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ドローンを三社祭で飛ばすと動画配信サイトで予告し15歳少年逮捕
ネットライブ配信「アフリカTV」の投げ銭のシステムで収入?
少年に現金25万円を援助したという都内在住の成人男性が浅草署に出頭
東京・浅草の三社祭(十五~十七日)で小型無人機(ドローン)の飛行を予告する内容の動画をインターネットで配信し、警備を強化させたなどとして、警視庁は二十一日、威力業務妨害の疑いで、横浜市の無職少年(15)を逮捕。少年の自宅からドローン一機とパソコンなどを押収した。少年は「飛ばすとはひと言も言っていない」と容疑を否認している。
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逮捕容疑では、今月十四日深夜~十五日未明、「なんか明日、浅草で祭りがあるみたいなんだよ。行きますから。撮影禁止なんて書いてないからね」と話す動画を動画サイトに配信し、三社祭を主催する浅草神社奉賛会に警備を強化させるなどして業務を妨害したとされる。
少年は祭りに行かず、実際にドローンは飛ばさなかった。
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三社祭でドローン予告 15歳少年逮捕 威力業務妨害(15/05/21)
今回、15歳の少年が三社祭でドローン飛行を予告する内容の動画をインターネットで配信して逮捕されるに至った背景がいくつかある。
川崎中1殺害事件の時に、加害者の少年の自宅に生放送しにいってるのだが、このあたりからエスカレートし始めたようなのだが、自分がメディアにでもなった気でいたのか。
動機は何ですかと言われた時に、まずひとつ言えるのは、正義感かもしれない。
彼は彼なりに正義感をもってみんなに伝えなければいけないと思ってやっていたのかもしれない。それが、歪曲してしまったり、まわりの支援者の声で、だんだんエスカレートしていってしまったのかもしれない。
正義感とは、実に気持ちがいいもので、自分に酔ってしまい、正義感のためであれば、ある程度モラルに反することをしてもいいだろうということまで考えてしまったのかもしれない。
また、配信者側と視聴者側との関係にもエスカレートしていく背景があるように思える。
ニコニコ生放送では、視聴者がコメントをすることができ、相互にコミュニケーションをとることが可能だが、その中には熱心なファンもついており、通称囲いと言われている。どんどんやれ!とか、もっと頑張れ!とか、コメントにより配信者を駆り立てたりすることもある。そういった人達は、場合によっては何らかの支援をすることで応援することもある。今回の事件に関しても、高額なドローンであるとか、配信機材について援助があった可能性がある。
そうすると、そうした人向けにますます面白い放送を続けようとネタを仕込み楽しませる、そして、放送を見ている人は、もっとやれとお金を渡したりという循環が生まれる。
多くの配信者は自分の放送を面白くしたい、もっと高画質で見やすいもの、いいアングルから取りたいなど、そのためにはお金が必要となる。彼はその資金をどこから捻出していたのだろうか。
彼は、ニコニコ生放送での収入はない。
ニコニコ生放送では、特別な有名人の配信者たち、実績のある配信者たちが、チャンネルを持っていて、そこで収入を得ることができるのですが、まだ有名でないひと、トラブルの多い人などは、チャンネルが認められないため収入にはならない。
ところが今回もう1つ舞台になっているのが、アフリカTVという配信サービスである。アフリカTVは去年、日本で本格サービスがはじまった、もともとは韓国で人気のあったインターネットライブ配信サービスである。
アフリカTVは、他のネット生放送と差別化をするために、 投げ銭
のシステムがある。視聴者が、配信者に対してお金を投げる、ネットでおひねりをあげられるようなものだ。アフリカTVの場合は、配信して人気がでるとお金がもらえるのだ。
もうひとつは、支援者からの直接的な支援である。いわゆる、囲いといわれる人からもらうお金である。彼のサイトには銀行口座が書いてあり、支援のお願いをしている。また、オリジナルグッズを売ったりといったことも行われていたようだ。
後に、少年に現金25万円を援助したという都内在住の成人男性が浅草署に出頭している。男性は「ノエルの動画が面白かった。支援してあげたいと思った」と話している。
また、一定の援助をしてくれる支援者を 「超越者」
とも呼んでいたのだが、この男性は「ノエルの信者の中でも上の方になりたい」とも話しており、まるで怪しげな宗教団体のようでもある。
長野県の善光寺でドローンを墜落させるなど、横浜から遠征もしていたが、少年の愚行は複数の支援者に支えられていたのかもしれない。
結果的には、周りの支援者たちが、ブレーキなくいろいろエスカレートさせてしまったという側面もありそうだ。
しかし、視聴者は、あくまでも支援と思ってやっており、犯罪をさせるためにやっているわけではないので、支援そのものが犯罪であったり、幇助にあたるとは思えない。
ただ、現実に起きてしまったこととして、15歳の少年がネット生放送で支援を受け、ドローンを飛ばし、墜落したことでメディアの話題にもなり、何度となく警察とも衝突して迷惑をかけていることは困ったことである。
このような問題が重なると、ネット生放送に関してもなんらかのガイドラインを設けて規制するべきではないかという議論もうまれそうだが、だれでも簡単にスマートフォンやパソコンで生放送できる時代ですから、規制のしようがない。
あえて対策するのであれば、運営サイト側でガイドラインを設けてもらうことである程度のブレーキにはなるかもしれないが、事後的な対応で限界はある。
ニコニコ生放送では、コミュニティを削除する対応をしていたものの、すぐに新しいコミュニティが作成され放送されていたことを思えば、あまりブレーキがかかっていない。
今回の事件は、この程度のことで逮捕されるのかという疑問はあるが、経緯として、何度も警察官から注意を受けていたにもかかわらず、反省する様子もなく挑発的な態度をとったことにあるだろう。普通なら、ちょっと見合わせようかなと思うところだが、警察官から注意されているときや、パトカーの中からも生放送を続けるなど、行き過ぎた行為があった。
曖昧ではあるが、今回の逮捕は、常識的ルールの一線を超えてしまった結果だろう。
ここが一番、彼になかったものかもしれない。
・ドローン少年15歳(ノエル)、善光寺に続き今度は国会議事堂で、警察に任意同行
http://plaza.rakuten.co.jp/paramedic/diary/201505160001/
・ドローン絡みで世の中がゴタゴタしているようです
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20150522-00045944/
・「ドローン飛ばす」予告で「逮捕」はやりすぎ?15歳少年は「威力業務妨害罪」なのか
http://blogos.com/article/112609/
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