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エボナイトに漆を塗った軸は、しっとりとしていて濡れているようです。ちょっと握っただけで指紋が付いてしまいます。インキ止めの内部機構はほとんど精密機械のようで、がたつきや不安な動きは皆無。各パーツがスムースに動きます。50号の大きいニブ(太さはB)はペリカンのM1000と同じぐらい柔らかで、書き味もなめらかでフローもたっぷり。ラッピングペーパーで微調整の必要も無いほどです。そしてペン芯にまで漆が塗られています。店頭で見たときはかなり大きいボディだと思いましたが、握ってみると以外にしっくり来ます。モンブランの149よりも太い軸なのですが、以外に軽いのと漆が塗られているせいか滑ることもふらつくことも無く、サラサラ書けます。いまさらインキ止め式万年筆はどうかなぁ、と思っていたのですが、そんなことは全くありませんでした。尻軸を締めたりゆるめたり、インキの補充をスポイトで入れたりと確かに一手間二手間多いですが、この精密で美しい万年筆を作った職人たちの凄みや意地、そしてプライドがひしひしと感じられます。とても金儲けしたくて作られた物とは思えません…。
2008/02/27
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取引先の印刷屋さんから「ボンドペーパー」や「バンクペーパー」が入っている、タケオの紙の見本帳をもらいました。中には「キャピタルボンド」や「ギルクレイスボンド」など、聞いたことのない紙見本も入っています。今まで万年筆に最適な紙はフールスペーパーとボンドペーパーぐらいしか知りませんでしたが、こんなにライティングペーパーの種類が豊富とは以外でした。そして早速万年筆で試筆してみると、「キャピタルボンド」と「スピカボンド」あたりもなかなか良さそう。紙の表面は少しザラザラしていますが、しっとりしています。インクのウラヌケは皆無でした。写真では写っていませんが、両方とも紙の所々に商品名のすかしも入っています。印刷屋さんが言うには、このタケオの見本帳にある紙はフールスペーパーよりも1.5倍から2倍の値段がするそうです。う~ん、高い。フールスペーパーだって通常の紙より少し高いのに…。「OKシュークリームって紙は国産だけど、良い紙だよ。表面はサラサラで万年筆でもウラヌケしない上質紙だよ~」とアドバイスを残して、印刷屋さんは帰っていきました。
2008/04/13
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去年の暮れに始めて買ってみた能率手帳は、思ったより万年筆との相性がよく、手持ちの万年筆(ほとんどBニブ以上の太さ)での筆記ではほとんど裏抜けも滲みもなく、快適に筆記できます。紙は適度にざらついていてコシがあり、何となく千円札のような紙質です。スケジュールは能率手帳へ、日記や日々の雑記はは自分の作った600ページ綴じの無地手帳へと、この2冊あれば今年は大丈夫でしょう。初売りで買った丸善のアテナインクも調子よさそうです。
2012/01/07
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