ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Oct 5, 2020
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カテゴリ: 映画、テレビ
「Quando、感動、感度」(評価 ★★★☆☆ 三つ星)

 映画音楽に関するドキュメンタリー映画。日本語のサイトは ここ
 ぼく自身、映画も音楽も大好きなので、「映画音楽」についてはあれこれ思い入れがありすぎて、こうゆうドキュメンタリーは下手に観ないほうがいいと自分に言い聞かせて何年も放置。でもかなりの高評価らしいし、ついに観ることに。

 で、感想としてはやはり期待外れ。
 極言すれば、大御所ハンス・ズィマーさんが大御所ジョン・ウィリアムズさんを絶賛なさる、というのが本作の目玉らしい。それはそれでいいのだけど、ぼくはもっと音楽的な創造過程を丁寧に紹介していただきたかった。作曲家は、台本や動画を与えられ、監督と打ち合わせをし、そこからどう創り上げていくのか。

 実に数多くの作曲家たちが登場なさる。ぼくは映画観るときは誰が音楽を担当したのか確認するようにしてるし、知ってる名前も多かった。
 ただ、何十人も次々と登場してはごちゃごちゃしゃべり倒してて何が何だか。取材対象の人数は半分ぐらいでもいいから、アメリカ以外の作曲家も少しは加えていただきたかった。イギリス人が何人か出てくるぐらいで(パトリック・ドイルさんとか)、エンニオ・モリコーネ様すら軽く言及されておしまい。せめてフランス系か日本系(久石譲さんや坂本龍一さん)を加えれば人選的には完璧だったか。

 一方で、最も見ごたえのあったのは音楽の収録現場。ぶっちゃけ、ちょっとした音回りは高機能のシンセサイザーで完結できちゃう時代なのに、わざわざ何十人ものオーケストラ奏者を雇い、ロンドンのアビーロードとかでせっせと録音してるさまには思わず感動して涙ぐんでしまったわけで。


 例えば、たしかベルギーのダルデンヌ監督だったかイギリスのマイク・リー監督だったかは、映画音楽というものを全く重視しておらず、むしろ脚本と演技と演出だけで勝負したがる。

 音楽がうるさすぎる映画はぼくも確かにイヤだし、はい、ここで泣いてくださいねーと誘導されるとかえって身構えてしまい全然泣けない。 
 じゃ、映画なんか観ないで黙々と小説読んでればいいんぢゃね?と言われてしまいそうだけれど。





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最終更新日  Oct 8, 2020 09:25:55 AM
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