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今日からできるだけ月ごとに「手術」や「病気」について等、ここに書いていこうと思います。今月は「硬膜外麻酔」についてです。硬膜外ってなに？　そもそも硬膜外って何なのでしょう。ヒトの脳と脊髄はクモ膜という薄い膜に包まれています。さらにその外側を｢硬膜｣が包んでいるのです。脊髄は背骨の中の脊柱管を通っています。硬膜外というのは脊柱管の中で｢硬膜｣の外側の空間のことを指しています。硬膜外麻酔とは　硬膜外の空間に麻酔薬を注入し､鎮痛を得る方法のことです。意識がなくなることはありません。　首から下の手術(頭部、顔面､脊椎以外の手術)では全身麻酔と併用するか､硬膜外麻酔単独で手術をすることが可能です。手術後の鎮痛法としても非常に優れており､これを応用してペインクリニックでも硬膜外麻酔(硬膜外鎮痛法)を慢性疼痛の治療に用いています。硬膜外麻酔の利点と欠点　　<利点> 　　・麻酔後の重篤な合併症がほとんどない。　　・分節麻酔が可能。(痛いところだけに効かせられる) 　　・持続硬膜外麻酔では長時間(長期間)の麻酔が可能。　　・術後疼痛に対して効果的。　　・脊椎麻酔後のような頭痛が起こらない。　　<欠点> 　　・局所麻酔薬の使用量が多い（中毒発生の危険性大）。　　・手技が困難。　　・効果発現が遅い（時に効果が発現しない場合がある）。　　・硬膜外麻酔でも脊椎麻酔と同様、血圧の下降が起こるが、　　　下降の速度は硬膜外麻酔の方が緩やかである。全身麻酔との併用　硬膜外麻酔を全身麻酔と併用すると、全身麻酔薬の量を減量できるほか、術後疼痛管理が非常に有利になります。　以下のような場合は好んで用いられます。　・術前肺合併症があるとき。（術後の体動、咳嗽に伴う痛みを　　　除去し喀痰の排出を良好にすることができます。）　・開胸手術、開腹手術。　・手術部位は脊椎麻酔で可能であるが、手術時間が長くなる時。　・重症筋無力症、筋強直性筋ジストロフィーなど筋弛緩薬の投与を避けたいとき。硬膜外鎮痛法　硬膜外へモルヒネなどのいわゆる麻薬などを注入すると、質の高い鎮痛作用が得られます。これは術後の鎮痛や慢性的なガン性疼痛の治療に非常に有効です。しかし、なんでもかんでも入れれば良い訳ではなく、経験ある麻酔科医が適量を用いれば副作用を最小限にすることができます。 --------------------------------------------------------------------------------

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2005年05月13日

便秘の話ですよ！！覗いてみて！！

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便秘の診断

病院で聞かれること
　医療機関に行くとまず症状を聞かれる問診から始まります。排便のどこに不安・不満を持っているのか、これらの症状がいつ頃から起こって、どのような経過をたどっているのか、そして食生活、睡眠時間、運動、学校や会社での状態、家庭での状態、今までに患った病気や飲んでいる薬などを聞かれます。

診察の内容
　診察でみるのは主に次の点です。お腹の張り、手でお腹を圧迫した時の痛み、腸の動き、肛門の状態、直腸内に便が貯まっていないか等。

様々な検査
　お腹のレントゲン写真を撮ると、便が大腸に貯まっているかどうかが分かります。便が大腸に貯まっていたら、大腸内視鏡や造影検査で癌や炎症などにより狭くなっている所がないか検査します。癌や炎症が否定できれば大腸や肛門の機能検査を行います。
　便の回数が少ない場合は、レントゲンに写るマーカーというものを飲んで、レントゲンでマーカーの大腸内の移動状態をみます。さらには便の排出状態を検査するために造影剤を直腸内に入れて、レントゲン透視下に排出状態を撮影する排便造影を行います。
　便の排出に伴う症状がある場合は排便造影や、直腸や肛門の状態を圧モニターを使って評価する直腸肛門内圧検査などを行います。これらの検査によって、便秘の型と機能上の問題点を診断します。

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