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2004年05月31日
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北国に居ると、長い冬を過ごしながら雪解けを待ち、桜の開花が待ち遠しくなります。春になっても寒の戻りなどがあって夏が恋しくなります。今日は、少し蒸し暑い中に雨。また夏が近づくかな、と期待に雨だれの音を楽しむ、これも四季がはきっりした日本の暮らしかもしれません。

こんな日は、傘をさして雨を楽しむように散歩をするのもよいものです。実は、散歩ではなく用事で出るのですが、いつも当たり前のように車で出るところ、何となく雨の中を傘をさして歩きたくなったというのが正しいのですが、こう考えると用事も散歩になります。

緑が雨に洗われて美しく光ります。日に輝く葉と違い、恥じらいながら揺れては輝く人間味がある美しさです。たとえば柳は、風呂上がりの乙女の洗い髪を思わせたりします。大きな欅は、肩をつぼめながらも、気持ちよさそうにシャワーでも浴びているように。そして、葉という葉は全て青々としています。

雨が多少大粒ですので、アスファルトにあたると雨がはねて四方にはじく水滴が産毛のように見えますが、それがあまり活発なのでミドリムシの繊毛のようにも見えます。それが、当たり前の水に変化して側溝に流れ落ち近くの川に流れ落ちるのです。時たま生ぬるい風が頬を触れて通ります。夏の雨です。

人は勝手ですので、いつも同じ調子で雨を迎えません。子どもからお年寄りまで、喜ぶこともあれば、憎むこともある、ある時は恐ろしく思うこっともあれば、望むこともあります。ですから民話などでは、不思議なことの前触れだったり、幽霊が出る演出に使われたり、オープニングに使われたり、締めくくりに使われたりします。この雨が、私たち生命を育むだけでなく、様々な感情を呼び起こし、文化を創りあげてきた大切なものであったのは真実です。





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最終更新日  2004年05月31日 00時56分25秒
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