ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 30, 2009
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「歳末たすけあい」

 年末だというのに、ここ何年も第九をナマで聴いてません。オケで弾く機会もないし。
 日本人として、それってヤバいことだったりして。

 そーいえば何年か前の年末に無性に第九を弾きたくなったことがありました。で、衝動的に第九のバイオリン譜を楽譜棚から取り出し、全楽章弾き切ったのでありました。ひとり寂しく、しかもセカンドパートを。

 今年はファーストのパート譜を発掘して、(やはりひとり寂しく)弾いてみることにしました。
 ま、かつて何度も弾いたことがあるので指や弓づかいを身体が自然と覚えてます。やっぱ名曲だし、弾くと元気が出る。ファーストは旋律も多く、ひとりでも充分に楽しめます。←強がってるし

 ふと思い出しました。第九のファーストって、かつては指揮者やコンマスの指示で、いくつかの箇所をオクターブ上げて演奏するオケが多かったように思います。近年は原曲どおり弾くのが主流?

 1楽章

 2楽章



 そもそも、ベト氏の曲って、弦楽四重奏のファーストにはあんなにバシバシ高音が出てくるくせに、交響曲のファーストには、ほとんど(超)高音が出てきません。オケの最高音はむしろフルートに任せてあるから、バイオリンは無理してヒーヒー超音波を弾かなくていいということなのでしょう。

 彼のピアノ三重奏曲におけるバイオリンの位置づけもまた全然違います(=音域は低めで、装飾系)。
 細かいことだし、どーでもいいことかもしれないけれど、やっぱりベートーベンのこうゆう書き分けテクは天才的だなーと思うわけで。





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最終更新日  Dec 31, 2009 06:40:26 PM
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