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赤面恐怖症、対人恐怖症ぎみの人は、「自分の心の状態が相手に分かってしまうのではないかと不安になる」と言う。けれども、相手の心の動きが何もかも分かる人など絶対にいない。多少は、「あの人はこう考えているのだろう」と予測はつけても、「絶対」ということはない。あくまでその人の勝手な予測なのである。 もし、あなたが、そんな心配をしているなら、私はこう言いたい。仮に自分の心の動きが相手に気づかれているからといって、どうということはない。 相手もまた、「相手の心が分かった」と思いたい臆病者なのである。本当はあなたと同じように、相手の人間の心が分からず、他人がこわい。だからこそ、「あいつはこう考えているのだろう」と勝手に予測して、自分の恐怖を軽くしている。 つまり、根はあなたと全く同じなのだ。たぶん、あなたももともと、「人の考えが分かった」と思いたいほうだろう。人が何を考えているかさっぱり分からないと不安だ。 不安だから「こうではないか」と予測して行動する。ところが、しばしば失敗する。 他人の考えていることなんて100パーセント分かるわけはない。 しかし、対人恐怖は、この失敗にこだわってしまうことから生まれる。相手の考えていることが分からない。見当はずれの行動をしてしまうので相手に嫌われるのではないか。自分は相手の気持ちが分からないのに、相手には全て読まれているのではないか。そんなふうに、どんどん恐怖は膨らんでいってしまうのである。 行動しなければ相手の考えていることは分かるようにはならない。とはいえ、行動しても、そう分かるようになるわけではないが、少なくとも「慣れる」。 また、こんなふうに考えることはできないだろうか。あなたが相手に見当違いなことをされたり、誤解に満ちたことを言われたとする。しかし、親しい人だったら、その誤解を解くこともできるし、キツイ事を言われても平気だったりする。反対に、それほど親しくない人に言われるとショックだ。 つまり、あなたも人を恐れていないで、まず親しくなることが第一なのだ。 そうすれば、あなたが多少見当違いなことをしても、相手はきっと許してくれる。人を恐れてつき合わないより、つき合うことで恐れがなくなっていくのである。
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