Penguin Heart

　実は私の家ではペットが３匹というか３頭というか、いました。というのは一昨日の夜急にウチのケイスケ（猫。オス）が逝ってしまいました。２～３年ぐらい前から腸が悪く、排便が上手くいかない猫でした。あまりにも急でした。父曰く、水を飲みに行って戻ってきたら”グエ～”と苦しそうな声を発したかと思ったら逝ってしまったとか。あまりにも呆気なく、急な出来事で驚いたとか。というか私も驚きです。おそらく腸閉塞ではないか、ということですが真相はわかりません。昨日の昼、葬儀を済ませてきました。猫なのにケイスケという名前が私以外の皆に不評だったので（名付けたのは私）、他の人はみんなトラジロウと呼んでいました。病院から貰った下剤の名前にもトラジロウと。解せない私は一人でケイスケと呼んでいました。とどうでもいい話ですが、昨日は一日中iTunesでグレゴリオ聖歌隊をかけっぱなしです。たまにベートーベンのミサ・ソレムニスとか、いろんな作曲家のアヴェ・マリアとか。昨日は１日そんな感じで過ごしました。ちなみに我が家のペット構成は犬１匹、猫１匹になりました。この猫１匹は亡くなったケイスケの相方で、野良から居候、今となっては正式なペットへ登り詰めた世渡り上手な野郎です。鼻づまりが酷い猫で、しかも太々しい顔が何とも言い難い魅力を放ってます。私の大好きな、完璧なものにはない魅力がふんだんにつまった猫です。ウチの犬はもうA-20で後足が不自由で、さらに白内障で、大変です。目が見えないし、足も不自由。元々臆病な性格だったのでこれらの体の機能の低下に怯えていないわけがありません。プライドは人（犬）１倍強いので何もないような素振りを見せていますが、助けを呼ぶあの鳴き声は本気で助けを呼んでいるに他ならないのです。ウチの犬を見ていると、長生きって何なんだろうって改めて感じます。私の持論ですが、長生きは残酷だと思っています。亡くなると寂しいのも事実ですが、本人にとってこのまま何も見えないままいつまでも過ごすのは酷なような気もします。いつも助けてあげれるわけではないですから。おそらく耳も悪くなっているであろううちの犬は、音に反応しなくなっています。撫でようとして触るといつもびっくりするし。あらゆる情報が遮断されている中でも生きなくてはならないのは可哀想です。なんて、色々考えながら過ごした１日でした。