オリンピック・リヨンは9月2日、スタッド・ランスの日本代表FW中村敬斗(26)を獲得したことを公式サイトで発表した。契約期間は2030年6月30日までの4年間、背番号は「11」に決定。移籍金は固定額100万ユーロ(約1億8000万円)に最大1900万ユーロ(約35億円)の変動ボーナス、さらに将来的な売却益の最大12.5%の分配金が含まれる。中村はリヨン史上初の日本人選手となる。
なお移籍手続きは欧州の移籍市場閉幕(現地9月1日)に間に合わなかったため、フランスサッカー連盟(FFF)による特例「ジョーカー枠」を活用しての契約成立となった。
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■ リヨン公式のコメント
リヨンは公式サイトで「攻撃的なポジションを幅広くこなせる左ウインガーであり、豊富な運動量、高い決定力、そして試合を決定づけるプレーで際立った存在感を示している」と中村を紹介し、期待を寄せた。
■ 中村敬斗のコメント
「リヨンに加入できてとても嬉しいです。リヨン7回のリーグ優勝を誇る歴史あるクラブでプレーできることを光栄に思います。(クラブ史上)初の日本人として加入することになりますが、最高の形で日本を代表する存在になりたいと思います。早くピッチに立ってチームのために戦いたいです」
■ 2年越しの移籍:「幽閉」からの解放
フランス2部・ランスに所属したまま昨夏から今夏にかけて、エヴァートン・ボーンマス・フルアム・ハル・シティ・アヤックスなど複数クラブが関心を示したが、ランスの強気な移籍金設定のため移籍は実現しなかった。「幽閉状態」と称されるほど長引いた交渉が、移籍市場最終日の土壇場でリヨンとの合意という形で決着した。
■ 中村敬斗のキャリア
2018年にガンバ大阪でプロデビュー。トゥエンテ(オランダ)、シントトロイデン(ベルギー)、LASKリンツ(オーストリア)を経て2023年8月にスタッド・ランスへ完全移籍。ランスでは公式戦97試合30得点を記録した。日本代表では国際Aマッチ29試合11得点。今夏の北中米W杯では全4試合に出場し、オランダ戦で値千金の同点ゴールを叩き込んだ。
■ リヨンと欧州リーグという新たな舞台
リヨンはリーグ・アン優勝7回を誇る名門で、今季はUEFAヨーロッパリーグに出場する。かつて中田英寿らが名を残した欧州の名門リーグで、中村がどんな輝きを放つか注目だ。
■ 筆者の眼:「背番号11」に込めた決意
リヨンの背番号11は、かつてシドニー・ゴルーやブノワ・ペドレッティらが着用したクラブの伝統ある番号だ。その番号を日本人選手として初めてまとう中村敬斗の覚悟は相当なものだろう。
2年間の忍耐が報われた瞬間:「幽閉」と称されながらも腐らず結果を出し続け、W杯でゴールを決めてその評価を高めてきた。その積み重ねがリヨンという名門クラブへの扉を開いた。欧州リーグという新たな舞台で、この26歳のウインガーが何を証明するか。2026-27シーズンの中村敬斗から目が離せない。
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