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ぽえたりん

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「虹」が虫偏である理由。


日本の苗字 五十音順。


高野山のキリスト教碑。


モテ女の秘密は近眼。


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三蔵法師の旅 その1。


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「ヒトラー最期の12日間」の間の日本。


ヒトラー最期の12日間の日本。その2。


「看羊録」その1。


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東国原(ひがしこくばる)県知事関連。


東国原(ひがしこくばる) その1。


東国原(ひがしこくばる) その2。


宮崎県政も見てやってください。


「荘子」と「進化論」シリーズ。


なぜ、日本人は進化論を信じられるのか?


ネルーの不思議な証言。


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聖徳太子と荘子。


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長岡半太郎と荘子。


湯川秀樹と荘子 その1。


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武道と荘子。


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荘子の生物学。


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チャップリンと荘子。


「火の鳥 鳳凰編」と荘子。


「火の鳥 復活編」と荘子。


ハイデガーと荘子 その1。


ハイデガーと荘子 その2。


ハイデガーと荘子 その3。


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マスター・ヨーダと老荘思想 その1。


マスター・ヨーダと老荘思想 その2。


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『ダークナイト』と荘子。


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フィリップ・K・ディックと荘子。


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2010.08.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今敏(こん・さとし)監督が、46歳の若さで亡くなりました。
本当に惜しい逸材であったと思いますが、ご本人は納得されていたようなので、あまり未練がましいのもどうかと思われます。いずれにせよ、ご冥福を。

--------(以下引用)------------------------------
2010年7月21日(水曜日)
某映画

その映画のTVスポットCMを初めて見たのは公開直前のことだったと思うが、私は見た途端大笑いした。映像的なことにせよセリフにしてもキャッチコピーにしても「あ・ん・ま・り」じゃないか(笑)
すぐに名付けたぞ。
「パクリカ」
でも、別にそれでもいいじゃないか、というか、私にはどうでもいいし。

--------------------------(引用終わり)----------

--------(以下引用)------------------------------
2010年7月25日(日曜日)
よく分からないが

他人に影響を受けたことを隠さなくてはならない、という心理規制が私にはよく分からない。
いいじゃん、何に影響を受けようが真似ようが。
滅多なことじゃ盗作になんかならないんだしさ(笑)
オープンにしている方が心身ともに風通しがいいだろうに。
恥ずかしいことなのかね、それ。

二十代のようなチンピラや若僧ならともかく、世間にちゃんと認知され評価されているような人がそうしたことをことさらに隠すという意味が私にはうまく想像出来ない。
どんな表現物だって何か先行するもののアレンジでしかないだろうに。


考えるまでもなく、漫画やアニメや日本映画をちゃんと文化として評価しようという気配を感じるのは、先の大戦で仲間側だった国か直接殺し合わなかった国だという気がするもんね。商売になるかどうかは別の話だが。

相変わらずだよね、まったく。
ギブミーチョコレート。
ま、日本のチョコの方がはるかに美味しくなったけど。

--------------------------(引用終わり)----------


亡くなる一ヶ月前、すい臓がんの宣告を受けて闘病中の記録です。

Inception(2010)。
もちろんこれは『インセプション』が、

パプリカ(2006)。
ご自身の『パプリカ』に似すぎているのではないか?ということへの率直な感想ですね。

参照:KON'S TONE
http://konstone.s-kon.net/modules/notebook/archives/525

今敏監督の最後の更新「さようなら」はこちら。
http://konstone.s-kon.net/modules/notebook/archives/565

で、この論争で、今監督のサイトの掲示板に当ブログが貼られまして、そのせいで海外からいろんな方が、このヘッポコブログに訪問なさっておいでだったようです。

Re: Inception vs. Paprika controversy , 開始対パプリカ論争
http://konstone.s-kon.net/modules/bbs/index.php?post_id=364

参照:当ブログ 荘子と進化論 その57。
http://plaza.rakuten.co.jp/poetarin/diary/201008010000/

宗主国云々というのは、
手塚治虫の『ジャングル大帝』と『ライオン・キング』、
庵野秀明の『不思議の海のナディア』と『アトランティス』が有名ですね。

参照:Disney's Lion King Was to be a Remake of Kimba the White Lion?
http://www.kimbawlion.com/rant2.htm

ナディアとアトランティスの比較
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/9219/atlantis.htm

・・・ジャングル大帝は収益を含めて、さすがに許されていいレベルを超えていますが、なんと言っても宗主国様ですから。

最も保護されたネズミ。
ライオンに保護される権利はなく、ネズミには保護される権利があるわけです。こういうことをいうと、産経あたりが「宗主国様の原爆はいい原爆」「宗主国様の牛肉はいい牛肉」「宗主国様の歴史はいい歴史」と同じように「宗主国様のパクリはいいパクリィィィィィィィィ!!」とヒステリーを起こすので、ほどほどにしておきますがね。

押井守の『攻殻機動隊』と『マトリックス』あたりになるとどこからどこまでかはわからなくなりますが、日本の文化を西洋人が引き抜く場合、老荘思想との関係の強い部分を好むんですよ。

パプリカ 蝶。
今敏という人は、東洋的な意識を本当に見事に表現できる人でして、『東京ゴッドサーザーズ』はユングのシンクロニシティだし、『パプリカ』は、胡蝶の夢です。

