雨の入りといったところ…とはいえ、そんなに湿気も感じず、これからの酷暑のシーズンを考えると涼しくて快適な日といえなくもない…この涼しさで平和な日を過ごせるかと思ったのだが、願いもむなしく今日もナメ達の行動は活発であった。その数50以上(捕獲+処理数)…一時の勢いは無いにしても、毎日駆除している状況でこれである…数日放置したらどういう事になるか、旅行などに行った日にはどうなるのか思いやられる。恐るべし両性具有、どれだけの卵が産まれたのか?そして、どれだけの卵が生まれたのか?昼頃に見回った際には、一見何も無いようだが、実は地面に敷いたレンガの上に子ナメたちが出現していた。魔法瓶の熱湯をレンガ全体にかけていく。こういう場合は植えた植物に湯がかかる(枯れてしまう)恐れがないので、いちいち箸を使う必要が無く簡単に処理が出来るのだが、熱湯の消費量は多くなる。小さい水筒ではすぐに無くなってしまうので、また補給しないといけない。お湯を足して戻ると、驚くことに先ほどお湯をかけたレンガに新手のナメが出現している事が結構ある。これは隠れていた岩(レンガ)が突然熱くなったのでビックリして出てくるのか?なのだろうか?それとも、 降りかけたお湯などすぐ冷めてしまうので、ちょうど水を撒いた状況になり、「水だ!水だ!」と勘違いして出てくるのだろうか?この場合やや小型~中型クラス(もともと小型のチャコウラナメクジの中で)が多い。この場合は固体を狙って、お湯をかけるのが効果的である。それから大事なハーブ・プランターをチェック。この場合は葉や茎にへばりついているので、箸でいちいち掴んでレンガに載せ、数匹まとめてお湯をかけて処分する。そうしていても次から次へと見つかるので、どんどんお湯は消費され、また補給に戻ることとなる。それで何が悲しいかというと、数分後に戻ってくると、ここでも先程は居なかった新手が出現していているのである。葉の後ろに隠れていたのか?四角いプランターの取っ手?部分の裏にでも隠れているのか?夕方、暗くなる前に(祈るような気持ちで)再度庭に出てみると…地面のレンガ上はそうでもないが(約10匹)、ハーブやえんどう豆に…そしてさっきは気がつかなかったのか、チューリップの葉にも張り付いている。最初にあったのか?付けられたのか?葉に傷がついていて、そこにしっかり陣取っていた。粘つく箸で捕っていくと…自己防御なのか、身を丸めてコロンと落ちていくのもあれば、粘膜引いてズルズルと茎を滑り落ちるのも居る。それでもハーブをかき分け、土ごと拾いあげレンガに載せていくワタクシ…大変空しい作業が続いていく…これは人の、ワタクシの、業なのであろうか…??この前の日曜の「世界遺産」は、メキシコのチチェンイッツァ遺跡(マヤ文明)だった。急斜面のピラミッドや生贄を投げ込んだという池?(セノーテ)で有名だが、更にチャックモールという戦士の像が紹介されたいた。数体あり、野ざらしのものもあれば、室内に設置されたもののあった。一見ラッコのようにお腹を上にし、形としてはユーモラスな印象すらあるのだが、室内の像はかなり不気味な印象であった。不気味なはずで、生贄からえぐった心臓をこの像のお腹の上に載せていたらしい。話を聞けば怖いとは思うのだが、今となれば儀式の痕跡がある訳で無し、昔はよく観光客がそのお腹に座って記念写真を撮っていたらしい。(最近は像に触れるのが禁止されていると聞く)・・・そしてプランターの横の死骸台と化したレンガを見るたびに「チャックモール像」に思いをはせてしまう今週のワタクシであった・・・
2006.05.18
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今日は予報通り、朝から雨である。3・4月頃は雨というと台風並みの大雨になったりしたが、この頃の雨は梅雨の入りという風情で、しとしとと降っている。雨の日の猫は本当によく眠る。座布団の上で丸くなっている。遠くで汽笛の音などが聞こえるアンニュイな雨の日の午後である…それでもワタクシはヤラネバならない…カッパを羽織って雨の中、熱湯入りの魔法瓶を抱えて箸をせっせと動かすのであった。湿気がないのでそれほど活動的で無いにしても、朝6匹、そして午後には20数匹のナメを捕獲、熱湯処理したのであった…情けない姿ではあるが、この作業を夜に回したものなら、暗闇で傘さす・懐中電灯持つ・箸でつまむ、などという器用な事はとても出来ない。ただでさえ、八つ墓村のような格好で夜な夜な出没しているのに、これ以上ヤヤコシイ姿にはなりたくないのである。さて、少し調べたところによると、このナメクジたちはどうやらチャコウラナメクジ(コウラナメクジ科)というものらしい。ここ数十年に見られるようになった外来種(ヨーロッパ産)らしいのである。おそらくは「茶(色の)」+「甲羅」+「ナメクジ」なのであろう。これに殻があったらエスカルゴ?なんて考えたくないが、話に聞いたところでは、トルコの田舎では巨大カタツムリを養殖している農家があって、そこからフランスに輸出されて「エスカルゴ」と銘打たれるらしい。