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新しい画面、スマホの画像の取り扱いに不慣れのためか思うようにかけていない。文字が小さいとのご指摘があり、書き直してみます。中皿 写真1 大きさが適当なのでよく使っている。釉薬も定かではないが、貫入もなく下地(陶器土)とよく合っている。 写真1 中皿 径20 H2(㎝)小皿 この5枚はこの10年ほぼ毎日使うが一枚もなくならず残っている。 使用中によく割るのだが、最短で割ったのは柿右衛門窯で購入し、次の喜助工房へ歩いていく途中でガードレールに袋をぶっつけて嫌な音を聞いた時である。これは後々まで尾を引いている、気を付けたい。 写真2 小皿 径14.5 H2 (㎝)写真3はさんま皿である。秋季限定使用品である。 写真3 さんま皿 28×11 H2 (㎝)カラー図鉢 カラーが好きなので絵付けの練習で描いたもの。 写真4 カラー図鉢 径22 H5 (㎝)
2017.03.07
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悪友「久しぶり、元気にしてた?」どうさい「風邪とも何ともよくわからない症状で、ずいぶんだらだらしてしまった。」悪友「いつもの通りに見えるが、大したことはなさそうだね。それはそうと、今までに作った作品の中でどんな物を日常使っているのかな?」どうさい「それほど多くはないのだが、陶芸教室で学ぶ前に作った小皿がある。写真1. 写真1 小皿 12×13(cm)陶芸本を参考にして作ったもので、古代呉須で魚を描いたものである。すっかり気に入ってピーナツを載せたりずいぶん愛用してきた。今は右の四角皿をもっぱら使用している。写真2 写真2 四角皿 12×14.5 (cm)
2016.12.30
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どうさい「市松模様を描いた。黒はCo,Ni,Cr,Coを順に塗り逐次500℃加熱した。緑は銅溶液を塗り逐次500℃に加熱した。そのうえ釉薬(ワラ白)を吹きかけ1230℃で焼成した。緑と黒の模様である。写真1 写真1 黒と緑の市松模様 写真2は黒と白の模様である。 写真2 黒と白(下地の色) 写真3は青と白の模様である。 写真3 青と白 上辺は4回、右辺は3回、下辺は2回、左辺は1回、Co液を塗ったものである。イオン液を塗った後500℃で逐次加熱しているのは上と同じである。釉薬も同じもので同じ処理をしている。 」 悪友「緑と黒もいいけど、青と白の組み合わせはやはり心地がいいな。」 どうさい「溶液100g中にCoが30mmol(1.7gr)溶けている溶液ならかなり濃い液である。素焼きの温度や、溶液を塗る量によって液が素焼きの中に浸透する量が変わるのであるが、大ざっぱにいえば、Co溶液を3,4回塗ったときの色が、普通に染付をした時ぐらいの色の濃さになるようだ。」
2016.08.10
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どうさい「銅は動きやすいので、動きにくい金属で挟んで境界をはっきりさせようとした、かなり明確になったと思う。」写真1 銅を他の金属で囲んだもの、銅のにじみが少ない(釉薬はわら白)写真2 前回アップしたもの 銅のにじみで境界があいまい悪友「確かに多動児の銅を抑え込んでいる。前回の写真より銅の緑が少し白っぽいのは、どこが違うの?」どうさい「細かいところをよく見ているね、今回のほうが釉薬を少し厚く施してあるのだが、そのせいだと思うよ。」
2016.07.17
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どうさい「しま縞模様は以前シマウマ模様で使ったことがあるが配色によってはスッキリする。角皿を想定して3枚平板上に作ってみた。緑と黒、 青と茶、 茶と白を使用した。写真1は緑・黒で緑は銅、くろはいろいろな色を混合することでCo,Ni,Cr,Cu溶液をそれぞれ逐次塗布と加熱を反復した。 写真1. 緑と黒の縞写真2は青(Co)と茶(Ni)を交互にぬった。上、右,下辺は2回塗りで左辺は1回塗りである。写真3は茶(Ni)の1,2回塗りである。」 写真3 茶の1,2回塗り悪友「写真1の黒はそれなりの色になったな。写真2の青は2回塗り、茶は1回塗りがいいかな。写真3は2回塗りがいいな。」
2016.06.27
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どうさい「イオン性発色剤の使い方として皿の口縁部を幾何学模様とするのはどうかなと考えたが(2015.08.22,08.30など)もう一度考えてみたい。紙の上に描いて配色、形などを検討する。」悪友「何回も焼成するよりは、紙上で検討するのが賢明だ。」どうさい「以前お絵描きソフトを使ったが、今回はエクセルを使用した。四角皿を想定して帯状の模様を配した。作成した絵をそのままブログに載せるスキルがないので、一度写真にしてアップした、白紙の色が灰色がになり恐縮です。」 写真1 単色、2色悪友「イオン性発色剤の色を前提としているのだろうが、これらの色は出るのかな?」どうさい「イオン性発色剤で出せそうな色を使っている、全く同じというわけにいかないが。黒などは灰色がかった色を採用しているが、イオンを混ぜるとこれに近い色は出る。」 写真2 単色、2色悪友「黒と緑は目立つが、 ほかの組み合わせは地味だな。食器は控えめなのがいいな。」 写真3 三色、四色(白色も含めて)どうさい「市松模様はどうだろうか。枠の線を入れるとすっきりはするが。」 写真4 市松模様 外枠に黒線あり写真5 外枠に線を入れてないもの
2016.06.01
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どうさい「イオン性発色剤は通常液体顔料と呼ばれているが使用している人が非常に少ない。液体顔料は東京芸大陶芸講座の島田先生は使用されているのでここの出身者なら使っている人がいるのではと思った。」悪友「いろいろ使い方を検討してきたが納得できず、”目から鱗”という使い方にお目にかかりたかったのだな。」どうさい「そのとおり、目を覚ましてくれる作品があれば購入できる価格なら手元に置いて眺めたいと思っている。」悪友「先日上京したようだが、何か情報はあった?」どうさい「日本橋三越で東京芸大出身者の若手の陶芸家が共同展を開いていた、液体顔料の話を伺うと期待していた通り使用している人に遭遇。その人の作品が写真1である。 周りの薄い色の葉っぱが液体顔料由来のものである。真ん中の鮮やかな色は上絵(よく使用されている固体顔料)である。焼成温度を制御して釉薬をマット調に焼成しているようである。」 写真1 周りの薄い色の葉っぱが液体顔料由来悪友「こうして見ると周りの葉っぱは真ん中の主役を引き立てているバックダンサーだな。なかなか面白いではないか。」どうさい「東京芸大の人の作品は毎年8月の下旬に日本橋三越で開かれる”杜窯会作陶展”で見られる。いろいろな人の個性ある作品に触れられるので、初日の開場時に行かないと、気に入ったものが購入できない。」悪友「おいおい、コマーシャルか?どうさい殿が杜窯会の作品を時々買っているのは知っているよ。本題は何?」どうさい「島田先生の作品”彩磁朴花文八角皿”を写真2に載せる。 写真2 島田先生作品”彩磁朴花文八角皿” 全ての着色は液体顔料によるものと思う。薄彫りがあるので葉脈や花弁の筋が巧みに表現できている。葉っぱを液体顔料(Co/Cr)で重ね塗りするとき1回塗りと3回塗りでは色調が異なると感じていたが、先生の作品でも、1回塗りのところと思われる葉の外周部分と内側では青から緑青へと色が変わっている。」悪友「重ね塗りをされているのではないかい。こうゆう作品が一つの到達先かな。」どうさい「他にもいろいろあってほしいな。」
2016.04.30
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悪友「九州山口陶磁展は有田国際陶磁展と名称が変わったんだって。そんなところに出していいのか?」どうさい「あの年はあんなことをしていたと分かるように毎年出品している。産業陶磁器部門は出品作品をすべて展示してくれるのが良いね。 イオン性発色剤(液体原料)は何をどう描くのに適しているのだろうか探しているのだが、水彩画風に描くのが良いのではと試行してみた。写真1,2,3 写真1 風神: 台風は風神様が操っていた 24×24 H1.7 (cm) 写真2 雷神: 稲妻は雷神様が制御している 24×24 H1.7 (cm) 写真3 色見本 Cr,Co,Cu,Niの色 24×24 H1.7 (cm)ほんわりした色である。」悪友「なんにも言わない。」
2016.04.22
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どうさい「前回に引き続き、重ね塗りの効果を見た。写真1 写真1 釉薬前の状態 (何回か重ね塗りと500℃加熱した後のもの)500℃加熱後の金属の酸化物の色はいろいろあり、施釉して本焼きするとまた色が変わってくるのがおもしろい。 写真2 写真2 ワラ白釉を施し本焼きしたもの緑は銅で、塗回数は2,3,4回とした。色の濃さは良く対応している。銅は多動児なので、枠からすぐはみ出す4回塗るのがわたしには精一杯である。Co/Cr系は3,4回重ね塗りした。花弁、葯はそれぞれニッケル、クロムの1回塗り、枝はニッケルの2回塗り。釉薬は緑が映えるワラ白とした。」悪友「重ね塗りをすると固体顔料程度の濃い色が得られる。こうしてみるとブルーと白は良く合うな。」 写真3 椿 この緑は3回塗り、釉はワラ白/3号釉の等量混合物注:2.21の椿を再掲 写真3
2016.04.01
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どうさい「Co/Cr系の発色を調べていたら、面白いことに気が付いた。」悪友「どんなこと?」どうさい「いままでどおりCoはCo-EDTA、Crは硝酸クロムで、この混合液の重ね塗りを1,2,3,4回とおこなうのだが、1,2,3回は電子レンジで水飛ばし2分、4回以後はバーナで黒化するまで加熱。写真の左は素焼きの上に1,2,3回と重ね塗りをして、加熱後、釉薬(ワラ白)を施し1230℃で本焼きしたもの。 写真の右は素焼きに釉薬(3号釉とワラ白の等量混合物を施しその上から)CMCを吹き付け乾燥、そのうえからCo/Crを重ね塗りをした、こちらはバーナ処理をしないで本焼きした。 写真1 左は素焼き上に1,2,3,4回と重ね塗り、 右は施釉後に重ね塗り、悪友「2,3,4回と色が濃くなっているが、灰色から段々青みが勝ってきた。また左右を比べると傾向は同じであるが、右の方が色が濃い。」どうさい「次は蒲の穂であるが、素焼き上に着色剤を塗っている。穂の薄茶色はニッケルで薄緑は銅である。白が銅の緑を引き立てるので釉薬はワラ白を使用。写真2」写真2 蒲の穂次はモンステラの葉を使って銅の緑、ニッケルの薄茶色が映えないかを検討した。手順は蒲の穂と同じ素焼きの上に発色剤を塗り、バーナ加熱、釉薬はワラ白、本焼きした。写真3」写真3 モンステラ模様
