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日本理化学工業はなぜ知的障害者を雇うのか幸せを提供できるのは福祉施設ではなく企業同情心からスタートした障害者雇用私が会長を務める日本理化学工業はチョークの製造メーカーで、全80名の社員のうち、7割を超える60名が知的障害者。しかも、そのうち半数近くが「重度」に該当します。そう聞くと皆さん驚かれるのですが、知的障害者が主力でも、チョークの品質や生産性は業界トップクラス。数字が苦手な知的障害者でも正確に分量・サイズを測れる道具や、作業時間を短縮できるような段取りを工夫した結果、川崎の工場ではJIS規格をクリアした高品質のチョークを1日に10万本製造しています。知的障害者の雇用を始めたのは、今から50年以上前のこと。当時会社の近くにあった養護学校の先生から「生徒の就職をお願いしたい」と頼まれたのがきっかけでした。今でこそ私は障害者雇用に積極的ですが、当時は世間の多くの人たちと同様、知的障害者に対して偏見を持っていましたから、就職はお断りしました。でも、その先生はあきらめなかった。3度目に来られた時、「もう就職させてくれとは言いませんから、働く体験だけでもさせてくれませんか」と前置きしたうえで、こうおっしゃったのです。「もし就職しなければ、この子たちは卒業後、施設に入ることになります。そうなれば、一生“働く”ということを知らずに人生を終えることになるのです」と。ここでようやく私にも、「確かにそれはかわいそうだな」という気持ちが芽生えました。そして、2週間の就業体験を受け入れたのです。とはいえ、私の心にあったのは知的障害者への理解ではなく、あくまで同情にすぎません。だから2週間後には「ご苦労様、さようなら」と言ってこの件は終わりにしようと考えていました。ところが就業体験に来た2人の女性は、とても熱心に働いてくれました。製品が入った箱にシールを貼るという簡単な作業でしたが、本当に真剣に取り組んでくれたのです。それを見たほかの従業員が、「こんなに一生懸命やってくれるんですから、雇ってあげたらどうですか。私たちも面倒を見ますから」と私に言ったのです。それで「2人くらいなら何とかなるかな」と、翌年その女性たちを採用しました。それがわが社の障害者雇用のスタートです。 究極の幸せは「当たり前」の中にあるただこの時点でも、私が知的障害者を雇ったのは決して前向きな理由からではなく、単なるなりゆきのようなものでした。その認識が大きく変わったのは、それから3年ほど経った時のこと。知人の法要に出席した際にその寺の住職と話をする機会があり、私はふと思いついてこんな質問をしてみたのです。「うちの工場では知的障害者が一生懸命に仕事に取り組んでいます。施設に入って面倒を見てもらえば、今よりずっと楽に暮らせるのに、なぜ彼女たちは毎日工場へ働きに来るのでしょうか」すると住職はこう答えました。「人間の究極の幸せは4つあります。1つ目は、人に愛されること。2つ目は、人に褒められること。3つ目は、人の役に立つこと。4つ目は、人に必要とされること。だから障害者の方たちは、施設で大事に保護されるより、企業で働きたいと考えるのです」その瞬間、私は自分の考えが根本的に間違っていたことに気づきました。人は仕事をして褒められ、人の役に立ち、必要とされるから幸せを感じることができる。仲間に必要とされれば、周囲と愛し愛される関係も築くことができる。だから、彼女たちはあんなに必死になって働こうとするのだと。私は日ごろから従業員たちに、「今日もよく頑張ったね、ありがとう」と声を掛けていましたが、私にとっては、単なるあいさつにすぎませんでした。でも、知的障害者の人たちは、心からうれしそうな顔をするのです。健常者がごく当たり前だと思っていたことの中に、人間の究極の幸せが存在する。そのことに私自身が気づかされました。それ以降、私は知的障害者の雇用を本格化させました。経営者として「人に幸せを提供できるのは、福祉施設ではなく企業なのだ」という信念を持つようになったからです。今の日本理化学工業があるのは、知的障害者の従業員たちが導いてくれたおかげ。私や健常者の社員たちの方が、「働く幸せ」とは何かを知的障害者から教えてもらったのです。働く喜びを知ることで、知的障害者たちが変わっていく姿もたくさん目の当たりにしてきました。わが社では、「周囲に迷惑を掛けたら、就業時間中でも家に帰します」と約束しているのですが、ある男性はちょっと気に入らないことがあると暴れ出すため、就職から2年間で30回以上も家に帰されました。親御さんには「本人の口から『もうしません』という言葉が出たら、翌日からまた会社に来ていいですよ」と伝えてあるので、しばらくすると彼も再び会社に来るのですが、結局はまた暴れてしまう。それでも、最初は週に1度だったのが、やがて2週間に1度になり、1カ月に1度になって、間隔はどんどん伸びていく。私は彼が確実に成長していると感じました。そして今では、彼はまったく問題行動を起こさなくなり、それどころか後輩社員の面倒を見てあげるまでになったのです。 女性にとっては子育ても立派な“仕事”彼が成長できたのは、やはり「働く幸せ」を求めていたからでしょう。家に独りぼっちでいると、「会社に行って役に立ちたい」「皆から褒められたい」といった欲求が涌き上がってくる。ある脳神経外科の教授は、その理由を「人間は“共感脳”を持っているからだ」と教えてくれました。人間は一人では生きられない動物であり、群れの中で周囲に支えられて、初めて生きられる。そして支えてもらうためには、自分も周囲の役に立つことが必要になる。つまり人間は、「人の役に立つこと=自分の幸せ」と感じる脳を持っているのだというのです。この話を聞いて、私はあの住職の言葉はやはり正しかったのだと、改めて実感しました。もし皆さんが、仕事をしていても幸せを感じられないのなら、自分が働くことでどのように人の役に立てているのか、今一度見直してみてください。時には会社や上司に不満を抱くこともあると思いますが、仕事を通して誰かの役に立つことそのものが、自分自身の幸せにつながっているはずです。ただ、女性が社会に出て働くことについては、少し違った思いもあります。今年83歳になる私が、あえて本音を申し上げるなら、女性にとっては「子育ての役割」や「家族の生活を支える役割」を果たすことも立派な“仕事”であり、人の役に立つことなのだと思うのです。特に子育ては、日本という国を支える大事な国民を育てる仕事ですから、社会全体のために役立つ仕事でもあるわけです。もちろん会社で働くことは意義のあることですし、世の中もそれを求めています。経済的な事情から、共働きを余儀なくされている人が多いことも分かります。ですが、「仕事と家庭は両立しなければならない」という思いが、どうも先行しすぎているように思うのです。だからこそ若い女性たちには、子育てが大事な仕事であることをしっかり認識したうえで、将来をじっくり考えてもらいたい。どんな結論が出るにせよ、「自分はどんな形で人の役に立ちたいのか」を考えることが、きっとその方の人生を幸せへと導いてくれるはずです。大山 泰弘(おおやま やすひろ)/1932年生まれ、中央大学卒業。父親が戦前に設立した日本理化学工業に後継者として入社。74年、社長に就任。60年に初めて知的障害者を雇用して以来、一貫して障害者雇用を推進。2008年より現職。著書に『働く幸せ 仕事でいちばん大切なこと』(WAVE出版)など【東洋経済 http://toyokeizai.net/articles/-/85974 】何回となく触れてきた企業ですが、やはり雇用者のの思いが熱く伝わってきますね。🌠
2015年10月04日
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障害ではなく特性 谷医師、発達障害解説本を出版 発達障害の支援に長年関わってきた淀川キリスト教病院の小児科・産婦人科医師の谷均史さん(59)が、発達障害に関するガイドブック「みんなのなかで そしてみんなとともに~『ほかの子と違って見えるのはなんで?』に答えるガイド」を自費出版する。漫画家のいわみせいじさんのイラストをふんだんに使い、“目に見えない障害”といわれる発達障害の症状や支援を視覚的に解説した。発達障害とは、学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)自閉症などの総称。知的な遅れがないケースも多く、対人関係や日常生活など社会性領域に困難をきたす障害だ。■成長できる 谷さんは1986年から7年間、鹿児島県徳之島で医師として勤務した。まだ発達障害という概念がなかった時代。「何かおかしい」という親の声に耳を傾けては、診断だけではなく、学習環境への配慮を求めて学校や行政への働き掛けを行ってきた。その活動の中で本書が作られた。 集中力が続かず、落ち着きがない。物事を順を追って覚えられない。極端に苦手な教科がある。字を書くと左右逆になる-。一見、繰り返し指導すれば改善できると思われていることができないのが、発達障害の本質であり、それが理解が深まらない壁にもなっている。 本書では、学習障害の人に過剰な宿題や叱責は「逆効果」と指摘。足が不自由な人が車いすを使い、目が悪い人が眼鏡を掛けるように、計算が困難な人には計算機、記憶が困難ならばICレコーダーの使用など「合理的配慮」として認められるべきだと記されている。また、学校では多動の生徒にプリント配りの役割を与えることなど、谷さんの経験に基づいた具体的な支援法を提示。「障害は治らないが、成長はできる。そのためには環境が必要」と訴える。■伸ばす手助け 2005年に発達障害の支援などを明文化した発達支援法が施行されたが、現状は「発達障害児に接した小児科医は少ない」という。特に、地方では十分な支援体制が確立しておらず、谷さんは現在も毎月、奄美諸島で活動を続ける。 発達障害の認知が進み、乳幼児検診をきっかけに発達テストを受けて診断が下ることが多くなった。一方で、“障害”という言葉が親に重くのしかかるのも事実。だからこそ、「診断名にこだわらないでほしい。その子の特性としてとらえ、どこを伸ばし、手助けをしたらいいのかがわからないと、その子自身がしんどい思いをする」と呼び掛ける。 得意と苦手を知ることは、子育てでも一緒のこと。そして、子どもは社会の中で育っていく。必要なのは「医療ではなく、生きやすい環境づくり」という谷さん。「特別な人に特別なことをしてもらうのではない。当事者の周りに一人でもいい、理解者を増やしていかなあかん」◆ ◆ 10月4日に大阪市中央区の隆祥館書店5階多目的ホールで、出版を記念して谷さんの講演会が行われる。参加費は1500円。事前申し込みが必要。問い合わせは電話06(6768)1023、隆祥館書店。 【大阪日日新聞 http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/150928/20150928030.html 】「特別な人ではなく、全ての人に読んでほしい」と話す谷さんこういう専門的な小児科医がもっともっと増えると助かりますね。講演会も近ければ行ってみたかったです。🌠
2015年10月03日
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ハンディキャップで“天職”を手に入れた!読み書きができない21歳の女性「読み書きができない」-そんなハンディキャップを利用して、天職を手に入れた女性がいる。 ダウン症や自閉症などとともに生きる女性彼女の名前は、エマ・ライナム。オーストラリアのクイーンズランド州に住む、21歳の女性だ。彼女はダウン症と軽度の自閉症、難聴などとともに生まれてきた。障がいの影響で、読み書きは今でもできないという。 シュレッダーが大好きだったエマが通っていた学校では、オフィスで業務を体験する機会があった。オフィス業務に興味を示さないエマが、唯一気に入ったのが”シュレッダー”だった。 「この仕事に完璧な人材」読み書きできない彼女には、どんな重要書類を見せても情報漏えいの心配はない。企業がシュレッダーを任せるのに、これほどうってつけな人材はいないだろう。そのことに気が付いたクイーンズランド・クレジット・ユニオンは、彼女に仕事を任せることにしたのだ。同社の人事担当者は、彼女の熱意にも触れ「完璧な人材」とコメントしている。職場でのエマは周囲とコミュニケーションを取り、新しいシュレッダーの使い方を覚えるのも熱心だという。 陰には母親の願いがエマが天職とも呼べる仕事を手に入れた背景には、「21歳の女の子らしい、自立した生活をさせたい」と願った母親の姿があった。 エマの可能性に気付いた母親は、彼女の才能を活かしたい企業はないかと、大量の企業にレターを送っていたのだ。「母親として、仕事で充実した生活を送っている娘を見るのがうれしい」と、母親はコメントしている。 エマの姿を描いた動画が話題に エマと母親、そしてエマを取り巻く人々の姿は、オーストラリアの映像プロジェクトABC Openの手でまとめられ、動画が9月17日に公開された。コメント欄には、「すてきなストーリーをありがとう」、「美しいストーリー、美しいエマと母親」、「ダウン症の娘と、自閉症の息子を持つ父親として涙が出た」などの声が投稿されているほか、いくつかのメディアがこの動画を取り上げている。 【irorio http://irorio.jp/jpn_manatee/20150928/263953/ 】Vimeo/ ABC Open North Queensland もって生まれた天性に人徳の成せる業なんでしょうね。🌠
2015年10月02日
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自閉症の子供の未来見据え 元出版営業ウーマンが起業東京の下町、都営浅草線蔵前駅前で、自家焙煎のコーヒー豆を売る店を始めた女性がいる。喫茶店ではなく、なぜコーヒー豆専門店なのか、気になるので行ってみた。 「お客さんが長く滞留すると、子供たちを学校に迎えに行くことが難しくなるので、こういう店がいいだろうという結論に達したんです」と店主の白羽玲子さん(43)。 大日本印刷に7年間、IT系出版社の翔泳社に13年間、合計20年間の会社員生活を送った。一貫してBtoB(企業間の商取引)の営業に従事。在職中に結婚し、男の子を2人出産した。 会社員生活に不満はなかったが「下の子が3歳の時に自閉症の診断を受けて」退職。フルタイムで働くのは困難だったため、住まいがある地元で起業を決意した。 独立にはもう一つ理由がある。同じ頃、母親が脳内出血で急死したことだ。「人間いつ死ぬかわからない。順番からいえば親の私が先に死ぬわけで、将来的に自閉症とか障害のある子供ができる仕事で、手に職が残り、彼らの収入になることができたらいいなと思ってコーヒー屋にしたんです」 子供に残せるものは店と焙煎の技術だ。創業すると決めてから、台東区が主催する起業セミナー「創業塾」に参加して勉強。昨年5月、「焙煎処 縁の木」を開業した。健常者も障害のある子も一緒に働いて「縁がつながる木に」という思いを込めた。 日本に数台しかない焙煎機を導入。焙煎の具合を数値化できるこの機械が、高品質の豆を安定的に提供するだけでなく、こだわりが強い次男のためにもなる。「少量ずつ焼いて同じ作業を何度も繰り返す仕事ですから、知的障害のある人に向いているんです」 ブレンドが7種類、国別の豆を20種類用意している。いま一番力を入れているのは企業とのコラボ。オリジナル・ブレンドでノベルティ(景品)を作るビジネス。すでに売り上げの3分の1は、このBtoB。今後はその比率を5割に増やしていきたいという。 開業して1年4カ月たった。かなり売り上げを上げたつもりでも、なかなか給料が出ないという厳しい現実に、ビジネスの難しさを改めて実感している。それでも「いまの数字は3カ月先の予定を歩んでいる」というまずまずの状態。「焦らずにやろうと思っています」 ■大宮知信(おおみや・とものぶ) ノンフィクション・ライター。1948年、茨城県生まれ。中学卒業後、東京下町のネジ販売会社に集団就職。ギター流し、週刊誌編集者など二十数回の転職を繰り返し、現在に至る。政治、経済、社会問題など幅広い分野で執筆。『平山郁夫の真実』(新講社)『死ぬのにいくらかかるか!』(祥伝社)など著書多数。【zakzak http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20150925/ecn1509250830004-n1.htm 】【楽天ブックスならいつでも送料無料】死ぬのにいくらかかるか! [ 大宮知信 ]【日時指定不可】【銀行振込不可】【2500円以上購入で送料無料】【新品】【本】平山郁夫の真実 大宮知信/著以前アップしていて、実際昨年、訪れていたお店です。起業するとは大変なことでも思いがあれば実現できるのでしょうね。🌠
2015年10月01日
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発達障害者をサポート 「アスペディア」発足 発達障害者やその家族らを支援する団体「アスペディア」が発足し、発足記念イベントが26日、愛知県東海市の市立市民活動センターで開かれた。 発達障害者が働きやすい職場づくりの提案が目的。役員を務める特別支援学校の元教諭や精神科医、中小企業診断士、税理士らが、専門家としてサポートにあたる。名称は、発達障害の一種「アスペルガー症候群」と「アルカディア(理想郷)」を組み合わせた。 イベントでは、丹羽伸也・岐阜県発達障害者支援センター所長らが、発達障害者を支援する環境づくりの重要性などについて講演し、意見交換の場も設けられた。今後も相談窓口を設け、講演会や当事者の交流会などを行う。 大西健司代表理事(60)は「就職や結婚、子育てといった人生の様々な岐路で、悩みや苦労を克服できるような支援をしていきたい」と話した。2015年09月27日 © The Yomiuri Shimbun http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20150927-OYTNT50007.html人生の岐路においての支援は、何より有難く貴重ですね。全国展開が待たれますね。🌠
2015年09月30日
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発達障害児悩みに回答 子育てQ&A冊子を発行 篠山 発達障害の子どもと家族をサポートしようと、子育ての悩み事と対応例をまとめた冊子を兵庫県篠山市味間奥の会社「おめめどう」が発行した。実体験を交えて執筆した社長の奥平綾子さん(52)は「同じ悩みを持つ人が周囲にいることに気付いてもらいたい」と話す。 奥平さんの次男(23)は3歳で自閉症と診断された。子育てを通し、奥平さんは自閉症の特徴に合わせて筆談でスケジュールを伝えるメモ帳などを考案。2004年に会社を設立して販売するほか、講演や悩み相談にも取り組む。 今回発行したのは「ハルさんのスカッとQ&A」「ハルさんのズバッとQ&A」の2冊。当事者の質問に答える形式で、09年にメールマガジンで連載した内容などを抜粋し、加筆・修正した。 親からの質問はさまざまだ。「声の音量が大きい」など子どもの言動に悩んだり、「学校の先生への伝え方が難しい」など周囲との関係に気をもんだり…。 「(子どもが)嫌なことがあるとすぐトイレに行く」との相談には「静かで1人になれるから、行くお子さんは多い。トイレであっても、しんどさから逃げることができているのは素晴らしいなと思う。行くこと自体を妨げるのは、他の場所での排せつにつながるのでよくない」と回答。子どもが混乱しないようスケジュールを視覚的に伝える必要性などを話し言葉風の軟らかい文章で伝える。 奥平さんは「正解がなくても、100項目の中で自分と似た悩みも見つかるはず」と話す。 各648円。同社ホームページで販売している。おめめどうhttp://omemedo.ocnk.net/TEL079・594・4667http://ameblo.jp/chigauhosi-style/【神戸新聞NEXT http://www.kobe-np.co.jp/news/kurashi/201509/0008428094.shtml 】以前に文房具を購入したことがありますが、使いやすい仕様でしたね。🌠
