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2005年10月16日
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カテゴリ: 『新選組!!』
『新選組!』ファンで、読んだ方も多いのでは?


壬生義士伝(上)
壬生義士伝(下)

大河ドラマ『新選組!』には出て来なかったけど、南部脱藩の新選組隊士(監察兼剣術師範)だった吉村貫一郎が主役の小説。映画やスペシャルドラマにもなったので、見た人は多いと思います。

貧しい足軽の吉村が、妻子を養うため意を決して脱藩し、紆余曲折を経て新選組に入隊、鳥羽伏見の戦いの後、壮絶な最後を遂げるのですが、それを吉村に関わった様々な人の語りと吉村自身の独白を交互に登場させてストーリーを展開させています。

吉村の独白部分は南部訛りで。
それ以外の部分は、それぞれの人の口調で(または書簡)表現されています。

登場するのは、新選組の元隊士3名(そのうちひとりは斎藤一)、吉村の息子の親友で、吉村の娘を娶った大野千秋、同じく吉村の幼馴染みで、立憲政友会の原敬総裁の後援会をやっている桜庭弥之助。そして、吉村が脱藩する時にはまだ生まれていなかった、末の息子・貫一郎(父親と同じ名前)。

これらの人が、吉村貫一郎という人について、それぞれの角度から語ります。が、吉村という人を語ると同時に、新選組についてだったり、幕末という時代だったり、明治維新からこの方の日本についてだったりと、立体的に浮かび上がらせている感じがとても面白く読めました。
そして、吉村の長男・嘉一郎の意外な(本人にとってはそうするしかなかったのかもしれないけれど)最後。



吉村親子の物語にことよせて、幕末ってなんだったんだろう?明治維新ってなんだったんだろう?ということも考えさせられます。

同じ人のことや、同じ出来事についても、その人の立場や考え、関係性によって見方は当然違ってきます。当時の佐幕だとか勤皇だとか、どちらが官軍だとか朝敵だとか、それも「たまたまその時の流れ」だったのではないか?などと思えてきます。

明治維新は良いことだったのかもしれないし、遅かれ早かれ、開国する時は来たのでしょう。それは間違ってはいないと思うけど。その後、結局薩長を始めとする「官軍」だった諸藩が日本の政治を牛耳って、当時「朝敵」だった藩を「私怨」で徹底的に追い詰めたようにも見えなくもない。

まあ、そんな横道に逸れてしまいましたが、判官贔屓だと言われるかもしれないけど、「壬生義士伝」を読んでいると、会津をはじめとして朝敵にされた藩に、ちょっと肩入れしてしまいたくなります。

暖かいところで、食べ物にもあまり困らず生きて来た人たちが、毎年の飢饉の被害で、食うや食わずの生活をし、多くの家族や仲間を失ってきた人たちを、「朝敵」だとか言って裁いて良いんだろうか?いじめにしか見えないのだけど?
長州、薩摩にも当然言い分はあるのだけれど。

でも、結局、御国のためなんだろうなあ。その御国というのは「日本」のことではなく、薩摩だ、長州だ、会津だ、南部だ、という「地方」の話。

日本は同一民族国家だなんて言うけれど、その中に小さな国が相変わらず存在しているような気がするのは、私だけでしょうか?(選挙のたびに、そんな気がしてきます)いまだに会津は長州を許していない、というのもなんだかうなずける。

文庫本で上下2巻の、ほどほどの長さの本ですが、その中に今の日本と照らし合わせて考えさせられることが、たくさん詰まっていました。

ところで、映画では中井貴一が演じた吉村貫一郎ですが、テレビ東京の年末時代劇かなんかでは渡辺謙が演じていたそうです。どっちが、吉村のイメージかなあ、なんて。私はテレビの方は見てないので、ずっと中井貴一のイメージで読み進めました。

読書の秋はまだまだ続きますが、次は何を読もうかなあ。





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最終更新日  2005年10月16日 18時03分28秒
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