2016.03.16
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どうさい「万年筆と筆ペンのカートリッジにイオン性発色剤溶液を入れておくと手軽に水彩画の要領でえがかける。以前ぼかしとまずキングで描いた山並みを本法で絵がいてみた。写真1、写真2」 写真1 山並み 本法 写真2 マスキングとぼかしによる描画悪友「前の方がよくできているようだが。」どうさい「前のは数枚描いてよいのを載せてある。水彩画は色を見ながら重ね塗りが出来るが、本法ではイオン種によってはどこに何を塗ったかわからなくなってしまうため、本焼きするまでどうなるかわからない時がある。ニンニン。」
2016.03.01
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どうさい「色見本をつくづく眺めて一応、寒色、暖色が揃っている、これらを使って椿を描いてみようと思い立った。」悪友「10年ほど前に銅彩ということで銅単一元素を使って椿の緑、赤、黒色を発色させて見たことがあったな。」どうさい「実はそうなんだ、その時に作った椿を線刻した素焼き板が見つかり、それにイオン性発色剤で着色した。葉 は銅、Cr/Coで、花弁は薄いピンクのニッケルで、葯の黄色はクロムで一部の花弁の輪郭にCo/Crで着色した。写真1写真1 イオン性発色剤で着色した椿悪友「線刻部分が輪郭になって判別できるので、Co/Cr線はもう少しうすいか無い方が良いように思う。」どうさい「線描きで画面が引き締まるなら良いが、部分が浮いてしまうならまずいと思う、微妙なところが狙い目である。酸化銅の粉に酸化還元の2度焼きをして着色したのが写真2である。、これは固体顔料である。」 写真2 酸化銅による着色 2度の本焼き悪友「イオン性着色剤は穏やかな発色となり、写真2の固体顔料はワイルドな表現となるな。」どうさい「水彩画と油絵の違いのようである。」
2016.02.21
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悪友「素焼き片を電子レンジに掛けていたが、まさか干物を加熱したつもりではないだろうな。」どうさい「もう使っていないものがあるので、水分飛ばしに使った。ペン、筆でイオン性発色剤を塗っているが、逐次に塗ると上書きしたものが残るので重ね塗りが効かないのだ。」注:ここが微妙なところで、全く効かない訳ではない、かなり薄くはなるが先に塗ったものが後に残ったりする。悪友「それで”塗っては乾かし”を繰り返すと塗った面積を広げることなく、濃く塗れるのではないかと思ったわけだ。」どうさい「そうそう水彩画を描く要領だと思う。陶芸では施釉という水に接触させる工程があるので、その直前に約500℃に加熱して発色性イオンを水不溶性にしておく。”1回塗り電子レンジで2分水を飛ばし”を繰り返して4回行い、500℃加熱したものが写真1であり、施釉して1230℃加熱したのが写真2である。 写真1 紛らわしくてごめん 上片左から1,1,2回塗り”チン”、下片左から2,3,4回塗り”チン” 写真2 写真1をワラ白施釉 1230℃焼成したものどうさい「これは銅イオンを塗っているが、今まで使ってきたイオン(Cr,Co,Cu,Ni)を信楽土に1回、2回塗ってドライヤーで加熱して、500℃でいったん加熱後、施釉、本焼きしたものである。写真3写真3 左は2回塗り、右は1回塗りである。上からCr,Co,Cu.Niを塗っているこの信楽土では全体的に色が薄いこと、銅の色が全く出ていない。銅はかなりの量が無いと発色しにくいのであるが、他にも理由があるのかな。
2016.02.11
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どうさい「昨年の11月2,3日京都を訪れ主に”琳派誕生400年記念展覧会”を見るつもりであった。3日昼前に京都国立博物館へ行ったが、その時点で3時間待ちの状態であった。体調も良くないし、こんなに人が多ければ入場したとしてもよく見ることができないであろうと引き返した。」悪友「祝日でもあるし、琳派は大人気だったんだ。それにしてもそのまま引き返すなんて、なんだかイソップの”酸っぱい葡萄”の話を聞いているようだな。見なかった風神雷神図を気に留めてこの焼き物になったのか?」どうさい「三人の風神雷神図を見る最後のチャンスだったかもしれないな。2015,12,21のブログの写真は一部固体顔料を使用しているので、今回はイオン性発色剤のみで描いた。天気予報で写される日本列島を覆うような雲と雷予報はまさに現代の風神雷神図である。稲妻や、台風の中心にいるのはよくみると雷神、風神様であるというものである。写真1,2 写真1 雷光(雷神) 写真2 台風(風神)このイオン性発色剤の特徴の一つとして”重ね塗り”によって色がはっきりすることである。ペン書きで風神雷神を薄い色(Cr)に描き雲、海水を筆で重ね書きしたが、水彩画を描く感覚である。”
2016.02.01
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どうさい「固体顔料はいろいろの金属が混ざったものから製造されているものが多いと思われる。それに対してイオン性発色剤は発色金属の純度が高い試薬特級を使用しているので、これがかえって新鮮な色を呈するのではないかと思う。色見本を兼ねた大皿を作ってみた。中心部の色の濃い部分は二度塗りの箇所である。写真1. 写真1 大皿 24×24 H1.5(cm) クロム、コバルト、銅、ニッケル、白(地色)の順悪友「二度塗りより一度塗りの方が控えめな色だな。」葉 写真2、写真3 写真2 素焼き上にイオン液をべた塗りすると即座に素焼きに吸収される 写真3 一度、2度、三度塗りの箇所を作り発色具合を調べている どうさい「写真2は銅イオン液をべた塗りして、後から輪郭、葉脈をCo/Niイオン液でペン書きした。後600℃加熱し、その後、ワラ白釉を施し1230℃で本焼きした。写真3は二枚の葉を銅イオン液で一度塗りし570℃加熱した。次いで葉の上半分を銅で重ね塗りし同じく520度で加熱した。次いで右の葉の3/4を銅で塗り560℃加熱した。釉薬は左半分はワラ白と3号釉の等量混合物を使用した。右半分は緑釉(仮名:緑が鮮やかに出るという意味であり、これ自身は透明釉である。)600,570,520,560と数字が異なるが、400℃以上あれば同一効果である。」悪友「写真2,3の緑は塗った回数も、釉薬も違うのでそれなりに差はあるな。ワラ白は素地に含まれている微量の鉄の色を隠しているように思える。」どうさい「必要に応じて使い分けるよ。」
2016.01.21
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悪友「イオン性発色剤の特徴を出そうと漂っているようだが、無人島にたどり着いただろうか?」どうさい「よく使用されている固体顔料を使う方法と、この方法の違いは 固体顔料 水の中に微細な固体顔料が分散している 本方法 水に発色性イオンが溶解している ここをよく認識して描き方を考えるのが大事である。」悪友「構えてきたが秘策でもあるの?」どうさい「万年筆のカートリッジにイオン性発色剤溶液を入れて、ペン先を素焼き上で動かす方法にたどり着いた。この方法では随分細い線を描けることが判明したので、ナガーイ線を引いてみたのが次の写真である。写真1,2 線だけでは味気ないので線の間に色付けした。色と色の間にある線が見え難くなってしまった。写真1の左上の点からスタートして右上の点に至る一筆書きの線である。この線の長さは2m、線幅約0.8ミリある。」 写真1 ナガーイ線 線間を着色 釉薬3号釉とワラ白の等量混合物 写真2 ナガーイ線 線間を着色してあり、釉薬ワラ白悪友「微細な顔料が分散している水を筆に含ませて線を引く方法では、この長い線は描けないだろうな。」どうさい「大筆の穂先で着色する”ダミ法”の名手ならできるかもしれない。本法の万年筆法なら一筆書きできるはずなのだが数か所でペン先が詰まりペンを上げざるを得なかった、液の補給はしていない。カートリッジ一本からどのくらいの長さの線が引けるかを調べてみた。」悪友「よっぽど暇なんだな。どうやって調べたの?」どうさい「線を引く前後でペン全体の重さを測り、その減少量と描いた線の長さとカートリッジの液体量から求めた。 線描きに使用した液体量29mg、描いた線の長さ292cm、カートリッジに入る液体量940mgであった。これからカートリッジ一個で94mの線が引けることになる。以前細かい線は引けないと言ってきたが訂正したい。」悪友「なるほど線描き速度にもよるが大変な長さになるのだな。道具が違えば結果も変わる。固体顔料を万年筆法でやったらどれぐらいの線が引けるの?」どうさい「顔料が万年筆の中で、特にスリットのところで引っかかり、線が引けなくなってしまうと思う。スリットのところを水溶液が毛細管現象で絶え間なく移動してゆくことが万年筆法のポイントと思う。」余談筆ペンなど墨が自動供給されるものがあり、このカートリッジにイオン性発色剤溶液を詰めることを考えた、そうしてみると、筆の溶液保持量がどうしても多くなりがちで、筆先を素焼きに接触させるとたちまち溶液が素焼きに吸い込まれる、微量の溶液を継続的に筆先に供給する必要があり、カートリッジ式の万年筆が有るとなった。漫画ペンも使えそうだ。水性カラーペンもあり、こちらも線を引いたり絵を描いたりするには都合がいい、また軸の大きさも色々ある。この軸中にイオン性発色剤を浸み込ませたらよいのであるが、こちらはカートリッジ式のものにまだ行き当たらない。カートリッジの中の液は水溶液だと思い、イオン性の溶液とはよく混合するものと早合点して混ぜてみるとこれが混ざらない。イオン性発色剤を素焼きに塗ったとき、水分が吸収されてしまうとどこまで塗ったかわからなくなることが多々ある。多少墨の色などが着いていた方が都合がいい。たまたま使用した墨、インクが良くなかったのかもしれない。EDTA・Co、EDTA・Cuは水溶液が濃く着色しているため墨などの添加物を入れなくても素焼き上で判明できる程度は着色する。これらはそのまま使える。
2016.01.11
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どうさい「新年おめでとうございます。今年もよろしく。」悪友「こちらこそ、今年の目標は?」どうさい「初めから目標は無いんだ、銅による彩色からスタートして、筆を使用しない描画を行い、今はイオン性発色剤を使用するというように思いつくままにやっている。他の人と少しでもいいからかぶらないようにと心がけているがどうだか。写真1,2,3 イオン性発色剤の特徴を出したいのだが、どうかな。」 写真1 稲妻(雷神) Crによる線描き ワラ白釉 雲はCo/Niどうさい「今回は全てイオン性発色剤を使用している。線描きはこの方法は向かないのだが、ペンを使ってできるだけ細い線を書いてみた。手順は前回(12.21)とほぼ同じである。」悪友「歯の一本一本も書き分けられている、雲はもっと描きようがあるのでは?」 写真2 稲妻(雷神) Niによる線描き ワラ白釉 雲はCo/Niどうさい「色見本からはCrとNiは同じような色になると思われたが、予想通りであった。」 写真3 台風(風神) Feによる線描き 白マット釉 水はCo悪友「台風の中によく見ると風神がいたということになっているが、鉄の線描きは見えにくいな。こんな時はどう描いたらよいんだろう。」