(トルコ人は食用にしていない)そういえば、トルコ滞在時でもナメクジを見た記憶も無きにしも非ず。トルコ語で「ナメクジ」とは如何に??改めて辞書を引いてみた。 sümüklüböcek (スゥムックゥルゥ・ボジェッキ) sümük→鼻水 lü→のような、付きの böcek→虫言い得て妙である。→さすがのワタクシも感動しているドコロでは無いが…( ̄▽ ̄)げげげ! 注:上記はトルコの友人から「これを載せるとアクセス減るよ」と警告を受けている。 しかし、しょっぱなからナメクジの熱湯殺戮を載せているのだから今更何をどうしても 仕方が無い。この先も孤高のプログを背負っていくしかないのである。 しかし、鼻が!水が!虫が!であっても、ワタクシとて気が楽になった訳でもない。こんな作業(駆除)などしないに越した事はないのである。共存できるものなら共存したいくらいだ…ああ… (続く)
2006.05.17
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5月…ガーデニングには最適の季節である。もはや寒くはなく、まだ暑くはなく、夏には骨太になる雑草たちにも今ならこちらの方が有利な状況である。北側に位置するアイシェ家は冬にはとても冷え込むので、冬は外に出る気になれないのである。そしてこの時期手入れを怠るとタダでさえ根性のある雑草たちが繁茂して、加えて守り神のような蚊の大群が発生してこれまた出る気がしなくなるので、まさに今がそのチャンスなのである。しかし…ああ、しかし…爽やかなはずの5月に入って、アイシェ家の庭にはナメクジが大発生したのである…庭の一部に敷き詰めたレンガの上に「ちーちゃなナメちゃ~ん」たちが一斉に出現したのであった。これは昨年ある事件により大量発生したものの子孫たちだと思われるのである。(この事件は大変おぞましいものなので、またいつかの機会に…)そして父兄?かと思われるような中堅クラスのナメクジに引率されるように、ハーブのプランターに群れているのであった。特に3つあるプランターの1つ、冬を越し実をつけ始めたルッコラを総ナメ状態にしているのであった。しかし…ああ…しかし…ワタクシは虫が大変苦手なのである。足の多いのも恐いし、足の無いのも恐い恐い恐い!!とはいえ、このままでは現存のハーブは全滅、これから種蒔くものもタダでは済まない!庭の存亡にかかわるのである!!ここは鬼になって戦うしかない!! -警告:以下は大変えげつない描写もございますので、ご了承下さい-まず、ナメクジの市販薬を庭の数ヶ所に設置。赤っぽい色の顆粒で、これを食べたナメクジは死んでしまうらしい。外見はトルコの土産物に多い「エルマ・チャイ(リンゴのお茶)」の顆粒タイプに似ている。しかし、これでは即効性が無い。現に生きながら食われつつあるハーブたちを救う事が出来ないのである(助かったら助かったらでワタクシたちに食べられる運命…なのは置いといて)なので、箸でもってハーブから剥がさないといけない。しかも数十匹…植木鉢にもナメナメ這っている…それを集めて集めて集めて集めたところで、一ヵ所にのたくる状態、これを如何に処理するのか?しかも周辺のレンガやら壁やらにもぞろぞろと…幼い頃には滅多に見たことも無く、たまにナメクジを発見すれば塩をかけて喜んでいたのだが(飼おうとして親に止められた)まさか庭を塩だらけにする訳にもいかない。かといって殺虫剤をばこばこ撒くわけにもいかない、一応食用のハーブ栽培なのである…という訳で、昨年編み出した最終兵器である。それは… 「熱湯」理由: (1) 土に優しい、すなわち人間にも優しい (2) 即効性 (3) 低料金の三拍子…レンガの上に集められた大小の「ナメ」に、容赦なく降り注ぐ熱湯…小さいのは一瞬だが、大型のはしばらくのた打ち回り、動きを止める…更にハーブから剥ぎ取られた「ナメ」がレンガに載せられ、再び熱湯が…湯気と共に生臭い匂いが立ち上る(そう新しい犠牲ナメと死体が一緒に煮えるのである)。また周辺のレンガにも大量の熱湯が降りかけられて庭は地獄絵状態である。しかし…ああ、しかし…それでも地中から湧いてくるよう(湧いているのだろうキット)に、ナメたちはハーブに張り付いているのである。夜になると葉や茎にズッシリである。そして熱湯地獄の数十分後に再チェックすると、またまた10数匹が居るのである。かくて熱湯入りの魔法瓶を持って夜の庭を何度も徘徊するワタクシであったが、これはご近所の方々の目にはどのように写っているのであろうか?夜になると懐中電灯片手に暗く狭い庭でごそごそとうずくまり、箸で何か摘み、じゃぼじゃぼ水音がする。しばらく後に、くぐもったため息が…(湯気を吸わないように息を止めているので)それが何度も繰り返される。しかも暗闇の中に見え隠れする顔は引きつっている…(それも懐中電灯が照らして)そして今夜もまた…(続く)追記・お願い:何かもっと精神的によい対処法をご存知ではないでしょうか?
2006.05.16
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