2015年09月29日
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NHK番組に「イタリア賞」の特別賞世界の優れたテレビやラジオの番組などに贈られる「イタリア賞」のテレビ・ドキュメンタリーの文化・一般部門で、NHKが制作した「夏季特集 君が僕の息子について教えてくれたこと」が特別賞を受賞しました。「イタリア賞」はテレビやラジオの番組を対象にした世界で最も権威ある国際コンクールの一つです。67回目のことしはイタリアのトリノで開かれ、14の部門に合わせて241作品の応募がありました。審査の結果、テレビ・ドキュメンタリーの文化・一般部門で、NHKが制作し去年8月に放送した「夏季特集 君が僕の息子について教えてくれたこと」がシグニス特別賞を受賞しました。この番組は日本の自閉症の男性と、この男性のエッセーを英訳し、みずからの息子も自閉症だというアイルランド在住の作家の交流などを描いたものです。この作品について、審査では、「自閉症の主人公を外から見る視点ではなく、主人公の内面から見る視点で制作されていた点が際立っていた。また、家族の絆も繊細に描かれており、自閉症の患者を持つ家族に希望を与えた」と高く評価されました。NHKの番組が「イタリア賞」で受賞するのは2010年以来です。 【NHKnews http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150924/k10010245981000.html】番組の影響は世界各国へと派生し、大いなる評価を得られていますね。🌠
2015年09月28日
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九大、自閉症引き起こす神経発達障害「レット症候群」の発症メカニズムの一端を解明九州大学大学院医学研究院の中島欽一教授や辻村啓太特任助教らは、自閉症などの症状を引き起こす神経発達障害「レット症候群」の発症メカニズムの一端を解明した。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4同症候群の原因遺伝子「MeCP2」が欠損し異常をきたした神経細胞ニューロンを、遺伝子発現の制御に関わるマイクロRNAの一つ「miR―199a」が改善できることを明らかにした。 さらにmiR―199aの発現を抑えたマウスを作製し、MeCP2遺伝子欠損マウスに似た神経機能障害を引き起こすことを明らかにした。また同症候群患者の脳組織でmiR―199aの発現が低くなっていることも突き止めた。 MeCP2遺伝子は、同症候群以外に認知障害や統合失調症などさまざまな精神疾患との関連が指摘されている。MeCP2遺伝子の標的となるマイクロRNAを用いた核酸医薬の治療薬の開発などが期待できる。同志社大学、国立精神神経医療センター、立命館大学との共同研究。成果は国際科学誌セル・リポーツ電子版に掲載された。【日刊工業 http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720150923eaaf.html】遺伝子、脳組織の解明が、ゆくゆくは症状の改善へと進むといいですね。🌠
2015年09月27日
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水害避難後も苦境の弱者 子が自閉症「集団生活は無理」大規模な洪水に見舞われた茨城県常総市では、発生から11日経った21日も、1300人の市民が市内外の避難所で生活を続けている。水道は21日夜になって、市内全域で復旧したが元の生活に戻れる見通しは立たない。障害のある人や、自閉症の人がいる家族は不自由な毎日を強いられている。特集:鬼怒川氾濫 石下(いしげ)総合体育館で避難生活を続ける斎藤哲雄さん(66)は文字が認識できない「視覚失認」という障害があり、妻の純子さん(61)は全盲だ。 洪水が発生した日、2人は自宅2階に取り残され、ヘリで救助された。視覚障害者が使う白杖(はくじょう)は、つり上げられる際、置いていかざるを得なかった。2日後にボランティアの車で白杖や、時刻を音で知らせる腕時計を取りに行けたが、周囲に人が多い中で動きづらい状況が続く。 避難所でラジオをつけたままにもできず、被害状況や復旧の情報は、新聞を読んでもらったり、人に聴いたりして得た。「耳からの情報が少なくて不安だった」と2人は言う。 自宅にヘルパーを派遣してくれていた市社会福祉協議会の職員と連絡が取れたのは、1週間ほど経ってから。一時的に入所できる福祉施設を探してもらっている。自宅は損壊が激しく「このまま老人ホームに入るか、新しい家を探すか」。先行きが見えず、2人は不安を募らせる。 「やっぱり集団生活を続けるのは無理。それを実感しただけ」。市内の木村敬子さん(55)は、自宅でそうつぶやいた。 自閉症の長女(23)と三女(20)がいる。泥水が迫り、他の家族も含めた4人で自宅を出た。子どもがかつて在籍し、宿泊訓練も積んでいた特別支援学校(つくばみらい市)に助けを求めた。しかし避難所になっておらず、入れなかった。 つくばみらい市内の避難所の体育館へ行った。20世帯ほどしか来ていなかったが、娘2人は落ち着きをなくし、長女は突然外に出て行った。三女は備え付けのピアノをいじり出した。「避難者が増えたらもっと落ち着かなくなる」。トラブルの恐れもあるため、1時間で避難所生活を断念。友人宅に1泊だけして、浸水した地域にある自宅に戻った。 広瀬勇さん(38)と両親も、自宅が床上30センチ余りまで浸水し、避難所に行ったものの、半日で水浸しの自宅に戻った。母のツギ子さん(66)は昨年12月、脳梗塞(のうこうそく)で倒れて左手と左足がまひし、要介護3に認定されており、電動ベッドがないと寝起きが難しいためだ。 ツギ子さんは自宅近くの通所介護施設で毎週2回、リハビリをし、介助を受けて入浴してきた。だが、この施設も機器が水につかり、10月まで受け入れができないという。勇さんは「避難所にも介護施設にも行けない」と嘆く。 ツギ子さんは14日、常総市に隣接する下妻市から迎えに来た介護施設の車で1時間かけて移動し、10日ぶりに汗を流し、簡単なリハビリをした。ツギ子さんは「本当に助かった。でも遠くて体がつらい」と漏らす。だが15日以降、リハビリも入浴もできていない。勇さんは「施設を探し回るしかない」と話す。(酒本友紀子、赤井陽介、池田良)■常総市、福祉避難所の開設求めず 鬼怒川の堤防が決壊して大規模な洪水が発生した茨城県常総市は、災害時に高齢者や障害者、妊婦ら一般の避難所では生活が困難な人を対象とした「福祉避難所」を開く協定を、市内6カ所の介護施設などと結んでいたのに、今回、開設を求めていなかった。市の防災担当者は「災害対応に追われ、関連部署間で連携ができていなかった」と話す。 福祉避難所は、市区町村が指定できる。内閣府の2014年10月1日時点のまとめでは、791自治体(45%)が指定している。東日本大震災でも、高齢者や障害者を含む家族が避難所に行けず、情報や物資が届かないケースがあり、内閣府は13年8月、自治体向けに「福祉避難所の量的確保」と「周知」などを求めた。内閣府によると、石川県輪島市は、福祉避難所の設置運営訓練や要援護者の避難訓練などをしている。 常総市は13年2月に協定を結んだが、今回は福祉避難所の開設まで手が回らなかったという。市高齢福祉課の瀬尾則昭課長は「救済システムがあるのに使わないと意味がない。職員にも福祉避難所に対する認識が足りていなかった」と話した。 現在は茨城県が、周辺自治体の介護施設などへ受け入れを要請し、18日時点で常総市内を含め97カ所で394人の受け入れができるようになっているが、あまり知られていないとみられる。 内閣府の「福祉避難所ワーキンググループ」で座長を務める矢守克也・京大教授は「日ごろからの周知や開設の訓練をすることが必要」と指摘する。 【朝日デジタル http://www.asahi.com/articles/ASH9P4K9WH9PUTIL00K.html 】いざ、災害が起きると認識外のできごと浮上して、保護者の方がパニックになりそうですね。いざとなったら・・・。折に触れて確認しておきたいですね。🌠
2015年09月26日
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発達障害児手帳の交付最多 兵庫県、14年度16%増庫県内5カ所のこども家庭センターが2014年度に交付した発達障害児への療育手帳の交付件数は658件で、13年度から16%増えて過去最多となったことが14日、県のまとめで分かった。県児童課は「発達障害への理解が進み、早い段階での福祉サービス利用を求める動きが広がっているのではないか」とみている。 県が、神戸市を除く中央(明石市)、西宮、川西、姫路、豊岡の各センターの相談援助活動を集計した。 県は06年度から、療育手帳(知的障害などに関する障害者手帳)の交付対象に発達障害児を追加した。14年度の発達障害児に対する療育手帳の交付件数は、13年度の567件から91件(16%)増の658件となった。06年度の240件から9年間で約2・7倍へと伸びた。 背景には、保護者らが早期に、通所・入所支援や相談支援などの制度を受ける傾向があるとみられる。子どもの進路を考えるためにも交付を受けるケースが増えているという。【神戸新聞NEXT http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201509/0008396149.shtml 】 地域の受け皿に支援の輪が広がり、我が子の将来を早めに考える手立てが出来ているのでしょうね。🌠
2015年09月25日
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提訴:損賠求め勤務先を 発達障害男性自殺で両親「配慮がなかった」 地裁浜松支部 /静岡発達障害などを持つ男性が自殺したのは会社が障害に配慮しなかったのが原因だとして、男性の両親が男性が勤務していた自動車部品製造販売「富士機工」(湖西市)を相手取り、慰謝料など約8000万円の損害賠償を求める訴えを静岡地裁浜松支部に起こした。 原告は浜松市西区の鈴木英治さん(50)と妻ゆかりさん(48)。訴状などによると、2人の次男航(こう)さん(当時18歳)は、知的障害と学習障害(LD)の一種でディスレクシア(読み書き障害)を抱えていた。2014年4月に障害者枠で入社しプレス作業などに従事したが、同年5月20日、JR東海道線の弁天島駅ホームから貨物列車に飛び込み亡くなった。 航さんの入社前、ゆかりさんは▽一生懸命聞いても内容理解が難しい▽見てもすぐ忘れる▽手先が不器用−−などの障害特性を説明したが、会社側は読み書きが苦手程度の認識しか持たず、航さんの能力を大きく超えた負担が大きい仕事を課したと主張。障害に関する理解を欠いた配属決定などは、安全配慮義務や注意義務に違反している、としている。 18日記者会見した鈴木さん夫妻は「障害者が働く時に、航のようにならないように社会全体で取り組んでほしい」と話した。現在、障害者の職場環境を良くする署名活動を行っており、3075人集まったという。 富士機工は「訴状が届いておらず、事実関係が確認できていないのでコメントは差し控える」としている。 ◇「正しい理解必要」浜松市発達相談支援センター所長 発達障害は、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、自閉症などの先天的障害で、知的障害を伴うこともある。対人関係が苦手▽極端に不器用▽感覚異常(過敏・鈍感)▽読み書き計算で極端に苦手なものがある▽行動のコントロールが極端に苦手−−などの特徴を持つことが多く、社会生活に影響が出ることも少なくない。 浜松市発達相談支援センター・ルピロ(同市中区鍛冶町)の内山敏所長は、発達障害について「障害であるにもかかわらず、目に見えないため、性格の問題にされてしまうことが多い」と指摘する。 例えば、聴覚過敏の特徴を持つ人の場合、昼間はうるさくて外に出ることができず、昼夜逆転の生活パターンに陥ってしまったことを「だらしない」などと言われたりする。また、相手を見ながら話を聞く、という二つの行為を同時にできず、顔を背けて話を聞いて怒りを買ってしまうこともあり、「会社などで使いづらい人材として排除されるリスクが高い」という。 こうした障害が原因の失敗で叱られ続けたりすることで、極端に自己評価を下げてしまい、心理的、社会的に追い込まれるケースも多い。内山所長は「障害は病気と違って治るものではなく、うまくつきあっていくしかない。まずは周囲が偏見を持たずに、正しく発達障害を理解することが必要だ」と話している。【毎日新聞 http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20150919ddlk22040022000c.html 】いつもながらに自殺する勇気を生かして欲しかったと思ってしまいます。採用側にも一つの自覚が必要な時代ですね。🌠
2015年09月24日
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自閉症で変化に付いていけないのはなぜ?メカニズムに新しい見解 自閉症のメカニズムとして新しい仮説が提案されている。 認知機能の柔軟性がどう損なわれるかという点について、既存の文献に基づいて分析されたもの。 自閉症をうまく改善させていくときのヒントを提供してくれるのかもしれない。 変化に適応しにくいのはなぜ 米国マイアミ大学の研究グループが、神経分野の国際誌であるトレンズ・イン・ニューロサイエンス誌2015年9月号で報告した。 研究グループが注目したのは、認知機能の柔軟性の問題。自閉症の人ではここに問題があるからだ。 通常は、環境の変化に適応するために、認知機能の柔軟性は大切になる。新しいタスクにどう切り替えていくか。 子どもの頃の読解力のほか、大人の精神的な回復力、高齢者の生活の質に関連してくる。 研究グループは神経の仕組みを解いて、柔軟性に問題を抱えた自閉症の人の治療にもつなげようと考えている。 4つの機能が組み合わさって 研究グループは、既存の文献を解析して、その仮説を立てている。 解析の結果、研究グループは認知機能の働きだけではなく、認知機能に関係した4つの異なる脳の働きが影響していると説明する。 4つの要素とは、「興味を持つ分野を抽出する能力」「短期的な記憶にかかわるワーキングメモリー」「神経の働きを邪魔する能力」「神経の働きを切り替える能力」の要素。 自閉症で起こる異常を解くときに役立てられるか。文献情報Dajani DR et al. Demystifying cognitive flexibility: Implications for clinical and developmental neuroscience. Trends Neurosci. 2015;38:571-8.Research Switches Thinking about Flexible Cognition (Medエッジニュース)機能に原因があるということで、やはり今まで以上に働き掛けることなんでしょうかね。🌠
2015年09月22日
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患者さんの脱走今回はsmall Gさんのブログ『small G』からご寄稿いただきました。タイトルだけを見るとギョッとされる方もあるかとは思いますが、実はよくあることなのです。通常、閉鎖病棟でも無い限りは病棟というのは受付を通せば、時間内である限り、外の方も自由に訪問できますし、その逆に自分の足で外に出ていくこともできます。 無論、医師からの指示でオペ後や特殊な治療に関わる間は病棟どころか部屋からも出てはいけないという決まりにもすることはありますが、そんな病態や治療中であろうとも患者さんがもし「俺はこの治療を受けない!帰る!!」と言えば、それをとめる手段は通常ありません。患者さん自身が治療を望まないものを医師がおこがましくも自らの意志で継続することは出来ません。 無論、こういったことは患者と医師との間の信頼関係や患者さん自体が元々持っているキャラクターなども大きく関係しているので、99%の患者さんと上手く交流や治療ができても、その残り1%の患者さんとどうしても上手くいかないことだって十分あるわけです。前回書いたような、息子や娘のみならず、他のすべての家族にまでホトホト呆れられているような例はまた特別でマレすが、今回居なくなった患者さんは言ってみればまさしく平成の「山下清」とでも言うべき方でした。この方は重度の初発糖尿病の方で、全く未治療の還暦前後の男性だったのですが、名古屋市の生活保護課の方が公園で保護し、ある病院へ連れて行って調べたところ何とHbA1cが20%!、血糖値が800mg/dL!という状況・・・。即座に治療開始でした。しかし、しかし・・・この方にはある問題があって病院にとどめおく必要性を理解してもらうことがまず大変に困難だったのです。問診に入る前から理解力に大いに問題があったので、心理検査を依頼してIQを測定してもらったところ六歳半程度の理解力で成長が停まっているとの回答。このまま治療に対する理解が得られなければ確実に自分の入院の意味が理解できないこの男性は病院を出て行くこと必定です。病院にいれられて自分が理解できないことをされ、一日数回薬を投薬されるようなことにどれほどの意味があるのか全く理解できなければ、彼にとってはこの病棟における治療も強制収容所程度の感覚でしか無いはずです。最初はベッドの上で漫画を読んで過ごしていたのですが、あるとき突然、全財産である着替えの袋を背中に抱えて「帰る、帰る」と連呼を始めたりしました。この時は何とか宥めて部屋に戻したのですが、この時点で既に私の内心では「これは無理かもしれない」という気持ちがありました。しかし彼には実際のところ帰る家など無く、待っているのは路上生活。しかも、病棟では給食後に残飯の中に手を突っ込んで食べるようなこともしておりましたので、そういったことが習い性になってしまっているのでしょう。 無論、そういった知的レベルで路上で生活をしていこうとすれば、当然の如く食の確保という意味では残飯を漁るということなくしては行きてはいけないはずだったでしょうから到底それを責めるわけにもいきません。こういった方をなんとかして生活保護のセイフティネットの傘の下に入れてあげて余生を福利厚生システムの中で過ごさせてあげたいとひと月頑張ったのですが・・・少しずつ投薬による治療効果が現れ、血糖が安定してきた頃にある朝突然姿を消してしまいました。たった20円の現金を握りしめて・・・。こういったことが起きた場合にどうするかに関しては既に名古屋市の生活保護課と連絡がついていて、そのまま彼には路上生活に帰って貰うということでした。彼が事故もなく昔の生活をして欲しいとは心の底から願うのですが、コントロールされていない糖尿をこのままにしておくとあっという間に眼、腎臓、心血管、末梢神経そしてケトアシドーシスなどに襲われてどこかの病院にボロボロになって収容されるんだろうなと想像してしまいます。移送施設のセットアップまで始まっていた時だけに本当に残念でなりませんでした。自閉症の我が息子の将来と重なり、全く他人ごとではないものを感じた今度の患者さんの脱走でした。 少なくとも彼にまともな親や兄弟がいてくれたらこんな事にはならなかったのに・・・。執筆: この記事はsmall Gさんのブログ『small G』からご寄稿いただきました。寄稿いただいた記事は2015年09月17日時点のものです。 【ガジェット通信 http://getnews.jp/archives/1150614#container 】加齢とともに社会との関わりは変化してゆきます。その度毎の対応、考慮に入れておく必要がありますね。🌠
2015年09月21日
