ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 1, 2008
XML
テーマ: 映画鑑賞(891)
カテゴリ: 映画、テレビ
「前略、道の上から」

 こんないい映画を公開当時に見逃してた自分が恥ずかしい。ずっと気にはなっていて、やっとDVDで観ることができた。
 アイルランド人流に褒め称えるなら、グランド grand な映画。

 大道芸をしてるギター弾きと、花売りの移民系少女との出会い。
 演奏の場面がいっぱい。しかも口パクや指パク/弓パクじゃなくてホンモノなのが嬉しい。
 撮影も、手作りで即興的な感じ。ドキュメンタリー映画かと勘違いしそう。

once.jpgこないだの米アカデミー賞音楽部門で見事オスカー獲得

 男は、歌やギター、作詞作曲などの才能はあるのに、それ以外は不器用。少女のほうは、純真で健気に見えるのに、実は過去にいろいろあったりもする。


 音楽的には、同じパターンのリズムや和音を延々と繰り返すタイプ(オスティナート系)の曲が多かったように思う。覚えやすいのはいいのだけれど、一歩間違うとマイケル・ナイマンっぽくなって危険(笑)。

 なにより、主演の女の子(マルケタ・イルグロバ)が可愛い。オスカー授賞式をテレビで観てて、彼らの受賞スピーチがすごく印象に残った。スピーチの時間制限が厳しいことで知られる授賞式なのに、前代未聞、スピーチのやり直しの特例を認められたのが彼女。でもって、そのスピーチがまたとっても真摯。僕は勝手に彼女に惚れてしまったわけで。 

 ちなみに、音楽映画という点では、「グレイス・オブ・マイ・ハート Grace of My Heart」(1996年アメリカ映画)を思い出した。どんな映画か内容は忘れちゃったけど、サントラCDは今も愛聴しており。

*****

 この映画にも出てくるダブリンのグラフトン通りは、確か「大道芸人のメッカ」とさえ呼ばれてるはず。僕も昔アイルランドを旅したときに、ここでひたすら芸人を観察しまくった記憶がある。クラシックの人もいて印象的だった。
 「いつかオレもここで弾いてみたい」などとワケのわからない夢を抱いてたよーな、若い頃の自分(笑)。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Jun 1, 2008 08:58:21 AM
コメント(3) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:映画: Once ダブリンの街角から(2007年アイルランド)(04/01)  
ともも1115  さん
>「いつかオレもここで弾いてみたい」などとワケのわからない夢を抱いてたよーな、若い頃の自分(笑)。

え? まだまだいけるのでは? (Apr 3, 2008 09:57:05 PM)

Re:映画: Once ダブリンの街角から(2007年アイルランド)(04/01)  
jacky さん
そうそう、マルケタのスピーチのように「夢」は持ち続けてくださいな! (Apr 4, 2008 05:37:22 PM)

Re[1]:映画: Once ダブリンの街角から(2007年アイルランド)(04/01)  
ともも1115さん

>え? まだまだいけるのでは?

まだまだイけますかね。僕は生まれ変わったら大道芸人または吟遊詩人になろうかと。

-----

jackyさん

>そうそう、マルケタのスピーチのように「夢」は持ち続けてくださいな!

僕の夢は「健康で文化的な最低限度の生活」なんです……。 (Apr 5, 2008 07:54:51 AM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: