Patchi

Patchi

August 29, 2004
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前日に引き続き「僕の中の最低な部分」その2。

2年前にモロッコを旅した時のこと。マラケシュの広場からホテルに帰る途中、公園の出口に老婆の乞食が座っていた。僕はいつものように全く無視して通り過ぎようとすると、家人が突然僕をなじりだした。彼女曰く、僕は「全く心がせまく」「どうしてコインの一枚や二枚あげられないのか全く理解できない」と言って怒るのだ。

次の日、やはり夕食後スークからの帰り道に別の乞食がいた。僕はまた怒られるのが嫌なので、今度はパンをその乞食にあげることにした。モロッコのレストランでは、必ず円形の乾いたパンが出てくるので、それを取っておいた。僕は、その乞食の前にパンをポンっと投げ置いた。そうしたらまた家人が「あなたのやり方には優しさがない。ぜったい見下している。」といって前日以上に激しく攻撃するのだ。

僕は、楽しい旅行中になんで突然怒られなければならないのか納得がいかなかったが、確かに僕は喜捨とか施しとかその類のことが苦手ではある。もっと素直に出来るとよいと自分自身思うこともある。これは多分僕の自意識と関係あると思う。

まず、人のせいにするわけではないが、昔「一人の乞食に施しをすると味を占めて次から次へと物乞いが出てきたり、ますます観光客に対して付け上がるので、施しはするな」ということを誰からか教えられたような気がする。それを未だに忠実に守っているようなところがある。

あと、彼らは絶対的に貧しく、たとえ僕が恵んであげたとしても彼らの貧窮が解決されるわけではない、重要なのは社会の在り方も含めて、彼らと一緒に考えてあげることだが、僕にはその時間も余力もない。むしろ中途半端な施しは彼らを傷つけてしまうに違いないと、考える。

しかし、これは全く勝手な自己正当化かもしれない。こういう風に考える裏には、彼らに係わりたくない、という僕の中の差別意識があり、さらに言えば施しをすることによって、実は自分は上でお前は下なのだと思いたかっただけじゃないのかと、自分の中の差別意識を強く認識させられるのが嫌なのだ。「お前は偽善者だ」「奇麗事をいいながら、実は俺達と関わり合いたくないだけだろう」と突きつけられるのが怖いというか。

あと、特にイタリアやインドでものすごく強引に物乞いを受けたりすると、なんで一方的に俺はお前らに要求されなかればならないのかと怒りすら覚える。確かに、お前らが貧しいのはお前らだけが原因ではないが、それだって無条件で旅行者に物乞いをしていい筈がなかろうと。

物乞いをされると、今迄書いてきたようなことを一瞬のうちに考える。そして行動がぎこちなくなる。物乞いが子供だったりした場合は、つぶらな瞳にそんな自分が写っている気がして恐ろしくて逃げ出したくなる。そして事実逃げ出してしまう。



ちなみにドバイには乞食はいません。失業者は基本的にビザを剥奪され、本国に強制送還されてしまうのです。この国のそういう歪んだ部分に就いてはいつか書くことにしよう。





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Last updated  September 6, 2004 05:18:26 PM
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Comments

kintyre @ ルワンダの涙 こんばんは、ラストシーンも含めてジョー…
kintyre @ ルワンダの涙 こんばんは、ラストシーンも含めてジョー…
Patchi @ Re:おめでとございます。(02/15) aya825さん >お誕生日だったんですね。 …
aya825 @ おめでとございます。 お誕生日だったんですね。 今、来ても…
pinktiger21 @ こんにちは 環境問題についての記事に興味深いものを…

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