ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 3, 2019
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カテゴリ: 映画、テレビ
「馬鹿言ってんじゃないよお前のことだけは一日たりとも忘れたことなどなかった俺だぜ」


 フジテレビが作った2015年放映作品を鑑賞。走行中の列車の中で起きた殺人事件を、たまたま乗り合わせた名探偵が解決に挑む。アガサクリスティ様原作の舞台を昭和初期の日本に再設定、脚本は三谷幸喜さん。
 公式サイトは、おそらくここ https://www.fujitv.co.jp/b_hp/orientexpress/index.html

<感想>
 第一部と第二部に分かれていて、かなりの超大作。細かいとこまで興味深く観られた。特に第二部は発想がお見事。なぜ彼は殺されなければいけなかったのか、彼を長年憎みつづけていた人物の周到な完全犯罪づくりの過程が描かれる。
 容疑者が12人もいて豪華な配役ではあるのだけど、ぶっちゃけた話、演技の上手い人と下手な人が一目瞭然。富司純子さんや西田敏行さんらの見事な演技には感嘆する一方で、なんだか残念な役者さんもいてもったいなかった。探偵役より容疑者役のほうが演技が難しいのはもともとわかっていたはず。何とかならなかったのか。

 こうゆう企画は当たり外れがあるだろうけれど、テレビ局側はただガチャガチャやかましいだけのバライエティ番組ばかりに製作費をつぎ込むのをいい加減にやめて、もっと世界を見据えて制作する時代が来ているはず。このように映画ではなくテレビ用として制作されてしまうと国際市場で視聴される機会は少ないのも事実で、ぼくもこの作品の存在になかなか気づかなかったけど、もっと多くの人が観るに値する作品だと思ったわけで。





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最終更新日  Jan 6, 2019 12:30:34 AM
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