ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 20, 2018
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カテゴリ: 映画、テレビ
「夢は今もめぐりて忘れがたきふるさと」(評価 ★★★★☆ 四つ星)

 インドで迷子になって家なき子になった少年の話。のちにオーストラリアの夫婦のもとで養子となり成人した彼は、25年前の記憶をもとにインターネットを使ってインドの故郷の村を探し出す。

<感想> 

 この作品、実話をもとにしているということなので、その話が美談であることはいいとして、それを映画化する場合、どこまで脚色や演出が許されるものなのかビミョー。そのへんの制約は存じないし興味ないけど、どうしても妙な違和感を覚えてしまう。いっそのこと、「実話をもとにしている」ことを知らずに観たほうが楽しめることだってある。
 インドの場面、映像があまりに美しすぎてドン引き。あんな綺麗で清潔な国ぢゃないし、インドって。もうすこし砂ぼこりとか高温多湿とか悪臭とかが伝わってくるような描写、編集にしたほうが良かった。あと、「蝶々」とか「ふるさとの味/揚げもの」とか、伏線なのか何なのか一瞬困惑してしまった。
 里親(ニコールキッドマンら演)の心境をもっと深く掘り下げて描写していただきたかった。たしかにこれ以上長い映画になると観てて疲れてしまうけれども、余計と思われる場面は削っちゃえばいいわけで。例えば、実の家族に会いたいと本人がうだうだ葛藤する場面とか、大学の同級生美女と恋仲になるも彼女の「かまってちゃん」ぶりに翻弄される場面とか、そこまで時間を割かなくてもいいんじゃねとか思った。
 ちなみに、最後の最後になって、なぜこの映画の題名が「ライオン」なのかがようやく判明する。








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最終更新日  Jan 20, 2018 11:48:45 PM
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