日本語はダメか2

日本語はダメか2

2010.03.22
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しょんぼりしょんぼり気になりだした。
「習い事」とは、ギターを弾くことを習う、自動車の運転の仕方を習う、お茶を立てることを習う、着物の縫い方を習う、ケーキの焼き方を習う、軽飛行機の操縦を習う、食べられる野草の見分け方を習う、馬の乗り方を習う、などなどを差していて、「習う」はほぼ初期の段階での「覚える」に接近しているのだろう。

 ところが、「基本的にはギターを弾けるが、さらに上を目指したい」は、一般的に使われる「習う」という言葉ではくくれないのではないか。

ウィンク 西郷信綱さんが考えたような「言葉の森」への案内人がいるのなら、こちら、すぐにでもお尋ねして勉強を始めたいのだが。
 これも「習い事」の範疇に入ると言われれば入るのではあろうが。

 西郷さんは、日本の古代語を探って言葉の深奥へ深奥へ足を伸ばした。
 言葉の発見の旅。その結集の一つが『日本の古代語を探る』。
 西郷さんの旅は、まことに新鮮な発見の連続。

手書きハート
「万葉集」から

「鶴(たづ)が音(ね)の 聞こゆる田居(たゐ)に庵りして 我旅なりと 妹に告げこそ」

 などの歌を引用しながら、「旅」が実は近くの門田ではなく遠くの山田に耕作にいくこと、そして山田の辺りに庵(粗末な小屋)を建てて、そこに寝起きをすることを「旅」と言ったのではないか、と推断する。
びっくり旅の「古い原点」を発見するそのお手並みの凄さ。
「タビ」の語源を生み出す要素として「タブセ」を取り上げている。

「唐臼は 田庵(たぶせ)のもとに わが背子は にふぶに咲(ゑ)みて 立ちませり見ゆ」

 田庵は田のそばの庵、フセは伏せらなければ入れないほどの狭い庵を意味する。

 粗末な掘っ立て小屋にいて無言でウスを引いていた夫が、会いに来た妻の姿に気づき、作業の手を止めてにっこりしながら立ち上がった、という光景。

 この「タブセ」と「タビ」とは不可分である、と、農耕民の生活の中から古代語を見出そうとする西郷さん。
ハート
「想う」と言うことは、長い旅のこと、旅の中での行為。
「娯楽」「団体旅行」などとは接点もない「旅」のおおもと。
「度々 たびたび」というのは、いつも旅空の下にいることなのか。

 タビを山田の中(奥)の耕作と結びつければ、「万葉集」の中の有名な東歌が想起される。

「我が恋は まさかもかなし 草枕 多胡の入野の 奥もかなしも」



 「わたしの恋は、現在もせつない。が、かき分けて入り込んだ多胡の入野の奥にいるように、将来(奥)も、きっと切ないことだろう」

 ああ、心の奥のそのまた奥。どこまでも続く「タビ」。

 入野は新しく開墾した奥の山田である。「遠く」と「奥」とが重なりながら、山田の庵へいく「旅」が含まれ、そこから自然に、「旅」などにかかる「草枕」という枕詞が使われる。
ウィンク西郷さんも言っているように、「草枕」に対比するのが家で共寝の妻の「手枕」だ。

 多胡のある上野は、上毛野(かみつけの)国の省略である。おおよそ現代の群馬と考えられる。
 下野(しもつけ 栃木)とともに律令時代以降、「毛野(けの)」「毛の国」といわれた。江戸時代には「けぬ」と誤読もされた。


「毛」について西郷さんはまた驚愕すべき読みをおこなう。
スマイル「木は大地の毛である」。
 今の鬼怒川が毛野河と呼ばれていたことは知られている。が、なぜ「ケ」が「キ」となるのか。
 和歌山の「きのくに」との関係は?

「気比」について、重要な資料をバイク大王が届けてくれた。
 有り難う、有り難う。
 後日、整理してみなさんにお届けしたい。





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最終更新日  2010.03.23 04:16:26
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かむ太郎です。

2度目の「医学部受験」チャレンジも不本意な結果となってしまいましたが、へこたれる事無く、次の試験に向けて歩み始めております。
なかなか訪問する時間も取れませんが、今後ともよろしくお願いいたします。 (2010.03.26 17:42:53)

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