ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Nov 4, 2006
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「senza crescendo」

先日のレッスン のおかげで急にやる気を奮い起こされた僕らは、今日も集まっては前回の復習、及び次回のレッスンに向けての予習を行なった。(第1バイオリン:僕、第2:マイク、ビオラ:ジェーン、チェロ:ケーティー。)

 次回のレッスンは二週間後、第1楽章を診ていただくことになっている。こないだ第4楽章についてご指摘いただいたことが、1楽章を弾くうえでも確実に応用できることに気づきながら弾いた。

 ガルネリ四重奏団が校閲したパート譜をケーティーが持ってたので、今日はそれを基に練習してみた。細かい弓づかいや指づかいはもちろん、強弱やテンポ記号がいたるところに補筆されていて驚いた。プロとして一線で活躍なさっている方々が譜面にどうゆう書き込みをしてるのかを垣間見ることができるのは、やはりアマチュアの僕らとしては夢のような貴重な経験。

 いたるところに senza crescendo と書かれてた。クレッシェンドせずに音量を維持、すなわちフォルテとかスフォルツァンドが出てくるまではじっと耐えてピアノのまま……。ベートーベンの曲にしては珍しくもなんともないけど、確かに、ちょっと気を緩むとつい興奮してクレッシェンドしてしまう。

 こういう箇所を弾くときに、一般に奏者はどう感じてるものなのか、ちょっと興味がある。その後のスフォルツァンドとか subito f(どっきりフォルテ)に到達するまでの過程を、ピアノに抑えながら、あぁ快感っっ、と思える ストイックな 人と、ほんとは本能に任せてクレッシェンドしたい衝動をぐっとこらえ、ストレスを溜めながら 悶々と する人と二通りいるはず。





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最終更新日  Nov 6, 2006 10:34:23 AM
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