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今日の話題は、「南極と当直」です。 昭和基地では、仕事の他に当直があります。小中学校の日直に近いと思います。当直は、朝からお昼頃にかけてさまざまな日常の雑用をしなければなりません。 食事の配膳と調理隊員の食器洗いの補助(朝昼晩)。食堂・廊下の掃除。ゴミの処理(瓶や缶はそれぞれ色や種類によって分別しクラッシュする)。当直日記の記載等々です。 40人もの隊員の食事の後の皿洗いやゴミの処理は大変ですが、調理隊員とのコミュニケーションはできますし、配膳前のつまみ食いなどは役得!でしょうか。時には、隊員によって調理に手を出すこともあります。 当直以外にも各居住施設の暖房用燃料の補充や最近はあまりしないようですが増水タンクへの人力での雪入れ作業もあります。当直を始め生きていくための生活に必要な作業は沢山あります。これらも、楽しみの一つの様な感覚で観測隊員はこなしています。PEN
May 29, 2006
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今日の話題は、「南極と時計」です。 南極観測隊では、時間厳守と言うお話を以前にも書きました。集合時間に集まらないと遭難したんではないかと大騒ぎになるからです。 そこで、時計が重要になってきます。腕時計を各自もって来ていますが、基本的にどのような時計でも直に腕にまいておけば体温で暖められ外でも氷って止まることはありません。 時計の機能の中には気圧計が入っているものがあります。これは、私にとってはとても役に立ちました。外での行動中、気圧が下がってくると低気圧が近づいてきてブリザードが来ると予想が付くからです。 話が変わります。昭和基地は、南アフリカの南に位置しますので時間は中東と同じGMT+3時間で生活しています。日本時間ー6時間です。昭和基地から日本へ電話するときはいつも日本は+6時間進んでいることを意識しています。 時計を見ながら、家族は今頃、夕飯かな?お風呂かな?寝る時間かな?と想像しすることもしばしばあります。昭和基地も日本人ばかりですので時差があるのが時折、面倒なときもあります。なにせ、お日様が全く出たりでなかったりするもでのですから…(笑)PEN
May 28, 2006
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今日の話題は、「南極と星」です。 南半球で見える星で有名なのは、南十字星ですね。ミルキーウェイ(天の川、銀河)の中でも他の星座と比べても見分けがつきやすいですね。 南十字星にも感動しますが、それにまして南極ではミルキーウェイは川の様にくっきり見えます。南極では空気が乾燥していて本当に綺麗です。 また、このミルキーウェイと交差してオーロラが出現した時には、その天体ショーに見せられて寒さも忘れてしまう程です。 みなさんも空気の澄んだ田舎で星を眺めてみませんか?人生感がちょっぴり変わりますよ!PEN
May 23, 2006
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今日の話題は、「南極とパン」です。 パンは、南極観測隊にとって重宝な食材の一つです。冷凍保存して解凍しても食感や味は全く変わりません。 観測旅行に出かけるときは、そりの段ボール箱の中に焼いて冷凍したパンを入れておいて順番に取り出して雪上車の中で解凍をすれば簡単に食事をとれることになります。 また、冷凍のパンだねを昭和基地に持ってきていますので、朝食の時は調理隊員が焼だけですみます。日曜の朝はブランチになっていて、ご飯といっしょにパンもおいてあります。 クロワッサンや菓子系のパンは冷凍生地、食パンは昭和基地で粉から作ったものです。私は、朝早い観測がありましたので仕事が終わってからのパンとコーヒーは至福の一時でした。PEN
May 18, 2006
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今日の話題は、「南極の生鮮品」です。 昭和基地に持ち込む食料の中で生鮮品は、保存期間を延ばす努力をしても限界があります。越冬報告書を見てみると努力の結果がかいまみられます。観測隊は、11月に東京港を出港して途中オーストラリアの西海岸で最後の食料補給を行って12月上旬ごろ昭和基地に到着します。どの程度、どの食料品が持つのか越冬報告には書いてありますので紹介しましょう。 きゅうり、セロリ、西瓜、メロン、ピーマン、さつまいもは、昭和基地上陸までに腐ってしまって基地に搬入されることがなかった生鮮品と報告書には記してあります。西瓜はどこかの時点で食べたと思うのですが、さつまいもにはお目にかかったことはありませんでした。バナナは、船上で傷んできたので皮をむいて冷凍保存にしたとなっています。 グレープフルーツ、キューイフルーツ、レモンは、3月下旬、オレンジは、4月上旬とあります。果物はこの時点でリタイアです。しかし、良いものだけ選別して冷凍にした様です。そういえば越冬中に食べていた覚えがあります。 5月上旬、しょうが(以降冷凍保存)、にんにく(皮を向いて醤油づけ)、6月下旬、キャベツは、腐ったところは皮むきをし石灰をつけて保存していました。8月頃に牛乳、人参、生卵の順にダウン。牛乳は分離してしまいました。 成績の良いのは、リンゴ(10月中旬)、玉ねぎ、馬鈴薯は、なんと1年後の12月上旬までもっています。実はこれには、一工夫をしています。10度の室内に玉ねぎは重ならない様にし、馬鈴薯は3月頃に芽を摘んで保存しています。 何となく、長持ちしているものって栄養価が高そうな気がしますね。PEN