2016.01.01
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悪友「この半年イオン性発色剤の性質、取り扱い方を検討していたようだが、この発色剤の特徴を出した作品つくりをする時期になったのでは?」どうさい「そうなんだ、このイオン性発色剤(液体顔料とも呼ばれている)はよく使われている顔料とは異なるため使用方法など習熟する必要があった。筆跡が残りにくく、割とほんわかとした色が出る。溶液なので細い線を引くのはむつかしい。まあどうゆう絵になるか、しばらくさまよってみますか。 台風と稲妻の絵はどうだろう、よく見るとその中心に風神様と、雷神様がいたという構図なのだが。」 写真1 稲妻(雷神) ワラ白釉 線と緑、赤は顔料系の色、雲はイオン性発色剤 写真2 台風(風神) 白マット釉 線はゴス 水、雲はイオン性発色剤悪友「よく見ないでも雷神風神の絵だよ。稲妻はもっと画像的にしないと。」どうさい「台風の中心と風神の目が重なり、酔っ払い顔になってしまった。主に線描きは素焼き上に、雲、水は釉薬上から描いた、立体感が出ないかと模索しているのだがそうはなってないな。ポリポリ」
2015.12.21
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悪友「最近ロクロを使ったんだって、一体何を作ったの?」どうさい「私の作ったぐい呑みでお酒を飲んでみたいというので作ってみたが、10年くらいロクロを使っていないのですっかり忘れていたよ。我流を思い出しながら作ってみた。今使っている磁土(有田並)、釉薬はワラ白/3号釉、ワラ白、発色剤はイオン性発色剤を使用。大きさを揃えようとすると何時できるかわからないのでできるままに作った。10個作る予定が1ヶ失敗した。お蔭で技術維持が出来たよ。」写真1、2、3 写真1 側面 写真2 上から 口径5-6cm 写真3 高台側
2015.12.11
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どうさい「今まで主に釉薬としてワラ白/3号等量混合釉を使用してきたが、ワラ白、白マット釉を使ってみた。 釉薬 ワラ白/3号混合 ワラ白 白マット素焼上に発色剤溶液を塗る 写真1(内側) 写真2 写真3 釉薬上に発色剤溶液を塗る 写真1(外側) 写真4 写真5 素焼き上に発色剤溶液を塗る場合は続いて500℃まで加熱し金属イオンを水不溶化している。 写真1 素焼き上に発色剤を塗るは内側の色、釉薬上に発色剤を塗るは外側の色である(再掲) 写真2 素焼き上に発色剤を塗り、ワラ白釉を掛け焼成皿の着色帯のうち下側の右半分は2回、左半分は3回、発色剤溶液を塗りそのつど500℃に加熱した。多く塗った部分はその気になって見ると色が濃くなっている。 写真3 素焼き上に発色剤を塗り、白マット釉を掛け焼成写真2と同じように下部は重ね塗りをしているが、注意深く見ても色が濃くなっているようには見えない。銅(緑)の部分は表面に凹凸が見られる。 写真4 ワラ白釉上に着色剤を塗り、そのまま焼成した地が白くなったためか銅(みどり)が目立ってきた。 写真5 右の小片 白マット釉上に着色剤を塗り焼成写真3よりは色がはっきりしている。」
2015.12.01
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どうさい「3価の鉄溶液はpHが低く、他のイオン溶液と混合するとpHが上昇しモヤモヤとした鉄の水酸化物が出来、上手く均一に塗れない。均一に混合色を発色させるにはどうしたらよいか?」悪友「釉薬上から塗るのでは炭酸カルシウムの発泡があるので表面が乱れる。素焼きの上から異なる溶液を逐次塗るというのは後から塗った金属イオンの色が出るというのがこのイオン性発色剤の特徴であったな。」どうさい「素焼き上への溶液の逐次塗りの際、そのつど500℃まで昇温しイオンを酸化物に変え水不溶性にしておくと、次に塗った別のイオン溶液によって流されることもないであろう。一度目、二度目に塗ったイオンはほぼ同じところに浸み込んでいくと思われる、この塗る順序を変えても同じ色なら、初めから混合して塗ったものと同じことになるとしよう。」悪友「二度加熱するという面倒を抱えることになるがやるだけの意味は十分にある。発色する色が異なればまた面白い世界が広がるな。」どうさい「マトリックスを作り、まず横に異なる金属イオン溶液を塗っていく。そして500℃まで加熱する。写真1 写真1 横にCr,Co,Cu,Ni,Feのイオン液を塗って500℃まで加熱次いで今度は縦に金属イオン溶液を塗っていき、500℃まで加熱する。こうすると塗るイオンの順序が交互になる。ワラ白、白マット釉の2種の釉薬を施し、1230℃で本焼きしたものである。 写真2 写真2 二度塗りの発色右下へ行く対角線上は同じイオンなので右半分のみ2度塗りしている。色の強度が倍増されているので重ね塗りされていることになる。」悪友「厄介者だった硝酸鉄がらみの色は素直に均一に発色しているな。どちらを先に塗っても同じ色になっている。白マット釉は霧にかかってぼんやりした色になってしまったな,ここまでの奥ゆかしさは必要ないと思う。」
2015.11.24
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どうさい「クロム、コバルト、銅、ニッケル、鉄のそれぞれの単色および2元素の混合色を表す大四角皿を作ってみた。写真 写真 24×24 H1.7(cm) クロム、コバルト、銅、ニッケル、鉄の単色および2元素の混合色素焼きの上に施釉(3号釉とワラ白を等量混合)し、その上にCMC液を吹き付けて表面を少し固めた。そのうえにクロム、コバルト、銅、ニッケル、鉄の単色および2元素の混合色を筆で塗ったものを本焼きして得たものである。」悪友「色見本としては見難くなっているが。」どうさい「前回2015,11,3のものは画面の半分に色が偏ったので、全面に広げてみた。ついでに画面を少しゆがめてみた。イオン性着色剤の特徴として、筆の跡が残らないと言ってきたが、鉄を使用したところは筆跡が残り色を塗る時点で鉄がコロイド状になっているので、均一にならないと思う。Co/Niのようなところはイオン量が一定値に達していない箇所でさすがに均一色とはならないのだろう。」
2015.11.16
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どうさい「初めに訂正したい。2015,10,13のブログでCMCを使用してもそんなに釉薬の強度は上がらないとしたが、”釉薬上へCMC液を吹き付けて数日放置しておくと少し釉薬の強度が上がって、筆で軽くなぞったぐらいでは釉薬層が乱れないことを発見した。”それでこの方法を実施する。5種のイオン性発色剤の混合色を調べた、今回はCo,Cu,Ni,Cr,Feの5種であるのでマトリックスで表示しした。金属イオンの濃度は30~60mmol/(100g溶液)とした。同一濃度にするより発色力に応じて濃度を変えるべきかと思うが、一つの目安でこのようにした。」悪友「前回(2015,9,6)のイオン性発色剤の混合色は3種のイオンであったので、ドーナツ状に示せたが、今回は5種なので表示法を変更したのだな。」どうさい「縦横にイオンの記号を書き、縦横のイオンを混合した色が示されている。たとえば、Co とCrの混合色の色はCo,Crが交差しているところである。写真1」 写真1 縦横が交差しているところがイオンの混合色である悪友「少しわかりにくいが4色以上はこの方法がいいね。」今回の補足説明Co,CuともEDTA錯体を使用した、Niは硝酸ニッケルを使用、これらの水溶液のpHは6以上で、炭酸カルシウムを発砲させることは無かった。Crは硝酸第二クロムを使用クロム濃度は約50mmol/(100g溶液)である。この溶液のpHは3-4程度で(pH試験紙での目視)であり、釉薬中の炭酸カルシュウムを分解する、引いては釉薬層を乱す。Feは着色元素としては重要であるが、ことイオン性発色剤としては溶液にしにくい、使いにくい元素である。3価の鉄のEDTA錯体は水に溶けにくく、クエン酸、グルコン酸塩もやはり水に溶けにくい。結局硝酸塩を使用した。硝酸塩は水に良く溶けるが水溶液のpHは2ぐらいで、釉薬中の炭酸カルシウムを発泡してしまう。今回CMCを吹き付けた釉薬層は、クロム、鉄溶液を少量ずつ塗り付けていくことで、発泡による釉薬層の乱れを相当抑えることができた。さらに言えば炭酸カルシウムは初期に発泡しようがしまいが本焼きが終わるまでには分解して炭酸ガスを放出してカルシウムはシリカのネットワークに取り込まれる。pHの異なる2つの溶液を混合した時。例えば、硝酸鉄とCo 溶液を混合すると一瞬にしてゼリー状のものが発生した、鉄イオンがpHの上昇で水酸化物が出来たものであろう、根気よく混ぜて均一に見えるところで塗った。
2015.11.03
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どうさい「同じイオン性発色剤を使用しても、素焼き上へ塗るのと釉薬上へ塗るのでは差がある、色の深みが出ることを予想して小皿を作ってみた。写真1 写真1 素焼き上の内側へコバルト、銅、ニッケル、クロムを塗るコバルト、銅、ニッケル、クロムを順に塗ったもので一部塗り重ねを兼ねている。」悪友「金属によって色は異なりコバルト、銅はよく分かるな。」どうさい「写真1を450℃まで加熱して金属イオンの水不溶化処理を行った、その後、施釉し色が一部重なるように外側にイオン性発色剤を塗ったものである。写真2。 写真3はそれを本焼きしたものである。」 写真2 釉薬上にコバルト、銅、ニッケル、クロムを塗る 写真3 本焼きしたものである悪友「予定通り素焼き上に塗った色と釉薬の上に塗った色は異なっているが、色の深みは出たのだろうか。重ね塗りはできている、この色の深みを生かせる焼き物を作ることが課題だな。怪我の功名と言ってはなんだがクロムとコバルトが混合しているところがあり、それは濃い緑になっている、混合による緑色の開発も検討の価値はあるな。」どうさい「次の写真4,5,6は上記と同じ目的で小皿を焼いたものである。コバルト、クロム、銅を使用している。」 写真4 素焼き上に塗る 写真5 釉薬上に塗る 写真6 本焼きしたもの
2015.10.23
