耳(ミミ)とチャッピの布団

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エルヴィン・ジョーンズさんのこと


ジャズがお好きな方はご存知の「ドラムの神様」。
ジャズの話題には必ずでてくるジョン・コルトレーンのバンドでも活躍した偉大なプレーヤーです。
2004年にニュージャージーで亡くなられました。
実は私はジョーンズさんと初めてお会いしたとき、ジョーンズさんが著名なジャズ・プレーヤーとは知らなかったのです。
仕事上でジョーンズさんとチョットしたトラブルがあり、そのときたまたま応対したのが私だったのです。
トラブルそのものはお互いの誤解からおこったことなので、話し合っていく内に誤解も解け、最後は和気あいあいのムードとなりました。
でも最初はガタイのデカイ黒人のオッサンが怒り狂って(欧米の人が本気で怒るとマジ恐い!)いたので、えらいトラブルに巻き込まれたものや~と思ったものです。
その時同行していた奥さんはケイコ・ジョーンズさんという日本女性の方です。
ケイコさんからジョーンズさんが、ジャズドラマーであることを知らされました。
またジョーンズさんから、ジョージ川口さん(ヒゲのジャズドラマー/故人)と親友だったと聞かされました。
たまたま私は仕事でジョージ川口さんとお会いすることが何度かあり、ジョージ川口さんの人となりも存知あげていたので、ますます仲良くなった次第です。
ご夫婦はニューヨークにご自宅があり、たまたま私が仕事でニューヨークに行く前、ご自宅に寄るよう云われていたのですが、宿泊先とセントラルパークを隔てて近くだったのに、スケジュールがタイトで結局お会いせずに帰国してしまいました。
ケイコさんは長崎のご出身で、一時期エルヴィンさんと長崎に居られた時期がありました。
活動の拠点を日本国内にされるつもりでの滞在と聞きましたが、あるいはケイコさんの希望が強くあったのではないかと憶測します。
若いうちはとも角、年齢が高くなってくるとどうしても生まれた土地で生活したいもの。とりわけ女性はその気持ちも強いでしょうから、ケイコさんの気持ちを察したエルヴィンさんのやさしさだったかも知れません。
この時の滞在はビジネス上のトラブルで、多分半年ぐらいで終わってしまったと思います。
あれだけ親しくしていたのに、結局一度もジョーンズさんの演奏を聞くことはありませんでした。
ケイコさんから何度もお誘いをいただいたのですが、なぜかスケジュールがあわなくて残念なことをしました。

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