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半数が「差別」を経験/障害者アンケートで判明宮古島市に在住する障害者の半数程度が、何らかの差別を感じていることが市の調査で分かった。昨12月から今年3月にかけて実施された障害福祉アンケートで判明した。差別の内容は分かっていないが、障害者が依然として厳しい社会環境下で暮らしている実態が浮き彫りとなった。市はアンケートで得た現状と課題を整理し、9月末の策定を目指す第2次障がい者計画および第4期障害福祉計画に反映させる方針だ。 アンケートは、障がい者計画等の見直しに当たって実施した。障害者の生活状況やサービスの利用状況等を把握することが狙いだ。 アンケート用紙は、身体障害者手帳所持者のうち65歳未満全員に配布した。知的障害者は療育手帳所持者の全員に、精神障害者は通院医療費公費負担の受給者から抽出して配った。 3障害合わせて1542枚を配布し、1151件から回答があった。回答率は74・6%と高い。 この結果、差別を受けたことが「ある」か、「少しある」と答えた人は全体回答の半数程度に及んだ。障害別に見ると▽身体47・1%▽知的45・2%▽精神52%-の内容だった。 差別を受けた場所については身体、知的障害者の5割が「外出先」と回答、精神でも4割を占めた。 性別に見ると、身体、知的障害者の女性の多くが学校や仕事場で差別を経験したと回答。男性は身体障害者が「仕事を探すとき」と答え、知的障害者は「医療機関」などと回答した。 アンケートでは、地域で生活するために必要な支援も聞いた。身体、知的障害者は「障害者に適した住居の確保」と「必要な在宅サービスが適切に利用できること」の回答が多い。知的障害者は「在宅で医療ケアが適切に得られること」の回答が7割近くを占めた。 外出時に困ることは、身体障害者の多くが「道路に階段や段差が多い」という回答だった。建物設備(トイレやエレベーター)が不便だと訴えるバリアフリー関係の回答も多かった。 知的、精神障害者の約3割が「困ったときに、どうすればいいのかが心配」と答え、「公共交通機関が少ない」は2割程度だった。 市はこれらの結果を踏まえて第2次障がい者計画および第4期障害福祉計画を策定する。27日に開かれた市地域自立支援協議会運営委員会では計画の骨子などを全体で共有。アンケートの調査結果から分かる現状と課題を整理し、計画に生かす方針を確認した。【宮古毎日新聞 http://www.miyakomainichi.com/2015/08/79820/ 】ちょっと古い記事ですが、興味深いアンケートなので参考の為にピンアップします。🌠
2015年09月20日
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実はADHDだった?楽天・三木谷氏、”落ちこぼれ”だった子供時代 【『ファースト・ペンギン 楽天・三木谷浩史の挑戦』大西 康之 日本経済新聞出版社】 近年、テレビや新聞でも取り上げられることが多くなり、学校現場では認知度が高まりつつある発達障害。その一種、ADHD(注意欠如・多動性障害)は、衝動的で落ち着きがなく、じっとしていられない。興味を持ったことには一生懸命取り組むが、興味がない 近年、テレビや新聞でも取り上げられることが多くなり、学校現場では認知度が高まりつつある発達障害。その一種、ADHD(注意欠如・多動性障害)は、衝動的で落ち着きがなく、じっとしていられない。興味を持ったことには一生懸命取り組むが、興味がないことは一切やらない。など、得意と不得意がアンバランスで、学校や社会生活で困難さが見られることなどが特徴です。知的な遅れを伴う場合もありますが、知的障害がない場合も多く、むしろ普通の人よりもIQは高く、高学歴な人も存在します。 たとえば今や押しも押されぬ起業家の1人、楽天の三木谷浩史社長。同氏の半生をルポルタージュした書籍『ファースト・ペンギン 楽天・三木谷浩史の挑戦』によれば、三木谷氏にも少なからず、ADHD(注意欠如・多動性障害)傾向があることが明らかになっています。 同書によれば、三木谷氏は、LCC、教育、農業、野球など、多岐にわたる話題を、相手のことなどお構いなしに、マシンガンのようにどんどん話し、周囲を置いてけぼりにすることもしばしば。まるで、頭の中に何本もの電車が走っているかのようだと描写しています。 著者の大西康之氏も、取材時に、興味がない質問をされると「早く終わってくれないかなあ」とばかりに、退屈な表情を隠さない三木谷氏を評して、”記者泣かせ”と述べ、三木谷氏本人も、いくつもの事柄を同時進行で考える自身の思考回路について、「他の人と違う。ADHD(注意欠如・多動性障害)の傾向があるかもしれない」(同書より)と自己診断しています。 もっとも、当の三木谷氏自身は、そのことを気に病む様子はなく「頭の構造が、他の人とちょっと違う。それだけのことでしょ。IT、ネット企業のアントレプレナーは、みんなそんな感じ。僕より、ぶっ飛んでますよ」(同書より)と肯定的に受け止めています。また、大西氏も、マイクロソフトのビル・ゲイツ、グーグルのセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ、アマゾンのジェフ・べゾスなど、IT関連の創業者には、この傾向があるのではないかと述べ、三木谷氏の意見におおむね同意。 小学校1年生からアメリカで過ごし、3年生から日本の小学校に通い始めた三木谷氏は、授業中も、大人しく座っていられずにフラフラ歩き回ってしまう子供でした。発達障害への理解もなかった当時、廊下に立たされることも多く、学校では「立たされ坊主」で有名だったとか。 勉強に興味が持てないまま、両親の勧めで全寮制の中高一貫校・岡山白陵中学に進学しますが、成績は41人のクラスでビリから2番目。スパルタ教育の校風に馴染めずに、中学2年次で退学し、地元の公立中学・公立高校に進みます。 成績不振に陥っていた三木谷氏は、一時期は料理人を目指して調理師の専門学校に進むことも検討したほどでしたが、一橋大学卒で、総合商社のビジネスマンとして活躍した母方の祖父と「同じ大学に行きたい!」と一念発起し、一浪の末に一橋大に合格。 同書では、三木谷氏が、数々の失敗にもめげない、圧倒的な自己肯定感を育むことができたのは、両親、祖父の影響が大きいと分析しています。 経済学者の父、総合商社で活躍していた母、徳島大学医学部に進み医師になった姉、東大卒で研究者になった兄。超エリート一家である三木谷家のなかでは、勉強の成績が悪い末っ子の三木谷氏は、”落ちこぼれ”の存在でした。普通だったら、成績優秀な姉や兄を見習えと叱咤されるところですが、両親は”興味があることは一心不乱に努力するが、関心のないことはまったくやらない”という三木谷氏の特性を認め、息子に勉強を強制させることもなく、進む道を信じて見守っていました。また、祖父も”3人兄弟のなかで、この子が一番面白い”と孫に愛情を注いだのだとか。 大人になった今でも、その傾向は変わらないという三木谷氏。たとえ相手が大先輩や大事な取引先でも、興味がない話題になると大あくび。本人に悪気はないのですが、相手からは”礼儀知らず”"生意気”と悪印象を持たれたり、周囲をヒヤヒヤさせたりすることも多々あります。しかし、ここ一番と判断したときの集中力はすさまじく、問題を一挙に解決していきます。 同書タイトルのファースト・ペンギンとは、魚を求めて、群れから飛び出て最初に飛び込むペンギンのこと。三木谷氏の人生を見る限り、安定を求めずに、ハイリスクを冒してでも開拓していくというADHDの傾向を持つからこそ、大きな成功を収めた、といえるかもしれません。【News-postseven http://www.news-postseven.com/archives/20150915_351116.html】【楽天ブックスならいつでも送料無料】ファースト・ペンギン 楽天・三木谷浩史の挑戦 [ 大西康之 ]自分の個性を受け入れ、それなり人生を開拓できる、偉人はみなそんな生き方を辿ったのかも知れませんね。🌠
2015年09月19日
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災害時、障がい者の死亡率は全体の約2倍...緊急時に、情報をどのように伝えるか?こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。今週は多くの地域で大雨による大きな災害が発生しました。被害に遭われた方に心からお悔やみを申し上げるとともに、避難者の皆様や被害地域の一刻も早い復興を心より祈念いたします。そして様々なニュースを見ている中で思い出されたのが、「災害発生時の障がい者の死亡率は、健常者より圧倒的に高い」という点についてです。2011年の東日本大震災後に行われた毎日新聞・NHKなどの調査によると、犠牲者のうち障がい者(障害者手帳の所持者)の割合は約2パーセントにのぼり、全体平均1パーセントのおよそ2倍であったそうです。本日の記事の参考文献(超おすすめ!):音のない世界と音のある世界をつなぐ / 松森果林車いすや肢体不自由の方々が逃げ遅れたということが多いと思われますが、それ以上に「危機を察知できなかった」人々が多くいた可能性が指摘されています。我々はこうした災害危機の情報を、どのように取得するのでしょうか?行政の緊急放送やテレビなど、多くの情報を「音」で得ています。電車トラブル時の構内放送などでもよく指摘されることですが、聴覚障がい者の方々はこうしたケースで、完全に情報の外に置かれます。あるいは知的障がいの方の中にも、音声情報が理解できない人が多くいたかもしれません。地域全体に即座に注意報・警報などの情報を伝達できる「音声放送」は非常に優れた手段ですが、こうした情報から疎外されている方々が常に一定数いることを忘れてはなりません。 また大きな災害時には、発生後の情報取得にも問題が発生します。地震などの大きな災害が発生した場合、多くの人がまず初めに行う行動は「テレビをつける」ことだと思いますが、東日本大震災のケースでは即座に「字幕放送」に対応したのはNHKのみ。 (上記参考文献より抜粋) その頼みのNHK字幕放送は22時に終了してしまったものの、民法で唯一日本テレビだけが夕方から字幕放送を開始し、翌日まで継続したため、聴覚障害者団体の一部は災害後に日本テレビに感謝状を贈ったそうです。もし日本テレビが字幕放送という英断を行わなければ、聴覚障がい者の方々は不完全な情報のもと、さらなる不安な夜を過ごすことになったかもしれません。さらに、「電気」が使えなくなった被災地の状況はさらに深刻です。聴覚障がい者の方々のコミュニケーション手段といえば「手話」「筆談」がメインとなりますが、もし停電になって、真夜中になると『何も見えない』避難所生活を強いられたとしたら...大きな余震に脅かされる生活は、健常者ですらパニックになります。そんな中で、完全に情報から疎外されていた聴覚障がい者の方々の体験談は、戦慄を持って受け止める他ありません。東京はその人口規模からもインフラ環境からも、当然のことながら日本一障がい者の方々が多く暮らす都市です。来るべき首都直下型地震発生時に向けて、こうした障がい者向けの情報保障などの対応を急速に進めていかなければなりません。近年では携帯メールなどで危機を知らせるシステムも発達していますが、行政がすべての対象者を補足しているかといえば、まだまだ不十分です。そういえば、地方議会も国会も多くの連絡は放送を始めとする「音」で行われるんですけど、新しくなった斉藤りえ区議(聴覚障がい者)の部屋には「赤・青・黄」の3種類のランプが室内に設置され、色の組み合わせで様々な情報伝達ができる仕組みが採用されていました。障がいをお持ちの家庭には災害対策時にこうしたものを導入し、また外からも「災害時に特別な助けが必要な人」がいる目印を設置していくのがベストです。停電時には複数のLEDライトを携帯しておくことも有効でしょう。...こうした対応を進めていくためには、行政・政府が国民の信頼を取り戻して、対象者の所在地だけではなく行動範囲等のデータまでより一層個人情報を収集していく必要があるわけですが...信頼ないからなあ。。今回の災害を受けて、東京都政の災害対策を改めて確認し、必要な提言を行っていきたいと思います。皆様もぜひ災害時にはハンディキャップのある方々がいることに少しだけでも思いを馳せて、配慮いただければ幸いです。それでは、また明日。(2015年9月12日「おときた駿公式ブログ」より転載) [Huffington post http://www.huffingtonpost.jp/shun-otokita/disaster-information_b_8128362.html ]こういう配信がもっともっとされるといいですね。便利な時代だからこその盲点もありますからね。🌠
2015年09月18日
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子どもの虐待死事件の根本にあるもの(下)―児童福祉の「資源」欠乏を補うには?前回のエッセーでは、DVと虐待が併存したケースの難しさと、虐待介入や子ども支援をめぐる環境整備が必要なのではないかということを書かせていただきました。虐待児童の支援を含む児童福祉の分野には、特に具体的な支援を行う「資源」欠乏という大きな問題が多くの支援者を困らせています。 以前このエッセーで、お母さんが統合失調症を患っていて、母子家庭で生活している小学生のみつる君(仮名)のことを紹介しました(「子ども達の地域支援から見えてくる「実践文化」のちがい」)。みつる君が赤ちゃんの時に、お母さんが統合失調症の症状のため調子が不安定で自殺念慮が著しく、緊急入院が必要になった時がありました。お母さんからの電話を対応した相談施設のケースワーカーが自宅訪問を行い、パニック状態になっているお母さんを説得し病院受診に同行。かかりつけの精神科病院でも、入院が必要という判断に至ったのです。しかし、まだ生まれて1歳にもならないみつる君をどうするかということになりました。みつる君親子は、近くに親戚や家族など頼れる人がいませんでした。その日は土曜日。児童相談所の休日対応の相談員と話をするのですが、乳児は一時保護所で緊急保護することはできず、乳児院入所しかできないこと、そして乳児院では緊急預かりができないことを説明されました。みつる君とお母さんを前に、病院に同行した相談員は困り果ててしまったわけです。 虐待事例から少し離れますが、非行少年介入の分野ではこういうことがありました。カズアキ君(仮名)は中学校3年生の時に起こしたある事件のために、少年院に入所してしまいました。彼が退所する時には高校生の年齢。すでに中学は卒業となっていて、家に戻ってきても通える学校もなく、教育委員会の支援「教室」にも対象にならない状況にありました。カズアキ君は、「1年遅れてもいいから受験して高校に行きたい」という希望を持っていたのですが、収入と生活の安定しない父親との2人暮らしでした。そのままだと日中何もすることがなく、ひきこもり生活、あるいは昼夜逆転生活から深夜徘徊、そして何らかの事件に巻き込まれてしまう懸念があったわけです。保護観察所の担当者から、カズアキ君の日中活動についての相談を受けいろいろと模索した結果、ある障害者就労支援事業所のはからいで、カズアキ君をその事業所のベーカリーとカフェ業務を手伝わせてもらえることになりました。彼はそこでわずかながら工賃をもらえるようになり、料理に興味を持ち始め、高校の食品科に入学していきました。 カズアキ君のケースに関わった時に、担当者がふと「障害福祉には使えるサービスや活動がたくさんあるのにねー」と漏らしていました。子どもが発達障害や知的障害などがあって障害福祉の対象になるのであれば、様々な「資源」の対象になるわけです。家庭や母親の負担が大きくなってきて虐待の可能性が出てきた時に、家庭から距離をとるために児童デイサービス(放課後等デイサービス)を利用したり、時にはショートステイ(短期入所)を活用して何日か自宅から避難することも可能になるわけです。カズアキ君のように就労支援を活用して日中活動を組み立てることも可能になるのです。ここに紹介したようなサービスや活動のことを「資源」と呼ぶのですが、虐待や非行・ぐ犯少年が対象となる児童福祉分野には存在しない「資源」を、障害福祉のそれで代用しながら支援を組み立てた経験のある支援者も少なくないはずです。 そもそも障害福祉も現在のようにアクセスの良い制度であったわけではありません。入所・入院施設が少し離れたところにあって、それ以外の施設を探すことが難しい時代が長く続きました。平成18年に障害者自立支援法が施行され、その後10年近くかけて現在のような、「生活圏の近く」にある福祉サービスへと様変わりしてきました。この制度転換のポイントは、小さな団体でも福祉サービス提供主体になれる制度にしたことです。それにより、生活の近くで、対象児童に必要なサービス(資源)が提供されるようになったのです。 言いかえると、障害者自立支援法(現法は障害者総合支援法)以降の制度は、福祉サービスの外注(アウトソーシング)システムを発展させたところに大きな転換点があったのです。巷の小さな団体を含めた民間団体を支援の中核に据えることによって、行政や大規模な法人では展開できない、地域の実情に合ったきめ細かく、そして多様性のある支援サービスを提供できるようになってきています。 虐待や非行ケース、あるいはその他障害の関わらない子どものケースに関わると、「通える距離に支援サービスがない」「緊急に使える支援サービスがない」「きめ細かく対応できる支援サービスがない」というのが実感です。障害福祉の児童デイやショートステイなど、具体的な生活を支えるような支援サービスの提供を行政と限られた福祉施設を軸とするものから、小さな民間事業所が行える制度に切り替えていく必要性があるかもしれません。 もちろん子どもを家族から分離するような法的執行力をともなう強制的介入は、児童相談所のような行政機関に委ねられる必要があると思います。前回のエッセーでも記したように、児童相談所(市町村の児童家庭課も含め)や児童福祉機関の仕事をより円滑にするための環境整備が求められていると思うのです。児童相談所の仕事を円滑にするということは、個々の子ども達とそしてその家族の抱える困難に対しても影響を与えるものだと思うのです。 知名孝(ちなたかし)NPO法人ぺあ・さぽーと理事長/沖縄国際大学人間福祉学科准教授。1962年那覇市生まれ。1986年日本福祉大学社会福祉学部卒業。1990年沖縄県人材育成財団米国長期留学生としてスミス大学ソーシャルワーク研究科(1992年修了)。その後いくつかのアメリカの(児童思春期・成人)の精神保健福祉施設にて勤務。1998年より、いずみ病院(精神科病院)相談室、ファミリーメンタルクリニック(児童思春期心療内科)にて相談業務・地域支援業務を行う。そのかたわら、発達障害児の児童デイサービス・ショートステイを運営するNPO法人ぺあ・さぽーと設立。発達障害児をかかえる保護者のためのペアレント・トレーニング、教育・保育関係者のためのティーチャーズ・トレーニング、成人アスペルガーの会「スカイ」、ひきこもり青年をかかえる親のサポートグループ「つどい」の設立・運営に関わる。 【沖縄タイムズ http://www.okinawatimes.co.jp/cross/index.php?id=301】児童相談所の役割も大きくなってきていますね。少子化と関係なく、児童福祉機関の仕事は逆に増える一方なのかもしれません。🌠
2015年09月17日