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どうさい「手順が変われば結果は異なるということはよくあること、今行っていることについてまとめた。1.素焼き上へイオン性発色剤を塗り、4-500℃に加熱してイオンを水不溶化し、釉薬を施して本焼きする。2.素焼きに釉薬を施しその上にイオン性発色剤を塗り本焼きする。 1.は前回(2015.10.3)に記した。」悪友「釉薬層の上からイオン性発色剤を塗るのは釉薬層が乱れるので、上手くいかないのではないか?」どうさい「そうなんだ。釉薬層は1100℃まで加熱すると釉薬が少し焼結してきて、確りした釉薬層になるのであるが、あまりにも高温すぎてしたくない。そこで゙カルボキシメチルセルロース(CMC)を使えば多少釉薬層の強度が上がるのではないかと考えた。」悪友「CMCなら400度ぐらいで完全に燃えてしまい、焼き物に影響を残さないと思うが、それで強度は上がったかね?」どうさい「期待したものは得られなかった。1.CMC10gを70度の湯1Lに2日かけて溶解した。CMC溶液を釉薬上へ霧吹きで吹き付けた。その後130℃で20分乾燥した。2.釉薬の中に(乾燥釉薬1kg)CMC溶液100,200ml加えてよく撹拌した。こうすると乾燥釉薬1kgに対してCMCは1,2gあることになる。素焼きをこの釉薬中に浸漬し100から300度まで乾燥したがほんの少し塗りやすい強度になっていたのは100から150℃乾燥したものであった。とにかく最適値を得るのは難しそうなので、慎重にイオン性発色剤を塗ることにして先に進むことにした。」悪友「問題があればまた戻ればいいのだな。」どうさい「コバルト、銅、ニッケル、クロムを釉薬上に塗って本焼きしたものである。写真1 写真1 釉薬上にイオン発色剤を塗って本焼きしたもの イオン性発色剤は瞬間的に釉薬層に吸収される写真2 素焼き上にイオン性発色剤を施し加熱したのち、施釉し本焼したもの(上の小片)、 (下の小片)釉薬上に発色剤を塗り本焼きしたもの悪友「写真1からは分かりにくいが、両者を比較すると差があるな。」どうさい「写真2で上の青は少し赤紫であるが、下はブルーである。”教科書にコバルトイオンが珪酸コバルト(2Co・SiO2) のように酸素イオンが6配位をとればピンク色で、スピネル(Co・Al2O3)のような4配位であれば紺色に発色する。”という記載があるので上のは両者の混合であろうか。理由はともあれ発色してくる色を受け止めたい。銅、ニッケル、クロムも微妙に色が異なるが、手順が違えば結果も異なる例である。」悪友「両者を使い分ければ色の可能性が広がるな。」
2015.10.13
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悪友「題の”素焼きの適温は”にそぐわない内容が続いているが何とかならないか?」どうさい「申し訳ない”素焼きの適温は”はどう収束するか結果が分かって書いているのではないのだ。いろいろ検討項目が増えてくるので、最後は”室温から1230℃の間です”となるかもしれない。”素焼きの適温は”の次にくる言葉が見出しと思っていただきたい。前回(2015.9.26)にアップした”色と色の境界に線を引く”の実験では油性マジックで線を書きその中にイオン性発色剤溶液を塗ってゆき800度まで加熱した。しかしこんなに加熱しないで良いのではと思っていたので今回は300~600℃を検討した。電気窯にサンプル小片を並べ毎分2.5℃で昇温してゆき一定の温度に達した時蓋を開け素早く炭ばさみで取り出していった。写真1. 写真1 一定温度加熱して取り出していった小片300℃で取り出した小片からは金属イオンがあったところは黒く、または灰色に変色していた、マジック線は一部残ったところもあったが、400℃以上ではそのマジックの黒色も見られない。予め割れやすく溝を入れているところで割り、釉薬に1秒ほど浸したところ、加熱しないサンプル(RT)はマジック線が撥水性のため釉薬が載っていない部分が見られた。300℃加熱の小片は加熱の際マジックが一部焼けて親水性になっていたためか釉薬が全面に載っていた。今回使用のイオンはコバルト、銅、ニッケル、クロムでありこの順に塗った。乾燥後1230℃で本焼きした写真2. 写真2 写真1の半分に釉薬を施し1230℃で本焼きしたものRT即ち室温放置したサンプルは色が薄い、つまり釉薬に浸漬した時水によって発色イオンが移動してしまったことになる、このイオン性発色剤の特徴として、最後に接した液が残ることである。どんなイオンと接していても最後に水と接すると水、つまり無色になるということである。ダミで薄いゴスを塗っているとき長時間同じところを塗っているとゴスが蓄積してくる。ゴス粒子はコロイド程度に小さいとしてもコバルトイオンの1000倍は大きいであろうから素焼きの中に入ってゆけないのである。イオン性発色剤は筆で塗っても筆跡が残らない、筆使いが下手なものにはありがたい発色剤である。」悪友「そこに注目して一連の試行をしているのだな。技量の無いものは苦労するな。」どうさい「それはともかく、境のマジックで書かれた線上に釉薬が載っていない部分がある、マジックの色は完全に焼失している。300℃以上で前もって加熱した小片はすべて発色している。800度まで加熱する必要はなかったことになる。まあ400-500℃で十分である。」
2015.10.03
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悪友「細かい絵を描くうえで何か工夫をしているかな?」どうさい「そうなんだ、 1.色と色の境界に線を引く 2.色同士ぶつかるところを境界とするの2点をトライした。”色と色の境界に線を引く”は素焼きの上に油性のマジックで線を引いた、こうすると水溶液は混じらなくなる。後、イオン性発色剤を塗ってゆき写真1、 写真1 油性マジックで囲みを作り、中をイオン性発色剤でうめていった、黒っぽいのはコバルト、後はやや見にくいがニッケルその後加熱してイオン性発色剤を水不溶化する写真2. 写真2 写真2のものを800℃で焼いたものこの時マジック線は加熱中に酸化され完全に消えてしまい境界が生地の色となる。今回は800℃まで加熱したがもう少し低温で良いだろう。(今後検討の予定) 釉薬を施し本焼きしたもの写真3. 写真3 釉薬を施し本焼きしたもの 13×13 H1.5(cm)”2.色同士ぶつかるところを境界とする”を同じように検討したのが、写真4,5,6である。 写真4 大外枠はマジック線を入れ、中は薄く鉛筆で線を入れ溶液を塗った 写真5 写真4を800℃まで加熱した 写真6 写真5に施釉し、本焼きしたもの 13×13 H1.5(cm)囲みの中を白くしたり、またその中を別な色にしたりした、細かく描くことはできた。」悪友「確か青はコバルトでベージュはニッケルの色だったよね。今回の色は何か靄の中の色のようで、ぼんやりしているが、皿の周りを飾る色としては良い色のように思う。」どうさい「同感、しかしワンポイントは何かほしいな。話は変わるが、青は釉薬上へ滴下した時の色と今回では大違い、こんなに差が出ている理由が分からない。釉薬上へ滴下した時の色に惹かれて一連の実験を続けている。よくあることだが、この場合も手順が結果を変えるのだ。」
2015.09.26
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どうさい「イオン性発色剤を発色させるためにはどこかの工程で金属イオンを水不溶性とする必要がある。今まで述べてきたのは釉薬を施した後、イオン性発色剤を滴下し、本焼きの時水不溶化を行ってきた。これでは水の拡散にお任せになってしまい細かい絵が描けない、イオンの固定化を細かく行うにはイオン液を塗った後、”素焼き処理”が実行されているが、素焼き処理は一日仕事になるので、何とか簡単に実行できないかと考えてきた。」悪友「何かいい方法があったの?」どうさい「回転寿司やで職人が炙りでバーナーを使っていた、おっ、これだなと思った。」悪友「さっそく使ってみた?」 写真1 各イオン溶液を横に滴下していき縦にバーナーで一部加熱したものどうさい「写真1は縦横12cm程度の素焼(950℃)板に上から硝酸コバルト、EDTA・Co、EDTA・Cu、硝酸ニッケルをそれぞれ2滴ずつ滴下していった。このなかでEDTA・Co、EDTA・Cuは薄いながらピンク、緑色に着色しているのが分かる、しかし、残りの硝酸塩は色が識別できない。携帯バーナーで左の方のみ縦に炙っていくとピンクと緑が消えてゆき銅のところがまず黒くなる、その後Co、ニッケルのところも黒く着色してくる。時間にして1-2分かな、何が出来たか確認した訳ではないが、状況からコバルト、銅、ニッケルの酸化物が出来たとした、これらは水不溶性である。板を冷却後、施釉(釉薬の水懸濁液に1秒ほど浸漬し取り出す)して乾燥後、右の方に着色イオン液を2滴ずつ滴下して以前の方法と比較した。これを本焼きしたのが写真2である。」写真2 写真1に施釉後比較の液滴下を行った後本焼きしたバーナーで炙ったところ、つまり写真1で黒くなっているところは液滴下跡がくっきりしている、それに対してバーナー炎を当てなかったところは薄くぼんやりしている。加熱で金属イオンが酸化物になったところは固定されている。イオンのままの金属は施釉時に移動していると考えられる。」悪友「銅はどうして炙ったところもそうでないところも滲み出しているのだろう?」どうさい「動きやすい金属なのだろうな、しかし炙ったところは移動が少ない。炙った金属イオンと施釉後に滴下した金属イオンはともに2滴滴下したのに大きさか後者の方が小さいのは滴下後の拡散時間の差によるものと思われる。色の濃さは加熱したものの方が濃い。あぶりにより水不溶性の酸化物になったとすると説明が付く。」悪友「テストピースの左辺のひび割れが気になるのだが?」どうさい「これはバーナーで加熱していた時、ピチツと音がした、本焼きした後ヒビに気が付いた。部分的に温度が上がりすぎたのであろう。1.酸化温度はどのくらいがいいか、2.素焼きの温度を高くして丈夫にしておく必要がある、3.別な熱源による加熱方法もありそうだ。4.炙り方をどうするか。検討項目は多いな。ニンニン。」
2015.09.12
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どうさい「イオン性発色剤の重ね塗りは後から滴下したイオンに押しやられるように発色し混合色は分かりにくい。この発色剤は水溶液なので二色を混合した時の色を知っておきたい。コバルト(Co)、銅(Cu),ニッケル(Ni)の色と隣同士を混合した時の色を表す、写真1950℃で素焼きした生地に透明釉を施した。その上にコバルト、銅、ニッケル液を滴下した。さらに中間に等量混合した液をそれぞれ滴下した。酸化雰囲気で1230℃で本焼きした。」 写真1 青(コバルト)、緑(同)、ベージュ(ニッケル)と2色を混合した時の色悪友「混合液による色は両者が混合した色のように見えるが、やはりくすんだ色であるな。少しでも明るくしたい人は新印象派の人のように”筆触分割”してみたくなるだろうな。」どうさい「そうだったな、今までの結論の一つは滴下法では隣同士の色はお互い混じりあわないのだったな。」
2015.09.06
