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2014.08.07
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どうさい「住宅街を歩いていると最近は珍しい板塀に出会った。木目の曲線群をモチーフとするのも面白いではないか、一度作品に取り入れてみたい。」

悪友「雪月花、花鳥風月がいいのでは、今まで花ばかりやってきたではないか。」

どうさい「まあそうだが、今回木目を描いてみるよ。」

悪友「言い出したら聞かないのだから、誰に迷惑かけることもないんだから、まあやってみたら。」

・・・・・・
・・・・・・
どうさい「木目の年輪に鉄赤(顔料)を使うつもりだったのだが、鉄赤は素焼きに塗ったつもりでも、その上に透明釉を掛けて本焼きすると茶色が出る部分と何も着色してない部分に分かれてしまう、これはどうしたものか?」

悪友「ちょっと変わったことをすると壁にぶつかる、いつもの癖だな。鉄赤は薄く塗ると色が出ないのだ、若干厚めに塗るんだよ、銅で赤を出すときもそうしただろう。」

どうさい「なるほど、失礼しました。」

・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
どうさい「鉄赤の費用が嫌なのと発色条件が微妙なので、ほかのものを使うことを考えたよ。含鉄粘土と見当をつけた美濃黒を木目の年輪に使う方法だよ。

悪友「そんなもの本当に使えるのか?成形した粘土を乾燥素焼きし、その上に別の粘土(美濃黒)を施し、さらに釉薬を掛けて焼成することになるが、焼成時に美濃黒部分からはがれないか?」

どうさい「程度の問題で、美濃黒の厚さを調整すれば大丈夫。そうでなければ、象嵌の技術はもちろん、釉薬をかけて焼成することも成立しないよ。親和性を持たせて剥がれない範囲で作品を作っている。余談なのだが親和性がない釉薬を使用して焼成すると、焼成後ガラス化した釉薬が剥げ落ちる、この時後に残る景色を楽しむ陶芸もあるそうだ。」

悪友「なるほど奥が深いな。それで何か不都合はなかったの?」

どうさい「なかなか鋭い、何かやると失敗するのだ私は。美濃黒の中にわずかに大きい粒子が存在する、これを除去しないと出来上がりがザラザラしてしまう。対策は美濃黒と水を混ぜておかゆ状にし、これを目の開き150μmの篩でろ過する。この濾過物を顔料として使用した。」

004.JPG
           木目   大きさ33×27 H3 (cm)


001.JPG
           小皿   大きさ14.5×12 H1 (cm) 


どうさい「木目の作品を作った。木目だけでは変化がないので、丸と四角を入れそこで色を反転させてみた。」

悪友「決して悪くは無いが、インパクトは有るな。丸と四角をもっと隅に置きインパクトを抑える。もう一つは木目を現実にあるようにグラデーションを持たせるべきだったのではないかな。」



悪友「まあまあでないの、美濃黒君はちゃんと働いているよ。」


















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最終更新日  2014.08.11 08:06:40
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