May 17, 2006
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今日の話題は、「南極とコンクウィスキー」です。 南極観測では、様々なお酒が基地に持ち込まれます。その中でも特別なのはコンクウィスキーです。コンクジュースは聞いたことがあると思いますが、コンクウィスキーは初めて聞く方がおられると思います。 コンクジュースの方は濃縮したジュースを言います。薄めてジュースにして飲みます。輸送時に容積が小さくなり輸送コストを抑えられるメリットがあります。コンクウィスキーも基本的には同じ様に濃縮したウィスキーなのですが、目的が違います。 南極へお酒を持ち込むさい、瓶ですと中のお酒が凍ってしまうと割れてします。昭和基地ですと夏の間に早く搬入すれば問題はありませんが、南極大陸の内陸へ輸送する際には通常のウィスキーは凍ってしまい割れてしまいます。仮にプラスチックの容器に入れても解凍しなくてはなりません。 そこで、最初から濃度を60%以上にしたコンクウィスキーを持ち込みます。これですと零下40度ぐらいになっても凍りません。ただしとろみ(粘度)がついてきます。暖かいところであれば水で割って飲めますが寒いところで飲む場合はストレートで飲みます。 最初の喉ごしはいいのですが、胃袋の中では灼熱地獄です。しかし、これを平気でストレートでの呑む隊員もいるのは驚異的です。誰とは言いませんが(笑)。PEN
May 15, 2006
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今日の話題は、「南極とデポ」です。 南極観測隊の中では、観測隊がよく使う用語がいくつかあります。その中に「デポ」という用語があります。デポとはデポジットから来ています。すなわち、貯めておくという意味です。 使い方としては、「この場所に燃料をデポしておこうか!」と言った具合です。南極では泥棒がいませんのでどこにでも荷物をデポすることが可能です。 無人になったみずほ基地などには、食料もデポしてあります。そこにはそのほかに漫画や週刊誌もデポされています。余談ですが山口百恵やアグネスラムの写真が飾られていますがこれはデポとは言いません。 昭和基地の中でもゴミの集積場をデポ山と呼んだりしていました。最近ではゴミのデポも回収されてかなり少なくなりました。 先ほどは泥棒がいないと書きましたが残飯などのゴミを外にデポしますと(最近はゴミ処理をしますのでそんなことはありません)カラスのように大盗賊カモメがやってきて生ゴミを盗まれてしまいます(笑)。PEN
May 14, 2006
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今日の話題は、「南極と写真現像」です。 今はデジカメが普及して写真フィルムの現像が少なくなってきました。南極でも同様です。昔はスライドと白黒フィルムの現像をやっていましたが、カラー写真の現像はむつかしく行っていませんでした。 スライドは時折、自分で現像して、各自持ち寄ってスライド大会をして楽しんでいました。スライドのフィルムの処理を失敗してしまった人もいて、貴重な写真が失われることもありました。傷が入ってしまったり、水処理をきちんとしないとカビが生えたりと手間がかかりました。 白黒の方は、南極新聞に貼り付けたりして楽しみました。比較的簡単にできますが40枚程焼くのは結構大変でした。白黒ですと味のある写真が撮れます。コンストラストをうまく使うと良いですね。 デジカメが普及して現像の手間が省けて、PCでスライドショーもできるし、カラープリントもできるようなって、とても便利になりました。また、インターネットで家族に写真を送ることも簡単にできるようになり、南極と日本が近くになったと思います。 メディアにも良く南極の写真が掲載されるようになりましたね。写真を現像していた頃が懐かしいですね。PEN
May 9, 2006
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今日の話題は、「南極と睡眠」です。 南極は、高緯度に位置します。昭和基地で南緯69度です。よって、夏は、太陽の沈まない白夜(びゃくや)、冬は逆にお日様の出てこない極夜(きょくや)になってしまいます。 人間は、基本的に太陽の日出没にあわせて生活をしているわけですから体内時計のリズムが取りにくくなります。おまけに、夏の時期の作業は寒い夜の時間帯に雪上車で氷上輸送をしたりしますから、お日様はあるとはいえ深夜勤務があります。 極夜の冬は、昼間の12時から3時ぐらいまで薄暗くなるだけです。オーロラのよく見える時期ですのでオーロラの観測者は、徹夜で勤務して昼に寝ています。自分で時間を決めて睡眠を取らないと不規則な生活になってしまいます。この真冬の頃は、基地に閉じこもりっきりになりますのでストレスが溜まる隊員もいるようです。 私の場合は、衛星受信が朝の5時頃にありましたので、早寝早起きの健全な生活をしていました(笑)。それと、寝酒を飲むのが週間になっていました。自動的に眠れますからね!(爆笑)PEN
May 8, 2006