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子どもの虐待死事件の根本にあるもの(上)―DVと児童虐待併存の困難さ1990年代にアメリカ・サンフランシスコ市にある「CPMC」という病院の児童思春期クリニックに勤務したことがあるのですが、児童虐待介入を受けた子ども達の受診数の多さに驚いた記憶があります。 例えば、当時10歳のタイソン君(仮名)は、学校や家庭で「キレる」「自傷行為が著しい」ということで、里親に連れられて相談に来ました。学校の先生がその様子をビデオで記録したものがあったのですが、尋常な怒り方ではなく、確かに「キレる」という表現がふさわしいものでした。彼はお母さんと二人の母子家庭でしたが、お母さんはヘロイン依存症のため養育ができない状況が続いていました。 最終的に児童保護課によりお母さんから分離され、里親家族に措置されましたが、その後お母さんはアパートを失い、ホームレスになり、消息不明になってしまいました。タイソン君は薬物依存のために生活がうまくやれていないお母さんを補うような、しっかりした男の子でした。フードスタンプ(保護世帯が福祉局から給付される買い物クーポン)の管理をしたり、朝の支度をちゃんとしたりして、学校を休むことはまれでした。そんな彼が、キレたり自傷行為をしたりし始めたのは、里親家庭での生活がはじまって数カ月して、お母さんと音信不通になってしまってからのことでした。 当時注目された “run away kids”(家出少年)の多くも、虐待介入の産物であるケースが少なくありません。彼らの多くは思春期に達した子ども達で、虐待介入後に措置された里親家族から逃げ出して、ストリートキッズになってしまい、青年後期・成人に達するとそのままホームレスになってしまうことが問題として取り上げられていました。ホームレス生活のなかで、薬物や性の問題、犯罪などさまざまな生活問題をともなっていくわけです。「単に親から分離するだけで十分ではない」「家族の力による修復が必要ではないだろうか」という議論がされていた時代でした。 虐待介入の歴史は、「虐待する大人(多くは親)から離す」という方向ですすみながらも、ここに紹介したような「家族から離すことによる弊害」に遭遇することになります。その結果、アメリカでは“Family Reunion”、日本では「家族再統合」といわれる、「家族からなるべく分離することなく、家族の養育機能を改善していく・補填していく」という支援の方向性を模索するに至っています。 「子どもが成長する前に早期に虐待介入すれば、介入の影響も少ないでしょう?」という意見もあるかもしれません。しかし実際には、介入の影響が少ないのは子どもがせいぜい生後数カ月くらいのもので、1、2歳からはその影響を避けるというのは難しくなります。そして何よりも、早期にキャッチできる虐待もあれば、そうでないケースもたくさんあるわけです。 いずれにせよ、「家族を分離することなく(あるいは最小限にして)、家族の養育機能を高める」ための支援・介入というのは、家族(特に両親)のなかにキーパーソンになる人との関係の構築が必要になります。特に母親が「現状をどうにかしないといけない」という認識を持ち、キーパーソンとして機能してもらうことは、支援を組み立てる際の大きなポイントになるはずです。 ところが、子どもへの虐待だけでなく、DV(ドメスティックバイオレンス)というもう一つの問題を抱えた時、支援・介入の困難さは増していきます。 DVケースでの支援のひとつは、被害者(圧倒的に女性の場合が多い)を避難させることになります。まだまだ十分だとは言えませんが、被害者のためのシェルターや相談施設、相談員(ケースワーカー)、加害者に対する接近禁止の法制度が整備されて来ました。警察の協力もここ十数年で大きく変化してきたと思います。 しかし、DVケースの特徴は、暴力行為が被害者から報告されていたり、時には暴力痕(写真)が存在していたりしたとしても、被害者本人の承諾がなければ介入を始められないところにあります。DVケースの支援の経験がある方はご存じだと思うのですが、被害者はなかなか配偶者(および類する者)との関係に見切りをつることができず、介入に対する決心を渋り続けることが少なくありません。決心がつかない被害者に対して、焦りや憤りを経験したことのある相談支援担当者も少なくないはずです。 しかし被害者本人からすると、シェルター避難や接近禁止は、人生の大きな決断になるわけです。相談員の焦りで支援を急いだとしても、それに追い立てられるように感じてしまい、被害者が相談を止めてしまうこともあります。時には、いったんシェルターや施設に避難・保護となって後、再び加害者との(暴力の)関係に戻ってしまうことも少なくありません。暴力が取り返しのつかない結果にならないよう見守りつつ、被害者の自己決定を焦らず待つというアプローチが求められるのだと思うのです。 しかし、そこに子ども虐待が併存したとき、支援者はどういうスタンスでケースと向き合うのか、難しいさじ加減が求められるわけです。DV被害者は、暴力の被害者であると同時に、子どもを守る義務を持つ親(多くは母親)でもあるわけです。「焦らずに自己決定を待つ」というアプローチだけでいいのかという疑問が生じます。しかし、介入・支援への決心を強く促した時、唯一の支援の窓口(入り口)から遠のいてしまう可能性もあります。先述した「家族再構築」のために必要なキーパーソンである母親との信頼関係が損なわれてしまうリスクも生じるわけです。 今回、宮古島市での児童虐待死事件のようにDVと虐待が併存するケースは少なくないと思います。この事件については、児童相談所間での連携の不備を含めた様々な指摘がされています。 「子どもは社会が育てる」とよく言いますが、実際には、子を育てる親を社会が支えているわけです。難しいケースになるほど、親をすっ飛ばして社会が育てるということは、私達が考えるよりも多くの困難を伴うものだと思うのです。多くの里親の方々はそのことを日常の現実として、実感されていらっしゃると思うのです。 児童相談所や児童家庭課、そして里親の方々など、児童虐待の介入・支援に関わる人達は、社会が代行するには困難な「子どもの育ち」を、いかに社会が補填できるのかというミッション・インポッシブル(難しい職務)を背負っているのだろうと思うのです。彼らのミッション(職務)をよりポッシブル(possible、可能)にするような環境を作ってあげなければ、今回のような事件事故への反省は生かされないままになってしまうのではないかと思うのです。他府県に比べて様々な問題の多い沖縄に、児童相談所が2カ所しかないというのは、現状に見合ったものなのか、再検討が必要なのではないでしょうか。【沖縄タイムス http://www.okinawatimes.co.jp/cross/index.php?id=290 】 家族が大事な環境としつつも、長く辛い年月が続くと、人格形成への影響も心配ですね。🌠
2015年09月16日
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知的障害の男性から300万円恐喝未遂 容疑の友人逮捕知的障害のある男性(24)から現金300万円を脅し取ろうとしたとして、警視庁は、友人でアルバイト店員の少年(19)=埼玉県所沢市=を恐喝未遂容疑で逮捕し11日発表した。男性は脅された際、液体の殺虫剤を飲んで自殺を図り、一時意識不明になった。 東村山署によると、少年は4月18日、埼玉県所沢市を走行中の車内で、知的障害のある男性に「てめぇのおかげで仕事に遅刻した。俺の罰金を弁償しろ」と迫り、現金300万円を脅し取ろうとした疑いがある。容疑をおおむね認めているという。 男性は少年と別れた後、恐喝に悲観し、自殺しようとホームセンターで液体の殺虫剤(100ミリリットル入り)を購入し、半分ほど飲んだという。意識不明の状態が約6時間続いたが、命に別条はない。 2人は地元の友人同士で、男性は署に対して、以前から少年に現金を要求されたり、暴力を受けたりしたと話しているという。【朝日デジタル http://www.asahi.com/articles/ASH9C3TWGH9CUTIL03J.html 】これは昔からの知り合いとは言え、とても友人とは言えませんね。友人だとすっかり信じ切っていたのに脅されたとは一生の心の傷、逆に弁償して欲しい行為ですね。🌠
2015年09月15日
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療育と躾の狭間-『息子は自閉症。ママのイラスト日記』(12)我が家の長男、こもたろが自閉症とわかったとき、療育園へ通うようになり、家庭でも療育を出来る限りやるよう心がけました。療育園で行われていることを家でも実践したり、当時3歳半まで、言語取得が全くなかったこもたろに何とか物事を伝えようと、イラストやジェスチャーで視覚的に訴えたり。この頃は本当に、こもたろに対して療育一本の生活でした。こもたろが何か納得がいかないことがあると気持ちを代弁し、私に対する他害(噛みつき、ひっかき)も、彼が落ち着くならとひたすら耐える日々でした。こだわりには「それでこもたろが落ち着くなら」と、彼の特殊な行動に何時間でも付き合いました。とにかく、こもたろがこの世の中を少しでも安心して過ごせるように、母である私との心のつながりをより強いものにできるように、そればかり考えていました。こもたろは3歳半を過ぎたあたりから、少しずつ言葉が出てきました。その後の言語取得は、ゆっくりとですが少しずつ伸びていき、その成長過程で、ある程度のことなら言葉で伝えられるようになりましたし、自分以外の人の気持ちというものも、少しですがわかってきているように見受けられました。こもたろの成長につれ、ひとつ悩んだことがあります。それは、療育と躾の狭間。療育だからと、このままでいいのだろうか。これは、単なるわがままに繋がってしまうのではないか。この子たちは、本当にこの辺りの見極めが難しいところがあって、融通が効かない部分がわがままと捉えられてしまったり、こだわりが自己中心的だなんて思われたりします。本人にしたら、それはそれは心からつらいところであり、日々闘っている部分ではあるのですが。先に書いたように、こもたろはだいぶ成長しています。以前はやっていいことと悪いことが理解できず、それでも無理やり理解させるのは酷なので、私が耐えて受け止めるようにしていました。例えで言うと、先に書いた噛み付きやひっかきですが。日々の生活でわかることが増えてきて、物事もある程度理解できるようになってきたので、噛み付いてきた後、こもたろが落ち着いてから言うようにしました。「お母さんはココを噛まれて痛かった。悲しかった。えーん、悲しい。」――すると、こもたろは噛まれた跡を触りながら「いたい?」と聞いてきます。相手の気持ちというものも、少しずつですが理解できるようになってきた感があるので、これはやっていいことなのか、本当はやってはいけないことなのか。こもたろに考えてもらうようにしました。そしてもうひとつ。これまでの生活では、まずは色んなことに関わり触れさせようという思いがあり経験させていました。ただその中でもルールというものが存在します。我が家には電子ピアノが置いてあるのですが、こもたろはそのピアノを弾いて遊ぶのが大好き。気分がのると、音量を最大にまで上げて弾こうとします。最大にすると、とにかくうるさい。ただの騒音です。そこで約束します。音量メモリに印をつけ「ここより大きい音はバツ。うるさいはしません」。でも好奇心からまた最大にしてしまう、こもたろ。約束を守れなかったので電源を落とし「おしまい」にします。こうして「これはやってはいけないことなんだ」と理解させる。"やってはいけないことをしてしまったら"強制終了される。"やってはいけないことをやらなかったら"そのことを大いに褒める。これを根気よくくり返し行う。妥協すると混乱するので、こうと決めたら徹底的に行います。こうやってこもたろに教えるようにしています。今までは療育に重みを置いてきた、こもたろの育児。小学校に上がって、療育と躾、このバランスに日々奮闘しながら、何とかやっているところです。~続く。重版出来!!moro最新刊、コミックエッセイ「生まれたのは自閉症くん。」大量描き下ろしにコラムも収録で絶賛発売中!! 【moroブログ 「moroの家族と、ハンドメイドと。」】マンガ版もあります! 新章突入!!「生まれたのは自閉症くん。小学校編」 最新話はすくすくパラダイスぷらすへGO!【Huffington post http://www.huffingtonpost.jp/sukusuku-paradise-plus/autism_b_8029158.html 】この育児日記シリーズはとても有意義で時々覗いていますが、今回は特にアップして、内容を共有させて頂きます。悩みをこうしてブログで配信し、悩みを共有できるって素晴らしいですね。🌠
2015年09月14日
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施設から行方不明 知的障害少年の写真公開 警視庁警視庁は7日、東京都八王子市美山町の福祉施設「多摩藤倉学園」から行方が分からなくなっている中学3年、松沢和真さん(15)の顔写真を公開した。同庁によると、松沢さんは重度の知的障害を持っており、名前や住所を話すことができない。 同庁によると、4日午後4時45分ごろ、同学園の生活棟の自動扉から1人で外へ出る様子が防犯カメラに映っていた。目撃情報などから、その後はバスに乗って京王線高尾駅(同市)から電車に切符を買わずに乗車。午後5時35分ごろ、高尾山口駅(同)の改札を無理に通過する様子がカメラに映っていたという。 松沢さんは身長172センチで中肉、短髪。所持品はなく、紫色の長袖シャツに紺色長ズボン、紫色サンダルを身につけていた。シャツの首の裏のタグに「マツザワ」と書いてあるという。情報提供は八王子署((電)042・645・0110)。【産経ニュース http://www.sankei.com/life/news/150907/lif1509070025-n1.html 】警視庁が公開した福祉施設から行方不明となっている松沢和真さん(同庁提供、7月1日撮影)その後の報道がすっかり途絶えて心配です。既に二週間が過ぎようとしています。再度アップして無事であること祈るばかりです。🌠
2015年09月13日
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バリエーションを重視! 子どもを叱る“言葉遣い”のポイント【ママからのご相談】40代主婦です。小学校3年の自閉症の息子がいます。何回注意してもまったく聞く耳もたずで、無視されてしまいます。やさしく注意するようにしていますが、だんだん声が大きくなって、しまいに怒鳴って いる自分がいます。叱るだけで毎日ヘトヘトです。何かいい方法はありませんか?●A. 命令形・否定形で声をかけるのは避けましょう。ご相談ありがとうございます。ライターの渦マキです。 子どもを叱ることはかなり体力を使うものです、毎日疲れてしまう相談者さまの心中をお察しします。さて、息子さんは自閉症とのことですが、自閉症でないどの子どもも、「~しちゃダメ」など、否定形で叱られたり注意されたりすることを嫌います。また、「〜しなさい!」などの命令口調も避けるようにしましょう。●叱ったり指示を出すときの言葉かけ自閉症療育アドバイザーのshizuさんは、その著書で“叱るとき、指示を出すときの言葉かけ”を提案しています。**********1. できるだけ肯定的な言葉をかける2. 指示を出すときは、子どもの近くで声がけをする3. 命令形を避け、バリエーションを使って声をかけます。笑顔で対応することが大切です。・ 丁寧語(〜してください)・ Let’s形(〜しよう)・ 断定(〜します)・ 非言語(言葉以外で気付かせる)**********(『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』shizu・著より引用) 子どもを叱ったり、指示を出すときは、「約束を守らないと○○させません!」という命令ではなく、「一緒に決めた約束だよね、守ろうよ」と柔らかい口調で話しかけることがポイントです。また、お母さんがどうしても手が離せないときをのぞいては、子どもの近くにいって一度注目させることが不可欠です。なるべく子どもの目線まで下がって話しかけます。さらに、否定形・命令口調を避けるために、さまざまなバリエーションを使って言葉をかけてみることも有効です。毎回、同じ言葉や口調では、マンネリ化で、「は〜い」と返事だけでやらない場合も出てきます。変化があれば、子どもも、「おや? 言い方が違うぞ」と素早く気付き、耳を傾ける確立が上がってきます。 言葉を使わずに、“やさしく肩をたたいて振り向かせる→ゆびを指して注意を促す”といったジェスチャー遊びも、子どもは面白がり聞き入れてくれるはずです。----------いかがでしたか? 「~してはいけません」「ダメ!」という言葉が繰り返されれば、子どもさんも、「また、説教か……」という気分になって、うんざりしてしまいますよね。また、感情的に大声で叱られると、子どもは意識的に声を遮断してしまうようになります。ご紹介した声のかけ方は、発達障害の子どもだけではなく、全ての子どもに通じるものだと思います。お説教ではなく、言葉がけをしていることを常に意識しましょう。 【参考文献】・『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』shizu・著●ライター/渦マキ(フリーライター) 本記事は「パピマミ」から提供を受けております。 【マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2015/09/09/778/ 】自分が子どもの頃を思い出すと、自ずと解決策が見出せそうですね。🌠
2015年09月12日
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知的障害者を支援 「コーナスの学校」来春開設知的障害者がアート活動に取り組む大阪市阿倍野区の多機能型事業所「アトリエコーナス」が、来年春に自立訓練機関「コーナスの学校」を設立する。社会生活のスキルを学ぶとともに絵画や写真、ダンスなど表現活動を行う。期間は2年間。運営するNPO法人コーナスの代表理事、白岩高子さんは「障害があっても、自分は何がやりたいのか探す時間、人生のスキマ時間が必要」と語る。日本一高いビル・あべのハルカスを望む下町に建つ築80年の町家。入り口には緑が茂る。柔らかな日差しが注ぐ中庭を抜けると、海外のギャラリーで作品が展示されるなど国内外で活躍するアーティストが制作に没頭するアトリエがあり、その隣が新たな“校舎”になる。合言葉はYES アトリエコーナスは2005年に設立。白岩さんがそうであるように重度の自閉症児の保護者が中心となって1993年に立ち上げた小規模作業所が出発点だ。「わが子に居場所を」の思いで始まったアトリエでの合言葉は「YES」。白岩さんは「行為を承認する。“But”は使わない」と話す。 伸びやかな環境で障害者たちは眠っていた能力を開花。設立後3年で全員がコンクールで金賞を獲得した。その後も障害者を受け入れてきたが、白岩さんはあるジレンマを感じていた。それは「進路選択の理不尽さ」だ。人生のスキマ時間 健常の若者には、進学か就職、留学、アルバイトなどの選択肢があるが、支援学校を卒業した障害者の進路の多くは、障害の度合いによって作業所に入るか、施設もしくは自宅での療養になる。「支援学校卒業後の選択肢が少な過ぎる。彼らには、幼いころから制限と制約があり、何事にも自信がない。自己肯定感を持って、自分のやりたいことを探す時間があってもいい」 誰しもが少年期から青年期の葛藤、人生の“モラトリアム”があってもいいのではないか-。その問いの先にあったのが、「人生のスキマ時間」だった。 学校では、朝のティータイムに始まり、午前はパソコン講習のほかマナー、コミュニケーションなど社会生活プログラム。午後にアート活動に入る。1年目は基礎、2年目を実践の年とし、卒業展も行う。 これまでアトリエでは、重度の知的障害者を受け入れてきたが、学校では障害の範囲も広げる。「アートはコミュニケーションツール。生きる力」と白岩さん。新たな出会いを待っている。【大阪日日新聞 http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/150907/20150907017.html 】すてきな環境がまた一つ生まれましたね。人生のスキマ時間、誰にでもあって当然で必要ですね。🌠http://corners.blog73.fc2.com/blog-date-201210.htmlアトリエコーナススタッフのブログ
2015年09月11日
