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2004年05月23日
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昨日の日朝交渉の報道を見て、ふと、手塚治虫の「アドルフに告ぐ」を思い出した。はて?、と思う方も多いと思う。しかし、舞台になっているところは、違うけど戦争による心の傷とその後のに及ぶ感情の歪みは、変わらないと思う。

「アドルフに告ぐ」は、アドルフ ヒトラーと日本に住むユダヤ人のアドルフ、母を日本人に持つヒトラーに洗脳されたナチス幹部アドルフ3人の物語である。ヒトラーは、敗戦時に亡くなるが、残る2人のアドルフは、舞台をパレスチナに変えて闘い続ける。お互いの正義のために。その正義とは、第二次大戦の大儀である。

手塚氏は、この作品を書き上げるためにドイツに何度も取材に赴き、とりわけヒトラーがユダヤ人であるというスキャンダルをかなり細かく調査したと聞いている。かなり力が入っている。だから説得力がある。戦争とは肉体に受ける痛みだけではない。心の痛みこそが、大きい。それは、代を越えて果てしなく影響する。

朝鮮半島の問題は、1国の支配者だけでなく、多数の国の支配が朝鮮に住む人の心を傷つけてきた。まず最初に日本が、植民地政策をとり、徹底した朝鮮に対して差別意識を日本人に行った。強制労働や強制連行、従軍慰安婦の問題。次に米ソによる世界戦略にかき回される。南は、アメリカの軍事植民地、北はスターリンによる社会主義の押しつけ。それが、今日まで朝鮮半島の政治を支配している。拉致問題もそのような政治背景の基で起きた事件である。北朝鮮の核問題も同じだ。だから単純にはいかない。

ソ連は、政治体制が崩壊したが、100年近くこの国を振り回してきた日本やアメリカは、この深く傷ついた国民を癒してあげる責任がある。今回の訪朝で、拉致被害者はかなり厳しい評価をされていたが、また愛する家族を思えばもっともだと思うし、私も何か出来ることがあれば協力したいと思うが、日本やアメリカに戦争がもたらした心の傷を癒す方策がなければ解決はしない。特にアメリカにそのことが分かって欲しいと思う。





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最終更新日  2012年04月06日 11時42分38秒
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