☆Pikake diary☆
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親戚のおじさんが先週、56歳という若さで心筋梗塞の為、突然亡くなった。そして火曜日におじさんのお葬式へ参列した。墓地に隣接した教会が葬儀の場所だった。入り口でカード(&お香典)を受付の人に手渡す。そのまま教会の真中の通路を歩いて進み棺桶(Casket)に入ったおじさんと対面した。おじさんはとても安らかな顔で素敵なアロハシャツを着て眠っていた。そして家族にお悔やみを言ってハグをした。彼の親戚はほんとうに沢山いる。でも、このおじさんは私がハワイに来た直後に開かれたファミリーパーティー(50-60人参加)に参加したときに、英語で会話することにまだ慣れていなく、また緊張して誰とも話せずにいた私に話しかけてくれた人。スポーツが大好きな人で日本のスポーツ選手の話しをしてリラックスさせてくれた。その日、沢山の親戚に会ったけれど、しっかり目に焼き付いて、名前まで覚えられた人はこのおじさんだけだった。それにこの時のことは私にとって、とてもいい思い出になっていた。お葬式(こちらではServiceという)が始まるまでおじさんの子供の頃からの写真や思い出の品が展示してあったのでそれをみていた。これは素晴らしいアイデアだと思った。故人をより知ることができる。お葬式が始まり、近親者がおじさんについてスピーチをした。中にはとても楽しい思い出が出て来たりして、参列者から笑いがこぼれたりした。日本ではあまり見かけない光景だなぁ、、と思った。そして続いて、おじさんの二人の娘さんがお父さんに向けてメッセージを読んだ。あまりにも突然の死だっただけに、とても痛ましく、私も涙がこぼれてしかたなかった。そしておじさんの友人がおじさんの好きな曲をウクレレで演奏し歌った。途中からみんなで歌った。Serviceが終わり、お清め(って日本では言ったかな?)のお食事をし、三々五々解散となった。ハワイでお葬式に参列するのは初めてのこと。黒い服を着れば失礼にはあたらないだろうと思ってはいたものの、どうしたらいいのかわからなかったので、学校の先生に「どんな服装がベターですか?」と質問してみた。彼女は、「黒めの服装でストッキングをはいていけば、よりフォーマルになると思うけれど、ハワイはムームーやアロハが正装だから、そういう服装の人達もいるはずよ。でも、黒っぽい服装ならば大丈夫。日本のような服装の人はあまりみかけないかもしれないわね。ストッキングはブラウンでもOKよ。」と言った。正直、内心「それでいいの???」と不安感さえあった。こちらに来るときに「念のために・・・」と持ってきていた黒の半袖スーツに黒いパンプスを履くことにした。そして、パールのネックレスをし、7ヶ月ぶりにストッキングを履いた。なんだか暑いなぁ・・・と感じたと同時にブラウン系のストッキングで失礼じゃないかなぁ・・・とも思っていた。家でダンナの帰りを待っていると、帰った早々彼が一言。「Pikake!すっごくフォーマルすぎる!多分、君が一番フォーマルな服装だと思うよ。」彼の発言に「じゃ、どうしたらいいのよぉぉぉxx」と反論。結局、スーツから真っ黒の半袖の綿素材のワンピースに着替えた。彼はアロハを来ていくんだろうと思っていたら、私に合わせて白いシャツ&黒いタイ&黒のスラックスを着た。彼の格好がリムジンの運転手のようで、ちょっと二人で笑ってしまった。お葬式で驚いたことがあった。ひとつは供花。菊もつかってあったけど、ハワイアンフラワーのアンスリウムやレッドジンジャーなども使われていて、それはそれはカラフルでとても素敵だった。形は日本の花輪を想像してもらえればいいと思う。だいたいあんな感じ。赤いリボンが使われていたりして、お葬式だけどとても明るいイメージがあった。もうひとつは参列者の皆さんの服装。来る人来る人、みんなそれぞれに派手な色は避けているせよ、日本のような黒ずくめの格好ではなかった。正直、日本の葬儀ではまったく見ないような格好だった。女性は*ムームー*黒地に花柄*白いワンピース*紺色のノースリーブセーターに柄物 他ストッキングを履いている人は革靴を履いている人で、素足&ヒールやサンダルの人も結構いた。男性はアロハや普通のシャツ、ポロシャツ etc…..いろんな格好の参列者を見た。ティーンネージャーの女の子達は黒だけど、ちょっとセクシー系だったり、ジーンズにタンクトップなどの子が多かった。もし日本の方々がこれを見たら「いったい親は何を考えてるんだ?」と思ったかもしれない。私は思った。格好が問題なんじゃない。気持ちだって。日本は黒い服装をすることが弔意表す一種の形だと思うけど、ハワイは違う。Service中は故人の話しで笑ったりする。Serviceの後もみんな笑ったりしながら故人について話す。故人の好きだった曲をウクレレのメロディーに合わせて歌う。これがハワイアンスタイルのお葬式なのかな…と思った。精神的にとても疲れたけど、とても良いお葬式に参列でき、良い経験になった。
February 6, 2003
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