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どうさい「イオン性発色剤の逐次滴下については、1.コバルト溶液を滴下して、2.そのあとから銅イオンを滴下するやり方はすでに記載した。今回は、コバルト、銅、ニッケルの3種についてまとめておく。1050℃で素焼きした粘土板(有田並)に透明釉薬(3号釉薬とワラ白1230を等量混合)を施し乾燥したものを用意。写真の上列はコバルト(青)3か所に2滴ずつ滴下し、2番目に銅(緑)を2滴滴下し、3番目はニッケル(ベージュ)をやはり2滴滴下した。2列目はコバルトと同じように銅を3か所滴下し、2番目にコバルト、3番目にニッケルを滴下した。3列目はニッケルを3か所に滴下し2番目に銅を、3番目にコバルトを滴下した。乾燥後、1230℃で本焼きした。 写真1 コバルト、銅、ニッケルの色と後の2種を逐次滴下した時の色模様逐次滴下したところは、後から滴下したイオンの色が中心部に見られ、後から滴下したイオンが先に滴下したイオンを押しのけていることがよく分かる。」悪友「まあ理解しやすい現象であるな。イオン性の発色剤だからこうなるので、これが固体系の顔料なら中心部に堆積し周辺部には広がらない。」どうさい「コバルトは特に面白い。滴下後は水と共に拡がって、乾燥しその後、焼成中に青色を発色するなんて大変身だな。」悪友「この結果を踏まえた試作品はないの?」どうさい「青と緑の組み合わせが絵になりそうなので平板、小皿を試作した。 写真2 平板 青と緑の滴下液のぶつかり合い液体のぶつかり具合がよく出ている。4隅はどちらがいいか判断するために2種作ってみた。大差ないな。しかし、周りの装飾が大きすぎるかな。 写真3 小皿 滴下液のぶつかりが無い滴下液のぶつかりが無いと面白さに欠ける。 写真4 小皿 青その上に緑を逐次滴下液体の自然拡散にお任せで、楽と言えば楽ちんだ。」
2015.08.30
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悪友「イオン性発色剤とはどのようなものか、どう作るか教えてほしい。」どうさい「これは失礼、実に簡単なので製法を書いてみるよ。コバルトを例にして述べると硝酸コバルト(2)6水和物を試薬業者から購入する、これは”コバルト塩をください”と言ってもすぐには売ってくれない、本人確認書の提示と使用目的を問われる。免許証を示し、使用目的は”焼き物の絵付けに使用します。”など業者が納得する説明が必要。この時点でコバルト塩はスーパーやコンビニで気軽に入手できる代物ではないのだなと理解して、ごく少量を買うのが良い。硝酸コバルト(2)6水和物 5g水(水道水) 50gコバルト塩を水に溶かせるとすぐに薄いピンクの溶液となる。濃度は5/(5+50)×100=9.1%の溶液である。蛇足なのだが、塩の中には硝酸塩のほか塩酸塩、硫酸塩などがあるが、私は硝酸塩を使用した。コバルトのほか銅、ニッケル、クロム、鉄など発色金属はいろいろあるが、すべての水溶液が素焼き上の釉薬に滴下するのに好都合な訳ではない。というのは、よく使用する釉薬はその成分に釉薬の友の炭酸カルシウムを含んでおり、滴下する水溶液のpH が5以下であると炭酸カルシウムが分解して炭酸ガスが発生し、釉薬層が乱れてしまい焼き物の表面が平たんでなくなる。(表面が平たんでないことを意識している焼き物もある)万全ではないがこの弱点を避けるため、少し高価であるがEDTA・金属錯体を使用する方法がある。EDTA・Coの場合、水溶液が赤紫色をしており、釉薬、素地上に滴下した時、識別できる程度に着色する。」悪友「溶液は簡単に作れることが分かったが、肝心の滴下による模様書きはどうなっているの?」どうさい「青、緑、白をコバルト、銅、水の滴下で表現する。滴下はポリエチのスポイトで各2滴滴下した、的がずれることもあり、手描き感にあふれるものとなった。酸化雰囲気で本焼き(1230℃)した。白(水)のところは比較的四角で、青と緑の境界は必ずしも直線的ではないが、模様としてはすっきりしている写真1。写真2は写真1を45度回転した。 写真1 青、緑、白の系 液の滴下による模様描き 写真2 写真1を45度回転した悪友「青、緑、白の組み合わせは涼しげだな。容器の口縁部の模様として使えるかな。よくある模様のように思えるが。」どうさい「デザインが一番苦労するところなんだよなあ。写真1にニッケルを加えたのが写真3である。写真4は45度回転したもの。」 写真3 青、緑、ベージュ、白 写真4 写真3を45度回転したもの悪友「ニッケルの酸化焼成での色はこんな色をしているのだ。全体的に四角がはっきりしているな。」
2015.08.22
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どうさい「焼き物に興味を持ち始めた頃、青はコバルトに由来する色であることを教わり、確かコバルトイオンは薄いピンクであったので違和感を覚えた。陶芸の材料として青ゴス、焼貫呉須が青色顔料として販売されており、作成方法として酸化コバルトと水酸化アルミニウムをカ焼して作ると記されていた。ある時乾燥粘土に硝酸コバルト溶液を吸収させその後1240℃で焼成した時、薄く青色が発現した。粘土を素焼きしてその上に透明釉を掛けて乾燥し、その上から硝酸コバルト溶液を数滴たらして1240℃で焼成するとよりくっきり青色が発現した。これ等は粘土中または釉薬中のアルミナとコバルトイオンが反応して青色が発色したものであろう。粘土や釉薬は一般式で書くとaRO.bAl2O3.cSiO2と記すことができ、(アルカリ)・(アルミナ)・(シリカ)からできている。」悪友「前置きが長くなるようだが、何の話かな? {素焼きの適温は}とどんな関係があるのかな?」どうさい「イオン性発色剤を使って、絵というか模様を描いてみたいのだが、まずは、イオン性発色剤は今までどのように使われてきたか、知っていることを書いてみたい。次いでこれから試行したいことを述べたい。ここでは素焼きの温度が重要になってくるのではないかと思っている。まずイオン性発色剤とはCo,Cu,Fe,Ni,Crイオンなどを溶解した水溶液をいうことにしよう。ふつう市販されている顔料は粉末状、チューブ状(チューブに詰められたペースト状顔料)で一つ一つの粒子はイオンに比べて極端に大きい。イオン性発色剤が素焼き中、上で釉薬の存在の有無で1240度付近で焼成された時、コバルト、銅、鉄、ニッケル、クロム特有の色を発する。イオン性発色剤の使用例は島田先生のお書きになっている、(視覚デザイン研究所・編集室 株視覚デザイン研究所 絵付けで楽しい陶芸1995.11.30 本ブログ2015.02.22「重ね塗り」で引用)水溶液の硝酸コバルト、塩化クロム、塩化金溶液を素焼き前の乾燥粘土に別々に塗り、930℃で素焼きする、このとき金属イオンは酸化物になり水不溶性となる、必要に応じて硝酸コバルト、塩化クロム塩化金溶液をさらに塗って再び930℃でもう一度素焼きする。この素焼き物に釉薬を掛けて、本焼きすると金属特有の色を発色する焼き物を得る。先に、板谷波山先生は1900年ころ、欧州で開発されたイオン性発色剤を使用した技法を吸収したようで、素焼きの裏側に達する金属イオンを止めるために溶かした蝋を使用したそうである。発色金属は表面のものが有効であるので、素焼きをどこまで進めるべきか思考されたのではないかと思ったりする。勉強不足でどこまでが既知でどこからが 未知の部分かよく理解してないので、おかしなことを述べているかもしれないがその時はご容赦ください。」悪友「なるほど、でも余計なことかな。何か考えていることがあるの?」どうさい「コバルト、銅イオンを含む溶液を使用して発色させてみた。写真1は上の大きい円は素焼きに透明釉薬を施しコバルト溶液を滴下して本焼きしたものである。コバルトを酸化物にするという操作を省いている下の小さな二つの円はコバルトを滴下した後から銅溶液を滴下したものである。銅イオンがコバルトを外へ押し出している、固体顔料ではこのような絵にはならない。 写真1 大円;コバルトイオン滴下、小円;コバルトイオン滴下後、銅イオン滴下 写真2 素焼きに釉薬を施しコバルト溶液と銅溶液を交互に滴下したもの写真2は素焼きに釉薬を施しコバルト溶液と銅溶液を交互に滴下したもの、水の拡散に即対応して金属イオンも移動しているものと思われる。二地点から溶液が拡散して行きぶつかるところが境界となる、水の濃度勾配がなくなったところで液の進行は止まる。それで境界が直線的なのであろう。」悪友「どうも筆を使うのが苦手と見えるな、筆を使用しない描画法へと向かってしまうな。操作がぎこちないので幾分曲がっているのは、加齢によるものなら悲しいな。」
2015.08.13
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どうさい「塗り斑が出やすい形として四角を選んでいるが、前回は一辺1cmとしたが今回は1.5cmとした。斑にならないように丁寧に描いた、塗り方は向上しただろうか?」悪友「集中力には恵まれていないのでさほど期待できないのでは。素焼き温度950℃の方が均一に塗れている、1050℃は高温なのに斑が多い、素焼き温度より集中力の問題だな。」どうさい「そのようだな。小皿に三原色の帯線を入れてみた。」 三原色で四角を描いたもの 小皿に三原色の帯線を入れたもの悪友「四角を三原色で描くのは苦手と見える、こちらの方がましだな。」
2015.08.06
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どうさい「筆を使用して均一に彩色してみたい。その一つの可能性として含水率の小さな素焼きに彩色することである。一定の面積を均一に塗るためには筆も平筆を使用してみる。」悪友「これが出来たらペンキ屋を開業しますか?」どうさい「今後の顔料の混合のことを考えて、手持ちの三原色 黄、青、赤を用いることとする。四角と帯状に三色の色を塗っていく、どれだけ均一に塗れるかな。」写真1 三原色とその混合 ドーナツ状のところは筆を使わず、外側は筆を使用して混合色を描く写真2 三原色をそれぞれ均一に塗れるか 素焼き950℃写真3 三原色をそれぞれ均一に塗れるか 素焼き1100℃写真2,3 黄色は相当いい加減に塗っても背景が白なので筆跡、不均一が目立たない。赤と青は四角も帯状も1メートルぐらい離れると気にならないが、30cmぐらいだと色むらが見えてしまう。よく見てみるとある程度以上に顔料を厚塗りしたところは下地の白を反映しないので顔料の色そのものになるようだ。」悪友「あまり厚く塗るとピンホールが出来るのでは?」どうさい「そこが難しいところだな、限界以内に塗る必要がある。」悪友「題の素焼きの温度の変化は効果があった?」どうさい「950℃、1100℃を比べると1100℃の方が少し筆が滑りやすかったな、しかしどちらも筆跡が残らない訳がない、均一に塗るのには大分トレーニングが必要だな。」どうさい「話は変わるが、先日デパートの陶磁器コーナーを見て驚いたよ。」悪友「何かあったの?」どうさい「今愛用している手書き風の染付の皿がある。手描きなら3000円で買えるはずがないと思ってよくよく数枚の皿を見比べていると全く同じ絵が描かれている。手描きなら同じに描こうとしてもどこか違いが出てくるので、これは転写だろうと結論できた。今回のデパートの陳列台に置かれているのは、多彩色の洋皿で幅広の帯状のところに色むらのあるものである。普通ここはべたっと均一に塗ってあるものと思っていたが、意外であったのでじっと洋皿を見つめていると店員さんが近寄ってきた。話を聞くとこれは転写であり故意に手書き風に色むらを付けているのだそうな。」悪友「こんな手法もありなのだ。」どうさい「色ごとに転写するので、これはこれで手間がかかるそうだ。25cmもので4万円で安くないな。」
