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築地市場(東京都中央区)からの移転が延期された豊洲市場(江東区)の主要な建物下に盛り土がされていなかった問題で、石原慎太郎氏が都知事在任中の二〇〇八年、地下にコンクリートの箱を埋める案に言及していたことが分かった。長所として工費の安さや工期の短さを挙げていた。土壌汚染対策を検討する専門家会議の盛り土案に反し、都が地下空間案を採用した判断に、石原氏の意見が影響したかどうか、解明が進むことになりそうだ。
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石原慎太郎元都知事が2008年5月の定例記者会見で土壌汚染対策として、地下にコンクリートの箱を埋める案に言及していたことがわかった。
会見で「もっと費用のかからない、しかし効果の高い技術を模索したい」と説明していたようだ。石原氏は15日、報道陣に対し都庁の役人からそういう情報を聞いたから、そういう意見があると取り次いだだけと述べた。
この時期は、有識者による専門家会議が敷地全土で全体で盛り土をするよう提言をまとめている最中で、東京都は提言に反して地下空間案を採用した経緯に石原氏の意見が影響したか調べることにしている。
豊洲市場の主要建物の下で土壌汚染対策の盛り土がなされなかった問題で、なぜそうなったのか、決定のプロセスと責任者を明らかにすることは大事なことだろう。しかし、議論の方向が豊洲市場の問題をどんな小さなものでもほじくり返すという方向になっていくのはいかがなものか。それを一番恐れているのは小池知事だろう。小池知事は都知事選の時に豊洲市場への移転について、立ち止まって考えると述べたわけで、公約を守る意味でも問題の検証をするのは当然のことだろう。しかし、それによって反対論ももともと多かった移転問題の議論がぶり返されてしまい、さらい都民の不安に火を注ぐことになり、移転そのものが頓挫してしまうことは、小池知事は避けたいとことだろう。だが、現状、そうなってしまいかねない方向に議論が向かいはじめているようにも思える。ここまで議論が拡大してしまうのは、小池知事にとっては誤算だったに違いない。少なくとも、小池知事はこの問題に忙殺されることになり、本当の都政改革や東京五輪の準備は後回しにされかねない。
都民としては問題の本質を見失わないことが重要である。問題の本質とは、食の安全をどうやって確保するかということだ。食の安全ということで言えば、築地市場にも問題が多い。老朽化によって衛生管理がままならない状況が続いている。見学エリアと競りが行われるエリアの区別がないため、観光客などを装った食品テロの可能性もある。そういった状況を考えてこの問題をどうするか冷静に考えていく必要がありそうだ。
・豊洲市場・盛土問題に関する建築構造技術者の見解 - NETIB-NEWS
http://www.data-max.co.jp/280913_nm/
・豊洲市場3棟予定価格、ゼネコンに聴取後400億円増 - 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASJ9H5QRTJ9HULZU007.html
・豊洲市場主要3施設、落札率は99・9%…各工事応札1企業体のみ、「談合の疑いがある」と共産都議 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/160914/afr1609140003-n1.html
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