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自分の発達障害「取扱説明書」 短大講師、リハビリ研究大会で発表四十五歳の時に初めて発達障害という診断を受けた男性がいる。岐阜保健短大リハビリテーション学科講師の稲葉政徳さん(50)=神戸市。社会に出て責任を持たされてから壁にぶつかったが、自分の不得意なことなどを列挙した「自分取扱説明書」を作り、行動する上での注意点を再確認している。十九日に名古屋市内である総合リハビリテーション研究大会で、自らの体験を発表する。 稲葉さんは子どものころから、耳で聞いた複数の情報を覚えるのは苦手で、飲食店でのアルバイトでも、メニューの多い店は覚えられないためにミスを連発。予定を忘れてしまうこともしばしばだった。 人と一対一のコミュニケーションに問題はなかったが、「ずっと変わった人と言われてきた。なぜだろうと思っていた」。 理学療法士として医療現場などで働いた後、専門学校の教員を務めていたが、壁にぶち当たったのが四十五歳の時。初めて担任を任されたが、四十四人の生徒がいるクラスをうまくまとめていくことができず、うつ病になって退職。前後して、発達障害と分かった。 一年余りの自宅療養の後、四年前に今の短大に採用された。専門である障害児への理学療法を教えており、同僚に発達障害であることを公表している。 ただ、発達障害について知らない人がまだまだ多いため、事前に「苦手なこと」「周囲に求めたい配慮」などをまとめたA4判二枚の「自分取扱説明書」を作った。職場で配るなど、コミュニケーションを深めるのに役立っている。 やるべきことを忘れないようにするため、研究室には小さなボードを二つ掲げて、「今日すべきこと」と「明日の予定」を書き込んで、視覚的に把握している。 リハビリテーションは一般に、「障害を克服する機能訓練」と思われがちだが、障害に合わせて環境を整え、障害に対応して生活を工夫することもリハビリに当てはまる。稲葉さんは「自分の得意、不得意を正しく知ることが、工夫につながる」と話している。◆「就労支援にも応用できる」 愛知医科大の木村伸也教授(リハビリテーション)は「体の不自由な人が車いすを使うように、不得意な部分を道具で補って、社会の中でうまく生活を送れるようにするのが本来のリハビリテーション」と指摘する。 身体障害者の障害の特性やどんな生活を目指しているかを共通の尺度で把握して、リハビリプログラムに生かす取り組みは、十年ほど前から医療・介護現場で一般的に行われているという。「稲葉さんの『自分取扱説明書』は、自分を客観視し、その認識を他者と共有することで、支援に生かしてもらう取り組み。就労支援や学習支援にも広く応用できる」と話す。 岐阜保健短大リハビリテーション学科の原和子教授(作業療法学)によると、発達障害を含む障害者の就労支援は一九七〇年代まで、職場の求めることを障害者ができるようにする「訓練」が主目的だった。しかし、八〇年代以降、障害者の持つ能力を最大限に生かす「支援」に変わり、働きながらの「職業リハビリテーション」の考え方が一般化しているという。 【東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2015090302000196.html 】ここまで自己分析できたら、すばらしいですね。。🌠
2015年09月11日
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妻と息子をおりに閉じ込めた男を逮捕、アルゼンチンアルゼンチンの司法当局は5日までに、妻(61)と自閉症の息子(32)を数年間にわたりおりに閉じ込め、息子にドッグフードを食べさせガソリンの煙を吸わせるなどしていた男(66)を、監禁などの疑いで逮捕した。司法筋が5日、明らかにした。 おりはれんが造りで木や金属の柵があり、床には排泄物が入った袋やドッグフード、使用済みの注射器、ガソリン缶が転がり、妻や息子の拘束用に使われたとみられる鍵や鎖、ロープがあった。「恐ろしい話だ。家に入れば真の狂気を目撃することになる」と同筋は語った。 男は元建設作業員のエドゥアルド・オビエド(Eduardo Oviedo)容疑者。息子はほとんど話すことができず、妻は精神的な問題を抱えていたという。容疑者は妻と息子に、おりの柵ごしに食べ物を与えていたとみらえる。 警察は、容疑者の他の子どもたちからの通報によりマルデルプラタ(Mar del Plata)にある容疑者宅を家宅捜査し、容疑者を逮捕した。他の子どもたちは近隣に居住していたが、容疑者を恐れるあまり、それまで沈黙を守っていた。 同容疑者は、誘拐や監禁などの罪で起訴され、精神鑑定も受ける見通し。有罪となった場合は最大15年の禁錮刑が科せられるが、刑が加重された場合には、終身刑となる可能性がある。 2人が何年前からおりに閉じ込められていたかはわかっていない。(c)AFP http://www.afpbb.com/articles/-/3059550?ctm_campaign=sp_cate_b介護に療育が大変だったにせよ、孤立せずに助けを求める手段はないものかと、こういう事件を耳にする度に心苦しくなります。まずは無事で良かったですが、二人の心の傷の方が心配ですね。🌠
2015年09月10日
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「レナードの朝」原作者 英国の脳神経科医死去自閉症や認知症の研究に当たり、映画「レナードの朝」の原作者としても知られるイギリスの脳神経科医、オリバー・サックスさんが、アメリカ、ニューヨークで死去しました。82歳でした。ロンドン出身のオリバー・サックスさんは、1965年からニューヨークで脳神経科医として自閉症や認知症などを研究する一方、治療に当たった患者との交流に基づいた多くの著作を発表してきました。このうち、睡眠状態に陥る嗜眠性脳炎の患者の治療を記録したノンフィクション作品「レナードの朝」は、1990年に俳優のロバート・デニーロさんや故ロビン・ウィリアムズさんが主演して映画化され、アカデミー賞の作品賞などにノミネートされました。また、サックスさんは、去年11月に放送されたNHKの番組「スーパープレゼンテーション」にも出演し、人間の脳や意識の奥深さについて語っていました。サックスさんはことし2月に末期がんと診断され、サックスさんの助手によりますと、30日、ニューヨーク市内の自宅で亡くなったということです。 【NHK http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150831/k10010210221000.html 】【楽天ブックスならいつでも送料無料】レナードの朝新版 [ オリヴァー・サックス ]また一人、偉大な方が先立たれましたね。残された功績が受け継がれること、祈るばかりです。🌠
2015年09月09日
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自分の思いが伝わると人はどんどん変わってゆく、「指談・筆談」の現場からこれまでもアイデアニュースでは、指談・筆談についていくつかの記事を掲載してきました。まだ一般的には知られていないコミュニケーションの方法ですが、病気や事故で言葉を発することが出来なくなった人、様々な障害のために「この人には言葉はない」と思われていたり、遷延性意識障害(いわゆる植物状態)であったりする人の思いを知る手段として有効であることを、筆者も何度か目の当たりにしています。今日は、指談・筆談の「お話」がとても上手で、たくさんの方々から言葉を引き出している牧野順子さんの活動をご紹介したいと思います。(記事の後半部分はアイデアニュース有料会員限定です) 合氣道指導員で、氣圧療法士でもある順子さん。短時間で指談・筆談が上達された理由のひとつが、合氣道によって培われた「相手の心を知り、相手の氣を尊ぶ」姿勢ではないかと、このたび順子さんとお話をして思いました。今では指談の講習会で講師もされている順子さんは、昨年、かっこちゃんこと山元加津子さんの毎年恒例のイベントで、指談・筆談のやり方を説明するときに、合氣道のことから話を始めたそうです。それがとても分かりやすかったと好評で、見えないものを感じるという体験ができたという人がたくさんおられたそうです。例えば、こういうことなのね、と順子さんが話してくれました。 「氣が出ている状態って、リラックスして心が鎮まっている状態。心が鎮まっていると、相手の動きを瞬時に察知できるのね」。ホテルのコーヒーラウンジで、順子さんは私に「手を出して」と言いました。順子さんが自分の手のひらを私の方に向けて、窓を拭くような動きをしました。「ほら、打ち合わせしていないのに、私の動きについてこれるでしょ」 コーヒーカップの上で、お遊戯のような動きをした私たち、確かに、ぐるぐると円を描く相手の手の動きについていくことは、すぐに出来ました。 「でも、力を入れると氣は滞るのね」 順子さんは、動かしていない方の手をぎゅっと握ってみてと言いました。するととたんに、順子さんの手についていくことが難しくなったのです。 「指談も筆談も、相手の微妙な手の動きを感じて、相手の動きを邪魔しないようにして、丸を書きたいのかバツを書きたいのか感じとるでしょう。同じだなと思ったのね。力を抜いて、リラックスして、大丈夫だよと思うと出来る」 もう一つ教わったのは、順子さんが指を2本おでこのあたりで構えて、上から下に降ろす動きをするので、自分も指を2本構えておいて同時に降ろすというもの。相手が指を動かしたのを目で確認してついていくと、どうしてもタイムラグが出ます。次に、順子さんが「今!」と言葉で降ろすタイミングのヒントをくれると同時に降ろせました。 「じゃあ、言葉には出さないよ、でも、目で見るんじゃなくて、私のヒントを感じたら指を降ろしてみて。ほら、できたね!」ホテルのラウンジが、その瞬間、合氣道の道場になりました。 言葉を介さないコミュニケーションや、目には見えないものを感じとることを、実は私たちは普段の生活の中でやっているのです。なぜかわからないけれどこの人といると楽しい、なんとなく虫が好かない、嫌な予感、センスオブワンダー……筋肉を動かせない人の手を取って、その人の脳がイメージした言葉の信号を感じ取る。それは、今はまだ「常識」ではないかもしれませんが、順子さんは「未常識はいつか常識に変わる」と話してくれました。 指談をしている順子さん 順子さんは今、指談・筆談でその人の思いを引き出して欲しいという依頼や紹介を受けて、施設や病院や個人のお宅を訪問されています。筆者もその現場に立ち会うことが出来ました。 指談をしている順子さん この日は、複数の方と順子さんが指談で話をしました。ペンを持って字を書いてもらう筆談はしませんでした。障害も様々で、言葉が全く出せない人もおられれば、口から出る言葉は「自分が今本当に言いたいことと違う」、という人もおられます。指の持ち方も、その人の指を順子さんが持つやり方以外に、順子さんの指をその人が握るやり方もされていました。順子さんと以前指談をしたことがある人が大半で、また自分の思いを言葉にしてもらえるのをとても楽しみに待っていた人が多かったです。順子さんが数か月前に初めてお話をしたMさんも、順子さんと指談を通して話が出来る順番を、今か今かと待っておられたおひとりです。Mさんのお母さんも来ておられて、私に話をしてくださいました。 「この子は自閉症なんです。小さい時から育てるのに本当に苦労しました。男の子だから力も強いし、私も必死だったし、今なら児童虐待って通報されるかもしれないくらい、厳しくきつく当たってしまって……だから、指談っていう方法があることや、この子にも言葉があって思いを聞けるかもしれないってことを教えてもらったときに、すごく心配でした。きっと憎まれてるって思ったから」とお母さん。 「でも、息子は、お母さん大好きと言ってくれたんです。そのときは厳しくしないといけなかった事情も分かるから、もうその頃のことを思い出して苦しむのはやめてほしい。もうその頃から卒業しましょうと指談で伝えてくれた。もう嬉しくて、泣けて」 お母さんはまた涙を浮かべておられました。 そして、「この子は何にもわかっていないと思っていたときと、今では全然違います。今は、今日の予定はこうですよ、とかちゃんと伝えるし、なんだか敬語を使ってしまうときもあるくらい、大人扱いしたりして」と笑顔を見せてくれました。 Mさんご本人がこの日、順子さんを通して一番伝えたかったことは、指談で思いを伝えて以来、「お母さんの表情が明るいのが嬉しい」ということでした。お互いを思いあって、穏やかな笑顔を見せるお二人に心打たれました。話が出来ると、ご本人もご家族にも明るい前向きな変化が出てくることが多いのだそうです。 <アイデアニュース有料会員限定コンテンツ> 初めて思いを言葉にしたとき、多くの人が伝えることは 言いたくないことは言葉にせずに心の中にしまっておく牧野順子さんの活動、ここからは「全文閲覧権」を購入くださっている方だけが読める部分です。 【ここから先は有料会員限定です。全文閲覧権を購入済の方は、ここをクリックしてログインしてから、ブラウザの「戻るボタン」でこのページに戻って、ページを更新(もう一度読み込む)してください】 【全文閲覧権購入はこちら】【ideanews http://ideanews.jp/archives/8508】心の中を伝えられることが当たり前のようで、その手段を模索している人は沢山いるということ、伝える手段が分かれば、どんどん世界は広がってゆくんですよね。🌠
2015年09月08日
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施設から行方不明 知的障害少年の写真公開 警視庁警視庁は7日、東京都八王子市美山町の福祉施設「多摩藤倉学園」から行方が分からなくなっている中学3年、松沢和真さん(15)の顔写真を公開した。同庁によると、松沢さんは重度の知的障害を持っており、名前や住所を話すことができない。 同庁によると、4日午後4時45分ごろ、同学園の生活棟の自動扉から1人で外へ出る様子が防犯カメラに映っていた。目撃情報などから、その後はバスに乗って京王線高尾駅(同市)から電車に切符を買わずに乗車。午後5時35分ごろ、高尾山口駅(同)の改札を無理に通過する様子がカメラに映っていたという。 松沢さんは身長172センチで中肉、短髪。所持品はなく、紫色の長袖シャツに紺色長ズボン、紫色サンダルを身につけていた。シャツの首の裏のタグに「マツザワ」と書いてあるという。情報提供は八王子署((電)042・645・0110)。【産経ニュース http://www.sankei.com/life/news/150907/lif1509070025-n1.html 】警視庁が公開した福祉施設から行方不明となっている松沢和真さん(同庁提供、7月1日撮影)報道が成されてからも天候不順でとても心配です。そして、居なくなって既に一週間。実は長男もこの辺りを昔一人で出向いていたので、他人事とは思えないんです。無事でいてくれること、どこかで誰かに助けを求めてくれること、気がついて貰っていること、祈るばかりですね。🌠お
2015年09月07日
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自閉症スクリーニングの勧告案公表【米国家庭医学会】 米国家庭医学会(AAFP)は8月11日、自閉症スペクトラム障害(ASD)のスクリーニングに関し、18-30カ月の児については現在のエビデンスは功罪を評価するには不十分とする米国予防医療作業部会(USPSTF)の勧告草案を紹介した。 USPSTFメンバーで小児科医のAlex Kemper「この勧告は自閉症スクリーニングの推奨を否定するのではなく、自閉症の症状や兆候のない児にスクリーニングについてさらなる研究の必要性を訴えるものだ」と述べ、児の発達に懸念を持つ保護者はかかりつけ医に相談するよう勧めている。 USPSTFでは草案作成にあたり、プライマリケア外来でルーティンとして行われるASDスクリーニング手法の正確性や功罪について、またスクリーニングで陽性となった児に対する早期行動療法の功罪について、既存のエビデンスの系統的レビューを実施した。特に、3歳未満であるといったASDの危険因子がない、あるいは保護者の懸念がない児に対する非選択的スクリーニングを扱った研究に重点を置いてレビューを行った。 その結果、既存のスクリーニング手法がASDの検出に有用というエビデンスは得られているが、3歳未満などの無症候児に対するスクリーニングの便益については不足していることが分かった。スクリーニングで検出されたASD児に対する治療の有効性については概して小規模な研究結果しかなく、無作為化試験は皆無で、エビデンスが不十分だったという。 この結果からUSPSTFは草案で、自閉症の症状あるいは兆候のない18-30カ月の小児に対する自閉症スクリーニングの便益と害悪のバランスを評価するには、現在のエビデンスは不十分だと結論している。 米国疾病管理予防センター(CDC)によると、2010年の米国小児におけるASD罹患率は68人に1人で、2008年から23%増加している。 AAFPの専門家はこの草案に関し、ASDと診断されている一定年齢以上の児で症状が重い場合にはASDの治療を行うこともできるが、既存の研究は治療によるIQの向上など中間的な臨床転帰については記録していても、児の生活の質(QOL)や機能などの患者目線での結果は扱っていないと指摘。「スクリーニングでASDの検出はできても、それが直ちに患児の転帰改善に役立つかどうかは分からない」と述べている。 USPSTFは、勧告草案およびエビデンスレビュー草案に対するコメントをホームページで募集している。また、AAFPは同勧告草案のレビューを行っており、USPSTFが最終的な勧告声明を発表した後に独自の勧告を作成する予定という。関連リンクUSPSTF: More Studies Needed on Routine Screening for ASD 【m3.com https://www.m3.com/open/clinical/news/article/352158/】思えば親はかなり神妙な思いで受けるスクリーニングですが、無症候でも受ける羽目になることがあるんですね・・。🌠
2015年09月07日
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「家族の病」を越えてお盆の休み、二つの家族本を読んだ。下重暁子氏の『家族という病』、もう一つは発達障害の専門医・星野仁彦氏の『家族と言う病巣』だ。 前者は下重氏の家族史であり、家族が互いに何をしているか知らない、希薄な家族関係だったと吐露している。家族団欒(だんらん)なんて幻想と言い放ち、家族への恨み節にも受け取れる。 後者は、ADHDという「発達障害」と「機能不全家族」という二つの問題を抱えていた著者が自身の体験談を織り交ぜて、現代家族の病理を論じている。 小さい時から自己管理や物の管理が苦手で、事故やケガが絶えず、運転教習所の教官から「一生運転しない方がいい」と忠告されるほどだったという。その上、三つ上の兄が川で水死したショックで父親がPTSD(心的外傷ストレス障害)に陥る。些細(ささい)なことで暴力を受けたと書いている。 人はだれにも話せない家族の病を抱え込んで生きている。筆者の周りを見渡しても、引きこもりやうつ病、親に寄生するパラサイトシングルなど、何らかの問題を抱えている人が少なくない。夫婦関係が良好で子供がちゃんと結婚している家庭はむしろ珍しい。 こうした「機能不全家族」は年々増え続けているそうだ。星野氏によると発達障害と機能不全家族を併せ持つと、大人になって大きな問題を引き起こしやすいという。元少年Aによる手記を出した酒鬼薔薇聖斗がそうだ。 では、家族の病をどう越えていったらいいのか。下重氏のように、家族より個人が大切だと、家族と個人を切り離して生きることを表明しても未来に展望は拓けない。負の連鎖をどこかで断ち切って健康な家族を取り戻していかなければならない。 そのためにはまず、家族とは何か、本当の夫婦、親子の関係を見つめ直すところから、家族の再生が始まるような気がする。【v-point https://vpoint.jp/column/48685.html】【楽天ブックスならいつでも送料無料】家族という病 [ 下重暁子 ]家族という病巣家族はそれだけで一つの社会、いいことばかりではなく、悩みと向かい合うことでまた深みが出てくるのでしょうね。🌠
2015年09月06日
