ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 5, 2007
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 何を隠そう、僕はバイオリンのケースを八個も持っています。(さらにはバイオリンとビオラとのドッペル型も一つ持ってます。)

 なぜそんなに持ってるかというと、実は、ある日突然、オンライン商売の副業を始めようと思い立ち、国内外からサンプルを集めたことがあったのです。業者から安く仕入れた商品をインターネットで高額で販売し、一獲千金、 余生は遊んで暮らそう などと真剣に夢見てました。

 でも、やっぱり面倒くさくなって諦めました。調達したサンプルの品質がどれもイマひとつだったというのもあります。

 今となっては大半が不要になってしまったので、なんとか売り飛ばすなりして処分したいところ。ネットオークションとかに出品しようかと思ってるうちに、年が明けてしまい、しかもしばらく家を留守にすることになってしまいました。

 忘れないうちにここにメモしておきます。

case1

■一番右のケースは15年ぐらい前に東京で購入して以来の愛用品。割引してもらって、それでも当時3万円ぐらいしました。さすがは日本製、造りがしっかりしていて品質上は全く問題なし。今だに傷ひとつありません。この15年のいろんな思い出が刻まれていて、これだけは手放す気は毛頭ない。思い起こせば数年前、このケースをしっかり抱きしめて、新世界アメリカ、厳寒のニューヨーク空港に緊張の面持ちで降り立ったのでありました!

■革(っぽく見える)茶色と黒のケースは、中国から取り寄せました。日本円にして3千円ぐらい。茶色を頼んだのに黒が届いてしまったので、激しく苦情を垂れて後日茶色を送ってもらい、黒もちゃっかりそのまま頂戴しました。すごく軽いのはいいけど、造りが雑。




case2

■バーバリーブランド(っぽい)のは、あまりに派手すぎて自分自身では使う気にはなれません。例の ムサフィア社 にもバーバリーモデルがあるようですが、内装のみを格子柄にしていて、さすがに洒落てます。

■手前のほかの二つは、頑丈なのはいいけど重すぎ。ケース自体が重すぎて、持った感じでは楽器が中に入ってるかどうかすらわからないほどです。下手すると最新のチェロ用ハードケースより重いかも。(カーボンファイバー製のすごく軽量なものが出回ってるらしいし。)

■スウェード調のは、やはりその外装素材と軽さが気に入ってます。が、ファスナーなどの縫製がイマイチ。やっぱりすぐにほつれました……。直せば使えます。

■リュックサック型のはイギリス GIG社 のもので、現地の学生たちから絶大な支持を得ているそうです。特に管楽器バージョンが吹奏楽部員に人気とか。ずばり クールブリタニア系 デザイン(死語?)が魅力なのだけど、弓を入れる部分の強度が不安。

* * * * *

 それぞれに調達や価格交渉の苦労などの思い出はありますが、こんなにいっぱい持ってても意味がありません。 ドットコム青年実業家 になれなかった屈辱、挫折感とともに、負の遺産として我が家に眠ってます。





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最終更新日  Jan 6, 2007 07:13:55 PM
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