この日のために用意したと思われるビデオが映し出されました。映像を使ったのは過去にもありましたが、この日は特別なライブということもあり、気合が入っていたようです。ライブのタイトルにあるRequiemからなのか。モーツァルトのレクイエムから始まりました。黒いベールで覆われたChuck*が現れました。レクイエムということもあり、喪服をイメージしたのでしょうか?いつもなら照れくさくてなかなか見ることができなかった顔ですが、ベールのおかげでずっと見ていても大丈夫でした。それでもChuck*の目は相変わらずの存在感でした。大きめな目はベールの奥からも輝いていました。やっぱりChuck*なんだな、と思いました。 1曲目は'Lunatic'から始まりました。そして'as a shadow'へ。ハムレットに出てくるオフィーリアをイメージした1曲目からケルティックな2曲目へ。3曲目は'雲のむこうへ'。友人からのレコ発ライブへのビデオレターが流れました。この曲はアルバムで唯一の日本語の詞で、友人へ向けて作られた曲でした。色々厄介なことに巻き込まれた友人との思いを込めた曲は、歌い終わるころには感情が表情に溢れていました。歌いきるまで気丈にいましたが曲が終わると涙が頬を伝わりました。思いが伝わる素敵な瞬間でした。4曲目は気持ちを切り替えて歌いはじめました。'Under the Moon'こちらはマクベスを元にして作られた黒澤明監督の蜘蛛巣城からインスパイアされた歌です。堂々としていました。次の曲は今回のアルバムの中でも私が一番気になっている曲の'fairies dance'でした。世界観が素晴らしい曲です。妖精のセリフ?の部分だけポーランド語かな?この部分が秀逸で、妖精の世界の独特な時間の流れを感じさせます。曲が終わる前に退場したChuck*。会場からはアンコールの手拍子が響き渡りました。程なく戻ってくるChuck*。ラストの曲は'La Chouette'でした。ノリノリでキャッチーなこの曲はラストにふさわしい盛り上がりを見せてくれました。Chuckの振り付けもより洗練されていました。明らかに成長したChuck*がいました。