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増加する“キレる子ども”、子どもがキレやすくなってしまう6つの要因とはキレる子どもが増えているといわれます。常にイライラして機嫌が悪かったり、急に怒り出したりするけれど理由が今ひとつよくわからない、という子どもが学校でも問題になることがよくあるようです。今回は、この子どもがキレる原因を探っていきたいと思います。 子どもがキレやすくなる、6つの原因1:朝食抜き 朝ご飯を食べないことで、空腹のため授業にも集中できず、イライラしやすくなります。 2:カルシウム不足 神経の興奮を抑える作用があるとされるカルシウム不足のほか、インスタント食品やファストフードの摂り過ぎが原因として挙げられます。これらの食品には、カルシウムの吸収を阻害するリン酸が多く含まれているのです。 3:甘いものの摂り過ぎ チョコレートやソーダなど、極端に甘いものを頻繁に食べていると、体が急激な血糖の上昇に慣れてしまいます。その時、血糖を下げる働きのあるインシュリンの過剰分泌が起こり低血糖をきたすようになるのです。低血糖は空腹を感じさせ、人間の機嫌を悪くします。 4:発達障害の可能性 ADHDやアスペルガー症候群などが根底にあると「場の雰囲気」をうまく読めず、大声をあげてしまったり、じっとしていられないという子どももいます。この場合は、専門的なサポートが必要です。 5:反抗期、発達の過程によるもの 可能性としてもっとも高い原因かもしれません。多かれ少なかれ、どんな子どもにもあるものですが、スポーツや友人とのコミュニケーションといったストレスのはけ口がない場合、身近な大人に対して「キレる」という形で現れることが多いです。 6:家庭内に問題がある 虐待や、生活環境の中に「キレる大人」が多くいる場合、自分の意見を通すために「キレる」という行動が日常的になったり、自分を守るための行動として現れることがあります。 子どもがキレたら、どう対処する? 子どもがキレた場合、それに誘発されて親も一緒になって怒鳴り返してしまう光景を見かけることがありますが、これは逆効果。落ち着いていること、毅然としていることが何よりも大切です。余裕があれば、深呼吸をする、数分間静かに目を閉じるなど、怒りをコントロールする方法を親が子どもと一緒に実践して、教えてあげることも効果があります。 【医師からのアドバイス】 「キレるクセ」をつけさせないためにも、キレる傾向が見られたら原因を分析しましょう。そして、子どもの話をよく聞き、ストレスのはけ口を見つけるなど、早目に対処することが大切です。 (監修:精神科 吉田先生) 引用:○○不足?子どもがキレやすくなる【6つの原因】とは Doctors Me(ドクターズミー)【マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2015/09/01/561/ 】早めの対処でキレるクセも防げるのですね。後は気付きと問題意識があればなんでしょうが・・。🌠
2015年09月05日
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職場の障害者虐待22.9%増 14年度、賃金不払いなど目立つ 職場の雇い主や上司から虐待を受けた障害者が2014年度は483人で、13年度の393人から22.9%増えたことが29日までに、厚生労働省のまとめで分かった。最も多かったのは賃金不払いなどの経済的虐待で、419人だった。 増加の要因について厚労省は「障害者虐待防止法の周知が進んだ結果、相談件数が増え、潜在的な被害が報告されるようになった」と分析している。 重複分も含め、虐待の種類別では、経済的虐待のほか、心理的虐待39人、身体的虐待23人。障害別の内訳は、知的障害が最多の362人で、身体障害67人、精神障害52人、発達障害11人だった。 具体的には、知的障害のある女性が最低賃金を約600円下回る時給200円ほどで働かされていたケースや、上司に後ろから押されたり「脳みそが入ってないんじゃないか」と暴言を吐かれたりしたケースもあった。 業種別では製造業が最も多かった。50人未満の事業所に被害者の約8割が集中しており、中小企業での発生が多いことが浮き彫りになった。厚労省は重複も含め、492件に対し是正勧告などの措置をした。 一方、本人からの届け出や、家族や同僚が通報する対象となった人数も増加し、前年度比27.9%増の1276人。結果の公表は障害者虐待防止法に基づくもので、今回で3回目。〔共同〕 【日経新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG27H7V_Z20C15A8000000/ 】最近は報道も多くなっているせいか、周りの厳しい目にも晒されていますね。何より本人が泣き寝入りせずに訴えてゆく試みが必要です。明るみに出ることが日常茶飯事となれば、現場も社会も改善してくる、そう願わずには居られませんね。🌠
2015年09月04日
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大人のADHD 人気漫画「ブラックジャックによろしく」で啓発戸市中央区の製薬会社日本イーライリリーが、発達障害の一種、注意欠陥多動性障害(ADHD)を理解するための啓発漫画「ブラックジャックによろしく 大人のADHD編」を作った。大人の患者に焦点を当て、人気漫画の登場人物がADHDの特徴を解説。関係者は「適切な治療開始にもつながれば」とする。 ADHDは不注意、多動性、衝動性が特徴で、大人の場合、同じ失敗を繰り返すなどして、職場や家庭で孤立することが多い。「周囲に迷惑を掛けている」と自分を責め、自尊心が低下することで、うつ病や不安障害などの二次障害を起こすこともあるという。 漫画では会社員、専業主婦、大学生、パート主婦の4人の例を通じ、それぞれの不安や困難を紹介する。約束を忘れる、時間が守れない、複数の仕事を並行して進められない-など、失敗を重ね困り果てて精神科を受診。精神科医が患者の話を詳しく聞き、問題を明らかにしていくという筋立てだ。 医療を題材にした人気漫画「ブラックジャックによろしく」の著者佐藤秀(しゅう)峰(ほう)さんの許諾を得て、漫画の素材を二次利用、制作した。 発達障害の専門家である市川宏伸・東京都立小児総合医療センター顧問や、当事者としてNPO法人「発達障害をもつ大人の会」(大阪市)代表の広野ゆいさん=芦屋市=らが監修。広野さんは「大人のADHD当事者には周囲の支援が不可欠だ。この漫画を読んだ人が理解を深め、ADHDの人の特性が『違い』として受け入れられる社会の実現を望みたい」と話す。 冊子にまとめ、専門の医療機関や支援窓口で配布中。ウェブサイト「大人のためのADHD.co.jp」から自由に閲覧、印刷できる。【神戸新聞NEXT http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201508/0008338369.shtml 】医療漫画を通して障害の理解を図る、かなりの力の入れ様で普段漫画を読まない身でも、ちょっと覗いてみたくもなりますね。🌠
2015年09月03日
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発達障害は障害ではなく「才能」子どものADHD、アスペルガー症候群を含む自閉症スペクトラム、学習障害などはもちろん、大人のADHD、大人のアスペルガーも含めた「発達障害」が日本で増えている。周囲に発達障害が見られるのは、むしろ普通という時代に入ってきている。●発達障害のなかに、愛着障害が紛れている 従来、発達障害は遺伝の影響が強いといわれてきた。しかし、それだけでは、急激な増加の説明はつかない。 そこで一時、「水銀説」が唱えられた。食事などによって水銀が身体に入り込み、発達障害を引き起こしているという説だ。しかし現在、水銀の影響は、専門家の間では否定的な見解が一般的となっている。 他にも、「超男性脳仮説」や「高齢出産の増加」が一因ではないかといわれているが、ここに来て「愛着障害」の注目度が増している。 発達障害のなかに、愛着障害が紛れているというのだ。 つまり、発達障害には遺伝だけでなく、育ちも大きく影響することが分かってきたのだ。●不安定な愛着が、発達障害を増やしている 愛着とは、「育ての親と子どもとの絆」のことで、愛着障害は愛着に問題があるために起こる。幼少期、母親が愛情をもって我が子を世話し、母乳を与え、十分にスキンシップすることで、愛着は育まれていく。 愛着が十分に形成されないことは、成長や発達にも深刻な影響を及ぼし、生命さえも脅かすことが分かっている。 愛着が極めて不安定な場合、成長や発達が遅れ、知能が低くなる傾向があり、抵抗力が低いために幼くして死亡する割合も高くなる。 愛着を土台に、その後の情緒的、認知的、行動的、社会的発達が進んでいく。そのため、不安定な愛着は、ときに発達障害や、発達障害に似た症状を引き起こすのだ。 遺伝が主原因の発達障害でも、不安定な愛着が症状に拍車をかけているケースは少なくないという。●なぜ途上国に発達障害が少ないのか 興味深いのは、途上国には発達障害が極めて少ないことだ。アメリカ、ヨーロッパ、日本で発達障害が増える一方で、途上国はまったく増えていない。特に、先進国の貧困層に多いADHDが、それ以上に貧乏なはずの途上国ではほとんど見られない。一見不思議なことだ。 理由は「養育環境」にあると見られている。 途上国の社会では、母と子の絆、家族の絆、共同体の絆が強い。 父親や共同体のバックアップが万全で、母親はそのなかで安心して子どもを育てることができるから、愛着が安定する。 こうした親や家族、共同体との絆がしっかりとした社会では、不利な遺伝子をもっていても、愛着が不安定になることが抑えられることにより、行動上の問題も出にくいのだ。 対して、先進国では核家族化が進み、家族や共同体のバックアップも不十分だから、すべてが母親の養育スタイルにかかっており、母親が不安定だと愛着も不安定になってしまう。 母親にとって子育てが難しい社会なのだ。 先進国に発達障害が多い原因の一つは、こうして愛着が不安定になりやすく、不利な遺伝子が発現しやすい環境になっていることだと考えられる。●ちょっとした指導で、母親は変わる では、先進国で安定した愛着を育むにはどうしたらよいのだろうか。 安定型を示す子供の母親は、子どもが困っていると、素早くそれを察知して救いの手を差し伸べ、子どもが歓びの声を上げると、それにすかさず応答する。 つまり、スキンシップを盛んに行い、豊かな反応を返すことが、母親と子供の関係を安定させるのだ。 これは別にそれほど難しいことではなく、少し学べば、多くの母親が上達することだ。ちょっとした指導を行うだけで、母親のかかわり方が変わり、子どもの愛着パターンにまで影響が及ぶ。 こうした働きかけによって、今後は発達障害を減らしていくことが十分に可能だ。●障害ではない。タイプが違うだけだ もう一つ大事なのは、発達障害を「障害と考えない」ことだ。 別の見方をすれば、発達障害とは、得意な情報処理のタイプが異なるだけである。 社会的な能力の発達が良いタイプは「聴覚言語型」で、発達障害を起こしやすいタイプは「視覚空間型」「視覚言語型」だ。 この違いに注目すると、発達障害は障害ではなく、「才能」とみることができる。事実、視覚空間型は運動が得意で、職人、技術者、芸術家、スポーツ選手などに向いているし、視覚言語型は論理や数学に強く、学者や研究者、エンジニアなどが合っている。 子育てで最も重要なことは、愛着を安定させると共に、こうした長所に着目し、特性を活かしていくことだ。 養育環境と情報処理タイプの違いを重視すれば、先進国でも発達障害を減らしていけるだろう。今後の成果を期待したい。 【参考文献】 『発達障害と呼ばないで』岡田尊司/幻冬舎新書 【マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2015/08/28/551/】 子どもの家庭環境は大切ですね。心身とも安定した日常で人も育つものですね。🌠
2015年09月02日
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「アスペルガー症候群に対する見方を変えたい」高機能自閉症の女性がユーモアと共に語る未来への希望高機能自閉症(アスペルガー症候群)のアリックス・ジェネラス氏が自身の治療遍歴や内面の変化について語ったスピーチ。周りとのコミュニケーションがうまく取れなかった経験や、触覚が敏感すぎて、シャワーが針のように感じること、友人から性暴力を受けたことなど、高機能自閉症による弊害や、辛い出来事について振り返りました。しかし、高機能自閉症は悪い事ばかりではないとジェネラス氏は語ります。22歳でバイオ企業の共同創業者となったジェネラス氏を含め、革新的な考えを持ち、才能に溢れる人がたくさんいます。彼女は最後に「私のゴールは高機能自閉症の人に対する世間の人の見方を変えること」だと人々に語りかけました。(TEDWomen2015 より)参照動画How I learned to communicate my inner life with Asperger's 言葉ではなく、視覚からものを考えているアリックス・ジェネラス氏:今日は皆さんに夢についてお話したいと思います。私は生まれてからずっと明晰夢(夢であることを自覚して見る夢)を見ます。明晰夢は映画なんかよりもずっとカッコいいんですよ。 空を飛んだり、炎を吐いたり、燃えてる人が突然現れたり……そんなのを遥かに超えています。 私は本を読んだり音楽を作曲したりできます。事実、夢の中で大学への志望動機書を書いたら受かったんですよ。私はいつも視覚から物を考えます。言葉ではなく、絵で考えるのです。私にとって、言葉とはもっと本能的なものであり、言語なのです。私のような人はたくさんいます。例えばニコラ・テスラは、発明や思考やありとあらゆる問題を正確に視覚化し、デザインし、テストして、解決できます。言語とは私たちのような人種の人にとっては相容れないものがあるのです。私はβ版のGoogle翻訳のように、もう少し旧式なんです。 感情豊かな表情や抑揚のつけた話し方ができない私の脳は、自分が興味のあることには過集中するという能力があります。例えば一度、ある有名人カップルの結婚生活よりも長い間、微積分学との関係が続いたことがありました。 他にも少し変わった所があります。お気づきになった方もいると思いますが、私の声にはあまり抑揚がありません。だからよくGPSと間違えられるんです。 このことは人との基本的なコミュニケーションを難しくさせます。道順が知りたいなら別ですが。 数年前プレゼンテーションをし始めた時、初めて頭を撃たれるような衝撃を受けました。カメラマンの女性が私にチャラチャラして見せてと言ったんです。 私は彼女が言っていることの意味が全くわかりませんでした。 彼女は「あれやってみて、ほら、目を使って……男の人を誘惑する時のやつよ」と私に言うので、私は「どんなやつ?」と聞き返しました。すると彼女が「知ってるでしょ、目を細めるやつよ」と言うので、本当に頑張ってやってみたんです。それはこんな感じでした。 まるでウォーリーを探せをやっているように見えました。 これをしなくてはいけない理由があります……ウォーリーが隠れなくてはいけない理由があるように。 アスペルガーによる弊害と苦労私にはアスペルガーがあります。見てわかるような基本的な社会技能に障害のある高機能自閉症です。これは様々な場面で生活を難しいものにし、私は子供の頃から社会に適応することにとても苦労してきました。友人が冗談を言っても、私にはそれが理解できませんでした。私の個人的なヒーローはジョージ・カーリンとステファン・コルバートでした。彼らは私にユーモアを教えてくれました。私の性格は、恥ずかしがり屋で照れ屋から、嵐のように罵りながら反抗的になる性格に変わることがあります。言わなくても、友達が少ないのは察していただけると思います。それから、触覚も極度に敏感です。肌に水が触れる感覚はまるでピンや針が刺さるようで、何年もの間、シャワーを浴びるのを拒否していました。今では私の衛生の日課は普通になっているので、ご安心ください。 性暴力を受けたことによってさらに状況が酷くなった私も両親も、現在こうなるまで、たくさんのことをしてこなければいけませんでした。その上に更に、私が友人から性的暴力を受けたことで、手が負えない状況になりました。困難な状況が更に酷くなったのです。治療を受けるため国を2000マイル(約3200キロメートル)も旅しなければならず、新しい薬を処方されるとすぐに、私の人生はウォーキング・デッドの一幕のようになりました。偏執病になり、腐敗した死体が自分に向かって来るという幻覚を見始めるようになったのです。そしてついに私の家族が助け出してくれましたが、その時にはすでに私は3週間で19ポンド(約8.6キログラム)も痩せ、急性貧血を起こし、今にも自殺しそうでした。その後私は、私の嫌悪感やトラウマや社会不安を理解してくれる、別の治療センターへと移されました。そのセンターはどのように治療すれば良いかを熟知していました。私はやっと必要としていた助けを得ることができたのです。そしてそれから18ヶ月の辛い治療の後、信じられないようなことを始めるに至ったのです。アスペルガーの特徴の1つに、とても複雑な内面生活というものがあります。私自身もとても多彩な性格で、豊富なアイデアや、とにかく色々なことが頭の中で起こっているのです。しかしその部分と、周囲の世界とどうコミュニケーションを取るかという部分に大きな溝があるのです。そしてそれが、基本的なコミュニケーションを難しくさせます。ワッフル・ハウスは私を雇わなかった社会技能が欠けているせいで、私を雇ってくれる場所はそう多くありません。だからワッフル・ハウスの求人に応募したんです。 ワッフル・ハウスとは24時間営業のまれなダイナー(食堂)で……。 ありがとうございます。そこでは何通りもの調理法で作られたハッシュブラウンを注文することができます。それはもう、まるで誰かが人間の死体を始末するかのようです……。 スライス、角切り、胡椒がけ、厚切り、上に乗せたり、被せたり、覆ったり……。 ワッフル・ハウスには、夜中の怪しい時間にだけ行くべきなんです。 一度夜中の2時に、私はウェイトレスの人と雑談していたんです。私は彼女に「この仕事をしていて一番驚いた出来事は何?」と聞いたんです。すると彼女は「一度男の人が全裸で店に入ってきた」と教えてくれました。そこで私は「それはいいわ! 深夜勤務で働かせて!」と言ったんです。言わなくてもわかるように、ワッフル・ハウスは私を雇いませんでした。22歳でバイオ企業の共同創業者にアスペルガーであるということは不利なことだと見られがちで、時にとても鬱陶しく思うこともありますが、その逆の時もあります。それは才能であり、革新的に考える力をくれるのです。私が19歳の時、リサーチコンテストで私の珊瑚礁に関するリサーチが優勝したことがあります。そして結果的に、そのリサーチを生物多様性の国連条約で発表することになりました。 そして22歳の時、私は大学卒業間近で、同時にオーティズムシーズという名のバイオ企業の共同創立者になりました。 しかし、こうなるまでに私がどんなことをしてこなければいけなかったか、考えてみてください。25人の療法士、11回の誤診、何年も続いた痛みとトラウマ。私はこれまで、もっと良い方法はないのかとずっと考えてきました。私は方法があると思っています。それは自閉症補助テクノロジーです。このテクノロジーは、自閉症スペクトラム障害(ASD)のある人々を助けるために必須の役割を果たしてくれます。私の会社であるオーティズムシーズが発売したこのポディウムというアプリは、コミュニケーション能力を自主的に判断し、発達させるための手助けをする能力があります。それに加えて、カメラを通し視線を追跡し、演説や面接の場合に備えたシミュレーションも行えます。これでもう少し練習したら、もしかするといつの日かワッフル・ハウスが私を雇ってくれるかもしれませんね。 高機能自閉症の人に対する他の人の見方を変えたいそして素晴らしいことに、私は今日の準備のためにポディウムを使ったのですが、とても大きな助けとなってくれました。しかしまだまだです。もっとできる事があります。多くの革新的な科学者や研究者やアーティストや技術者の人達が、ASDであると推測されています。例えば、エミリー・ディキンソンや、ジェーン・オースティンや、アイザック・ニュートンや、ビル・ゲイツなどもその一例です。しかしそこで遭遇する問題は、コミュニケーション障害があるために、これらの素晴らしいアイデアが時々共有されないことがあるということです。そして、自閉症の多くの人が日々見過ごされ、足元を見られているのです。自閉症の人に関する私の夢は、それを変え、彼等の成功を阻んでいる障害を取り除くことです。私が明晰夢が大好きな理由の1つは、社会的そして身体的な結果に対する批判なしに、私を自由にしてくれるからです。私が自分の頭の中で作り出した景色の上を飛んでいる時、私はとても安穏なのです。批判されることもなく、やりたいことが何でもできるのです。わかりますか?私がブラッド・ピットといちゃいちゃしても、アンジェリーナ(ジョリー)は全然気にしないのです。しかし、自閉症補助テクノロジーの最終目標はもっと大きく、もっと重要なものなのです。私のゴールは高機能自閉症の人に対する他の人の見方を変えることです。なぜなら彼等は色々なことができるのですから。例えば、テンプル・グランディン(アメリカの動物学者)を見てください。そうなれば、私たちは彼等の才能をこの世界で共有しようとし、世界を前進させようと思うでしょう。それに加えて、彼等に現実の世界でリアルタイムに夢を追い求める勇気を、与えることもできるのです。ありがとうございました。【logmi http://logmi.jp/87081】
