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今日の話題は、「南極と磁気嵐」です。 南極は太陽活動の影響を顕著に受けます。太陽の活動が活発になると太陽からは様々なエネルギーの高い光や電波、プラズマ等が地球に降り注がれてきます。そうすると地球の周りにある磁場が乱れます。これが磁気嵐と呼ばれる現象です。 この磁気嵐と密接に関係があるのがオーロラです。もともと太陽からの荷電微粒子が地球の近くに溜まっていて、それが太陽からの強いエネルギーにより押し出されるように地球へと降り注がれます。 この粒子は電気をおびているため地球の磁力線に沿って南極と北極に侵入してきます。そして、この粒子と空気の分子をがぶつかってネオン管の様に光を放つ現象をオーロラと言います。 オーロラは太陽と密接な関係があることから太陽の妹に例えられオーロラ姫と呼ばれるのがこのゆえんです。 そういえば昔、竹内まりやが~磁気嵐をさまよう♪~という曲を歌ってたな…と思いだしました。なつかし…(笑)。PEN
Jan 30, 2006
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今日の話題は、「南極と星」です。 南半球で見える星で有名なのは、南十字星ですね。ミルキーウェイ(天の川、銀河)の中でも他の星座と比べても見分けがつきやすいですね。 南十字星にも感動しますが、それにまして南極ではミルキーウェイは川の様にくっきり見えます。南極では空気が乾燥していて本当に綺麗です。 また、このミルキーウェイと交差してオーロラが出現した時には、その天体ショーに見せられて寒さも忘れてしまう程です。 みなさんも空気の澄んだ田舎で星を眺めてみませんか?人生感がちょっぴり変わりますよ!PEN
Jan 29, 2006
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今日の話題は、「南極とグリーンフラッシュ」です。 太陽の光が地上に達するまでに、わずかですが大気の影響で屈折を起こします。地上に近くなるほど大気の密度が濃くなります。太陽高度が低いと大気を通過する距離は長くなり屈折の効果が大きくなります。 南極昭和基地で太陽の仰角0度で空気の屈折する角度は、34分(度分秒の分)程度になります。よって、冬のまったく太陽画家大出さなくなってから、初めて太陽が顔を出す日は、数日早くなります。 屈折の大きさは太陽光の波長により異なります。波長の長い赤い光は、波長の短い緑や青、紫色の光になるにつれ屈折が大きくなります。 太陽の出始めは、最初に短い波長の光が届きます。また、青や紫は大気で減衰してしまいます。よってこの時には、緑色に近い光が見えることになります。これをグリーンフラッシュと言います。 短い時間で緑色の太陽がみれますので、グリーンフラッシュと言うのです。PEN
Jan 28, 2006
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今日の話題は、「南極とビタミンC」です。 南極観測隊の医療担当(お医者様)は、様々な薬を用意します。その中でもサプリメントとしてビタミンCを大量に持っていきます。 ビタミンCはご存じの通り野菜や果物に多く含まれています。また、ビタミンCは熱と水に弱いため、南極越冬で持って行く食材の中にはほとんど含まれていません。よって、ビタミンCはサプリメントでとることをすすめられます。 また、ビタミンCは、血中のコレステロールを減少させたり、鉄分を吸収させたり、癌を抑制させたり、肌のシミやしわを出にくくしたり、コラーゲンを生成したりと効能は様々です。 南極では夏の間、紫外線がとても強いので肌が日焼けしてただれたりもします。こんな時にも、ビタミンCは有効かもしれません。 とりすぎても、おしっこで外に出てしまいますし体に副作用が出るような悪さをすることはありません。 私が摂取した、サプリには、顆粒と錠剤があえいました。顆粒はソフトクリームに混ぜて食べたり、錠剤はキャンディ代わりになめていました。 強健な観測隊員にサプリは不自然かもしれませんが、無い栄養はサプリでとるしかないですね…。PEN
Jan 27, 2006
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今日の話題は、「南極と家族」です。 「亭主達者で留守がいい」と言いますが、南極観測隊の越冬隊の家族は1年半も家にいないわけですから残された家族は結構たいへんです。 子供が風邪をひいたら母親が病院へ行かなければなりませんし、ちょっとした家の直しや、男でのいるところは誰かに手伝ってもらうなど、奥様が頼んだりしなくてはなりません。 最近では電話やインターネットが安く簡単にできるようになりましたので家族へのアドバイスはしやすくなりました。でも心寂しいことでしょう。 観測隊員が帰国する際には、オーストラリアのシドニー港へ立ち寄ります。旅行をかねて家族がシドニーまで来ることもあります。久しぶりに会う家族との再会は何とも言い難いものがあります。 特に子供が小さい時に南極へ旅立った方は、再開したときの子供の成長ぶりにびっくりします。こういったこ事が家族の絆をより堅くするものと思います。PEN