劇場版 カウボーイビバップ 天国の扉
ただし、これは、『カウボーイビバップ』の劇場版「天国の扉」(2001)にも見られる表現なんです。夢と現実、その構成要素としての「蝶」。

参照:
http://www.youtube.com/watch?v=hi9b7FGZj0U&feature=related
『この世界は、蝶たちが俺に見せている夢なんじゃないか?それとも蝶のいる世界が現実で、俺がいた世界は夢だったのか・・。俺には分からないんだ。』(開始後6:00くらい)

Zhuangzi
『昔者荘周夢為胡蝶、栩栩然胡蝶也、自喩適志與。不知周也。俄然覚、則遽遽然周也。
不知周之夢為胡蝶與、胡蝶之夢為周與。周與胡蝶、則必有分矣。此之謂物化。』(『荘子』 斉物論 第二)
→昔、荘周という人が、蝶になる夢をみた。ひらひらゆらゆらと、彼は、夢の中では当たり前のように蝶になっていた。自分が荘周という人間だなんてすっかり忘れていた。ふと目覚めると、彼は蝶の夢から現実の人間・荘周に戻っていた。まどろみの中で、自分は夢で、蝶になったのか?実は、蝶の夢が自分の現実ではないのか?そんな考えがゆらゆらとしている。

osamu teduka
これは、手塚治虫からの伝統と言うべきかも知れませんが、オタク文化で「胡蝶の夢」ほど多用されるものはないと思います。多用されてもマンネリと感じないのが荘子の効用の一つなんですが(一定期間を経過するときれいさっぱり忘れてしまう)、そういった中でも、今敏監督は、王道を行っていた人なんです。

↓↓これもそうです↓↓

参照:オハヨウ(Satoshi Kon)
http://www.youtube.com/watch?v=nLQmfAak4VM

・・・たった一分ですが、「夢」と「うつつ」、意識と無意識の間を綺麗に表現しています。これも「胡蝶の夢」の一側面であり、

シュレーディンガーの猫(Schrödinger's cat)
シュレーディンガーの猫ですよね。東洋人の得意分野です。

参照:荘子と進化論 その52。
http://plaza.rakuten.co.jp/poetarin/diary/201005230000

「火の鳥 復活編」と荘子。
http://plaza.rakuten.co.jp/poetarin/5019

しかも、ラストで鏡に向っているところも大切。
「夢と現実」「実体と影」「鏡の中の私」というのは、『荘子』の中でも度々登場するものなんですが、鏡ってのは伊達に三種の神器の一つではないんですよ。仮相のものを通して「本当のもの」を映し出すというのは、東洋人が連綿と続けてきたことです。

Zhuangzi
「無為名尸、無為謀府、無為事任、無為知主。體盡無窮、而遊無朕、盡其所受於天、而無見得、亦而虚已。至人之用心若鏡、不將不迎、應而不藏、故能勝物而不傷。」(「荘子」応帝王第七)
→天により受けたままの恩恵をことごとく受け入れ、ひたすらに虚心になるのだ。至人の心は曇りなき鏡のようであり、来るものは拒まず、去るものは追わず、全ての変化に応じて、引きとめることもない。故に、曇りなき鏡は、何者も傷つけることはできない。

参照:Mulan - Reflection
http://www.youtube.com/watch?v=5A_Rl8aQxII
『ムーラン』での、このシーンは本当に良くできてます。こういうことをちゃんとやっていれば、ジョブズの軍門に降ることもなかったろうに(泣)。

鏡の国の孫悟空。
『鏡の国のアリス』よりも2世紀前に、鏡の国で孫悟空が冒険する話を作る文化圏って凄いんですよ。

今敏監督の遺作となってしまったのが『夢みる機械』というのも、東洋思想の王道なんです。簡単なようでいて、これを描ける才能ってのは、そうはいないんです。彼は確実にそれをやってのけていたんです。

参照:夢みる機械 
http://yume-robo.com/

ジェームズ・キャメロンが『銃夢』を、
ウォルフガング・ペーターゼンが『パプリカ』をリメイクするのは、ある意味必然なんですよ。

参照:荘子と進化論 その50。
http://plaza.rakuten.co.jp/poetarin/diary/201005090000/

Zhuangzi
『有機械者必有機事、有機事者必有機心。機心存於胸中、則純白不備、純白不備、則神生不定。神生不定者、道之所不載也。』吾非不知、羞而不為也。」子貢瞞然慚、俯而不對。』(『荘子』天地 第十二)
→私は先生に言われたことがある。『機械がある者には、機械のための仕事ができてしまう。機械のための仕事ができると、機械の働きに捕らわれる心ができてしまう。機械の働きに捕らわれる心ができると、純白の心が失われ、純白の心が失われると、心は安らぎを失ってしまう。心が安定しなくなると、人の道を踏み外してしまう。』私は機械の便利さを知らないのではない。機械に頼って生きようとすることが恥ずかしくて、そうしないだけだ。」子貢は、自らのおせっかいを恥じて、返す言葉を失った。

私は、アンドロイドの見る電気羊の話をしているわけではないんです。
紀元前の蝶の夢の話をしているんです。

今日はこの辺で。





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Last updated  2010.08.29 23:19:26
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