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2018.07.12
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テーマ: ニュース(97063)
カテゴリ:

取り組み進む羽毛再利用 布団・衣料を回収し再生品


中日新聞 2018年7月6日
引用元:http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2018070602000005.html

 古くなった羽毛布団やダウンジャケットから羽毛を取り出し、再生した羽毛を「グリーンダウン」として再利用する取り組みが広がっている。外側のカバーなどが劣化しても中の羽毛は傷んだり汚れたりしておらず、再利用したジャケットなどの評判も上々だ。世界的に不足しつつある羽毛を有効活用しようという試みだ。
・・・


羽毛布団

羽毛不足解消へ取り組み始まる


羽毛布団というと軽くて保温性がある冬の掛け布団というイメージがありますが、実は今、夏掛けの羽毛布団が目玉商品になっており、ダウンケットなどといって通販やスーパーや百貨店の寝具売り場でけっこう売れている。

このダウンケットあるいは羽毛布団に使われているアヒルやガチョウなどの水鳥の羽毛不足が世界的にさらに進行している。
最大の原因は中国で需要が爆発しているためだという。経済発展で所得が増えた結果、富裕層を中心に羽毛布団の需要が急増している。
軽くて、冬は暖かく、夏は通気性がいいということで羽毛布団を欲しがる人が増えてしまった。
このままだと取り尽くしてしまって次世代に残らなくなるのではと危ぶむ日本の業界関係者もいる。

日本は羽毛を国内ではまかなうことができず、ほとんど中国から輸入されてきている。そのため、中国人が自分たちで使ってしまい、売ってやらないよと言われてしまえば、日本としてはしょうがないかなという感じだ。
これまでは日本が買っていたわけですが、完全に競り負けてしまっているという皮肉な話である。

羽毛は羽毛布団だけでなくダウンジャケットにも使われており、冬の寒さ対策にも支障がでかねない。

そこで、なんとかしなければという動きが出てきた。そのひとつに羽毛のリサイクルである。つまり、古くなった羽毛布団やダウンジャケットから羽毛を取り出して再利用しようという動きがようやく動き始めている。

三重県に本社の「河田フェザー」という羽毛素材メーカーがあるが、こちらは日本国内で最初にスキー用のダウンウェアを生産した会社と言われている。こちらは、2015年に衣料品や寝具の販売会社と共に、一般社団法人「グリーンダウンプロジェクト」を設立し、羽毛を再利用する仕組みを構築しようと動いている。

具体的には地域のスーパーなどで羽毛のリサイクルイベントを開催する。古くなった羽毛布団やダウンジャケットをお客さんに持ち込んでもらい、そこから回収して障害者施設などで使える羽毛と、使えないものを選別して、使える羽毛を寝具や衣料品の工場に持ち込み新しく羽毛布団やダウンジャケットに再利用するという仕組みがようやく立ち上がりかけ広がり始めているという動きが出てきている。
あるいは、自分のブランド商品に再利用した羽毛を使おうという企業も出てきている。

羽毛は羽毛布団やダウンジャケットの表面がボロボロになっていても、きれいに洗って回収すると場合によっては100年くらい使えるというくらい長く使えるものだ。ですから使わなければもったいないという話になる。

大阪に拠点がある衣料品チェーン「アーバンリサーチドアーズ」という会社は、全国に67店舗を展開しており、ここでもお客から古くなった羽毛製品を回収して羽毛を取り出し、自社ブランドのダウンジャケットに使って販売している。ただ、回収、選別にコストもかかりリサイクルしたダウンジャケットの値段は新品の羽毛を使った製品とほとんど同等ということだが、それでも売上は伸びているということだ。リサイクルした羽毛を使いましょうという動きが消費者にも広がりかけている。

中国で爆発的に羽毛を消費してしまうと、これから新しい羽毛はなかなか手に入らないという話になってくる。ですから徹底的にリサイクルの比率を高めていくことが重要かもしれない。それから、もうひとつの策は、代替品である。羽毛ではない別ものもで作った羽毛みたいなもの。もう、これしかない!

なんじゃそれ!

あるんです!

JXTGホールディングスの傘下で石油製品の製造販売を手がけているJXTGエネルギーという会社が羽毛のように軽くて通気性が良い独自のポリエステルの布を開発して、これを羽毛のように使っていこうと事業化を目指している。
これはすでにカーテンなどに使われているミライフという布がある。これはポリエステルの布にシワ加工を施して、ふわふわしたような素材にしている。これは、羽毛と違い水洗いもできるということで、羽毛にプラスアルファした良さもある。すでにアウトドア用の寝袋などで一部採用されているが、まだ加工しづらいという問題がある。これを加工しやすくするような改良を施し年内に布団への利用を実現し、羽毛の代替を狙うとしている。

ただ、リサイクルも含めこれらの取り組みはまだ始まったばかりで、膨大な羽毛需要をすべて代替できるかといえばそれは先の長い話になる。

ところが、中国に競り負けているものは羽毛だけでなく、例えばサンマなどの水産資源、レアメタルなどたくさんある。中国の経済発展はこれからも続くため、中国での需要急増はこれからも続くわけだ。となると、日本はどうするのか、中国に競り負けるという前提で考えていく必要がある。こういう状況になりつつある中で、羽毛のリサイクルや代替品の開発は、そういうビジネスの1つの雛形を作れるという点も期待できる。


関連サイト


・羽毛は100年続く循環素材、グリーンダウン広がる - オルタナ
http://www.alterna.co.jp/23107

・アパレル各社が衣料リサイクルで不振打開 環境保護の企業イメージ - SankeiBiz
https://www.sankeibiz.jp/business/news/161217/bsc1612170500004-n1.htm

・河田フェザー株式会社
https://kwd.jp/

・グリーンダウンプロジェクト
http://www.gdp.or.jp/












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Last updated  2018.07.12 23:46:35
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