Jan 21, 2006
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今日の話題は、「南極と食堂の席」です。 人間は、心理的に食事をするときに仲間と席を共にすることが多いと思います。観測隊員が南極昭和基地の食堂で座る位置はそれぞれの人がおおよそ決めています。 初期の南極観測隊では、この食堂の席の座る配置について心理学的に研究されたことがあります。隊長は、決まった席なのですがその他の隊員は時にして席を換えます。 そこには、微妙な人間関係を現すことになるそうです。私が越冬した時は40人いましたが、人間関係を積極的に変えようとする人がいたり、全く変えない人がいたりもしました。 南極に暮らしていますと個々の一日の行動は、ある程度推測がつきます。その人の行動は少ない社会では一目瞭然です。食堂の席もそういった人の行動パターンや心理を象徴しています。PEN
Jan 20, 2006
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今日の話題は、「南極と天気」です。 南極といえばブリザード(地吹雪)をご想像されると思います。確かに冬の間は週のうち半分はブリザードになります。ブリザードは約3日間程です。すなわち周期的に低気圧が入り込んでくることになります。 ブリザードの合間は、風は無く快適です。まるでスキー場の天気のよい日と同じです。また、夏の期間は雪がないので風が強い日が数日続くことがありますが冬よりは頻度は下がります。 また、ブリザードの時は北側から暖かい風(南極だから北の方が暖かい)が入り込みますので気温は上昇します。 かえって真冬の晴れた日のオーロラがでる夜の時間帯の方が気温は下がります。こういった時に昭和基地の最低気温が更新されます。おおよそ-45度程度まで低下します。PEN
Jan 18, 2006
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今日の話題は、「南極とビリヤード」です。 南極昭和基地のバーには、ビリヤードの台があります。4つ玉用の台です。ゲームの中でも昭和基地では人気がありました。 バーでお酒を飲みながらビリヤードをします。好きな人は毎日しますので、あまりしない人に比べるとかなりレベル差がついてきます。 時折、お祭りごとやゲーム大会の様な行事では、ビリヤードも種目としてあがります。団体戦でゲームをしますが、日頃の腕前が試されるわけですから、結構力が入ります! こうやって、南極の夜長は過ぎていきます。なぜか、日本のブームとは関係ない次元で南極のみで人気のゲームがあったりします! 40人の世界の中では、違った社会構造みたいなものが構築されるのでしょうか・・・隊員の行動は心理的におもしろい題材かもしれません!PEN
Jan 17, 2006
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今日の話題は、「南極とインフルエンザ」です。 南極でのインフルエンザですが以前にも風邪の話で書きました様に、南極は年間を通して低温のため仮にウィルスが飛んできても活動できないので発症することはありません。 もし、新型のインフルエンザが飛んできて感染したら大変です。新しいインフルエンザに対応する薬は基地にはありません。感染するならば新しい観測隊員がウィルスを保有してきて基地で感染させなければうつることはありません。 こうして、越冬隊員は、1年間新しいウィルスへの抗体がありませんから、帰国するとすぐに感染してしまいます。PEN
Jan 15, 2006
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今日の話題は、「南極とクイズ」です。 南極観測船は、海上自衛隊が運営しています。南緯55度を超えると南極海に近づきます。南極に向かうとき砕氷艦といえども氷山に体当たりするわけにはいきませんので、24時間氷山の監視(ワッチ)をしています。 そこで、あらかじめ氷山が何日の何時に初視認するかを当てるクイズが催されます。一番近い時間を予想した人がプレゼントをもらえるわけです。 例年、観測隊員もクイズの答えを書いて申し込みしますが、情報が少ないため、なかなか入賞はしません。ほとんど毎年、船の運用をやっている人が上位入賞者です。 越冬隊もこれをまねして、いつ極夜(太陽が出ない真っ暗な時期)から太陽が出始めるかとか、最低気温はいつ頃かとかクイズを楽しむことがあります。PEN
