1974年にデビューしたロバート・パーマーは、フランキー・ミラーと並ぶ白人ソウルシンガーとしてマニアから熱い支持を受けていたものの、一般的に有名になったのは「The Power Stationで歌ってたおっちゃん」としてだった。
1985年に「Get It On」「Some Like It Hot」などのヒットを飛ばしたThe Power StationはDuran Duranのアンディー・テイラーとジョン・テイラー、Chicのバーナード・エドワーズ、トニー・トンプソンといったメンバーによるプロジェクトで、ロバート・パーマーのファンだったジョン・テイラーがロバートにアプローチしたのだった。 ロバート本人は軽い気持ちで参加したこのプロジェクトは予想以上に大当たりし、その勢いを受けてレコーディングした「Addicted To Love」は彼に初のNo.1、グラミー賞の受賞という栄光をもたらした。
プロテュースにバーナード・エドワーズ、演奏陣にアンディ・テイラーやトニー・トンプソンというパワーステーションそのまんまのメンツで録音されたこの曲は、硬いギターサウンドと極端にスネアを強調したドラムという、ほとんどパワー・ステーションそのまんまの仕上がり「売れそうな時に売れそうなサウンドで売っちゃえ」という下心も透けて見えるが、ファンキーな楽曲とロバートのパワフルな歌はやはり魅力的。 サビの「Addicted To Love♪」と歌う部分が何万回聴いても「とぅとぅとぅらぶ」にしか聴こえないのも萌え。 この曲は最初チャカ・カーンとのデュエットととして発表される予定で、録音時にはチャカも一緒に歌ったのだが、契約上の関係でチャカのボーカルは結局削除された。
この曲で何といっても忘れられないのが、白塗りの化粧に無表情というアンドロイドのような美女をたくさん従えたビデオクリップで このハーレム的雰囲気の中をリーマン風の格好で熱唱するロバートおじさまの姿はヘンタイすれすれの強いインパクトを持つものだった。 この曲だけでなく、続く「I Didn't Mean To Turn You On」(全米2位)「Simply Irresistable」(全米2位)でもまったく同じ(に見えた)ビデオクリップ