2015年09月01日
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発達障害の子、社会生活訓練…やる気引き出し ゆっくりと発達障害のある子どもたちは、成長と共に行動やコミュニケーションの問題に直面する。 だが、早期に適切なトレーニングを行うと、社会生活上の困難は大幅に軽減できる。小児科医の平岩幹男さん(64)が取り組むライフスキルトレーニングをみた。 トレーニングは、発達障害の療育経験が豊富な平岩さんが考案した。対人関係を円滑にするコツを学ぶ従来の生活技能訓練をベースに、「生活習慣を規則正しくする」「必要な時に我慢する」「自分の感情をコントロールする」など、幅広い技術を子どもたちに習得してもらう。怒ったり、無理強いしたりして覚えさせるのではなく、子どものやる気を引き出し、ゆっくり進めるのがポイントだ。 例えば、イスにじっと座っていられない小学生の場合。「座って」と伝えると従うが、2分と耐えられず、すぐに歩き回ってしまう。何度言っても分からないと、大人はいら立って叱りつけるが、それではうまくいかない。座り続けられない理由を、平岩さんは「いつまで座っていればいいのかはっきりしないので、落ち着かないだけ」とみる。 そこで、時間を1分と決めて座ることから始める。「一緒に格好良く1分座ろう」などと誘い、机に砂時計を置く。砂が落ちる様子を見るうちに1分たったら、「やったね」と言ってハイタッチする。うまくできた時のハイタッチや「すごいね」「ありがとう」などの言葉が、子どもの達成感を育てる。 続いて3分、5分と座る時間を延ばしていく。時間の延長と共に、ただ砂時計を見ているだけでなく、本を読む、話を聞く、などの動作を加えていく。こんな調子で1、2か月かけて時間を延ばし、学校の1時限の間、座っていられるようにする。 ただ、座っていられない子どもには、実は座る姿勢を長く続けられない運動障害を抱えている子もいる。このような場合、トランポリンなどを用いた重心コントロールの練習をすると効果がある。 関東地方の小学4年生の男児は、イスに長く座れないなどの落ち着きのない行動が目立っていた。そのため、高い学習能力があるのに特別支援学級を勧められたり、担任に怒られて不登校に陥ったりした。だが、平岩さんのライフスキルトレーニングで落ち着き、弱点だった読み書きも、パソコンを使った日記作成などの指導で克服。今は元気に学校に通っている。 ライフスキルトレーニングは、コミュニケーションの技術も重視し、質問に答える練習や質問する練習、顔を見て話す練習、相手の話を聞く練習、他人の会話に突然割り込まない練習などをする。相手の目を見ることに強いストレスを感じる子もいるので、そのような場合は、相手の鼻を見ながら話す練習などをする。 発達障害のある子どもたちは、行動やコミュニケーションの問題で怒られたり、いじめられたりしやすく、自尊心が低下して心の病に陥りやすい。平岩さんは「教師らが発達障害の正しい指導法を身につけ、子どもの可能性を大きく伸ばしてほしい」と話している。 ライフスキルトレーニング 社会生活を送る上で必要な様々な技術の習得法。平岩さんの著書「発達障害児へのライフスキルトレーニング」(合同出版 1700円税別)で詳しく紹介されている。 (8月27日 読売新聞 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=123043)yomiDr. トップページへ 【楽天ブックスならいつでも送料無料】発達障害児へのライフスキルトレーニングLST [ 平岩幹男 ] 丁寧な手招き書ですね。障害の有無に関わらず、役立ちそうです。🌠
2015年08月31日
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山口・下関の知的障害者施設虐待:1年間停止処分山口県下関市の知的障害者福祉施設「大藤園」の利用者虐待問題で、http://kaisei-kai.jp/ofujien/市は26日、障害者総合支援法に基づき、同園に対して新規の利用者受け入れを27日から1年間停止とする処分を発表した。高田昭文福祉部長が、社会福祉法人「開成会」の木谷義孝理事長に処分書を手渡した。 市によると、大藤園では支援員3人が2014年1〜2月、利用者の頭を手やシールの束でたたくなどした身体的虐待のほか、暴言を吐くなどの心理的虐待があったことが確認されている。虐待問題は内部告発による映像で明らかになった。 山口県警は6月、元職員1人を暴行容疑で逮捕(処分保留で釈放)している。【毎日新聞 http://mainichi.jp/shimen/news/20150826dde041040048000c.html 】内部告発で明るみに出る虐待問題、しかし、利用者側にしてみれば何より利用できる場がなくなるのが困る訳で、普段からの監督責任をももっと感じて深刻に受け止めて欲しいですね。🌠
2015年08月30日
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特別支援校在籍15年連続増 知的障害の増加著しく 兵庫県兵庫県内の特別支援学校に在籍する幼児、児童、生徒の人数が2015年度、過去最多の5401人になったことが、17日までの文部科学省の調査で分かった。知的障害児の増加が主な理由。県教育委員会は特別支援学校を新設するなどして対応している。 文科省の学校基本統計(学校基本調査)速報によると、県内に47校ある特別支援学校の幼児、児童、生徒は5401人(前年度比141人増)。01年度から15年連続で増え、過去最多を更新した。15年度の内訳は、幼稚部71人▽小学部1186人▽中学部1298人▽高等部2846人。 県教委特別支援教育課によると、視覚障害や聴覚障害などがほぼ横ばいだったのに比べ、知的障害の増加が著しく、14年度より120人増えたという。特に、近年は小中学校の特別支援学級の在籍者が、特別支援学校高等部に進むケースが目立つという。県内の高等部は14年度より66人増加し、小学部、中学部の増加数を上回った。同課は「兵庫だけではなく、全国的な傾向。障害に合わせた専門的な教育を受けられるため、特別支援学校を選んでいるのではないか」とみる。 県教委は14年度、姫路市に姫路しらさぎ特別支援学校を新設。17年度には神戸市西区に、知的障害児が通う高等部のみの特別支援学校を開設する。仮設校舎や分教室の設置も進め、児童生徒らの増加に対応している。 一方、県内の幼稚園、小学校、中学校の在籍者数は14年度と比べ、いずれも減少。小学校の児童数は29万6689人(前年度比3259人減)、中学校の生徒数は15万6364人(同2295人減)で、いずれも過去最少となった。【神戸新聞NEXT http://www.kobe-np.co.jp/news/kyouiku/201508/0008313738.shtml】障害児が増えたこともあるのでしょうが、やはり地域的に教育に熱心なので、親御さんも移住する傾向もあるのでしょうね。🌠
2015年08月29日
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ちょっと気になる子?発達障害の子どもたちへの指導方法最近タレントの栗原類さんが、自らを発達障害の一種の「ADD」とカミングアウトしました。日本でも近年「ADHD」「広汎性発達障害」の子どもたちが増えています。幼稚園など集団生活で目立つことが多く、ママとしては心配だと思います。ただ発達障害の子どもへの問題行動はちょっとしたことで改善されていきます。治るものではありませんが、日々の生活で伸ばしたり改善することは可能なのです。■得意分野から伸ばしていく発達障害の子どもの大きな特徴として「得意不得意の差が大きい」ということが挙げられます。好きなことは時間を忘れる位集中するのですが、苦手なことには見向きもしません。例えばブロックは大好きなのに、お絵かきになるとペンすら握ろうとしません。その子は「組立」は好きだけれど「描く」ことが苦手なのです。そういう場合は無理強いをせず、得意分野を集中的にやらせることをお勧めします。彼らは好きなことに対しては、天才級の「伸びしろ」を持っています。不得意な部分を無理にさせ意欲を削ぐより、得意分野を挑戦させることで伸びていくのです。■視覚優位の子どもには絵を使ってアプローチ発達障害の子どもでは目からの情報取得が得意な子どもがいます。集団指示がなかなか入らないという子どもは視覚優位の場合が多いです。その時は絵カードを使います。今は何をする時間か、これから何をすればいいか、絵カードを使う事で行動しやすくなるのです。■注意する時は「ダメ」ではなく、好ましい行動を例えば落ち着きなく走っている子どもがいます。その時私たちは「走ってはダメ」と注意したくなりますよね。しかし発達障害の子どもには「走ってはダメ」の「後の行動」の指示をするのが重要です。ただ「ダメ」だけでは、子どもの中では「じゃぁどうしたらいいの? 」となってしまうのです。そして分からないから走っちゃおう! と再び走り出すパターンが多いのです。発達障害の子どもに指示を出すときは、きちんと先の行動まで伝えておくのが重要なのです。■信頼関係が重要発達障害の子どもは「信頼関係」が重要です。どんなに大人が一生懸命指導していても、子どもと大人の間に信頼関係が成り立たないと、聞いてはくれません。まずはきちんと信頼関係を成り立たせてから関わることが最優先なのです。発達障害の子どもは「一緒にいると楽しい」「大好き」と思う相手の話はきちんと聞きますが、どうでもいい人には全く興味を持ちません。まずは子どもから自分の存在を受け入れてもらい信頼関係を結びましょう。いかがでしたか?発達障害の子どもたちへの指導方法をご紹介しました。今回は一部の紹介ですが、私の経験から書かせてもらいました。悩んでいる方たちのために何か力になれたらと思います。 【mamastar http://select.mamastar.jp/2015/08/22/50298/ 】どの子どもにも個性があります。障害の有無に関わらず、丁寧な育児が何よりなんでしょうね。🌠
2015年08月28日
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テイラー・スウィフト本人も感激、自閉症の男の子がピアノメドレー(動画)素晴らしいピアノ演奏によって、アメリカ人歌手のテイラー・スウィフトの目を奪ったファンがまたひとり誕生した。7歳のジェイコブ・ベラスケス君は、テイラー・スウィフトの曲「Shake It Off」に感動して、アルバム「1989」のピアノメドレーを演奏した動画をYouTubeに公開した。ライフスタイルのサイト「Autism Speaks」で、母親のティナ・ベラスケスさんは「息子が自閉症と診断されたのは、4歳のときで、すでにテイラー・スウィフトの大ファンだったわ」と語っている。「ジェイコブと一緒にピアノの前に座って、スウィフトさんの最新アルバムの曲を大きな声で歌っているわ」とティナさんはいう。「楽譜の見方も習ったことないのに、ジェイコブはその曲を演奏するんです」この小さなピアニストのメドレーは「Bad Blood」に始まり、「I Wish You Would」「Blank Space」に進んでいく。スウィフトのために、可愛いイントロも付け加えて。「僕は、彼女の大ファンなんだ。いつか、これにサインしてくれるとうれしいな」。そういって、アルバム「1989」デラックス版を差し出した。「一緒に演奏して、僕が何か作ったり、こんなふうにちょっと何かできればいいね」なんとジェイコブ君の演奏は、スウィフトの目に留まり、Twitterを通じて「なんて素敵なピアノメドレーなの!」と賞賛し、コンサートに招待したのだ。ジェイコブ君は驚いて、すぐに返信した。【huffington post http://www.huffingtonpost.jp/2015/08/22/jacob-velazquez-taylor-swift-1989-piano-medley_n_8026270.html】素晴らしいですね。正に興味から発揮される可能性は無限大ですね。🌠
2015年08月27日
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知的障害者への情報提供――わかりやすい情報提供の実現に向けて打浪文子 / 障害学知的障害者への情報提供の必要性 区役所・病院・銀行・法律関係などで手続きをする際、書類や説明のわかりにくさに頭を悩ませた経験はないでしょうか。また、何かの会議や話し合いに参加する時、資料が外国語や専門用語だらけだったらどうでしょうか。そんな場面に遭遇した時、「誰か、わかるように説明してください」と言いたくなるでしょう。・・ 「自分たちは かんがえても うまくひょうげん することが むずかしい。どこが 人と ちがうのか あいてに つたえることが むずかしい。おや まわりの人の つごうで ふりまわされている。自分たちが どうやって わかりやすい じょうほうを もらい けいけんをし、たっせいかんを えていくかです。そのために じょうほうの バリアを なくして ほしい。それが ごうりてき はいりょ です」(原文ママ)(土本秋夫(2011)「バリア(かべ)とおもうこと」『ノーマライゼーション』31(12),31-33.) 上記の文章は、知的障害のある方によるものです。 知的障害者に対する情報提供の現状 諸外国には知的障害者に対する情報提供の実践があります。例えば福祉先進国と言われるスウェーデンでは、1960年代後半から、司書や障害者団体によって本を読むことが難しい人々が読めて理解できる文学が必要であることが主張され、「LLブック」(やさしく読める本)の作成が始まりました。(注1) (注1)原語(スウェーデン語)ではLL-bokと称されます。LLは「読みやすい」ことを意味する単語であるLättlästの略です。日本国内でも「LLブック」と称される本もあります。なおLLは英語圏ではeasy-to-read,plain text,accessible writingなどと表現されます。 さらに、知的障害者や言語的困難を抱える人々の読書活動が推進されており、読みやすさに配慮された『8SIDOR』という代表的な新聞及びウェブサイトもあります(注2)。 (注2) 「8SIDOR」は現在では知的障害や発達障害のある読者だけでなく、移民などの言語的な困難を有する人々も読者となっています。 しかし、日本では知的障害者向けのわかりやすい情報提供はそれほど浸透していません。1990年代より、知的障害児・者の親の会である(福)全日本手をつなぐ育成会を中心とした出版社や有志によって、知的障害者が読むことを前提とした生活や権利に関する「わかりやすい」ブックレット等が作成されてきましたが(注3)、この他には国内の実践が少ないのが現状です。 (注3) 近畿視覚障害者情報サービス研究協議会LL ブック特別研究グループが、2008年に国内のLLブックをまとめたリストを作成していますが、決して総数は多くありません。「LL ブック・マルチメディアDAISYデイジー資料リスト」・・ 政府関係の広報においては、わかりやすい資料の作成とウェブサイトへの掲載が少しずつ見られるようになってきましたが、障害者に関連の深い法律の整備や政策提示に関する内容に限られています。 また、各自治体や支援・サービスの提供者が個別に本人向けの支援やサービスに関するわかりやすい資料を作成していることもありますが、社会全体を見た時、未だ知的障害のある人にとってわかりやすい情報提供は普及しているとは言えないのが現状です。 知的障害者への情報提供の実践例 ところで、知的障害者にとってわかりやすい表現とはどのようなものでしょうか。単にふりがなをつければいいと考える人もいますが、それだけでは文章の内容がわかりやすくなったとは言えません。漢字が読めたとしても言葉の意味自体が難しい場合や、文の構造が複雑で理解しにくい場合などがあるからです(注5) (注5)6大和大学の藤澤和子教授らによって、知的障害のある人に対してわかりやすい情報提供を行う際のガイドラインが作成されています(文末に付記としてリライトの要点を抜粋します) ここで、国内での少ない実践の中で、情報提供やコミュニケーションの「わかりやすさ」に配慮のある例をご紹介しましょう。 一つは、「みんなが読める新聞『ステージ』」(注6)というものです。1996年から2014年まで(福)全日本手をつなぐ育成会から発行されていた、新聞の体裁をとる知的障害者向けの季刊誌です。前項で述べたスウェーデンの『8SIDOR』を模して創刊されました。障害のある本人の生活や権利に関わる話題に加え、時事情報・エンターティンメント・スポーツなどのより公共性が高く幅広い話題を総合的に扱っています。 (注6)「ステージ」についての詳細は、以下の文献でまとめています。打浪文子(2014)「知的障害者への『わかりやすい』情報提供に関する検討―『ステージ』の実践と調査を中心に―」『社会言語科学』17(1),85-97. 例えば、以下のニュースをわかりやすく伝えるとしたら、どうなるでしょうか。 一騎打ちとなった市長選は、大阪維新の会代表で前府知事の橋下徹氏(42)が民主、自民両党府連が推す現職の平松邦夫氏(63)に圧勝し、初当選した。府知事選は,維新の会幹事長 の松井一郎氏(47)が、民・自両党府連の支援を受けた前大阪府池田市長の倉薫氏(63)、共産推薦の梅田章二氏(61)ら6人を大差で破り初当選。(引用 :朝日新聞刊 2011.11 .28) このニュースの内容は、「ステージ」では以下のように伝えられました。 テレビに出ていた人気の弁護士・橋下徹さんが大阪市長を決める選挙で勝ちました。また、橋下さんの後の府知事は、橋下さんの仲間の松井一郎さんに決まりした。(引用 :ステージ ナンバー 60 2012.1.12) 『ステージ』は改行や余白、イラストや写真の配置にも配慮した視覚的なわかりやすさを追究するとともに、当事者の目線から文章のわかりやすさがチェックされています。 ・・ もう一つ、文書だけでなくコミュニケーション支援を交えた例をご紹介しましょう。 2009年12月より内閣府が中心となって進めてきた「障がい者制度改革推進会議」(注7)では、知的障害を有する委員も会議に参加しました。さまざまな障害を持つ委員が推進会議に参加される中、会議内容をリライトしたわかりやすい資料が用意されました。 さらに、赤・黄・青の三色のカードが用いられました。青は同意します、黄色は話し合いのスピードが速すぎます、赤は理解が難しいです、という意味です。知的障害を有する委員は会議に参加する際、わかりやすい資料と三色のカードを適宜利用しつつ、さまざまな人々と一緒に議論を行いました(注7) (注7)以下にイエローカードやレッドカード、また実際にわかりやすくされた障害者基本法が掲載されています。DINF「改正障害者基本法<わかりやすい版>」【synodoshttp: http://synodos.jp/welfare/14700 】 字数制限の為、全文はリンク先からどうぞ。🌠