Jan 12, 2006
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今日の話題は、「南極と揚げ物」です。 観測隊員もトンカツや天ぷらなどの揚げ物は大好きです。カロリーが高いので寒いところでの作業の前後に食べると体が温まります。 私も調理の手伝いをたまにしましたが、さすがに40人もの揚げ物をしていますと油が鼻についてしまって、食欲がダウンします。これを調理隊員人が真日していると思うと、大変さがわかります。 食事の時に調理隊員の近くにいますと彼らはおかずにあまり箸をつけないことが多いように見受けられます。こういった時は油が鼻についているのかも知れません。人によってはお酒が好きでつまみはどうでもよいのかもしれませんが…?! 皆さんのご家庭でも40人分は無いと思いますが、パーティーなどの時の揚げ物や他のものを調理する時は、同じ様に感じるかも知れませんね。世の中の食堂やレストランの調理人(家庭の奥様方)は、こういった事を日常、ずっ~としてるんだな~と、南極に行って初めて感じました。ご苦労様!感謝!PEN
Jan 9, 2006
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今日の話題は、「南極と布団干し」です。 南極昭和基地は、夏と冬では太陽の日照時間が大きく違いますし気候もずいぶん違います。冬は真っ暗ですしブリザードが吹き荒れています。夏は冬に比べると比較的天候は安定していますし、1日中お日様がでています。 観測隊はこの夏の間に交代をします。現地に次の隊が到着するのが日本の冬にあたる12月下旬ですから、その受け入れの準備は12月上旬頃になります。 その受け入れ準備時期には、道路の雪を溶かすための「砂巻き」をしたり、夏の間の作業時に次の観測隊が使うための布団を干します。こうして受け入れ準備をします。 越冬隊の布団は、最初は新品を使います。越冬途中の冬は、布団干しが出来ませんので残念ながら1年中そのまま使います。しかし、観測しているのでかびなどは生えませんので意外と大丈夫です。 使い終わった布団は、良い物は内陸旅行や後の隊の夏の布団に、使い古して悪い物はウエスや緩衝材になり。PEN
Jan 8, 2006
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今日の話題は、「南極の日曜はブランチ」です。 昭和基地の日曜日の朝はブランチになっています。ブランチは、朝食と昼食を一緒にした食事です。調理隊員が少し朝寝坊できるようになっています。 パン、ご飯、コーンフレイクなど自由に選べます。隊次によっては、ブランチの内容はさまざまで、調理隊員以外の人がパンを焼いて楽しむこともあります。 通常は、冷凍生地のパンを焼くのですが、このときは本格的なアンパン、コッペパン、カレーパンなどが焼かれます。 遅く起きた日曜の朝に手作りのパン、コーヒーと一緒に食べると幸せですね。PEN
Jan 7, 2006
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今日の話題は、「南極とかまくら」です。 最近、日本海側の降雪はすごい量ですね。そこで、南極の雪の話題をおおくりします。 昭和基地の建物の風下にはドリフトと呼ばれる雪の吹きだまりができます。高さは、約3mにも達します。6月1日の電波の日と気象記念日のお祝い事に乗じて気象隊員が気象棟の裏のドリフトを使ってかまくらを作ります。 これは、毎年の記念行事となっています。さすがに6月ともなれば外気温は平均でも-20度ぐらいになりますのでとても寒いです。防寒着を着てかまくらに入ります。 かまくらの中では、料理やお酒がふるまわれますがしばらくすると凍りついてしまいます。 気象隊員は、毎日3交代で24時間勤務をしています。その合間をぬってかまくらの穴を掘る作業をしています。お祝い事や伝統を大事にするためにやっていますが大変な作業に「ご苦労様」といいたいです!PEN
Jan 6, 2006
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今日の話題は、「南極と時計」です。 時計は、世界中どこにいても大事です。南極では、「5分前集合」という暗黙のルールがあります。ですから時計は分単位で合っていないといけません(少々大げさ)。 5分前というのは、人員点呼を兼ねていますし何より時間の節約になります。何処に行くにしても行く人が全員そろわないと行けませんから隊員は注意をしています。 当然ながら朝の目覚めには目覚まし時計が必要です。なぜなら、南極は1日中お昼であったり、夜であったりしますから…。24時間のリズムを作るのは時計が必要になると言うことです。 腕時計は、厳寒の内陸で-40度から-50度にまでさらされる時がありますが腕にしっかりついていれば全く問題ありません。 また、気圧計や高度計がついていると内陸旅行等に行ったとき気圧の変化が分かり便利です。 南極では自己管理や他人に迷惑をかけないために時間をしっかり大切にしなくてはいけません。PEN
