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2005.11.21
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テーマ: ニュース(95869)
カテゴリ: カテゴリ未分類
姉歯建築設計事務所という設計事務所が構造計算書を偽造したという事件が起きました。

 国土交通省は17日、東京、千葉、神奈川の3都県のマンション20棟とホテル1棟の計21棟で、建築確認の際に設計事務所が偽造した書類が使われ、耐震性に問題が生じていることを明らかにした。
http://www.excite.co.jp/News/society/20051117175410/Kyodo_20051117a470010s20051117175413.html


最初にニュースを聞いたときには、よく意味が理解できませんでした。
構造設計者の計算ミスを確認申請の際に見落としたのではないかとも思いました。

そもそも、設計事務所は工事を請け負うわけではないので、コンクリートや鉄筋の量が減って若干コストダウンしたからといって、何の利益もないはずです。
また、構造計算書は確認申請の際に綿密にチェックされるはず・・・確認申請をチェックした役所の方にも問題があったのではと思いました。

ところが・・・

構造計算は、建築物が
▽震度6弱の中規模程度の地震で損壊しないか
▽震度6強~7の地震でも生命を守られるか
――などをコンピューターを使って算出。ところが姉歯建築士は、本来入力すべき数値の半分程度のデータを入力して算出、正規の書類と混在して提出していたという。
http://www.excite.co.jp/News/society/20051117210900/20051118M40.108.html


と言うニュースで、明らかに意図的に書類を偽造した事を知りました。
この責任はかなり重いし、建築士への信頼も揺らぎます。

姉歯秀次建築士の手口は、入力シートで正規の外力などを入力したものを使いながら、出力シートで半分程度の外力しか入力していないものを使っていたという。このため、入・出力の認定番号が異なっており、「通常ならすぐに気づく単純で稚拙な方法」(国交省幹部)という。
http://www.excite.co.jp/News/society/20051117234200/20051118M40.150.html


ニュースによると「通常ならすぐに気づく単純で稚拙な方法」らしいです。


首都圏のマンションなどの建築確認に偽造した構造計算書が使われた問題で国土交通省は18日、建築確認検査をした指定確認検査機関「イーホームズ」(東京都)が、姉歯建築設計事務所(千葉県市川市)に必要書類の提出を求めないまま審査を行った事実を明らかにし、適切な検査を行えば不正を防げた可能性があると指摘した。
http://www.excite.co.jp/News/society/20051118215948/Kyodo_20051118a451010s20051118215951.html


民間の検査機関の検査が甘かったという実態があったようです。

千葉県の姉歯建築設計事務所がマンションなどの構造計算書を偽造していた問題で、姉歯秀次・一級建築士(48)が2003年に、建築確認の申請先について民間検査機関「イーホームズ(東京・新宿)に代えたい」と話していたことが21日、関係者の話で分かった。国土交通省もこうした事実を把握しており、姉歯建築士がイーホームズを選んだ理由に注目している。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20051121AT1G2001121112005.html


偽造を行った設計事務所も意図的に検査の甘い民間の検査機関に確認申請を行っていたようです。

そうは言っても動機はやはり不可解な気がします。
自分にそれほど利益がないと思えるのですが、そこまでの危険を冒して書類偽造をする必要があったのでしょうか?
現に事件が発覚したことで、建築士事務所の登録を取り消される方向に進みそうです。
これだけの事件を起こした以上、当然の処分だと思います。

姉歯建築設計事務所の構造計算書偽造問題で、千葉県建築指導課は21日、「業務に関する不正行為で社会に重要な影響を与えた」として、事務所の登録を取り消す方向で検討を始めた。建築士法に基づく監督処分で、来月にも取り消しが決まる見込み。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20051121AT1G2100G21112005.html


動機について下記のニュースでは「施主の依頼が書類偽造の原因か」と推測しています。

特定非営利活動法人「建築Gメンの会」顧問で一級建築士の中村幸安さんは「マンションの価格競争は激しく、事務所は施主らから『コストを下げてくれ』との圧力を受けていたのではないか。クリアするために偽造した可能性がある」とみる。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20051118k0000m040176000c.html


また、元請けの設計事務所は施主からの紹介で「姉歯建築設計事務所を下請けとして使った」と話しているそうです。

都よると、同事務所が偽造を認めた都内のマンションについて、元請の複数の設計事務所は「施主の業者から紹介を受け、姉歯建築設計事務所を下請け業者として使った」と説明した。施主はいずれも「自分たちは(何も知らず)被害者だ」と話したという。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20051118k0000m040176000c.html


元請けの設計事務所とは俗に言う意匠系の設計事務所( http://www3.coara.or.jp/~patio/tukuru/023.htm )で、姉歯建築設計事務所は俗に言う構造設計事務所( http://www3.coara.or.jp/~patio/tukuru/021.htm )だと思います。


もちろん、構造設計部門や設備設計部門が社内にある設計事務所もあります。


まだ、同じ設計者の立場として動機に納得いかない部分があるのですが、当の姉歯建築設計事務所はインタビューで動機について下記のように釈明しているそうです。

マンションなどの構造計算書を偽造していた姉歯秀次1級建築士(48)は18日午前、千葉県市川市内の事務所兼自宅の玄関先で約1時間にわたって取材に応じ、偽造を始めた理由について「オーナーや元請けの設計会社からコストを下げるようにというプレッシャーを感じ、鉄骨を数本減らすなどした設計をするようになった」などと話した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051118ic04.htm

「プレッシャーを感じたが、直接、オーナーらから改ざんを依頼されたことはない。構造の設計に関しては、すべて私の責任です」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051118ic04.htm


家内の話ではニュースに本人が出て、インタビューに答えていたらしいのですが、見逃してしまいました。
同じ建築士として、非常に残念な事件です。






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Last updated  2005.11.21 19:38:13
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