2015.07.25
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どうさい「素焼き上で筆を滑らかに動かしたいとき、どのくらいの吸水性の素焼きがいいのだろうか?素焼きの空隙率が吸水性と密接な関係があるように思える。自作の平板粘土の体積は縦横厚さを測れば出てくるという代物ではない、測定用具は天秤が一番測りやすいので使うことにした。素焼き中の空気の部分は水を浸み込ませてその重さを測ることで測定した。空隙率が大きいときは含水率も大きいので、含水率を空隙率の代わりに用いることとした。含水率を再掲すると含水率=(素焼きの中の水の重量)/(粘土の部分+水部分の重量) =W/(C+W)水にどっぷり浸した素焼きの中の水の重量の測り方素焼きの中の水Wgは、重さCgの素焼きを水に浸して十分素焼きに浸み込ませたものを水から取り出して、キッチンペーパで余分な水を拭き取り、天秤で重さ(W+C)を測定した。Cは予め測ってあるので式から含水率が分かる。 素焼き温度と含水率素焼き温度(℃) 含水率 800 0.144950 0.1361050 0.111100 0.0891150 0.055 予想通り素焼き温度が高くなると含水率が小さくなることが分かる。素焼き温度800℃の平板を水に浸したとき、しばらくしてパリン、パリという音がして、円状の小片が剥離した。800℃の素焼きは強度不足で取り扱いが難しい。(注:ほかの磁器土については未検討)素焼き温度800と950℃では含水率に大差はないが、950℃は水に浸しても形が損なわれるようなことは無かった。強度の問題で有田磁器土では930℃で素焼きをするのかもしれない。素焼きの温度を上げていくと含水率が小さくなってゆく、一体含水率が0になるのは何度で素焼きを行うときでしょうか?」悪友「素焼き温度と含水率の関係をグラフにプロットし滑らかな曲線で外挿するとわかるね。」どうさい「そうして見ると約1200℃で含水率が0となる。ここで有田磁器土の焼結が完了したことになる。私は業者さんが勧める釉薬の焼成温度1230℃で本焼き温度を決めていたが、釉薬がガラス状になり、生地も焼き締められる1230℃という数字は意味があったということになるな。」悪友「昇温速度にも多少影響されるかもしれないが、納得のいく結果が出たな。まあ滑らかに筆を動かせることができるようになれるか今後の楽しみだな。」
2015.07.13
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どうさい「陶芸教室で焼き物を作る工程は 1.粘土を成形し 2.乾燥させ 3.素焼きを行い 4.下絵付け 5.釉薬を掛け 6.本焼きを行う (あと7.上絵付けとその焼き付け)と習った。素焼きの温度は800℃くらいということであった。素焼きの適温などというものはあるのであろうか?その頃の使用粘土は信楽系のものだった。その後、絵を描くのは白い生地の上に描くのがいいと思い磁器土を使用することにした。」悪友「陶土と磁器土で差はあるの?」どうさい「鈍感なのであまり気にせず焼き物を作ったが、気になることがあった。陶土の時は多少鉄を含んでいるのか素焼きした時に赤っぽかったがこんなものかと思っていた。磁器土を使用した時、素焼き後ハッキリ赤っぽい色をしており、これはどうした、白い色にならないが、大丈夫かと不安に思ったものである。」悪友「それでどうなったの?」どうさい「下絵を描き、透明釉を施して本焼き1240℃で焼成したが、白い焼き物が出来た時にはほっとしたというか感動したよ。その後有田で素焼きは930℃で行っていることを知った。」悪友「その時なぜ930℃で素焼きするのか、素焼き時になぜ赤っぽくなるのかと聞いておけばよかったね。」どうさい「その通りだな。しかし何もかも教えてもらうのも詰まらないよ、自分で疑問点を見つけて、自分なりに分かろうとするのも面白いと思わないか。」悪友「まあ時間は十分あるので、納得がいくようにしたら。」どうさい「有田磁器土(並)の収縮についての予備知識として 長さ 含水率含水状態(成形作業ができるとき) 100 0.22乾燥状態(風乾を十分行う) 95.8950℃で素焼き 95.81230℃で本焼き 88.7 含水率=(水の重さ)/(粘土+水)とする。含水粘土から本焼き後までの粘土生地の収縮を記したもので、まず乾燥させると粘土は収縮するが、その後、950℃で素焼きしても収縮はしない、本焼きで焼き締ると収縮するという性質を有す。有田磁器土(並)で素焼き温度を変えた時の自作のサンプルを探して来て並べてみたのが次の写真である。時期、目的が異なるので大きさや形が違うが悪しからず。」素焼き温度の異なるもの 磁器土(有田並)上は平板乾燥粘土(素焼きなし)、次は素焼き温度が800,950、1000,1150,1230℃でこのうち1230℃は本焼き温度なので素焼きとは言えない。」悪友「素焼き前の乾燥粘土は別にして素焼き温度が高くなるほど色が白くなっているのがよく分かるね。色は部分焼結による細孔の大きさの違いを反映しているのかな。」どうさい「素焼きの筆で絵を描くとき、水分が急速に素焼きに吸収されて、線を長く描けないことがあり、筆先が素焼きに吸い付いてしまうような感触に陥ることがある。そんな時は顔料が素焼きの上で盛り上ってしまう。顔料は水と異なって粒子が大きいので素焼きの内部に浸透できず表面に残ることになる。素早く筆を動かす技量が無いものは(私がこの5年ぐらい実施しているように)筆を用い無い描画法を開発するか、素焼きの上を筆が滑るようになるまで素焼きの吸水力を低減させることが考えられる。」悪友「なるほど理屈だな。素焼きの吸水力を低減させるにはどんな方法があるのだろうか? そのとき不都合なことは起こらないのかな。」どうさい「素焼きをあらかじめ水に浸して吸水力を落としてその間に描画する方法、別のやり方として素焼き時の温度を上げて乾燥粘土の焼結を進行させるという方法がある、1230℃まで昇温すると粘土は焼結してしまい水を吸収しなくなる、その手前まで素焼きを進めることになる。素焼きすると強度と吸水性が出てくる、強度があると取り扱いが容易になるが吸水性がでると釉薬を均一につけやすくなる、強い吸収性があるとひとによるが筆で絵を描くことが難しくなる。素焼きの温度が高くなると生地が固くなりサンドペーパ掛けが難しくなる。また、固くなった生地上へ釉薬が強固に接合するか気になる。950度までは素焼き、絵付け、釉掛けを実行したことがあるが、それ以上の温度ではどうなるか今回試行してみた。素焼き1000,1150℃はまだ吸水性があるので、800,950℃素焼きのものと同様の取り扱いができる。1230℃処理では絵付けの時、顔料を含んだ水を素焼き上に筆でおいて行っても吸水されないから水の中に顔料が分散されたままになり、水の蒸発を待つしかない。これは上絵を描くとき、顔料を含んだ水をガラス上に置いていくのと同じ状態である。筆跡を残さないように筆先をガラス面に極力つけないで、顔料液をガラス上に盛り上げていき、水の蒸発を待つことになる。ドライヤーで早く乾かすという手もあるが、あまりしたくない。1230℃の素焼きもの上へ絵付けしたものがこの小片である。結構顔料を均一に分散させることが出来ているが、青色は滲んでぼけた色になっている。 1230℃で素焼きしたものへの下絵付け 1230℃本焼き1150℃素焼きは縦に黄、赤、ヒワ、青の顔料で線を引いた。上半分は透明釉、下半分は白マット釉を掛けて、1230℃で本焼きした。 1150℃素焼きのもの青以外は筆の後は目立たない。青は書き方に工夫を要す。ほかの色は筆の跡は目立たない。黄、赤、青は釉薬の差はないが、ヒワは白マット釉で茶色に変色した。理由は分からない。予想外のことが起るので事前のテストは必要である。1000℃素焼きのものは黄、赤、青を一部平筆で線を引いてみた本焼きは1230℃釉薬は透明釉、白マット釉である、水と書いてある線より下は水に5分間浸し十分水を含ませてから顔料の線を引いた。 1000℃素焼きのもの右下が白マット釉で、残りが透明釉である、浸水の有無でほとんど差が無く、釉薬が筆跡を消すこともない。筆を使う技量は出てしまう。」悪友「手描きの絵付けの作品はどなたが描いても下絵、上絵を問わず大なり小なり筆跡が見られるよ。美しい筆跡を残すことを意図的にしていると考えた方がいいと思うが。」どうさい「なるほどそう考えるか。筆跡が腕の見せ所か。言うは易く、行うは難し。だな。」
2015.06.27
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どうさい「銀杏の葉は表は裏に比べてやや濃い緑なのでそのように修正した。同時に背景の灰色を生地の白色とした。」悪友「表裏の差がなくなりこれもどうかと思うよ。灰色のような葉があるが、おかしい色だな。銀杏の実はもっと存在感があるのでは?」どうさい「一部の葉の色を少し変えようとしたが、顔料不足で意図しない色となった。銀杏の実は立体感を出すとかしないといけないな。」 銀杏 2
2015.06.11
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どうさい「前回の杉林は少しにぎやか過ぎたようなので、今回はブルーのグラデーションで描いてみた。1枚目に顔料を施したとき、もう少しメリハリをつけた方がいいかなと思い2枚目を作った。」 杉林 2 1枚目 杉林 2 2枚目悪友「なるほど白と青は相性がいい組み合わせだな、日常食器で染付が良く使用されているのは分かるな。こうしてみると大差ないが。」どうさい「前回の杉林を再掲しておく。」 杉林 にぎやかめのもの
2015.06.01
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どうさい「銀杏の葉は表裏があるのだろうかとふと思った。手に取ってみると葉脈が扇の要から放射線状に広がっており白っぽい面と緑っぽい面がある。4月ごろ地味な花を咲かせ、5月の今頃はサクランボほどの実を付けている、ひと夏かけて実を大きくして行き9月ごろは葉より早く実が黄色くなる。」葉の表裏 葉の表裏 緑が濃い方が表らしい銀杏の焼き物悪友「葉の表裏の色の差が大きすぎるな。」どうさい「手直しの必要ありだな。ポリポリ」
2015.05.21
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出品結果悪友「今回は準備に力を入れて出品したようだが、結果は空振り三振となったようだな。」どうさい「作品数が12枚もあり、それも比較的大きいので来場者が食傷してしまったのかもしれない。明るい作品で広面積を占めていたので目立ったと思う、皆様きっと見てくださったことに感謝。商工会議所の担当の方お世話になりました。」悪友「過ぎたるは猶及ばざるがごとし、か。来年もあるよ。」竹林どうさい「四、五月ごろ筍掘りに誘われて何度も行ったことがあるが、掘るタイミングを見極めるのが難しいようである。その年の気温、雨量などに影響され、ときどきは見ておかないと、急にそろそろどうかなと行っても堀時とは限らない。それにイノシシの好物と見えて先に食べられていることもある。竹は見る方向時間によっていろいろに見える。今までの全作品下絵で描いており今回は、ヒワ、緑青、ゴス、大正黒と橙色を使用した。」 竹林