Jan 5, 2006
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今日の話題は、「南極とPC」です。 南極昭和基地に越冬するということは、浦島太郎さんになることに等しいところがあります。越冬中のニュースが途絶えがちであったりすることは以前にも書きました。 近年のパソコン(PC)の性能は半年ぐらいで大きく向上します。越冬中に使っている最新のPCであっても帰国したら最新ではなくなってしまいます。 こうしたことを考えると、流通が1年に1度しかない昭和基地は、孤島と同じかそれ以上に文明と閉ざされています。 今、欲しいPCも買うわけに行きませんし、日本で買っておいてもらってもしょうがありません。ここは我慢しかありません。 1年間、お金もつかわずいたのですから独身などは車からPCまで買い換えです!こうやって消費拡大に越冬隊員は活躍しております(笑)。PEN
Jan 4, 2006
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今日の話題は、「南極と圧力鍋」です。 圧力鍋は、南極昭和基地ではあまり使わないのですが、ドームF基地への内陸旅行には、欠かせないアイテムの一つです。昭和基地は、900ヘクトパスカル程の気圧なのですが、内陸になりますと700ヘクトパスカルにまで低下します。 こうなると、気圧が低いため沸点が下がります。普通にお米を炊くとうまく火が入りません。芯が残ってしまいます。そこで、旅行当初から圧力なべを使って炊きます。炊く時間も短いですし、保温箱にすぐに入れると余熱で炊き上がります。大変重宝しました。 内陸旅行中、私が食事当番のとき、一度だけ圧力が抜けたためかうまくお米が炊けず芯が残ってしまいました。このときは、貴重なお米のため捨てるわけにもいかす、その後、お湯を入れておかゆにしても、芯はのこりどうしようもありませんでした。あらためて、食事当番の大変さを実感したものでした。 南極の内陸旅行では水が貴重ですからお米は無洗米を使っています。無洗米ではなかったかもしれませんが、米とぎはしたことがありません。昭和基地は、通常どおり米をとぎます。 追伸:ちなみに我が家のご飯は、圧力鍋で炊きます。お安いお米でもおいしくなります。お試しあれ!PEN
Jan 3, 2006
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今日の話題は、「南極と空白の1年」です。 南極の基地に1年間越冬すると情報が欠落します。今は、インターネットでニュースや芸能情報まで見ることができますが、昔は船舶向けの無線FAXを受信して情報を得るだけでした。 私が越冬した20年前は、日航ジャンボが墜落し、阪神タイガースが優勝し、おにゃんこクラブが活躍した年でした。 前者の2つは、FAXの記事の内容から相当大きな事故であり、ひさかたぶりのターガース優勝の様子は伝わってきました。次の越冬隊が来たとき、日航の事故のすごさは週刊誌の表紙の写真を見ただけでぞっとしました。 後者のおにゃんこクラブですが、これはさすがにまったく情報が伝わっておらず、帰国後話題についていけませんでした。この他にも特に芸能関係やちょっとしたニュースでも初めて聞く過去の情報が、みんなは知っているのに私は知らない、という空白があることに気がつきました。 あまり不自由はしていませんが、TV中継やラジオがないと情報ってリアルタイムに伝わらない事を痛感しました。PEN
Jan 2, 2006
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今日の話題は、「南極とお正月」です。 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 南極昭和基地のお正月は、新しい観測隊が到着して新鮮な食料が到着しておせち料理も立派です。 卵も新鮮ですから伊達巻きも美味しかったです!2回目の越冬は、昭和基地から1000km内陸のドームFと言うところで迎えました。 特におせちやおもちがあったわけでもありませんが新鮮な感じがしました。世界中何処にいても日本人はお正月を感じることが出来るんですよね!PEN@FUKUOKA
Jan 1, 2006
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