イタリア『スカイ・スポーツ』のジャンルーカ・ディ・マルツィオ記者が報じた。イタリアサッカー連盟(FIGC)のテクニカルディレクター、パオロ・マルディーニ氏とアドバイザーのレオナルド氏が週末にバルセロナを訪れ、ペップ・グアルディオラ(55)と直接会談。イタリア代表監督への就任を正式に打診したことが明らかになった。スペインで2人がバルセロナ入りした写真が公開されたことをきっかけに会談が発覚し、スカイ・スポーツの追加取材で「代表監督就任について実際に話し合ったことが確認された」と伝えられた。
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■ 「夢物語から現実へ」:3日間の会談で何が語られたか
マルディーニ氏とレオナルド氏は会談で、FIGCのスポーツビジョンと、2030年W杯を見据えた4年間のプロジェクトを提示した。会談は週末を通じて3日間にわたって続いたとされており、単なる挨拶や打診の域を超えた踏み込んだ協議が行われたことが窺える。
イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は先週、「問題は金ではない。マルディーニとレオナルドなら説得できる。グアルディオラは代表チームの指揮を執りたいという意向を隠したことがなく、彼にとって重要なのは”挑戦”だ」と報じていた。その分析通り、マルディーニ氏のサッカー哲学と人脈が今回の会談を実現させた。
■ グアルディオラ現在の状況:サバティカル中も「就任予定なし」
グアルディオラは2016年から10年間指揮を執ったマンチェスター・シティを2026年夏に退任。現在はサバティカル(長期休暇)を取っており、「当面は監督業に復帰する予定はない」としているとGoal.comが伝えている。イタリア代表の最有力候補とされながら、本人の意向は依然として不透明な状況だ。
■ イタリア代表が置かれた「危機」という背景
イタリアは2018年ロシア大会、2022年カタール大会に続き、今夏の北中米W杯も3大会連続でグループステージ出場を逃した。3月末のプレーオフでボスニア・ヘルツェゴビナに敗れた後、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が退任し、代表監督は空席のまま。チーム再建の旗振り役として新たにテクニカルディレクターにマルディーニ氏、アドバイザーにレオナルド氏が就任した。「アッズーリを世界の舞台に押し戻す使命」を託された2人が最初の大仕事として動かしたのが、世界最高峰の指揮官招聘だった。
■ 他の候補との競争:マンチーニ、ピルロも名前が挙がる
グアルディオラ一本に絞っているわけではなく、ロベルト・マンチーニ氏やアンドレア・ピルロ氏の名前も候補リストに上がっている。ただし現時点でグアルディオラが最有力視されており、FIGCはグアルディオラの意向を見極めながら並行して他候補も検討している段階だ。
■ 筆者の眼:「マルディーニ×レオナルド」という最強の説得役
今回の会談が持つ意味は、単なる打診以上のものがある。
「サッカーを語れる2人」が動いた意味:マルディーニはACミランのレジェンドDFとしてだけでなく、SDとして世界屈指の補強眼を発揮してきた人物だ。レオナルドはブラジル代表MFとして世界と渡り合い、指導者・フロントとして日仏伊にまたがるキャリアを持つ。この2人だからこそ、グアルディオラが「話を聞く価値がある」と判断したはずだ。
2030年W杯という「挑戦」の重み:クラブサッカーでバルセロナ、バイエルン、シティと三大陸を制覇したペップに残された「未踏の地」は代表監督だ。3大会連続W杯不出場というどん底から、2030年W杯優勝を目指すという挑戦は、グアルディオラが「金より挑戦を重視する」人物であるならば、これ以上なく魅力的な案件だ。正式就任の発表を、世界中が固唾を呑んで待っている。
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