2015.05.12
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例年賑わいを極める陶器市もその前日はどうなんでしょう?駅前前日となると準備はできているようで実に閑散としているときもあり、二人の人が何か作業している。タクシーも人待ちである。G窯ここは駐車場がもう一杯であり、すでに買い物戦は始まっている。普段より廉価に買えるとあって、事情通の人が多く集まってきている。雨が降っていたが陶器市の期間に雨が1,2日降ることになっており店の人も来客も承知している。大きな外国人客(女性)も多く、大声でしゃべるので存在感があった。抹茶サービスのところではかの女性が茶碗をぎこちなく回すのが微笑ましかった。有田のレストラン昼過ぎに行ったが、店の前に有田の伝統的デザインが描かれた車があった。 写真を撮る人が多かった、(私も) このギャラリー有田では部屋の周りにカップが陳列されており、客の好みのカップでティー、コーヒーを頂ける。今日は陶器市の前日ということで有田駅から上有田駅の間は開店準備で忙しいがもうすでに準備完了という店も多かった。今日までは自動車の通行可であるが、明日からは銀座のホコテンのようになる。九州山口陶磁展産業陶磁器の案内が商工会議所の前にある。商工会議所 商工会議所 すでに準備は完了しているようであった
2015.05.01
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どうさい「十年前の11月1日に、深まりゆく秋を由緒ある窯の里大川内山に遊んだ。(陶磁秋祭り)ということで伊万里大河内山に初めて足を延ばした。ここは窯元が一か所に集中していて効率よく焼き物を見て回ることができた。さすがに鍋島藩窯というだけあって高級品が揃っていた。夕方になり出入り口の橋を渡ったとき、目の前の山に夕日がさしていた、そこに映し出された光景は美しく輝く杉林であった。」悪友「なるほどその光景がずっと頭に残っているのだな。」どうさい「描き方もいろいろあろうが、イラスト風に描いてみた、何時ものように配色もいろいろ試行している。顔料はヒワ、焼貫ゴス、緑青、銅である。銅は下部の色の薄いところで量が不足した。」杉林 杉林 21×21 H0.5 (cm)悪友「見方によっては随分木があるように見えるな。」山並どうさい「山並みもずっと考えているが進展しないテーマである。杉林の向こうにある山並を空想で描いてみたものである。手前の樹木の緑は銅を使用している。使用顔料は美濃黒、焼貫ゴスである。」 山並第112回九州山口陶磁展産業陶磁器部へ出品どうさい「話は変わるが、第112回九州山口陶磁展産業陶磁器部は予定通りの物を4月10日に発送した。展示会場は有田商工会議所の二階で4月29日から5月5日まで開かれているのでご来場の皆様にご笑覧いただきたい。」悪友「どうさい殿は一回でいいから売る立場で有田陶器市に参加したいとという分不相応な考えを持っていたのでは?」どうさい「そんな寝言を一度は言ったかもしれないが、体力、資金、作品のレベルアップ、売るための作品数をそろえることなどを考えると難しいなと思っていた。ものは考えようで有田商工会議所の出品勧誘に応じるとハードルが一気に低くなり参加できる。出品作品の数は12ケ迄に制限されるが、私は沢山製作できないのでこれはありがたい規則である、また出品作品はすべて展示してもらえる。展示場は立派な広い会場だし、展示と販売の労は商工会議所の方が取ってくださる、来場者は眼力のある人が特に初日には大勢来られるので頼もしい。数年参加すれば売る立場でも有田陶器市に参加したと思うことにしたい。」悪友「これはボランティアの出品勧誘だな。」
2015.04.26
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どうさい「以前若冲の絵の素晴らしさ、独自性を紹介するビデオ(テレビ)で見て、実物を見てみたいなと思っていた。」悪友「若冲と蕪村、どんな関係があるの?」どうさい「解説を聞くまで知らなかったが共通項は1716年に生まれた天才絵師というところかな。私には300年前の若冲の絵の具は今どんな色をしているのか興味があった。まあ会場は人気の絵師の作品展ということで、大分混雑していて近くでじっくり見ることはできなかった。重ね塗り、裏彩色、点描など見える環境ではなかった。若冲が使った顔料は彼の代表作「動植綵絵(どうしょくさいえ)」の分析から20種に及ぶそうで、今回の作品は博物館、美術館、個人など多方面から出品してもらった作品であり「動植綵絵」とは異なるが絵に使用している顔料は同じであろう。白、赤、青、緑色例えば紫陽花白鶏図であるがここには私の興味がある色が含まれている。白は胡粉で、今もってくっきりしている。白さが今も紫陽花の花弁と鶏の羽に見られる。たまに塗装業者が来て”ペンキの塗り替えをしませんか?”と言われることがある。よく聞くとペンキが劣化すると白っぽくなり、触ると手に白っぽい粉が付く、こうなるとペンキの塗り替え時であるということであった。胡粉が白さをよく保つ理由にこうゆう効果も加味されているのかもしれない。赤はトサカに実に鮮やかに描かれており、これが辰砂の色かと感心させられた。きっと300年経ても変わっていないのだな。青は太湖石(穴の開いた石灰石を言うようだ)に青色が使用されている、これが群青と言われてもこんな色をした石があるのかとつい思ってしまう。この石の周りにところどころ明るい青が描かれているが、この色は日本銀行の屋根の色に似ているな、それなら緑青かな。緑は紫陽花の葉っぱであるが、これが虫食いか病気でひどく生気がない。虫食いか病気なら葉の色は初めからこんな色をしていたと思うしかない。別の絵で梅に止まった小鳥(目の周りが白いのでメジロではないかと思うが)の羽の色はずっといい色をしている。緑色は竹、瓜、松の葉に使用されていた。緑は少しくすんだ色をしており始めからこうだったのか、年月と共にくすんでいったのか不明である。陶芸の銅釉薬ならたとえば唐三彩では緑が時代を超えて艶やかである、これは銅をガラスに中に封じ込めているので艶やかさが保持されているのであろうか。ドウでもいいことかもしれないが、黄色系の色と青色を筆触分割(点描)させて緑の色を出すのもやり方の一つかな。」悪友「なかなか難しそうだな、やり方もよりどり緑だな。」どうさい「座布団一枚!」
2015.04.16
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どうさい「丁寧にもう一枚のスイレンを作りました。」悪友「なるほど前のは少し単調になっていたのを、葉の色に変化を持たせて作成したのだな、良くなっているよ。」 スイレン 今回どうさい「前のを載せておくよ。」 スイレン 前回 悪友「before and after だな。確かに少し変化がある。」
2015.04.07
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どうさい「平板作りで、A:粘土の塊からワイヤで平板を切り出す方法、別な方法として、B:粘土を延べ棒で平らにする方法がある。平板から必要な形、たとえば四角形を切り出すときには、余分な切り落としが出来てしまう。この切り落とし部分を集めて、水を加えてまた粘土として再生すればいいが結構この過程が面倒である。」悪友「A,Bのやり方ではなかなか平板の厚みが平板間で同じにならないという問題があったな。」どうさい「均一に出来るはずなのにそうはいかないところが難しいんだな。まあ未熟と言えばそうなんだが。あるときパンを製造している工程を見ていると、重さを均一にするため、一個一個重さを量り過不足ないように調整していた。このやり方を応用すると作品の重さが均一化するなと思った。」悪友「思いついたらすぐ実行してみたくなるのだな。一体どうやるのかな?」どうさい「まず枠を作る。合板または発泡スチロールシートを切り出す。今使っている平板なら、内寸が24×24 H0.5 (cm)の枠を作る。平板作りに必要な材料は合板の台(厚さ10mm) 1枚ポリエチレンシート30×30(cm) 2枚石膏ボード(厚さ5mm)50×50 (cm) 2枚発砲ポリスチロールシート枠(厚さ5mm)1枚 切抜き内寸24×24 H0.5 (cm)粘土延べ棒 1本ゴム製ヘラ(表面平滑化用)1個粘土(今回は有田並磁器土)700g(正確に)手順として合板の台を置き、ポリエチレン製のフィルムを敷き、その上に作成したポリスチロール製の枠を置く写真1写真1合板台の上にポリエチレンシートを敷き、その上にポリスチロール枠を置いたものその枠の中に700gの粘土を置く、その上にポリエチレンフィルムを置く。写真2 枠の中に粘土を置いたもの写真3 ポリエチレンフィルムを置く後は粘土延べ棒で粘土を上手に枠の中に広げていく特に四隅にはちゃんと粘土がいきわたるようにする。粘土が柔らかいときは四隅に粘土が行きやすい。写真4 粘土を枠の中に押し込む写真5 右下の隅に上手に粘土を押し込む 業者さんから購入した粘土は2,3重に密閉されていて少し水分が多くやわらかめである。そのため粘土延べ棒と直に接触させると、粘土が棒にくっ付いてしまうので、ポリエチレンフィルムのような隔離材が必要である。上手に枠の中に粘土を広げることが出来たら、丁寧にポリエチレンフィルムをはがし、ゴムのヘラで表面を滑らかにする。写真6 ゴムヘラで表面を平滑化する その上に石膏板ををかぶせ、上下反転させ、粘土の反対面を同じようにゴムヘラで平滑にする。写真7 反転し合板の上に石膏ボードを置きその上に枠と粘土板を置いた粘土の水分は急速に石膏に吸収される。このとき粘土は少し縮むので枠と粘土板は離れる。こうすると切り落とし粘土は全くと言っていい程出なくなり、粘土板間の重さの不均一は解消される。粘土板内の厚さの不均一を避けるには丁寧に扱う必要があるが。」
2015.03.26
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どうさい「出品予定作品「美しいリーフ2」です。美しいリーフ2 美しいリーフ2ツタ ツタ 24×24 H1.5 (cm)夕顔 夕顔悪友「葉の緑がいいな。」どうさい「平板の試作品に対して背景の灰色を美濃黒から大正黒に変えたのと、ほとんどの葉を銅の色にした。これで大分色調が変わったように見える。前掲のカラーも同じなのだが。」悪友「微妙なものだな。」コリウス コリウスウチワサボテン ウチワサボテンどくだみ どくだみどうさい「4ケの花のうち3ケの葯の部分の黄色にほんの薄く黒を加えてみたら、少し輪郭が出てきた。」悪友「白と黄色、差があるようで無く、無いようで有る。どう描くべきなのかな。」どうさい「九谷焼の黄色の中には黒い点を打っているものがあるが、黄色を引き立てるために打っているのかも。」スイレン スイレンどうさい「試作では花弁の色はピンクとした。ピンクは東試紅なのだが釉掛けし難いので有田土の白にした、ここでも白と黄色の問題があるがそのままにした。」
