タイルを磨いてそれが乾くまでは踏み出せない。
きれいに仕上がるので、新年を迎えるお楽しみだ。
穢れを寄せ付けないようにする玄関となる。
大晦日の晩くまで美容室は着付けや髪結いでにぎわっていた。
新年を迎えてやっと店の椅子を道路に放り出すように並べていた。
それは店内の清掃をするためで明け方頃にやっとそれを終える店があった。
初日の出を見るための明け方の朝くらいころを思い出す。
掃除をして墓参りに出かけた。
正月3が日の天候をあやぶんでの墓掃除だ。
2日の命日は正月での思いに思いを増す。
あれから10年、自らの墓を建てたのは平成8年5月のこと。
そこにまさか父が入ることになろうとは思いもかけなかった。
85歳の往生だった、雪深い日だった。
年内に知らせがあったと思っている。
割れようがないセラミックガラスの鍋ふたをとりおとし、なにかがはしった。
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