そろそろ2025年総括の季節のような気がします。
今年はお米やら熊やら社会を騒がせるニュースがありました。
相変わらず本屋さんは減る一方ですが、そのなかで新しいかたちを模索していく傾向もあるようです。
私なんぞも世の中がどうなろうと、とりあえず本を読みたいと思う世代なので、正直読むスピードもだいぶ落ちましたし、すぐ疲れますし、あまり数はこなしていませんが、何冊かは読破いたしました。
あくまで個人的ランキングですが、今年の一冊といたしましては、安藤美緒さんの
「ラブカは静かに弓を持つ」
こちらは音楽教室の著作権がらみの問題がテーマになつわています。
レッスン中講師が模範演奏する場合の著作権はどうするのか?といった問題がクローズアップされます。
実態を探るべく著作権協会の社員を音楽教室潜入取材させ、その時録音機も持ち込むと言う阿漕な方法を使います。
反発をおぼえながらも仕事として割り切っていくのですが、おもいがけなく音楽の魅力にとらえられたり、レッスン仲間と絆が生まれたりと意外な方向に転じていく。
この裁判つい最近最高裁まで行き、結局音楽教室の訴えが認められることになりました。
世間では色々と言われている著作権協会ですが、カラオケなどに歌唱印税などもうけたりして、一昔前でしたら、あの人は今どこになぞなるところを
きちんと社会生活を送れるようにした功績は大きいと思います。
でもね、音楽のレッスンには耳が大事なのですよ。
ここはこうするのと講師が演奏して何とかなる場合も往々にしてあるのですよ。
よく百聞は一見に如かずと言いますが、音楽の場合は百見は一聞にしかずなのではないかと思われます。
この先控訴するのかしないのか分かりませんが、いい方向に行って欲しいですね。
今は騒音問題やら少子化問題で先細りのご時世ですが、音楽がよき発展に伝わってくれたらありがたいですね。
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