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ぴけっと

ぴけっと

2004/09/02
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テーマ: Jazz(2003)
カテゴリ: エヴァンス
高校時代、いっしょにインターハイを目指して戦った戦友から、約10年ぶりの電話。

最後まで果たせなかった夢。
あと少し、足りなかった力。
ほんの2,3会話を交わすだけでお互いのすごして来た時間がわかる。
年内の再会を約束して、電話を終わる。



9月…
心をやさしく包んでくれる毛布が欲しくなる季節までもうすぐ。

毎年9月になるとエヴァンスの命日を思い出す。

なんの役にも立たないセンチメンタリズムを。

今夜は最後の記録、キーストンコーナーでの音源を。
短くも一瞬のうちに昇華したラストトリオのドキュメント。
壮絶なる彼の最後の記録。
8枚組BOXSET2つから、1980年8月31日の演奏から順番に並び替えて聴く。


死を覚悟し、医者の診察を拒否してものめりこんだ、ラストトリオとの演奏。
生々しい情感にあふれたピアノ…
楽器をコントロールする力は落ちているとも感じるが、その生々しさが心を捉えて離さない。
各声部間のコントロールがすばらしい。
ウォーキングしているかのようなパートもある。
きれいなスケールでプレイして、瞬間的な判断でブレイクさせる。

衝動的なアプローチから瞬間的にそこまでもっていけるものか…

そこに絡むクリエイティブなベースに、ぐいぐいとドライブさせてゆくドラム。
彼を崇拝する二人のプレイヤーが彼に与える力も聞き逃せない。
マーク・ジョンソンにとってこのトリオから得たものは大きかっただろう。

完全な手放しで評価するわけではなく、その複雑な展開性から演奏のクオリティはあがったけど、音楽の質的に言うと下がったものもある。

途中、もがき苦しむような
それでも演奏を止めなかった。
その末にあるものは彼なりの敗北宣言であったのだろうか。



燃え尽きて、テクニックもとうに失せ、精神力だけで最後の一滴まで搾り出そうとするかのような演奏。

彼のピアノは私の心を豊かにしてくれる。
そして、ほんの少し優しくなれるような気がする。








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Last updated  2004/09/03 01:00:44 AM
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