2015.03.07
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どうさい「去年の夏、次の作品は植物の葉を中心にするとし、出品規定目一杯の12枚を作ってきた、作品の出来は来場者に判断していただくとして、見て楽しんでいただけたらと思っている。」悪友「発送までにまだ一か月以上あるのにもう出来たの?」どうさい「平板で試作しておいたためか意外に早く進んだ、手直しするかもしれないが大きくは変わらないと思う。題は「美しいリーフ1」と「美しいリーフ2」とし各6枚で構成されている。ブログ投稿規定で一回に乗せる写真の数が制限されており二回に分けて載せるよ。美しいリーフ1 美しいリーフ1 竹の葉 竹の葉 24×24 H1.5 (cm)キンシバイ キンシバイ 24×24 H1.5 (cm)悪友「上下反対でないの?」どうさい「50cmくらいの小木で、上から見ているが、手前にやや垂れている。」サンパチェンス サンパチェンス 24×24 H1.5 (cm)カラー カラー何の弾みかしれないがつやのある緑が出た。杏 (秋) 杏(秋)里芋の葉の上の露 里芋の葉の上の露皿の裏側を載せておく皿の裏側 皿の裏側美しいリーフ2は後日掲載です。
2015.03.01
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どうさい「嵐の大野君が若冲の描画法の素晴らしさ、独自性を紹介する番組をビデオで見た。大野君は個展を開くほど細密画を得意としているようで、独自の観点から説明してくれることを期待しての人選であったのだろう。」悪友「人気者なので興味を持って観た人も多かったのではないかな。私も元文献にたどり着けたので、それを読んでみたよ。」どうさい「「動植綵絵(どうしょくさいえ)」全30幅を分析したものだな。色彩材料などは文献の方がより正確だ、説明してよ。」悪友「文献は最後に記すがネットで入手できるよ。文献1)分析機器はポータブルな蛍光X線分析装置(セイコーインスツルメンツ(株)SEA200)である。もちろん調査対象物が貴重なものであるので、非破壊・非接触で分析できるものである。分析できるのは使用されている色彩材料の構成元素であるが、カリウムより原子番号が大きい元素でないと検出できない。」どうさい「まあ、小難しいことは飛ばして、有機物以外の発色金属はほとんどカバアーしているから結果を話してよ。」悪友「立場が変わってみるとつい長口上になってしまうな、分析の限度や精度は元文献を読んでもらうとして話すよ。どうさい殿も気にしている色の数であるが、白は一種類、カルシウムで胡粉(CaCO3)と考えられる。赤系統色は四種類で、Hg(辰砂HgS), HgとPbを含むもの、Fe主成分ベンガラ(Fe2O3)、そのほか有機染料。黄色は三種類の材料、Fe系黄土Fe2O3・nH2O,ほかに葯の色のAs、さらに有機染料もあるかな。茶色は一種で、鉄Feである。金、茶金色は二種類でCaとFeのみ検出(Auは全く検出せず、本文献の大きな成果の一つである。緑色は、少なくとも四種類でその中の三種類は銅Cuを主体とするもので孔雀石を原料とする緑青、主成分はCuで少数のAsを含む緑色材料、主成分CuにAsとZnを少量含む材料で、残り一種は有機染料。青色は、二種類発見された。一つはCuを主成分群青(2CuCO3・Cu(OH)2)とするもの、残りは有機材料である。灰色は、これは墨を使用したものと考えられる(蛍光X線分析では検出されない)黒色は、二種類である。墨と考えられ、Feが黒色のところから検出されるのでFeも考慮する必要がある。」どうさい「有機材料も含めて色別に数を挙げると、白1、赤4、黄3、茶1、金2、緑4、青2、灰1、黒2で合計すると20種である。テレビ放映では材料は着色鉱物を砕いて粉末にしたものを用い、合計25種余りである。緑、青は粒度を変えることで色調を変えることができると書かれており色数の数え方も難しい。陶芸の顔料も無機の鉱物を使用しているものが多く共通する点は多い。 陶芸で下絵の場合1200から1250度で焼成して顔料は釉薬下に封じる、また有機染料は燃焼してしまい残らない。一方日本画では着色材料を膠などで固定する。」悪友「番組で紹介されている若冲の特徴的なところが知りたいな。」どうさい「大野君が「スッゲースッゲー」と連発するぐらいいろいろある。百聞は一見に如かずでほとんど文章化できないが2,3紹介する。まず分かり易いところから。重ね塗り 白の顔料の上に赤を重ねたり、また逆に赤の上に白を重ねたりして赤の色のバリエーションを臨機応変に中間の微妙な色をつくっている。重ね塗りを点描で行っているところががあり、これは1900年ごろの新印象派の画家が実行したことを1800年ごろの若冲がすでにやっていたことになる。赤と白を混合するとピンク色になるのだが混合割合を変えて無限のピンクを用意して塗り分けているのではなく、有限の色を使って多種類の色を発色させるカラープリンター方式に近いやり方をしている。若冲の方式を現在のカラープリンターが真似をしていることになる。陶芸における重ね塗りの例を紹介すると水溶性の硝酸コバルト、塩化クロム、塩化金を素焼き前の乾燥粘土に別々に塗り930度で素焼きする。この時コバルト、クロム、金は水不溶性の物に変化する。次に同じもの、または異なるものを塗りもう一度素焼きして発色金属を素焼き粘土上に固定する。必要により金属イオン溶液を塗り素焼きを繰り返す。その後釉薬を施して乾燥し、1230度付近で焼成する。金属イオン濃度に応じて発色した焼き物が得られる。(島田文雄先生の項)。 別例では上瀧勝次先生により異なった顔料の重ね塗りで趣のある彩磁器の作り方が紹介されている。こちらの方が若冲のやり方に似ているかな。」文献2悪友「色数を増やすのに労を惜しまないのが素晴らしい。」どうさい「私は持っている色数が少ないので、里芋、ツタ、竹などのところで、黄色系の顔料の上に青をかぶせて緑色を作ることを試みたが上手くいくと実感を持った。数日前テレビを見ていると色鉛筆画の紹介があった。黄色、青、黒で風景画を描くのだが距離を置いてみるとカラー写真のようであり、近づくとやはり色鉛筆画である。面白かったのは緑を描くときまづ樹木の葉の部分を黄色で塗り、次いで、青を点描のような形で塗っていくと見事な葉っぱが出現する。私も同じ手順で緑を描いている。この順で行うのが合理的なのかな。裏彩色 重要な絵画は絹布の上に描いた。仏画では顔などの大切な部分は絹布の裏側からも同じ顔料を塗って耐久性を増した。若冲は裏側に異なる色の顔料を施すことにより染み出てくる色の効果を利用してもみじの紅葉を多彩に描いている。今が盛りの葉には表は赤、裏には橙色に、これからという葉には表の葉の縁は赤く中はそのままにして裏は黄色を一面に塗る。薄いピンク色の葉は表は塗らず、裏は赤を塗るという具合に絹布と顔料の効果を知り尽くして描いている。金を使わず金色を出すどこから見ても金色に見えてしまう絵が、蛍光X線分析をすると金Auは全く測定されず検出されたのはCaとFeのみであった。白い鳳凰図がそれである、表面に胡粉(白)で鳳凰の絵を描き、裏彩色の技法で黄色い鳳凰を描く、さらに裏打ちは黒い紙を当てる。この時黄色に適度の濃淡がつくようになっていると黄色が金色に見えてしまうという若冲の素晴らしいとしか言いようがない技術である。文献1)早川泰弘、佐野千絵、三浦定俊:伊藤若冲「動植綵絵」の色彩材料について、保存科学、46、51-60 (2007)文献2) 視覚デザイン研究所・編集室 株視覚デザイン研究所 絵付けで楽しい陶芸 1995.11.30
2015.02.22
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どうさい「陶芸家としてもよく知られているK先生のところへ行って作品を見て頂いているとき、「好かったらこれを使ってみてください。」と4個の石膏型を渡された、使用方法など簡単に説明していただいたが、さほど難しくはないと詳細に尋ねることもなく受けとった。」悪友「造形に特に優れる方なので、どうさい殿の成形力を見かねて、型を使って作る方法を教えてくださったのではないのか?」どうさい「まあそうだったのだろうな。型を使用してみたところ粘土が乾燥するにしたがって、隅に亀裂が入ってしまった。ここは自力で解決すべきところといろいろ試行錯誤してみた。」悪友「何か変わったことをすると必ず躓くという何時もの悪い癖だな。」どうさい「以下説明するが、これは自己流なのでもっといい方法があるかもしれない。まず粘土の平板を作る、作り方はそば打ち法でも粘土の塊からワイヤーで切り出す方法でもどちらでもよい。台は1cmの合板である。粘土は厚さ5mmで縦横28cmである。写真1 写真1 台上の粘土板写真2は石膏型の粘土に接触する方を上に向けたもので、見方によれば凹に見えるかもしれないが、凸である。 写真2 石膏型写真3は写真1の平板粘土上に石膏型を乗せたところである。石膏型の粘土に接しない方はこんな形である、引き上げ易いような構造をしている。 写真3 粘土上に石膏型を乗せたところ写真4は合板と石膏型を持ち上げて上下を反転させ、粘土の要所に赤、青、緑のシールを張り付けたものである。 写真4 赤、青、緑の順に押さえていく写真4はまず隅の赤のところから押さえつける、次いで辺の青のところを抑える、へらを使って辺の粘土の表面を滑らかにする。今までの失敗の原因 底部を麺打ち棒で平らにし、次いで辺部を押さえて最後に四隅を押さえていた。こうすると四隅に歪が集中して乾燥した時に隅に亀裂が入ってしまうものと思われる。成形途中で現れる歪をできるだけ少なくするために四隅から押さえてゆき隅の歪を取り、次いで辺の方に歪を分散吸収させていき、最後に底部を抑えることで、歪を全体で吸収させる。 写真5写真5 底部に当たる緑のところは棒を転がして平らにする。写真6 写真6 底部を滑らかにするその後数時間放置し粘土中の水分を石膏に吸収させる。粘土の上に合板を乗せ石膏と合板を再度反転させる。石膏を引き上げる。(簡単に離れる)バリを取り口縁部を滑らかにする。写真7」 写真7 口縁を滑らかにしたもの悪友「なるほどそうだったのか池上彰。」
2015.02.11
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どうさい「スイレンは数年前から関心を持っているがなかなか進まない。条件の良いところでは見る間に成長して水面を覆い尽くし葉っぱが重なり合ってしまう、こうなるともうお手上げで描ききれない。ほんの少し重なり、ある程度ばらけているところが良いと思ってもなかなかそういうところが無い。池の周りをぐるっと回ったり、植物園の中を探したりする。」 スイレン 21×21 H0.5悪友「いつもながらご苦労なことだな。できはいまいちだな。」どうさい「これで今年の九州山口陶磁展(産業陶磁器)への出品予定のテスト焼きは14枚できた、四角皿に仕上げてゆきたい。」
2015.02.01
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