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今日の話題は、「南極と小心者」です。 南極での活動は、日本とは違った観点で、危険と隣り合わせのところが多々あります。例えば、荷物の輸送や観測には、小型飛行機、ヘリコプター、雪上車、スノーモービルなどの乗り物を使います。落っこちたりひかれたりしないように気をつけなければなりません。 夏には建物や観測設備の建設、観測ではロケットの発射、大型気球の放球、高圧の無線局の保守等様々の危険と隣り合わせです。 また、自然も魔の手を掲げています。南極大陸のクラック(割れ目)へ落ちる、ブリザードで遭難、寒さによる凍傷、内陸の高所での障害(高山病)などがあげられます。 こういった、経験は、日本の何処にでもあるかもしれませんが、プロが仕事をしている場合、事故の確率は低いと考えられますが、南極では観測隊は、専門分野のプロであっても時には大学生であった人が建設作業をするのは当然なのです。 そういったときに、建設のプロは事故を起こさないため「気をつけるだけ」と言うだけです。私は、小心者ですので危うきに近寄らずと言う面もありますが、「気をつける」という言葉の通りなれないことは慎重にする事を心がけていました。 そそっかしいところもあるのですが、かえって石橋をたたくぐらいの小心者である方が南極などでの非日常的な作業をするには大事なことかもしれません。 観測隊は時間厳守と言うルールがあります。「集合時間の5分前には来ること」と言うルールです。私は小心者の為かそのまた5分前には、行くことにしていました。もし、時間に遅れると遭難しているのではないかということで他の隊員が探すことになります。 信頼を失って、他の隊員全員にあの人はルーズと思われてしまいます。その方が小心者の私には怖かったりします。PEN
May 7, 2006
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今日の話題は、「南極と天気予想」です。 昭和基地には気象庁から来た観測隊員が4~5名越冬しています。彼らの多くは気象予報士です。南極は、週に一度はブリザードは来ます。よって、天気予報ができると基地での行動予定が作りやすくなります。 しかし、さすがのプロの予報士とはいえ昭和基地だけの気象情報だけで天気を判断するのは難しいことです。 観測隊長はそんなことも承知の上で、予報を出してほしいと頼みます。断りきれないため、気象庁出身の予報士は、私のは「天気予報」ではなくて「天気予想」ですから当たらなくても責任ありませんからと言って予報します。 やはり難しいようで正確に当たった試しはありません!競馬のように予想ならしかた有馬(有馬記念とひっかけ)せんかね…。PEN
May 5, 2006
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今日の話題は、「南極とビタミンC」です。 南極観測隊の医療担当(お医者様)は、様々な薬を用意します。その中でもサプリメントとしてビタミンCを大量に持っていきます。 ビタミンCはご存じの通り野菜や果物に多く含まれています。また、ビタミンCは熱と水に弱いため、南極越冬で持って行く食材の中にはほとんど含まれていません。よって、ビタミンCはサプリメントでとることをすすめられます。 また、ビタミンCは、血中のコレステロールを減少させたり、鉄分を吸収させたり、癌を抑制させたり、肌のシミやしわを出にくくしたり、コラーゲンを生成したりと効能は様々です。 南極では夏の間、紫外線がとても強いので肌が日焼けしてただれたりもします。こんな時にも、ビタミンCは有効かもしれません。 とりすぎても、おしっこで外に出てしまいますし体に副作用が出るような悪さをすることはありません。 私が摂取した、サプリには、顆粒と錠剤があえいました。顆粒はソフトクリームに混ぜて食べたり、錠剤はキャンディ代わりになめていました。 強健な観測隊員にサプリは不自然かもしれませんが、無い栄養はサプリでとるしかないですね…。PEN
May 4, 2006
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今日の話題は、「南極と物々交換」です。 南極昭和基地では、お金で物を買うことはありません。お店がないのですから買い物をするといった経済行為はありません。 ただし、すべての物が共通であるわけではりません。私物と公物は明確に分けています。私物の中にはお酒からつまみ、お菓子、ビデオ、音楽CD、本、カップラーメン、等々があります。 また、公物の中でも気に入ったお菓子を個室にキープしておいて後で同じの物がなくなってきてからゆっくりと消費する人もいます(これを人前で見せびらかさないように!>某元隊員)。 私物で少し多めに持ち込んだ物は、消費できないと持ち帰るのもばからしいので、他の人の秘蔵の物と交換することが越冬半ばからおきてきます。 私は、お酒を沢山買い込んだのは良いとしても、結局使い切れず、お酒好きな人にあげていました。そうしましたら、越冬後半にお礼にと言うことで超高級なルイ13世というブランデーをご相伴にあづかりました(彼は次の観測隊に託したそうです)。 1年間、お金のいらない生活というのは、他では味わえないことですね!PEN
May 1, 2006
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