ピカルディの三度。～T.H.の音楽日誌/映画日誌（米国発）

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May 26, 2007

演劇：レシート The Receipt（オフ・ブロードウェイ）

カテゴリ：映画、テレビ

「紙の啓示」

　ニューヨークで開催されるのは今年で四回め、恒例になりつつある英国演劇祭「ブリッツ・オフ・ブロードウェイ」。今日はそのなかから「レシート」という芝居を観劇して感激した。

www.britsoffbroadway.com

　ロンドン在住の会社員が通勤途中の路上で一枚の紙片（レシート）を拾う。気になって気になって、憑かれたようにそのレシートのお店や客を調べていくうちに、自分の人生が思わぬ方向へ流されていることに気づく。
　大都市での人間模様は脆くはかなく、しかしどこかで複雑につながってたりもする。そしてその利害関係は滑稽ですらある。

　出演者は二人だけ。ボケとツッコミもいっぱい出てきて日本の漫才みたいでもあった。
　彼らは十人以上もの登場人物を演じ分けたうえ、うち一人はシンセサイザーやコンピューターを駆使して、音楽や効果音を担当しながら演じていた。弾き語りやデュエットもあり。

　ニューヨークでは、大きい劇場での舞台を観たことが何度かあるけど、いつも英語がよく聞き取れずに困る。字幕が欲しくなる（笑）。
　でも、こうゆう小劇場での公演では出演者が身近にいるので、セリフが聞きやすかった。

　シェークスピアとかは堅苦しすぎるけど、こういう低予算で手作り的な芝居なら今後も好んで観てみたいと思った。

（59E59シアター、ニューヨーク）

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