ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 14, 2022
XML
「青春ってすごく密なので」

 今日はカルテットとして集合、ベートーベンの作品74を練習。僕は第一バイオリン。

 この曲は第一楽章のピチカートゆえに「ハープ」と呼ばれるわけだけれど、調や音階を意識しながら弾く訓練にもってこい。アルペジオも多いし。
 作品59群よりはまだ攻略甲斐があるような気がする。もちろん難曲であることに変わりはなく、第一バイオリン的には第一楽章の例のこってりウネウネ部分はベートーベンのカルテットの難所上位三位に入る。フラット系ってのも辛い。シューマンのピアノ四重奏終楽章にも出てくる濃密系ウネウネ。

 二楽章も三楽章も熱血系で濃ゆい。逆に終楽章が軽やかに思えてくるほど。

 フラット三つの変ホ長調というのもこの曲の印象を決定づけている。変ホ長調というと、高貴、健全、青春といった感じか。室内楽ヲタク的には、メンデルスゾーン八重奏曲(や四重奏作品12)を筆頭に、ベートーベン七重奏曲、シューマンのピアノ四重奏/ピアノ五重奏など名曲が多く、勝負調と言ってよい。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Dec 17, 2022 12:43:00 AM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: