ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

May 10, 2008
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カテゴリ: 映画、テレビ
 CNNテレビで、去る二月に行なわれたニューヨークフィル北朝鮮公演についての番組をやってました。(「北朝鮮からの手記/音符 Notes from North Korea」)


 ロリン・マーゼル率いる280名もの音楽家や職員の愛と感動のウルルン滞在記、なはずはなく、こてこての政治ドキュメンタリー。
 番組では、オケ団員のリサ・キムさん(韓国系アメリカ人)が複雑な心境を告白するとことか(「拉致されたらどうしよう」)、平壌空港の入国管理所で携帯電話を没収されるとことか、普通の演奏旅行では考えられない場面が織り込まれてます。

 演奏会とは別に、レポーターが地方の核施設を訪問するとことかも見応えがありました。

 でも、この番組を観たあとでも、僕らにとって北朝鮮はやっぱり未知の国、ますます不思議な国。
 公演当日の平壌市内は、「NYフィルが街にやってくる」とばかり、通りには電灯がともり、歓迎体制が演出されたようですが、公演が終わりガイジンが街から消えた途端、外灯は再び消され、もとの暗い街に戻ってしまったらしい。

 「もしかして、アメリカってそんなに悪い国じゃないのかも」。演奏会直後に現地の少女が語ってましたが、彼女は今でも「国に認められた音楽」しか聴くことができない。そして、国民は今日もまた「彼」に忠誠を誓い、「彼」のために歌うこと踊ることこそが文化/芸術であると信じており。


 自分がもし北朝鮮に生まれていたとして、ある日突然NYフィルがやってきて、「新世界」とか「パリのアメリカ人」とか演奏するのを見て、果たしてどう思うのか想像もできません。でも、アンコールで朝鮮民謡「アリラン」を弾かれた日にゃぁ、やっぱり感動するに違いなく。

 なんかこのブログの趣旨から逸脱してしまいましたが(←趣旨なんてあったの?)、いつのまにかこんな大変な仕事やってのけてたとは、我らがNYフィル、お疲れさま。
 ↑勝手に身内のつもり。最近は全然演奏会を聴きに行ってないので、プチ自戒の意味も込めつつ。





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最終更新日  May 12, 2008 10:52:30 AM
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北の国から  
OKAR さん
って、そういうことかぁ!

語尾をいい終わらない「純くん」風のアナウンス。

ようやく気がつきました(^^;;

(これも趣旨と別なとこで感動してます・・・) (May 13, 2008 09:28:11 AM)

Re:北の国から(05/10)  
OKARさん

>語尾をいい終わらない「純くん」風のアナウンス。

ときどきドラマの続編をやってましたけど、ニ、三年前についに完結してしまったんですよね。日本に住んでないので観られませんでした……。

昔、東京の某カフェで、さだまさ氏のテーマ音楽をバイオリンとギターとで弾いたら、予想以上にバカ受けしたのを思い出します。 (May 13, 2008 07:34:01 PM)

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