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廃炉が決まった高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で30日、炉内外にある核燃料を取り出す作業が始まった。準備段階で機器のトラブルが相次ぎ、当初の7月開始予定から1カ月遅れで、30年に及ぶ本格的な廃炉作業に入った。
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もんじゅの廃炉には2047年度まで30年ほどかけて行うことになる。気が遠くなるような時間を要することとなる。
廃炉費用は今見積もられているだけで3750億円だが、さらに耐震補強などの新規制基準対応に費用が必要となり、さらに膨らむ見通しだ。
もんじゅはそもそも94年に運転を始めた。ところが、95年にナトリウム漏れの火災事故を起こし運転を停止した。現在までに運転した日数は250日間だけだ。金額は1兆円かかっている。2010年以降ずっとストップしているが、停止中も1日に5500万円の維持費がかかっているという金食い虫だ。
気の遠くなるような数字なわけだが、やっと廃炉を決定し、いよいよ廃炉作業も始まってということだが、これからも課題や難問は山積といった状況だ。
昨日はようやく使用済み核燃料1本の取り出しが終わったが、530本を取り出さなければならず、そこからさらに解体作業が始まる。
もんじゅは通常の軽水炉と呼ばれる一般の原発とは違う構造で、何がもっとも違うかというと冷却材である。一般の原発は水を使って冷やすが、もんじゅはナトリウムを使っていることだ。これが水に反応すると爆発したり、酸素に触れると燃えだす。95年のナトリウム漏れの事故もそれで火災が起きているわけで、非常に取り扱いが難しく危険な作業になる。また、これらの取り扱いを行った人たちがほとんどやめており、実際にこれまでにもんじゅで燃料棒というのは2011年に2本を取り出した実績があるだけ。経験不足、実績不足といった問題があり、しかもナトリウムの取り扱いが難しいいということで、福井県の幹部の中には無事故で済むとは思えないとかなり悲観的なことを言っている人もいる。よって、この先危険との戦いでもあるとも言えるだろう。こうなってしまうと地元の住民も不安でしょうがないだろう。
そもそも廃炉が決まったのが、原子力規制委員会が2015年に、もう日本原子力研究開発機構にはもんじゅを運転する資格も能力もない、他にその能力をもった組織に変えて運営してもらいなさいということだったが、どこも手をあげなかったので日本原子力研究開発機構が自ら廃炉するということになった。しかし、地元住民にすれば、そもそも運転することもできなかった日本原子力研究開発機構に廃炉ができるのか、安全に進められるのかという不安がある。しかも、この状況が30年も続くことを考えるとぞっとする。
・もんじゅ廃炉もいばらの道 燃料取り出し最初の難関 - 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34795150Q8A830C1TJM000/
・もんじゅ核燃料取り出し 原子力機構、廃炉作業の第1段階 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/life/news/180830/lif1808300030-n1.html
・高速増殖原型炉もんじゅ - 日本原子力研究開発機構
https://www.jaea.go.jp/04/turuga/monju_site/
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