2015年08月26日
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知的障害者のため最期まで 末期がんで抗がん剤治療中、佐賀・諌山さん大学生のころ、知的障害者施設に住み込んでアルバイトをしたことから障害者福祉の道に進み、施設の職員や管理者として半世紀にわたり障害者を支援してきた男性がいる。佐賀市の諌山眞司さん(72)。末期がんで入退院を繰り返しているが、3年前に設けた施設を軌道に乗せるため奮闘している。「利用者のために最期まで働きたい」と話す。 諌山さんは1942年、福岡県出身。佐賀大農学部2年生のとき、家賃が不要で仕事を手伝えば食費が賄えるということで佐賀市内の知的障害児入所施設「めぐみ園」に住み込んだ。 そこで脳性まひの少年と知り合う。あるとき少年に誘われ、市内の公園に出かけた。途中の路地で向こう側から母子が歩いてきた。すれ違う際に母親は子どもを守るように背を向け、息を止めて少年が通り過ぎるのを待った。「障害者は日常、こんな目に遭ってつらい思いをしているのか」と思った。「少しでも重荷を分かち合いたい」という気持ちが募った。「せっかく大学を出たのに、どうして福祉なんかを」という母親や、農学部長に反対されたが、卒業後はめぐみ園に就職した。【apital http://apital.asahi.com/article/news/2015081300017.html】使命感に押されるような命のエネルギー、私たちの暮らしも後押しされるような思いです。🌠
2015年08月25日
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神格化される親子関係の「キズナ」と「しがらみ」 「毒親」という言葉が市民権を得て久しい昨今。この「毒親」を巡って現在、SNS上で活発に議論が交わされています。 発端となったのは元衆院議員で精神科医の水島広子さんのツイートです。該当するツイートの一部は「様々な誤解を招いている」として水島さんによって削除されていますが、そこには「毒親ブームが嫌い」「親がどんな障害をもっていようと子供は許す天才」といった内容が書かれていました。 また今年1月につぶやかれたツイートには私は「毒親」風潮が嫌いだ。確かに自らが大切にされなかったから子どもに対しても、という人は存在する。でも親は単に発達障害なのに「親と縁を切れ」「「親は自分のトラウマを子どもにぶつけている」と言われて10年以上も親と縁を切っているのを見ると本当に悲しくなる。— 水島広子 (@MizushimaHiroko) 2015, 1月 8 ともあります。 これらのツイートが「虐待を受けている子供も親を許さなくてはいけないのか」「ただのブームと考えているのか」「毒親と発達障害を安易に結び付けている」といった批判を呼び議論となっています(くわしくは「『毒親ブームが嫌い』『子どもは許す天才』のツイートから始まった、反論と毒親に関する考察」)。 ちなみに該当のツイートを削除した水島さんは「人格障害の毒親と違い、発達障害が原因で結果的に毒親のような振る舞いになってしまう相手なら、距離をとったりパターン分析してうまく付き合える可能性もある、と読んだ」というリプライに、「このように言いたかった」と応えられています。◎毒親ブームの功罪と神格化される親子関係 毒親とは、スーザン・フォワードが著書の『毒になる親』(講談社)で使用した、虐待などで子供に悪影響を与える親を指す言葉です。フォワードはこの本で「親のことは嫌いだけど、親だから許さなくてはいけないのではないか」と苦しんでいる毒親被害経験者に「毒親を許す必要はない」と書いています。 親であることや子供あることといった親子関係は「キズナ」としてポジティブに捉えられがちですが、その一方で「しがらみ」でしかないネガティブな関係と捉えることもできます。そして、一般的に「しがらみ」よりも「キズナ」の側面が脚光を浴びがちなために、親子関係を断絶することが困難で、苦しんでいる人も少なくありません。「毒親」ではなくとも、「親子だからこそ」生じる問題で頭を悩まされた覚えは皆さんもお持ちでしょう。だからこそフォワードが「毒親」という言葉を生み出し「許さなくていい」と語ったことが、親子関係に悩まされる多くの方にとって救いになったのだと思います。 ある問題や概念が新しく言葉になると、理解と周知が深まり、社会問題として認知されるようになります。その一方で、言葉が独り歩きしてしまい、具体的に何を指すのかがわかりにくくなってしまうこともあると思います。「毒親」はそのひとつではないでしょうか? いつのまにか「毒親」が「なんとなくヒドい親」のようにイメージされ、それぞれが「毒親論」を語るようになる。すると子育てに悩む親が、「私は毒親なのかもしれない」と思いつめてしまったり、子供が「(虐待を受けているにもかかわらず)自分の親は毒親とまでは言えないかもしれない」「みんな毒親で苦しんでいるんだから我慢しなくちゃいけない」と考えかねないことになる。救える人を救えず、苦しまなくて言い人が苦しんでしまう。たいへん不幸なことです。 これはある種「毒親ブーム」の功罪ともいえます。そういう意味で水島さんの「毒親ブームが嫌いだ」という発言に反感は覚えませんが、言葉は慎重に選ぶべきだったと思います。「ブーム」と語ることは「ただの流行」と捉えられかねませんし、「嫌い」という言葉は、「毒親を問題視すること」にかかっているように思われかねない。水島さんの著作を読んできた読者にはその真意がわかるのかもしれませんが、誰もがアクセスできるTwitterでそれは通用しません。 また発達障害と毒親を安易に結びつけるのは、どちらも誤解されがちな言葉であるがゆえに、さらなる偏見を生みかねませんし、「子どもは許す天才」という発言も、「なぜ(立場的には弱い)子供が許さなくてはいけないのか」という反感が出てきて当然です。そういう意味で水島さんの発言は非常に軽率だったと思います。 水島さんは来年、書籍という形でこの考えをまとめられるようですが、ご自身の見解を改めてお話していただきたいところです。 「毒親」がブームになる背景には、神格化された親子関係があると思います。それは「母親は常に母親であるべき」という「母性神話」と同質のものでしょう。「親は親であるべきで、子は子であるべき。そして親子は一緒にいるのが幸福だ」という考えが神格化されるほど、幸福な関係を築くことが不可能な人を苦しめてしまう。「幸せ」「正しい」とされるものが、全ての人に当てはまる価値観や関係ではないということを考えなくてはいけないと思います。【cyzowoman http://www.cyzowoman.com/2015/08/post_17048.html】「親がどんな障害をもっていようと子供は許す天才」この一説にはドキッとさせられます。まさに子は親育ての天才ですね。そして、しあわせのものさしは親子でも違うこともある。人間各々の感じ方を尊重することなんでしょうね。🌠
2015年08月24日
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自閉症を悪化させている遺伝子を発見、米国エール大学 脳の発達段階で働く「FOXG1」という遺伝子が、自閉症の程度に関わっていると分かった。 どうやって研究を先に進めるか 米国エール大学の研究グループが、分子細胞生物学分野の有力誌セル誌で2015年7月16日に報告した。 自閉症は、人によって症状が少しずつ違うが、症状の違いにはっきりと境界がある訳ではない。その様子を虹に例えて、専門的には「自閉症スペクトラム障害」と呼ばれる。虹の色は微妙に変わっていくが、基本的に連続している。例えば、赤から紫にはぼんやりとちょっとずつ変わっていく。そんなイメージだ。 自閉症は、脳の発達障害だと言われているが、明確な原因はまだ解明されていない。 最近の研究で、自閉症では胎児期の大脳皮質の発達に関連した遺伝子に異常があると示された。 脳の発達を再現するのは難しい。そのため、この研究はなかなか先に進めなかった。 iPS細胞から脳オルガノイド 今回研究グループは、自閉症の4人の皮膚の細胞からiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作った。 京都大学の山中伸弥氏の2012年ノーベル医学生理学賞受賞で話題となったiPS細胞は、体の細胞を操作して、いろいろな組織や臓器になれるように作った細胞。「万能細胞」とも呼ばれている。 今回は、自閉症の4人のiPS細胞を脳細胞に変化させ、脳の立体的なミニチュア組織を作った。こういった、特定の器官の細胞を三次元的に培養して作らせた立体組織を「オルガノイド」と呼ぶ(「膵臓がんに急展開か、膵臓細胞から作られた「オルガノイド」とはいったい何か?」を参照)。 正常オルガノイドと比較 作った脳のオルガノイドを用いて、自閉症の4人の大脳皮質が発達する初期段階を再現した。そこで働く遺伝子や発達する細胞のタイプを解析した。 自閉症ではない家族(主に父親)でもiPS細胞から脳のオルガノイドを作り、自閉症の子どもたちとの違いを比較した。こうして、大脳皮質の初期発達段階で自閉症特有に起きている遺伝子の変化などをシミュレーションした。 重い自閉症スペクトラム障害の子どもでは、頭が大きめになること(「大頭症」と呼ばれる)が多い。今回対象となった4人も大頭症で重度の自閉症だった。 「FOXG1」が10倍 比較解析の結果、自閉症の脳細胞は、正常の脳細胞に比べて分裂速度が速かった。また、神経の興奮を抑える抑制性の神経細胞(ニューロン)とそこから延びて神経細胞同士をつなぐ「シナプス」が、より多く作られていた。 さらに、自閉症では、「FOXG1」という遺伝子の働きが、正常に比べて10倍増加すると判明した。FOXG1は、胎児の脳で初期の神経の成長と発達に重要な役割を果たす遺伝子だ。 自閉症の脳オルガノイドで働き過ぎているFOXG1遺伝子を抑えると、抑制性ニューロンが作られ過ぎるのも予防できた。 悪化に関連、診断や治療に応用も より詳細に調べたところ、FOXG1遺伝子の働きが強いほど、大頭症と自閉症の程度も悪化していると分かった。FOXG1遺伝子と自閉症の病状に関連性が見出せた。 FOXG1遺伝子は、重い自閉症を発見する目印(バイオマーカー)としたり、新しい治療薬の標的にしたりできる可能性があると研究グループは見ている。 文献情報Making ‘miniature brains’ from skin cells to better understand autismhttp://news.yale.edu/2015/07/20/making-miniature-brains-skin-cells-better-understand-autismMariani J et al. FOXG1-Dependent Dysregulation of GABA/Glutamate Neuron Differentiation in Autism Spectrum Disorders. Cell. 2015 Jul;162:375-90.http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26186191【mededge https://www.mededge.jp/a/psyc/17766】遺伝子研究も着々と進んでいるようで、医学的な解明に於いても待たれる部分ですね。🌠
2015年08月23日
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クラウドファンディング「発達障害者に特化した運転免許取得マニュアル」を刊行します誰にとっても自動車運転免許取得は成人になって社会参加するための大きな手がかりのひとつです。しかし、残念ながら教習所の関係者の方々に発達障害の人たちへの接し方や上手な伝達方法が十分に伝わっているとはいいがたい状況があります。そこで今回、多くの発達障害者の自立、就労と社会参加を促進するための一歩として、発達障害の人たちにも自動車運転免許取得を支援するためにも今回「発達障害者に特化した運転免許取得マニュアル」を3,000部制作します。しかし現在、印刷費と編集費が合わせて100万円不足しています皆様のお力を貸していただけないでしょうか!関連サイトhttps://readyfor.jp/projects/dddrivemanual【プレスリリース ゼロ http://pressrelease-zero.jp/archives/80365】 切実な訴えなのでアップします。できたら協賛してくれる教習所も増えるといいですね。🌠
2015年08月22日
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切れ味サイコーなのに安全なカッター小学生の頃、学校でカッターを使う時は、先生から要注意を受けました。大人になった今でも、鋭い刃がむき出しになったカッターを使うのは、少し緊張します。身近なツールなのに。そこで、sliceのPrecision Cutterがやってくれました。 この、とってもスマートでかわいらしいのが最新型カッターなのです。カッターなのに鋭い雰囲気が全然ありません。実は、sliceの商品は、創業者の、自閉症の息子さんが一人になっても使えるものを、という思いを込めて作られているそう。早速、キャップを開けてみると見た目はなんだか頼りないホワイトなのですが、実はこの刃、”micro ceramic”というハイテク素材。その驚くべき実力はこちらのビデオでご確認ください。 通常のカッターに多く使われているのはスチール。刃が錆びたり、先が丸くなってきたりするので、時々、刃を折る作業をしなくてはいけませんでした。あれは、意外とこわいものです。大人にもこわいのに、子供が使うことを考えると気が気じゃありません。それに比べて、micro ceramicは、スチールの約10倍の期間、取り替えることなく使い続けることができます。もちろん、切れ味がよいままに。錆びることもありません。そして、なにより注目すべき点は、指の上をなぞっても、怪我をしないのに、切れ味がとっても鋭いこと。通常のカッターを使うと、カーブや角のところで、曲がりきれずに、紙の繊維が飛び出してきたりして、そうなるともうめんどくさいのですが、それが解消された、というだけでPrecision Cutterを持つ甲斐はありそう。鋭い切れ味ではありますが、繊細な刃なので、紙を重ねて使うのは難しそう。作業というよりは、繊細なアート作品作りなんかに最適なカッターと言えるかもしれません。お子様が使っても安心なので、ラストスパート夏休みの自由工作にいかがでしょうか。購入はコチラから。 Precision Cutter [slice] http://www.roomie.jp/2015/08/281387/ 素晴らしい発明ですね。我が子を思う親の愛は発明の母とも成り得るんですね。🌠
2015年08月21日
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スーパーモデルのヴォディアノヴァさん、自閉症の妹を追い出したカフェを非難【8月14日 AFP】スーパーモデルのナタリア・ヴォディアノヴァ(Natalia Vodianova)さんが、自閉症の妹がカフェから追いだされたと述べたことを受け、ロシア当局は13日、事件の捜査に着手した。 ヴォディアノヴァさんは「カルバン・クライン(Calvin Klein)」の「顔」で、「ジバンシィ(GIVENCHY)」や「ステラ マッカートニー(Stella McCartney)」のショーにも出演したスーパーモデル。幼少時代はロシアの産業都市ニジニーノブゴロド(Nizhny Novgorod)の貧しい家庭で育ち、母や妹は現在も同地で生活している。 ヴォディアノヴァさんは11日、自閉症と脳性麻痺を患っている妹オクサナさん(27)が、介護人と共にカフェから出て行くよう命じられたとフェイスブックに投稿した。カフェのオーナーは、オクサナさんたちが他の客を怖がらせていると主張したという。また、出て行くのを拒否したヴォディアノヴァさんらに対して、警備員が「精神病院に送る」と脅したという。 この投稿の数時間後、ロシア連邦捜査委員会(Investigative Committee)が、暴力で威嚇して人間の尊厳を侵害したとして刑事事件として立件した。有罪になれば最大5年の禁錮刑が下される恐れがある。 カフェのオーナーの息子はロシア国営テレビの取材に対し、オクサナさんは「壁に頭を打ち付けて」客を怖がらせていたと語った。(c)AFP/Gabrielle Tétrault-Farber 【 http://www.afpbb.com/articles/-/3057369 】いくら何でも弱いものを脅すのはいけませんね。ロシアだと最大5年の禁固刑、なんですね。🌠
2015年08月20日
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授業の「代返」めぐり恐喝の疑いで大学4年生逮捕大学の授業で自身の代わりに出席を装う「代返」を頼んだ知人男性(20)に難癖を付けて現金を脅し取ったとして、大阪府警布施署は20日までに、恐喝の疑いで、大阪府東大阪市、大阪商業大(東大阪市)4年長井太一容疑者(21)=退学処分=ら2人を逮捕した。 逮捕容疑はことし1月中旬、代返を頼んだ男性に「出席になってなかった。おまえのせいで留年するからその分の授業料120万円支払え」などと言い、3回にわたり計約64万円を脅し取った疑い。大阪地検が既に恐喝罪で起訴している。 布施署によると、長井容疑者は昨年9月、男性と知り合い、1日2千円の報酬で代返を依頼していた。男性は大商大の学生ではなかった。(日刊スポーツ http://www.nikkansports.com/general/news/1509999.html )最近は身内でも恐喝紛いのできごとがあったりしますが、立派な犯罪なんですよね。🌠
2015年08月19日
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防犯カメラに執拗に追い回す姿 女子高生切りつけで18歳少年逮捕 大阪 大阪府八尾市で7月30日、帰宅途中の近くの私立高校3年の女子生徒(17)が男に切りつけられた事件で、大阪府警は、事件に関与した疑いが強まったとして任意で事情を聴いていた府内の少年(18)について、7日午後、殺人未遂容疑で逮捕した。府警によると、少年には知的障害があるという。 現場周辺の防犯カメラには、少年とみられる犯人が女子生徒を走って追いかけたり、女子生徒が悲鳴を上げる様子が記録されていた。捜査関係者によると、カメラ映像の分析などから少年の関与が浮上したという。 事件は7月30日夜、同市山本町北の市道で発生。女子生徒が歩いていたところ、背後から近づいてきた男に刃物で切りつけられた。女子生徒は悲鳴を上げて逃げたが、男は追いかけて再び切りつけ、女子生徒は背中などに重傷を負った。 夏休みは色々ありますね。できれば一人での行動はなるべく避けたいですね。🌠
2015年08月18日
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大日本住友製薬が続落、発達障害治療薬開発報道も全面安に飲まれる大日本住友製薬<4506>が続落。一時、プラス圏で推移する場面があったものの、全面安に抗しきれず値下がりの展開。安値では、前日比29円安の1491円をつけている。 きょう付の日本経済新聞朝刊では、同社は「子供の発達障害の治療薬を開発する」と報道。「現在、小児患者を対象とした臨床試験で効果を確認中」としており、「2016年にも最終的な治験を実施、17年度に米食品医薬品局に販売申請して製品化を目指す」と解説。「年500億円規模の大型薬に育てたい考え」とも報じている。【kabutan http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201508120264】一つの薬で企業の株もかなり左右されるんですね、🌠
2015年08月17日
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