Hallelujah☆

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January 10, 2006
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カテゴリ: 思うこと




日記の文字が読みにくいの、いい解決方法思いついた(ФωФ)フフフ・・・・

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ぃぇ━━━━━、(。・д・)人(・д・。)ノ━━━━━━ぃ


自称老眼で近視で乱視で遠視の目で鏡を見たとき男前のたかさん、この方法でがんばって読んでください_○/|_ハハァー









ところで・・・・・。





妖しくて、興味をそそられる話を聞いた。



ただ、この話は信用するには微妙な部分があって、本当か嘘かはこれを読んだ人に判断を任せたい。


といっても私も頭から嘘とは思えないのだ。


普段からその友人はまじめな正直者で通っていたし、こんな嘘をついても何のメリットも無い。





話した本人は、酔っては居なかったことも、ここに書いておこう。








話をしてくれたのは、まだホストをやっている友人である。


今日は休みを取ったから、少し出てきてくれないかと電話があったのだ。


突然のことである。


手帳にびっしりと予定を書き込むような彼にしては、事前の約束の無い再会は珍しい。




時間は夜中近く、風呂上りでメイクも着替えもめんどくさかったが、普段の化粧をして、ジーパンで出かけていける近所のショットバーの名前と場所を教えて電話を切る。


私の幼馴染がやっているスナックに行ってもいいのだが、彼の話の内容がわからない限り、どちらの知り合いも居ないほうがいいだろう。



めんどくさいな・・・・・・バッグも財布も持ちたくない。



携帯電話と、マネークリップにはさんだ数枚の現金をお尻のポケットにねじ込みタクシーを呼んだ。





フェンディのスーツに香水はファーレンハイトですか。



一目見るなり言い放つ。






「お前は店のオーナーかよ、うるさいよ」



苦笑いして答える友人だが、私の後ろに連れが居ないことを確認するように視線を遣る。



久しぶりに再会し、近所にある静かな薄暗いショットバーで軽く食事を摂りながら乾杯してから、2時間近く経つ。


店は古びていて狭く、何よりしんとしていて薄暗いが、料理上手なマスターが一人で切り盛りしている。


掃除も行き届き、料理もおいしく、値段も安いこの店を私は気に入っている。









私達が黙ると、氷をアイスピックで割る音だけが響く。


マスターは私達の話が聞こえているのか、手元に夢中で耳に入って居ないのか・・・・・。



ここなら北新地でもミナミでもない。


誰に聞かれてもそんなに気にすることではないだろう。


用件は何なのか気になってはいたが、聞くのも億劫なほど私の頭の中は酒で麻痺してきている。


昨日はあまり眠れなかった。


このまま家に帰り、酒の力を借りて眠りたい・・・。


相談事なら彼を旦那に任せることにして、家に連れて帰って自分は寝てしまおうか。



心地よく酔いが回り、子供の頃のような自然な眠気に襲われていた私の耳元で、唐突にその話は始まった。



「お前だから言うんだけど・・・・」



囁くように友人が切り出す。






年に一度、しかも、必ず冬の雨の夜に訪れる女の話である。


彼が勤める店に来るわけではない。


自分がいつも休みの日に一人で飲みに行くショットバーのカウンターで、ふと気がつくと必ず席をいくつか空けた入り口側の席に、彼女は座っているらしい。




その店ならよく知っている。

ホステスをしていた頃、よく自分が抱えるヘルプの女の子を連れて飲みに行ったお気に入りの店である。


出入り口のドアには昔っぽいベルがついていて、カランと音を立てる。


結構響くので、客が出入りすると店内に居る者は必ず気づくはずである。


それにこの季節、店のドアが開け閉めされるたびに外の冷気が入ってくるではないか。



空いてる時間帯に飲みに行って気づかないなんて。






水商売をやっていると、この手の怪談話はよく聞くものだ。


死んだはずのホステスをタクシーに乗せたとか。


曽根崎心中のモデルとなった女が、夜毎家人に迫るお初天神近くの民家の話とか。


羽振りのよかった社長が倒産して自殺したが、その幽霊が店の未収回収の〆日に必ず待ってくれと電話をかけてくるとか。



酔って見間違えたにしても、その数は尋常ではないほど転がっている。



華やかに人が集まる場所には、人の念が残ることが多い。

こういう話をしていると、どんなににぎやかに飲み騒いで仕事をしていても、帰りは後ろへ振り向くのを躊躇う。



薄気味悪くなって、寒気を感じた私は、隣のスツールに置いたはずのコートを手探りで手繰り寄せようとしたが、マスターが壁際にかけてくれている。



友人が途中で脱いだスーツのジャケットを彼の向こうの空席から奪い取り、湯冷めした体に羽織る。



私はこの手の話が苦手である。


臆病といわれればそれまでだが、科学では説明の聞かない話というものは、不思議だからこそ、そして、よくあるからこそ語り継がれるのだ。





『またそんな使い古しの怪談じみた話を!』



と鼻で笑ったが、語る本人はいつに無くまじめである。





彼のスーツについたファーレンハイトの香りがきつくなったような気がした。






自分がホストという事を伏せて、毎年彼女と一夜を過ごすらしいが、自分のことを言わない代わりに、相手のことも一切聞かず、もう3度会ったらしい。




3度・・・つまり、3年も彼女との年に一度の逢瀬が続いていることになる。




遊びなれた彼が神妙な顔をして話をするのも珍しいことだし、遊んだ相手のことをこと細かく覚えてるのはもっと珍しい。


そして、そんな話を私にするのも珍しい。






どういうつもりか・・・・私は手元のグラスの水滴を指でぬぐいながら彼のことを考える。






彼は、女遊びをしても最後までたどり着かないことで有名だった。


妊娠を過剰に恐れてできないのだろうとか、過去にひどい目にあったトラウマかとか、もったいぶって貢がせるためにわざと手を出さないのだろうとか、口さがない仕事仲間や友人に言われていたが、本人はなんとも答えなかった。



別に男性機能に異常があるとかではない。



ただ、手を出そうと思っても、途中でふと冷めた気分になり、家に帰りたくて仕方がなくなるという。



ただ、その彼が派手に遊ぶようになったのは3年前の冬からである。



・・・・・・・・・・・・・・3年かけて3回の逢瀬・・・・3年。




ひとつ、大きく伸びをしてから、彼の話を聞くことにした。







続く






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Last updated  January 10, 2006 03:56:40 PM
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